もっと知りたい美山町のこと「京都美山 もてなしの心」

第一回 枕川楼(ちんせんろう)

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美山町の今、この場所を感じていただくことが、大切なのですね

はい。わたくしどもでは、お客様に少しでもゆったりしていただこうと、町内で初めての川の見える露天風呂を作りました。お風呂から見下ろす知見谷川の流れや、新緑または雪景色を眺めながらのお風呂は絶景です。


美山町内ではじめての露天風呂。

客間の窓からは知見谷川を見下ろすことが出来る。

それでは最後に老舗旅館 枕川楼の女将として、美山町への思い、
そしてこれからこの町へ訪れたいと考えている方々へのメッセージをお願いできますか

はい。美山町という名前は今、ブランドになってきています。そのことにわたくしどもは誇りをもっていきたいと考えています。
美山町は、他の観光地のように、あれこれ見て回れる施設がさほど多くありませんので、そうした観光地の雰囲気を求めてこられたお客様には少し不満が残るかもしれません。でも、美山町には他の観光地にはない、ゆったりとした時間の流れる風景がありますので、是非それを楽しみに来ていただきたいと思います。
わたしはこの町に来て30年になります。もとは都会の人間でした。そんなわたしに、あなたは美山のどこが好きですか? と尋ねられたら、迷わず「雪景色」「新緑」「朝靄」と答えます。


枕川楼のある中の集落から美山川の雪景色をのぞむ。

同じ場所に立っても、季節によってその表情は変わります。特に雪景色は枕川楼のある知井地区では切っても切れない風景のひとつです。わたしは雪の日の朝が実は一番美しいと思っています。これから美山町を訪れたいと考えられている方には、是非宿泊をしていただいて、その荘厳な雰囲気を楽しんでくださればと思います。
そんなつくられた風景ではない、美山町の普段の姿を感じながら、ゆったりと過ごしていただけることこそが、枕川楼の喜びだと思っております。

美山町のことを誇りに思い、そこでの時間や風景を大切にしたいと思うことが、そのままお客様へのもてなしの心となる。その思いを長い時間を家族でともに刻んできた老舗旅館枕川楼。その佇まいは、まさに美山の川を枕に育まれてきた歴史を感じさせるものでした。

(2012年11月 取材)

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