広島市にメインキャンパスを構える広島経済大学には、社会科学系の大学には珍しく、多様な国籍の留学生が在籍しており、授業やイベントを通じて学生や地域の人々と交流を深めています。
学内での活発な国際交流活動が学生の好奇心を刺激し、海外留学へ興味を持つ学生もいるのだそうです。
広島経済大学の留学プログラムはシンプルながらも、協定校が豊富である点や、一人ひとりのニーズに合わせて柔軟にサポートしてくれる点が魅力です。
今回は、広島経済大学 国際教育交流センターの小柳さんと高橋さんに、留学制度や学内での国際交流の取り組みについて詳しくお話を伺いました。
目次
「興動人」を育てる広島経済大学のグローバル教育
── はじめに、広島経済大学が大切にしているグローバル教育の理念を教えてください。
本学は行動指針として「Be Student-oriented(すべては学生のために)」を掲げており、「既成概念にとらわれない斬新な発想と旺盛なチャレンジ精神、そして仲間と協働して何かを成し遂げることのできる力を備えた人材」、つまり「ゼロから立ち上げる」興動人(こうどうじん)の育成を教育目的としています。
そしてグローバル教育においても、「世界を知り、地域で活躍できる興動人の育成」を教育方針としています。
留学プログラムにおいては語学力の習得にとどまらず、様々な体験や海外でのプロジェクトに取り組むプログラムを通じて、異なる文化や価値観を理解し、多様な人々と協働できる力を育てることを重視しています。
── 「興動人」という言葉を初めて知りました。とてもユニークな表現ですね。
興動人とは、「動きを興す人」という意味が込められた本学独自の造語です。
その「ゼロから立ち上げる」興動人に必要な、実社会で活躍するための「人間力」を育成することを目的とした「興動館教育プログラム」というものがあります。興動館教育プログラムは「興動館科目」と「興動館プロジェクト」の2つの学びから成り立っています。

参照)興動館教育プログラム
「興動館科目」は、「元気力」「企画力」「行動力」「共生力」という人間力を構成する4つのフィールドに分類されており、学生自身が問題意識や興味関心に応じて科目を履修します。
そして「国際交流」「社会貢献」「地域活性」「経済活動」等をテーマに、学生が主体となりチームで社会課題の根本的解決に向けて活動していくのが「興動館プロジェクト」です。
プロジェクトの例としては、交通事故や犯罪の危険から子ども達を守る活動や動物愛護の啓発活動、大学のメインキャンパスがある広島市安佐南区祇園地区でフードロスを減らす活動等があります。
これらに加え、実践的な国際貢献・交流活動も行っており、学生の人間力を幅広く育てるような教育プログラムとなっています。

広島経済大学の興動館プロジェクトにおける国際交流活動
── 「興動館プロジェクト」における国際交流活動について、詳しく教えてください。
「実践を重視した学び」をキーワードに、活発な国際貢献・交流活動を行っています。現在はインドネシア、カンボジア、ハワイのプロジェクトが進行中です。
「インドネシア国際貢献プロジェクト」は、現地の伝統工芸品を使ったビジネスモデルを確立し、生活水準の向上と伝統継承を目的とした活動を行っています。
「カンボジア国際交流プロジェクト」は、カンボジアの小学生を対象としたオリジナル副読本の作成、・普及を通して、将来のカンボジアを担う子ども達が、自分達の未来に夢や希望を持って学べるように教育支援を行っています。
「広島ハワイ文化交流プロジェクト」は、多文化共生の成功地と言われるハワイにおいて現地の高校生や日系移民の方と触れ合うことで、多文化共生社会における外国人とのかかわり方のヒントを探り、広島の若者に発信する活動を行っています。
── どのプロジェクトも実際に社会貢献につながる本格的なプロジェクトですね。
そうですね。プロジェクトによっては日本の企業に協力していただくこともあります。
たとえば、カンボジア国際交流プロジェクトでは、株式会社ライオンから寄付を受けて、歯ブラシセットや石鹸等を現地に持って行き、衛生教育をしながら物品をお渡しする活動を行ったことがあります。
また、丸紅株式会社中国支社からは、プロジェクトの活動趣旨にご賛同いただき「小学生向けのごみ教育教材」制作費の一部についてご支援をいただきました。
── 素晴らしいです。ここまで本格的ですと、参加できる学生の条件がありそうですが、いかがでしょうか。
本学の学生であれば、学年や所属する学部・学科に関係なく、誰でも参加できます。
特に国際関係のプロジェクトですと語学力の基準を気にされるかもしれませんが、やる気があれば誰でも海外渡航に挑戦できます。現地で語学力の必要性を肌で感じ、帰国後に語学学習を開始する学生もいます。

広島経済大学で実施している4つの留学プログラム
── 広島経済大学は興動館教育プログラム以外にも、海外で学べる機会はありますか?
はい。本学には短期体験留学、短期語学留学、長期語学留学、そして長期交換留学の4つの留学プログラムがあります。
短期体験プログラムは、海外に初めて渡航するような学生を対象とした体験型の留学プログラムです。1週間から10日程度の期間で、語学や文化を学んだり、現地の学生と交流したりします。
今年実施した短期体験留学は、シンガポールに9名の学生を派遣して、現地の電通スポーツアジアという会社を訪問したり、南洋ポリテクニックの学生と交流したりしました。

短期語学留学は、3週間から1か月以内の短期間で行く語学留学プログラムで、主に英語または韓国語を学ぶことができます。
なかでも、カナダのバンクーバーにあるブリティッシュ・コロンビア大学のELI(English Language Institute)で、3週間英語を学ぶプログラムが特徴的です。今年は6名、去年は5名の学生を派遣しています。
より本格的に語学を学びたい学生には、約20週間の長期語学留学プログラムもあります。英語圏の大学やカンボジアのパニャサストラ大学等、韓国語は大邱大学校で約5か月間のプログラムを用意しています。
語学の枠を超え、経済や経営学の専門科目を、現地の協定校で現地の学生たちと一緒に学べるのが、長期交換留学プログラムです。他の留学プログラムに比べると難易度は高いですが、1学期間しっかり学ぶことで大きな成長につながることは間違いありません。
「興動人を育成する」という大学の基本的なポリシーがあるので、大学側で全てを用意するのではなく、学生の主体性を意識した形で海外での体験ができるように心がけています。
楽しいことばかりで単なる遊びになってしまっては意味がないので、英語が通じた喜びや、英語が通じなかった悔しさ、恥をかいたこと、悲しかったことといった喜怒哀楽を全面で感じられるようなプログラムを意識して作っています。
── 特に人気の留学プログラムはありますか?
シンガポールの短期体験留学がやはり一番人気ですね。英語でコミュニケーションが取れますし、アジア圏で時差が1時間しかなく、治安も申し分ありません。
また、欧米圏であれば毎日サンドイッチやパスタといった食事になり、抵抗がある学生も多いのですが、シンガポールであれば和食のお店も多く、中国人や華僑の人が7割の国なので、食べ物もおいしいんです。
そのため、初心者にとって挑戦しやすい人気のプログラムとなっています。もちろん、韓国や台湾も人気があります。
また、短期の語学留学ならカナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学は外せません。世界有数の大学に身を置く3週間は、大きな経験と刺激になっています。長期交換留学はデンマーク、ドイツ、そして韓国への留学が人気です。

── 広島経済大学の留学プログラムの特徴はどういったところでしょうか。
留学プログラムの数はあまり多くないですし、社会科学系の大学ということで派遣留学も経済学、経営学、ビジネス情報学といった分野の派遣先に絞られるのですが、協定校のバラエティが豊富で、多くの選択肢があるという点は特徴的だと思います。
学生の中には複数回、それも別の国に留学する人もいます。たとえば、去年カナダ・バンクーバーのブリティッシュ・コロンビア大学に語学留学をした学生は、現在、ドイツのフォルツハイム芸術工科大学に交換留学しています。

初めてでも安心して挑戦できる!広島経済大学の留学支援
── 留学に行きたい学生の相談窓口や留学準備のサポート体制について教えてください。
本学は3,000人規模の大学なのでアットホームな雰囲気の中、一人ひとりの目的や希望に沿ってマンツーマンでサポートしています。
留学相談については、月曜から金曜の大学が開いている時間帯は広く受け付けていますし、窓口や大学内のシステムを通していつでも留学相談をしていただけます。
また、危機管理体制もしっかりと整っています。
海外旅行保険は大学で一括して加入しますので、大学と保険会社、留学先、学生本人、そして保護者がワンストップでずっとつながるような形で、危機管理をしながら留学のサポートをしているという流れです。
── 留学後のフォローについても伺いたいです。
国際教育交流センターではTOEICの受験料支援を行っています。TOEICの受験料を補助して、さらにTOEICスコアの経過や英語力の伸びを測れるようにしています。
その他、「留学の成果発表会」を行い、留学を振り返る機会を設けています。
今年は11月に実施し、シンガポールに行った9名とカナダに行った6名の合計15名が2日間にわたり留学の成果発表を行いました。

本学の留学報告会の特徴は、授業などのクローズな環境ではなく、オープン形式で、学生の前で発表を行うところです。
国際教育交流センターがある6階、すぐ下にリトルマーメイドというアンデルセン系列のパン屋さんが入っているのですが、そこがちょうどお昼ご飯を食べられる場所になっていて、そこに座ってご飯を食べている学生に対して発表する形式です。
この留学発表会は、本学の学生に対して留学のプロモーションを行う場としても重要な位置づけになっています。
また、成果発表の機会を設けることで、留学に行った学生が課題意識を持って現地で過ごすようになり、学生の成長を促す効果も期待できます。
たとえば、シンガポールの交通事情や水問題、カナダのペット事情といった一つのテーマを設定して、テーマを意識した視点を持ちながら現地で留学生活を送り、帰国後はそれについて発表する。ただ楽しいだけで終わらせるのではない、内容の濃い留学経験につながっていると考えています。(留学体験レポートはこちら!)
学生の留学を後押しする広島経済大学の奨学金制度や経済的支援
── 留学向けの奨学金制度や経済的支援については、どういったものがありますか?
奨学金については派遣先の大学によって異なります。
たとえば、今年度実施したものであれば、シンガポールの9名の学生に対して全員に5万円を支給しています。
その他にも、ベトナムのハノイ貿易大学へ留学する学生には、5万円の奨学金を用意しました。
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学への留学は、全学生に授業料とホームステイ相当額の40万円の奨学金を支給しています。
交換留学については、授業料が相互免除になっているので、往復の渡航費相当額の航空券代を奨学金として大学が支給しています。
さらに全プログラムに対して、危機管理の観点から、留学参加学生の海外旅行保険料は大学が負担しています。
交換留学でドイツに行っている学生は、現地の生活費だけ負担して留学生活を送っていますね。
── 特に長期留学の場合は海外旅行保険の費用も高額になりますから、大学が負担してくれるのは嬉しいポイントですね。
多国籍の留学生と交流できる!キャンパス内での国際交流活動
── 広島経済大学の学内でもグローバルな視野を広げられる機会はありますか?
本学は前期に約25名、後期に約25名、年間で約50名の短期交換留学生を受け入れています。
留学生の国籍は多様で、ヨーロッパからはデンマーク、ドイツ、フランス、ポーランド、ベルギーといった国です。
アジアはシンガポール、べトナム、タイ、カンボジア、インドネシア、台湾、韓国の学生がいます。中南米からメキシコやブラジルの学生もいます。
外国語大学を除き、多くの大学では留学生の国籍が偏りがちなのですが、本学は非常に多様な国の学生が集まっているんです。
ですから、留学生との交流を通して様々な文化に触れることができますし、グローバルな視野が広がります。
また、短期交換留学生のうち、日本語がほとんどわからない学生が約8割いるので、留学生と交流するために自然と英語を話すようになります。
こういった環境が整っているのが、本学の魅力のひとつだと考えています。

── 多様な国から留学生が広島経済大学に集まる理由はどういったところにあると考えますか?
現在、協定を締結している教育機関は41校(27か国・1地域)に上り、姉妹校・協定校のみならず、NIBES(ニベス)※加盟校からも留学生を受け入れていることも理由の一つです。
※ NIBESとは、Network of International Business and Economics Schoolsの略で、経済・経営系の学部を有する世界20カ国の大学で構成される国際的な学術・教育ネットワークで、広島経済大学は日本で唯一の加盟校です。その規模を25校未満としながらもすべての大陸に加盟校があり、共通の国際学術基準の下で国際協力・交流を行うことを組織の目標としています。最近では、コンソーシアムとして経済・経営教育において国連の掲げるグローバルコンパクトの原則やPRMEというビジネススクールにおける教育指導に人権の尊重、国際協力や貢献の要素を取り入れることを各加盟大学で推奨できるように努力しています。また、NIBES Coursebook Platform や NIBES Faculty Teams という新活動を検討し、特に教員交流及び共同研究に力を入れています。
また、本学には英語で受けられる多くの授業もあるので、それも留学生が来日しやすい理由だと思います。英語で行う授業は約15科目あるのですが、これほど多くの授業を実施しているのは、本学のように3,000人規模の外国語を専門としていない社会科学系の大学では非常に珍しいんです。
日本語や日本文化を学ぶ授業もあるのですが、そのほか「Human Resource Management(人的資源管理)」、「Intercultural Communication(広い世界に飛び出そう)」や「International Finance(国際金融論)」といった授業もあります。
留学生は本学でこういった授業を英語で受けて、単位取得ができる仕組みになっているので、その点に魅力を感じて交換留学を希望する学生も多いのではないかと思います。
── 日本人の学生も英語の授業を履修することはできますか?
TOEICのスコアといった条件はありますが、日本人の学生も受講できます。
日本人学生の1人は留学生と一緒に英語で授業を受けてドイツに興味を持ち、現在ドイツに留学しています。
── 授業以外でも留学生と交流する機会はありますか?
もちろんあります。たとえば、本学では留学生が自分の母国の文化を紹介するイベントを定期的に実施しています。
今年度前期は、毎年6月にポーランドで行われるお祭り「ヴィアンキ(花冠祭)」について紹介してもらいました。
このイベントを実施するにあたり、学内の食堂では2週間にわたってポーランド料理を提供しました。まずは料理を通して本学の学生にポーランドに興味を持ってもらうことを目的に企画したものです。
また、2週間後に行われるお祭りに向けて一緒に花を飾ったりして、キャンパス内でお祭りの雰囲気を体験できるようにしました。
お祭り当日は、ポーランドから来た留学生と交流しながら、一緒にケーキを食べたりコーヒーを飲んだりして楽しい時間を過ごしました。
他にも、メキシコの「死者の日(Día de Muertos)」をみんなでお祝いしたり、ベトナムの「ランタン祭り」を取り上げて、みんなでランタンの飾り付けをして楽しんだりしたこともあります。

── キャンパス全体で外国のお祭りの雰囲気が味わえるなんて素敵ですね。
大学内に環境をセッティングして、まずは雰囲気づくりをすることに力を入れています。
ただのプレゼンだけでは、多くの学生に興味を持ってもらうのは難しいです。
ですから、こういったイベントを実施することで、海外に興味がない学生もキャンパスを歩くだけで異国の雰囲気に触れることができ、留学生や海外の文化に対して興味を持つことができる良い機会になるのではないかと考えています。
実際に、こういったイベントがきっかけで留学生と友達になる学生もいるんですよ。留学生と仲良くなった学生は、留学生との課外活動を通してより仲を深めることができます。
── 課外活動はどういったことを行っているのですか?
前期では、短期交換留学生、正規の学部留学生、そして日本人学生が一緒に参加する異文化理解研修旅行を、毎年必ず実施しています。
日帰りで広島県庄原市の国営備北丘陵公園へ行き、染め物体験をしたり、尾道で布のコースターを作ったり、お寺巡りをしたりします。
後期ではお茶会を開いています。留学生と日本人学生が一緒に縮景園という日本庭園に行き、着物を着てお茶の作法を学びながら、お茶を楽しむ会です。

他にも、本学ならではのイベントとして、近隣住民の子どもたちと親御さんを招いて、絵本の読み聞かせイベントも行っています。
留学生が母国から持ってきた絵本を、母国語で読んでもらいます。この前はデンマークの学生がアンデルセンの童話をデンマーク語で読んでくれました。

そして、読み聞かせの後は、デンマークのダンスをみんなで踊って交流しました。
英語の通訳は日本人学生が担当し、留学生と地域の子どもたちの言語の架け橋となって一緒にイベントをサポートしてくれています。学生にとっても非常に良い学びの機会となっています。
実はこのイベントは、毎回定員がすぐに埋まってしまうほど人気のイベントなんです。現在は幼児と小学生を対象としたイベントなのですが、今後は中学生や高校生向けの本のイベントもしたいと考えています。
地域の拠点として、大学内だけでなく地域に開かれた大学であるというところも、本学の魅力だと思います。
── 広島経済大学は地域とのつながりも大切にされているのですね。
イベント関連ですと、平和学習も留学生と日本人学生の交流のきっかけになっています。

本学が留学生向けに実施している平和学習は、留学生にただ広島の平和や歴史について教えるというものではなく、日本人学生が留学生を連れて、被爆体験伝承講和を聴講、資料館を訪問し、平和記念公園で日本人学生が歴史について話をしながら一緒に見て回るイベントになっています。
広島の文化や歴史を通じて、さらに日本人学生との交流も深まる大切なイベントの一つです。
たくさんのイベントを紹介しましたが、本学にはこういった日本人学生と留学生が一緒に参加するイベントがたくさんあり、日本にいながら留学しているのと同じように、外国人学生と交流できる機会があります。
留学経験のある学生はViVAやランゲージパートナーの活動で留学生をサポート
── 留学生がたくさんいると、留学後に英語力を活かす機会もたくさんありそうですね。
さきほど、絵本のイベントで日本人学生がサポートしてくれていると紹介しましたが、彼らは本学の異文化コミュニケーショングループ「ViVA」の学生たちです。
「ViVA」は2025年に立ち上げたグループで、留学生をサポートしたいという意欲のある学生たちが集まっており、現在は約30名の学生が所属しています。
ViVAで活動するには条件があり、「TOEIC500点以上」または「英検準2級」を取得していること。しかし、学生の可能性を広げるために、短期でも留学経験があること等の条件を満たした学生は仮登録して、1年間、ViVAのメンバーとして活動できます。交流を楽しむだけでなく、将来を見据えて英語力もしっかりとつけていくことを大切にしています。
ViVAの学生の中には、留学生の寮に一緒に住んで、レジデントアシスタントとして留学生をサポートしている人もいます。
留学生にとってもViVAは大切な存在で、日本人学生がサポートしてくれたり、お友達として病院に付き添ってくれたりすることに本当に感謝しているんです。双方にとってメリットが大きいと言えます。
── なるほど、ViVAは選ばれし学生たちの集まりなのですね。

そうですね。ただ本学には、留学を経験した学生でなくても、留学生のサポートができる機会があります。それが「ランゲージパートナー」です。
今まで国際交流をしたことがない学生や、英語力に自信がないけれど交流してみたいという学生向けに設けている制度で、こちらは英語力等の参加要件を設けていません。
アジア圏の学生もいるので、例えば、「韓国語はできないけれど、韓国に興味があります」という学生も気軽に参加できます。または、交換留学生の中には英語と日本語も話せる留学生もいるので、英語で困ったら日本語で!という形で交流をしている学生もいます。交換留学生も日本語を学びたい学生も多いので、とても楽しそうに活動しています。
学生には興味のある国を選んでもらい、数名でチームを組みます。そして交換留学生が来たら友達になって、学生たちが企画して観光や文化体験をします。
学期末には、各チームが行ったイベントや交流について発表します。
まずこのランゲージパートナーで幅広い学生に異文化交流を体験してもらい、もっと本格的に活動がしたいという学生には、一つ上のステップアップとしてViVAという活動の場を設けています。
本学は学内の国際交流も留学も、段階的にステップアップできるような仕組みになっているので、意欲のある学生はどんどん経験を積んでいくことができると思います。
広島経済大学の今後「学生が海外にもっと興味を持てる仕組みを作りたい」

── 今後、留学制度やグローバル教育においてさらに力を入れていきたいことはありますか?
現在の課題は、留学に興味を持つ学生がまだまだ少ないことです。
ここまでお伝えした内容は、留学に興味がある学生たちの活動に限られています。ですから、より幅広い層に異文化体験や外国人との交流に興味を持ってもらうために、今、裾野を広げているところです。
海外への最初の一歩として、短期体験留学についてはもっと充実させたいですし、学内イベントも、もっと積極的に行っていきたいと思います。
また、グローバル教育においては、もっと地域の中学校であるとか高校を巻き込んだ形で、地域全体のグローバル化を目指して、イベント等を増やしていきたいと考えています。
実はすでに、地域交流の一環として隣にある祇園中学校の校長先生の許可をいただき、留学生を連れて授業を見学させていただきました。
英語の授業では、中学生と留学生がコミュニケーションをとる機会もあり、双方にとって良い刺激になったようです。
とても良い成果が得られたので、今後も周辺の中学校や高校と連携を取りながら、地域のグローバル化に積極的に貢献していきたいと考えています。
広島経済大学国際教育交流センターより受験生へのメッセージ
── 広島経済大学の受験を検討している中高生に、メッセージをお願いします。
高橋さん:アットホームな雰囲気が魅力です。少人数であるからこその手厚いサポートが受けられます。
そして、小さい規模であるにもかかわらず、国籍豊かな留学生を受け入れていて、キャンパス内で留学と同等の体験が可能であるというところも魅力の一つです。
留学をサポートし、国際的な視野が広がるきっかけづくりを担う、国際教育交流センターという部署がある素敵な大学ですので、ぜひお越しください。
小柳さん:本学は本当に職員と学生の距離が近く、顔が見える留学支援を行っているということが、どこにも負けない魅力だと自負しています。
細やかな留学支援はもちろんのこと、留学はなかなかハードルが高いという学生にも、国際交流サポートを通して留学以上の体験が得られるように、イベントやViVAの活動、レジデントアシスタントといった仕組みもありますし、TOEIC受験の補助も行っています。
そして、せっかく海外に飛び立ったのであれば、海外で経験した“喜怒哀楽すべてのこと”を糧にして、卒業後は大きく再び世界に羽ばたいてほしいと思います。
ぜひ受験生の皆さんには、「留学の広経大」として知っていただきたいと思っています。
── 本日は貴重なお話をありがとうございました!
広島経済大学の基本情報
| 大学名 | 広島経済大学 |
|---|---|
| 学部 | 経済学部、経営学部、メディアビジネス学部 |
| 所在地(住所) | 〒731-0192 広島市安佐南区祇園5-37-1 |
| 留学プログラム | 短期体験留学、短期語学留学、長期語学留学、長期交換留学 その他、興動館科目「広い世界を体験してみよう」(=授業組み込み型海外渡航プログラム)やインドネシア、カンボジア、ハワイといった海外系興動館プロジェクト(プログラム詳細) |
| 大学公式HP | https://www.hue.ac.jp/ |
| SNS | 広島経済大学ソーシャルメディア |
※ 取材時の情報を掲載しています。
アットホームな体制で学生の成長を後押し!広島経済大学の取材後記
広島経済大学は留学支援も充実していますが、学内での国際交流の取り組みも非常に充実していると感じました。
特に面白いと思ったのが、学生の巻き込み方です。キャンパス内をランタンで飾ってみたり、食堂のメニューを海外の料理にしてみたり、昼食中の学生たちの前で発表してみたり。
留学に行く、行かないにかかわらず、キャンパスを歩くだけで海外文化を楽しめる、そんな大学だなと思いました。
また、キャンパス内の活動と海外留学をうまく織り合わせて、段階的にグローバル人材としてのステップアップができる仕組みがある点も、広島経済大学の魅力だと思います。
今回インタビューをさせていただいた国際教育交流センターの小柳さんも高橋さんも、面白いエピソードを交えながら、一つひとつ丁寧にお話をしていただきました。
広島経済大学のオープンキャンパスでは、留学の相談も可能です。
本当に些細な相談でも真摯に対応してくれるので、留学をしたいと考えている方、国際交流に興味がある方は、広島経済大学を訪れてみてはいかがでしょうか。
取材日:2025年12月24日
取材/文:富澤 利恵
写真提供:広島経済大学





