
「海外の企業で働いてみたい!」
「就活に有利な経験をして他の大学生と差をつけたい!」
「海外インターンのメリット、デメリットは?」
将来を意識しはじめた大学生の注目を集めているのが、海外インターンシップです。
大学生の海外インターンは、夏休み、春休みなどの長期休暇に短期の無給インターンシップに参加したり、大学を休学して長期の有給インターンシップに挑戦したりとさまざまな方法があります。
この記事では、海外インターンシップのメリットやデメリット、かかる費用、募集中のプログラムの探し方、おすすめの国などを解説しました。
大学生が気になる就職に有利な海外インターンシップについても説明しましたので、ぜひ参考にしてください。
目次
- 「海外で働く」を実現する!海外インターンシップとは
- 海外インターンシップには無給と有給がある
- 海外インターンシップの期間
- 大学生が海外インターンシップに参加するベストな時期
- 大学生が海外インターンシップに参加するための条件
- 海外インターンシップに参加するメリット
- 海外インターンシップは意味ない?考えられるデメリット
- 海外インターンシップにかかる費用と奨学金
- 海外インターンシップの種類
- 海外インターンシップでどんな仕事をする?業種と職種について
- 海外インターンシップにおすすめの国とビザ事情
- 海外インターンシッププログラムの見つけ方
- 海外インターンシップに関するよくある質問
- 【まとめ】海外インターンに興味を持ったら大学や留学エージェントに相談を
「海外で働く」を実現する!海外インターンシップとは
海外インターンシップとは、海外に行って現地で就労体験をすることで、よく「海外インターン」と言われます。
現地企業や日本企業の海外拠点などで、実際に現地の人と一緒に働き、グローバルなビジネスマナーやスキルを学べます。
「海外で働いてみたい」「将来は外資系企業で働きたい」「英語を使う仕事がしたい」という大学生に人気です。
海外インターンを受け入れる企業は、社会貢献の一つとして大学生に実践的な教育を行います。
インターンを受け入れることで、優秀な学生を早期に確保し、卒業後の進路として検討してもらえるメリットもあります。
海外インターンシップには無給と有給がある
海外インターンシップには、給料が出ないもの(無給)と、給料を貰えるもの(有給)があります。
一般的に、短期のインターンは無給であることが多く、長期のインターンには有給が多いです。
海外インターンは、基本的に経験の浅い人材がビジネススキルを教えてもらう機会になります。
教えてもらう立場としては、仕事をするだけで大きな「経験」という大きな利益となりますが、会社にとってはまだ貢献できる人材ではないため、仕事をしても無給のケースがあるのです。
そのため、海外インターンを選ぶときは、まず無給のインターンシップなのか、有給のインターンシップなのかを確認する必要があります。
必ずしも「無給だから良くない」とか「有給だから良い」ということはありません。
「経験をさせてもらえるなら、無給でもいい」「海外で働いてみて、稼ぐという経験をしてみたい」どちらも立派な目標です。
海外インターンに参加することで、あなたの望む経験ができるかどうか、目標が達成できるかどうかで判断することが大切なのです。
海外インターンシップの期間
海外インターンシップの期間は、1週間~3ヶ月程度という短期から3ヶ月~1年間程度の長期までさまざまです。
大学生の海外インターンは、夏休み、春休みの長期休暇を利用するなら数週間の短期がいいでしょう。
半年以上の長期インターンシップなら、大学を休学して参加することになります。
1週間からの短期海外インターンは春休みや夏休み、大学卒業後に参加可能
短期海外インターンは、1~2週間から3ヶ月程度の期間のものを言います。
短期間なので、大学の春休みや夏休み、冬休みと言った長期休暇に参加する大学生が多いです。
また、大学卒業後の就職までの期間に参加する人もいます。卒業旅行に行く代わりに、海外インターンに参加して海外ビジネスを体験するのもいいですね。
短期海外インターンは、期間が短いので気軽に参加できるのがメリットです。準備にもあまり時間がかからないのも良いですね。
ただ、短期海外インターンは無給のことが多いです。また、短い期間しか働けないので、アルバイトと同様の仕事内容になりがちです。
本格的な海外での就労体験は難しいでしょう。
3ヶ月以上の長期海外インターンは休学して参加することも
3ヶ月以上の海外インターンを、長期海外インターンと呼びます。
長期間海外で働くとなると、大学を休学して参加するのが一般的です。
長期海外インターンは、現地の社員に混ざって一緒に仕事をするので、ビジネススキルや現地のビジネスマナーを学べるのがメリットです。
また、給料を貰えることが多いのも長期海外インターンのメリットですね。給料のほか、住居が提供される場合もあります。
ただし、現地の人と一緒に仕事ができるだけの高い英語力が必要です。事前に英語での面接をオンラインで行い、採用されればインターンとして働けます。
大学生が海外インターンシップに参加するベストな時期
大学生が海外インターンに行く時期は、就職活動と重ならないようにするのがおすすめです。
インターンシップの経験を就活に活かすのであれば、就活が始まる前にインターンシップを終えておく必要があるでしょう。
長期のインターンシップに参加するため、2年目の4月や3️年目の4月から1年間休学する場合は、1学年下の大学生と同じスケジュールで就活できるので問題はありません。
半年休学すると、卒業時期が9月になってしまうので、就活が難しくなります。そのため、半年の海外インターンでも、1年間休学し3月卒業に合わせる大学生もいます。
長期休暇中に行ける短期海外インターンは、大学3年生を避けて参加する方が無難です。
3年生の夏休みや冬休みは日本企業のインターンシッププログラムが多く実施されますし、春休みは就職の選考が佳境に入り、面接が多く行われる時期です。
就職活動に影響が少ない大学1、2年生のうちか、4年生になり就職が決まってからの参加をおすすめします。
大学生が海外インターンシップに参加するための条件
海外インターンの受け入れ条件は、企業によってさまざまです。滞在期間や、英語力などが条件になっていることが多いようです。
長期のオフィスワークの海外インターンは、パソコンスキルが求められることもあります。
日本国内のインターンは、大学生が参加するイメージが強いですよね。しかし、海外では、その仕事の経験者を募集しているインターンも多いんです。
大学生が海外インターンを探す場合、職務経験がなくても参加できる求人に応募する必要があります。
ただし職務経験がない分、大学の専攻がインターン受け入れの判断材料となっていることも多いので、注意が必要です。
いくら英語を話せても、大学の専攻が業界とまったく関係のない学部だったので、インターン先がなかなか見つからなかったという声もあります。
特に長期で有給の海外インターンは、経験や知識が必要なことがあるので気をつけましょう。
英語ができないけど参加できる?海外インターンに必要な英語力
海外インターンは、現地のスタッフと共に働くので、最低でもコミュニケーションが取れる程度の英語力が必要です。一般的に、TOEICで700点以上の取得が目安です。
もちろん、職種によって求められる英語力は異なります。現地企業のオフィスで働くビジネスインターンは、高い英語力を条件としていることが多いです。
英語に自信がない大学生でも、日本企業の海外拠点など、英語と日本語の両方を使って仕事をする職場なら、チャレンジしやすいですね。
中には英語ができなくても参加できるインターンもあります。多くは日本からの問い合わせに対応するコールセンターのような日本語で働く職場です。
しかし、このような職場では英語を使う機会がほとんどなく、英語力のアップは見込めないので注意しましょう。
英語力が足りないと感じるのなら、現地の語学学校に通って英語力を養った後、海外インターンに参加するプログラムも検討してみてください。
海外インターンシップに参加するメリット
慣れない外国で働く海外インターンは、苦労が多い分、メリットも多いんです。海外インターンに参加することによって得られるメリットについてお話しします。
海外インターンのメリット8つ
- ビジネスで通用する英語力を養える
- 留学するより費用が抑えられる
- 自分がやりたいことを見つけられる
- 海外での働き方や文化・ビジネスマナーを実践で学べる
- ビジネススキルが身につく
- 海外の慣れない環境で働くことで人間的に成長する
- 就職に有利になる経験ができる
- 現地の企業にそのまま就職できることもある
ビジネスで通用する英語力を養える
現地では英語を使って仕事をするので、英語力の向上が見込めます。リーディングやライティングはもちろん、英会話のスキルを習得することも可能です。
日本の大学生は、英語の知識はあってもリスニングやスピーキングが苦手な人が多いのではないでしょうか。
海外インターンでは、英会話が実践で学べます。しかも、日常英会話だけでなくネイティブが仕事で使う英語を身につけられるのです。
日常英会話とビジネス英語は用語や表現が異なります。現場で生きたビジネス英語を学べることは、海外インターンの大きなメリットでしょう。
もちろん、現場で知った英語をきちんと勉強して定着を図る努力が必要ですし、現場の英語を理解するためには渡航前にしっかり英語の基礎を身につけておくことが大切です。
留学するより費用が抑えられる
留学で最もお金がかかるのは学費です。海外インターンシップでは、その学費がかからないので、留学するより費用が抑えられます。
オーストラリアで3ヶ月インターンした場合と、語学留学した場合の費用を比較してみましょう。
留学と海外インターンの費用比較
海外インターン | 語学留学 | |
---|---|---|
学費 | 0円 | 30万円~ |
渡航費 | 15万円~ | 15万円~ |
宿泊費 | 19万円~ | 19万円~ |
生活費 | 16万円~ | 16万円~ |
ビザ申請費 | 約6.5万円 ※ワーホリビザの場合 |
約2,000円 ※観光ビザの場合 |
海外旅行保険 | 2万円~ | 2万円~ |
合計 | 58.5万円~ | 82.2万円~ |
参照)スマ留
オーストラリアでインターンシップに参加するにはワーホリビザか学生ビザが必要なので、高額なビザ申請費用がかかります。
それでも語学留学より海外インターンの方が総合的に必要な費用は安いです。
また、半年以上の長期インターンの中には、有給のプログラムがあります。現地での生活費がまかなえる程度の給料を貰える海外インターンもありますよ。
注意したいのは、海外インターンの紹介会社などを利用するケースです。
海外インターンの紹介会社を利用した場合、手続きを代行してくれる代わりに、申し込み料やプログラム費用として5~20万円程度かかりますので、事前に確認をしておきましょう。
自分がやりたいことを見つけられる
まだ自分の将来のことをはっきり決められず、やりたいことを見つけるために海外インターンに参加する人もいます。
海外インターンではリアルな仕事の体験ができるので、その仕事が自分に合っているかを肌で感じることができます。
また、外国で今まで出会ってこなかった価値観を知ることで視野が広がり、今後の目標がよりはっきりとしてくるでしょう。
海外インターンで積極的に行動して、あなたの夢を見つけてください!
海外での働き方や文化・ビジネスマナーを実践で学べる
日本では当たり前のビジネスマナーが、海外ではまったく通用しないこともよくあります。
海外で実際にネイティブの人たちと働き、日本とは違う、その国独自の働き方や価値観やビジネスマナーが学べるのは、海外インターンでしか得られない体験です。
本やインターネットで調べた知識ではなく、実践で学んだことは理解度が深く、あなたの血となり肉となるでしょう。
海外に拠点がある企業の入社選考で大いにアピールできますよ。
ビジネススキルが身につく
仕事をするのに必要なメールの書き方やパソコンの操作方法など、基本的なビジネススキルを習得できるのもメリットですね。
長期のインターンでは、参加した業種や職種独自のスキルも学べます。
例えば、マーケティングの海外インターンに参加したなら、マーケティングの手法を、ホテルの海外インターンならフロント業務やハウスキーピングの技術を身につけられます。
海外インターンで得たスキルは、日本に帰国してからも役立つでしょう。
海外の慣れない環境で働くことで人間的に成長する
海外で暮らすだけでも大変なのに、働くとなると多くの苦労があります。海外インターンでは、その苦労を自分の力で乗り越えなければなりません。
また、言葉も習慣も違う外国の人たちとコミュニケーションを取りながら働くのは、日本で働くのとは比較にならない難しさでしょう。
そんな困難な状況を克服した経験は、あなたを成長させます。海外インターンを経験した後は、一回り大きな人間になっているはずです。
就職に有利な経験ができる
海外インターンでの経験は、就活で有利になると言えます。海外で現地の人たちと働いた経験、困難を自力で打ち破った経験は、ガクチカの作成や面接で役立つでしょう。
しかし、目的もなくただ海外インターンに参加するだけでは就活に活かすのは難しいです。海外インターンを就活に活かすためには、次の点に注意してください。
- 海外インターンに参加する目的や目標をはっきりさせる
「とりあえず海外インターンに参加しておけばアピールになるだろう」という曖昧な理由で海外インターンに参加すると、せっかくのインターンの機会を無駄にしてしまう可能性があります。「ビジネス英語を習得してTOEIC900点を目指す」「将来グローバル企業に勤めるためビジネス習慣を学ぶ」など、具体的な目標を決めましょう。
- 志望企業に合った海外インターン先を選ぶ
日本で就職したい企業や業種を決め、それに合ったインターン先を選びます。
この時点でミスマッチが起こると、就活でのアピールがしにくくなります。 - 海外インターン中は日記をつける
海外インターン中に起きた出来事を、忘れないように日記につけておきましょう。
帰国後、海外インターン経験を就活に活かす時のエピソードとして利用します。 - 海外インターン前後にTOEIC®やIELTSなどを受験する
英語力の伸びを企業にアピールするため、海外インターン前後にTOEIC®やIELTSといった英語の試験を受験すると良いでしょう。
就職に有利なインターンを行うには、事前の準備が非常に大切です。せっかく費用や時間を使ってインターンに行くのですから、就活に役立つように、自分のキャリアを見据えて計画を立てましょう。
海外インターンのプランニングに迷ったら、留学エージェントに相談するのも方法のひとつです。
留学エージェントでは帰国後の就職まで考えたインターンシップのプランニングや、帰国後の就職サポートをしてくれるところもあります。
例えば留学情報館では、渡航前に、企業がどのような人材を求めているかをレクチャーし、インターンのプランニングや現地での過ごし方のアドバイスをしてくれます。
帰国後も、インターン経験を活かした履歴書の書き方、仕事先の紹介などもしてもらえますよ。
海外インターンの経験を就職に活かしたい人は、一度相談してみるのもいいでしょう。相談料は無料です。
\混み合う前に早めのご相談を!/
現地の企業にそのまま就職できることもある
英語力が高く、仕事ができる優秀な人は、海外インターンに参加した企業にそのまま就職できることがあります。
在学中の大学生の場合は、すぐに就職するのは難しいですが、大学卒業後に海外インターンに参加し、そのまま就職する人もいます。
海外インターンシップは意味ない?考えられるデメリット
「海外インターンは意味ない」と言う人もいます。本当の所はどうなのか、海外インターンのデメリットについて考えてみましょう。
海外インターンのデメリット
- 給料が安いまたは無給なので最低限の資金は必要
- 留学と比べて英語を勉強する時間が少ない
- 長期の場合は大学を休学する必要がある
給料が安いまたは無給なので最低限の資金は必要
海外で有給インターンに参加することができますが、給料は現地の最低賃金レベルと考えていいでしょう。
また、夏休みだけ参加するような短期海外インターンは、ほとんどが無給です。
ですから、渡航費や現地での生活費など、最低限の資金を用意する必要があります。有給インターンであっても、金銭面の不安がある状態では、学びに集中できません。
また、インターンシップの給料に頼ろうとすると、参加できるインターンシッププログラムも限られてしまいます。
費用面では、できるだけ余裕を持ってインターンに参加するのが望ましいです。海外インターンの国別の費用は、後述していますので参考にしてください。
留学と比べて英語を勉強する時間が少ない
「仕事をしながら英語を学ぼう」と思っている人は要注意です。語学学校や大学に通って勉強する留学と比べると、海外インターンで英語を勉強する時間は少ないと言えます。
一日の多くの時間は働いているので、集中的に時間を取って英語の勉強をするのは難しいです。海外インターン中は、隙間時間を利用するなど、英語の勉強に工夫が必要でしょう。
ただ、仕事中は常に英語を使っているわけですから、実践の中で英語を習得できます。
また、もし1年ほど時間的に余裕があるのであれば、数ヶ月間は語学学校に通い、その後インターンに参加できるようなプログラムもあります。
こういったプログラムは留学エージェントに多く用意されているので、相談してみてもいいかもしれません。
長期インターンの場合は大学を休学する必要がある
長期の海外インターンシップに参加するために、大学を休学する必要も出てくるでしょう。私立大学では休学中に「休学費」や「在籍費」がかかることがあります。
在籍費用は1年間で10万円程度の所が多いようです。少ない金額ではないので、こういった費用も把握して資金計画を立てましょう。
なお、国公立大学では基本的に休学費がかかりません。
大学ごとに休学制度は異なるため、よく確認しておきましょう。
海外インターンシップにかかる費用と奨学金
海外インターンには、渡航費や滞在費などの費用がかかります。ここでは、国別の海外インターンにかかる費用をご紹介します。
また、海外インターンに利用できる奨学金も紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
国別1ヶ月の海外インターンにかかるお金
1ヶ月の海外インターンにかかる費用を、国別に一覧表にしました。滞在する都市によって、渡航費や滞在費が異なります。
海外インターンシップの1ヶ月費用国別比較
アメリカ | 30万円~ |
---|---|
カナダ | 30万円~ |
イギリス | 30万円~ |
オーストラリア | 30万円~ |
シンガポール | 25万円~ |
フィリピン | 10万円~ |
マレーシア | 15万円~ |
※渡航費・ビザ費用・宿泊費・生活費・海外旅行保険料の合計です
滞在費用はどんな所に宿泊するか、食事は自炊か外食かなど、ライフスタイルによって大きく違ってきます。上記表の費用はあくまで目安としてしてくださいね。
また、海外インターンを仲介業者やNPOなどを通して申し込んだ場合、手続きを代行する費用として5~20万円程度のプログラム費がかかることがあります。(期間や会社により異なる)
手配をお願いする場合は、料金をよく確認しましょう。
長期海外インターンで得られる収入の目安
長期の海外インターンでは、給料を貰えるのが一般的です。
時給は仕事によりますが、現地の最低賃金くらいと考えていいでしょう。週5日働いて、生活費をまかなう人もいます。
下記の表で、各国の最低賃金(時給)をご紹介します。長期の海外インターンに参加する方は参考にしてください。
海外インターンに人気の国の最低時給
アメリカ | 約2,490円 |
---|---|
カナダ | 約1,820円 |
イギリス | 約2,340円 |
オーストラリア | 約2,300円 |
シンガポール | 約1,100円※ |
マレーシア | 約300円 |
フィリピン | 約220円 |
※法定最低賃金がないため相場から算出
海外インターンシップ先で人気のオーストラリアですと、時給2,300円で1日8時間週5日働けば、1週間で92,000円。1ヶ月で約37万円ほどの収入になります。
日本だと十分な収入ですが、現地で生活するとなるとそれほど余裕のある収入ではありません。
海外インターンに利用できる奨学金
海外インターンに参加するには、多くの費用がかかります。金銭面での負担をなるべく減らしたいと考える大学生は多いでしょう。
そんなときは、奨学金の利用を検討してみてください。留学だけでなく、海外インターンにも利用できる奨学金があります。
海外インターンで利用できる奨学金は、日本学生支援機構(JASSO)が運営する海外留学情報サイトからも検索できます。
大学が実施している奨学金
大学が実施している、海外インターンに対する奨学金がないか、在籍大学の公式サイトや学内の掲示板を確認したり、留学担当部署で相談してみましょう。
また、大学が海外インターンシップのプログラムを実施していることがあります。大学主催のプログラムで、奨学金を受け取れるケースもありますので、確認してみてください。
大学主催の海外インターンシップは、国や派遣先が決められていることが多いです。
海外インターンシップに参加することで単位をもらえる大学もあるので、こういった制度は積極的に利用したいですね。
大学を通じて募集が行われる民間財団の奨学金
民間の財団が行っている奨学金で、大学を通して募集される奨学金があります。
こちらも学内の掲示板や留学担当部署で確認してみましょう。
財団によって募集時期はバラバラなので、こまめにチェックすると良いですよ。
住んでいる自治体が行っている奨学金
自治体によっては、留学だけでなく、海外インターンにも活用できる奨学金を行っているところがあります。
たとえば埼玉県は「埼玉発世界行き」奨学金 地域活躍コースという奨学金を出しています。
埼玉県の産業と文化の振興に貢献する高い志を持ち、チャレンジ精神がある若者を応援することを目的に、海外体験活動※1をする学生に奨学金を支給します。
このように地方自治体が募集している奨学金の多くは、海外インターン後に地域の発展に貢献する人材を育成するのが狙いです。
現在住んでいる自治体で、奨学金の募集がないか調べてみましょう。
国が主体となり実施している給付型奨学金「トビタテ!留学JAPAN」
「トビタテ!留学JAPAN」は、日本政府と民間企業が協働して行っている奨学金事業です。
海外でのインターンやボランティアでも奨学金が得られ、返済の必要はありません。
成績や英語力の条件はなく、現地での「実践活動」を含む留学計画書や面接で選考されます。選考の準備に時間がかかるので、早めに取り掛かりましょう。
企業が主催する奨学金
IBPグローバル留学奨学金は株式会社ICCコンサルタンツが主催する奨学金制度で、9ヶ月の大学留学と3ヶ月のインターンシップがセットになったプログラムです。
授業料を含む、プログラム参加費すべてまたは一部が免除になる、大変魅力的な奨学金です。
大学留学と海外インターンが両方かなえられますので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
大学生必見!無料で参加できる海外インターン
大学生が無料で参加できる海外インターンがあります。ここでは、日本の企業2社をご紹介しましょう。
自社の海外拠点でインターンを実施し、渡航費や現地での滞在費を支払ってくれるんです!
しかも、給料まで貰える企業もあります。
驚くほどの好待遇ですので、どちらも競争率は高いですが、チャレンジしてみる価値はあるでしょう。
※ 最新の募集情報は公式サイトをご確認ください。
ユニクロ
ユニクロを展開するFIRST RETAILINGは、「GLOBAL STUDY PROGRAM」を実施しています。
アメリカニューヨークへ渡航し、現地社員とともに経営課題を見出し解決策を立案するプログラムです。
ユニクロだけでなく、ニューヨークに拠点があるFAST RETAILINGのグローバル本部や、GU、Theoryなどのグループブランドの事業も体感できます。
大学1年生から参加できるので、早いうちから興味がある人はぜひチャレンジしてみてください。
メルカリ
フリマアプリとして人気のメルカリは、女子学生を対象とした米国派遣型プログラム「Mercari Bold Program for Women: US Edition」を実施しています。
メルカリUSがアメリカでどのように勝っていくか、アイデアを考えていくプログラムです。
まずは日本で、4人1組のチームとなって企画の立案を行い、ロサンゼルスに渡航し成果発表を英語で行います。
次代の女性リーダー輩出が目的のひとつとなっており、女子学生限定となっていますが、非常に魅力的なインターンシップですね。
海外インターンシップの種類
海外インターンには、一般企業で働くだけでなく、専門分野や語学を学んだり、公的機関で働いたりとさまざまな種類があります。
どんな海外インターンがあるかを紹介しますので、あなたの目的や語学力に合った海外インターンの計画を立てる参考にしてください。
特定の技術を学ぶなら「資格取得・専門分野を学ぶ+海外インターン」
海外の大学や専門学校で専門知識を学んだり、資格を取得した後、実際に就労体験するプログラムです。
現地で専門知識やビジネスマナーを学んでからインターンシップに参加するので、スムーズに仕事を始められるのが利点です。
マーケティングや営業、事務、会計などのオフィスワークや観光、IT、アパレル、ウェディングなどさまざまな分野のプログラムがあります。
参加に必要な英語力はプログラムによりますが、ビジネス系ではIELTS6.5以上、ホスピタリティ系ではIELTS4.0以上が目安です。
英語力に自信がないなら「語学研修+海外インターン」がおすすめ
海外で働くにはある程度の英語力が必要ですよね。まだ英語が得意ではないという人は、語学研修と海外インターンがセットになったプログラムがおすすめです。
まず、現地の語学学校で英語を学び、その後インターンに参加します。
語学学校の費用がかかってしまいますが、現地の生活や英語に慣れてからインターンに参加するので、戸惑うことも少ないでしょう。
カナダにはCo-opと呼ばれるブログラムがあります。
Co-opは、カレッジでの専門分野の学習と有給インターンがセットになったプログラムです。カレッジに入学する英語力がない場合は、事前に語学研修を追加できます。
英語と、専門分野の学習をした上でインターンに入るので、自信を持って取り組めますよ。
NPO・NGOでボランティアの支援
海外のNPOやNGOで、運営スタッフやリーダーとしてインターンをする方法もあります。
ボランティアで参加するより、インターン生として運営に参加する方が、より深く社会問題やその解決方法を理解できるでしょう。
また、実際に仕事をするのでビジネススキルやマナーも学べます。
国際機関での海外インターン
UN(国連事務局)や、OECD(経済協力開発機構)など、国をまたがって活動する国際機関でもインターンシップができます。
将来、国際機関でのキャリアを考えている方はぜひ積極的に参加してみてください。実務や組織文化を体験できますよ。
大学を通じて募集している所もあるので、まずは在籍している大学の公式サイトで確認してみましょう。
外務省のサイト「外務省国際機関人事センター」でも国際機関のインターンが紹介されています。
海外インターンはオンラインでも可能
実は、オンラインで実施している海外インターンもあります。
渡航費や宿泊費が必要ないので、費用の負担を大幅に減らせるのが大きなメリットです。
最近はリモートワークの環境が充実しているので、オンラインでも十分海外インターンを経験できますね。
プログラムも豊富なので、一度検討してみてはいかがでしょうか。
オンラインでできる海外インターン例
国 | 業種 | 仕事内容 | 期間 |
---|---|---|---|
シンガポール | コンサル | アナリスト業務 買収企業候補のリストアップ 顧客企業のビジネスモデル策定に関する情報収集 |
4ヶ月以上 |
オーストラリア | 日本語教師 | 日本語学校で日本語を教える | 1ヶ月以上 |
アメリカ | ファッション | ファッションデザイナーのスタートアップ WEB作成、SNSマーケティング |
1ヶ月以上 |
大学生が行くならどっち?ワーホリと海外インターンの違い
ワーキングホリデーとは、2国間で取り決めた、若者が長期滞在するための制度のことです。日本は、オーストラリアやカナダ、イギリスなどと協定を結んでいます。
ワーキングホリデービザでは、若者が協定国で旅行や就労、就学することが許可されています。
ワーキングホリデーは、海外に長く滞在し、旅行したり休暇を楽しみながら、語学学校に通ったり滞在費用を稼ぐために働いたりしたい人におすすめです。
仕事先は飲食店などでのアルバイトが多く、オフィスワークに就くには高い英語力や経験が必要です。
また、日本食レストランなどの日本語を使う仕事が多く、英語がなかなか上達しないことや、現地で仕事が見つからないこともあり得ます。
帰国してからの就活では、ワーホリ中の過ごし方によっては「海外旅行に行ってきただけ」とみなされ、プラスにならないこともあります。
一方、海外インターンは、海外の企業で実際に就労体験をして仕事のスキルやビジネスマナーを学ぶことです。海外研修プログラムの一つと考えて良いでしょう。
海外インターンは、ワーホリのようなアルバイトとしての仕事ではなく、オフィスでのビジネス経験を積みたい人や、専門的な技術を身に着けたい人におすすめです。
ビジネススキルや海外のビジネスマナー、ビジネス英語を実地で学びたい人は、海外インターンに挑戦してみましょう。
海外インターンでの経験は、内容によっては就活に活かせます。特に、外資系企業やグローバル化を進めている企業でアピールできるでしょう。
このように、ワーホリと海外インターンは、海外で働けるという点では同じですが、目的が明確に違います。
海外で働くだけでなく休暇や旅行も楽しみたい人はワーホリ、就職を見据えて海外での就労体験をしたい人は海外インターンにトライしてみましょう。
ワーホリビザで海外インターンをする国もある
実は国によっては、ワーキングホリデービザを利用して海外インターンに参加することもあります。
海外で働く場合、最も壁となるのがビザなのですが、ワーホリビザは柔軟な目的で長期滞在できることから、有給インターンを実施する企業側も受け入れやすいのです。
ただ、ワーホリビザで海外インターンに参加する時は、少し注意が必要です。ワーホリビザは一生に1回しか使えない国が多いんです。
ワーホリビザを海外インターンシップのために消化してしまうと、もうワーホリビザを発行してもらうことはできません。自由な長期滞在をしたくてもできないのです。
ですから、海外インターンのためにワーホリビザを利用する際には、その点もよく考慮しましょう。
海外インターンシップでどんな仕事をする?業種と職種について
海外インターンにはさまざまな業種と職種があります。
どの仕事にするか迷った時は、あなたの興味やスキルを見直してみてください。そして、今後のキャリアにおける目標を決めましょう。
その目標に合った業界、職種のインターンに参加するのがベストです。
ここでは、海外インターンが可能な業種と職種を紹介しますので、インターン先を選ぶ際の参考にしてください。
業種 | 職種 |
---|---|
金融 | 営業、企画、マーケティング |
IT | プログラミング、営業、企画、マーケティング |
コンサルティング | アナリスト、営業、企画、マーケティング |
メディア | デジタルマーケティング、Web制作、編集、営業、企画 |
不動産 | カスタマーサポート、営業、企画、マーケティング、接客 |
貿易 | 貿易事務、営業、企画、マーケティング、翻訳 |
観光・ホスピタリティ | ホテルスタッフ、飲食店スタッフ |
ファッション | ショップスタッフ、パターンメイキング、営業、企画、マーケティング、事務 |
製造 | 営業、企画、マーケティング、カスタマーサポート、ライン作業、バイヤー |
教育 | 日本語教師、オンライン英会話のサポート事務、語学学校の事務 |
航空 | グランドスタッフ、営業、企画、マーケティング |
NGO・NPO | NGO・NPOのスタッフ |
海外インターンのプログラム例
日本でのインターンは、架空の設定を用いて企画を考えたり、グループワークを行ったりすることが多いです。
しかし、海外でのインターンは、日本でのインターンと違い、現地の社員と同じ仕事を実際に行います。
海外インターンで、インターン生はどんなことをしているのか、インターンプログラムの内容をご紹介します。
ビジネスインターンの仕事内容
まずはアメリカのビジネスインターンに参加したAさんの例を見てみましょう。
コンサルティング会社のインターンに参加したAさん(大学3年生)の1日
時間 | スケジュール |
---|---|
10:00 | 出社 ・メールチェック ・Facebook投稿 ・営業資料作成 ・社内ミーティング |
12:00 | 会社が運営しているカフェでほかのインターン生とランチ |
14:00 | 自分が作成した資料を持って、社員の営業に同行し取引先(日系企業)へ |
16:30 | 会社に併設されているショップスタッフとして働く |
18:00 | 退社 |
海外インターンでは、営業のための資料を作成したり、それを持って営業に同行したりと実務の中でスキルを養っていきます。
オフィスワークだけでなく、会社が運営しているショップやカフェの店員として働くこともあります。
基本的に残業はなく、ワーク・ライフ・バランスが取れている企業が多いようです。
現地企業では、仕事の指示や会議などが英語で行われるので、高い英語力をつけておきましょう。
日系企業や、日本の会社と取引がある会社では、一部日本語を使って仕事をすることもあります。
海外ホテルインターンの仕事内容
海外ホテルでのインターンは幅広い英語レベルにあった仕事があり、有給のプログラムが多いので人気があります。
ホテルのインターンは、英語力によって配属先が決まることが多いです。
英語力とホテルインターンの配置先は下記のようなイメージです。(ホテルによって多少異なります。)
このほかに「ホスト」と呼ばれるレストランの入り口でお客さんを案内したり、予約管理をしたりする係もあります。この係はホテルによってマネージャークラスが担当したり、新人が担当したりとさまざまです。
ハウスキーピングは英語を使った仕事はないですが、上司からの指示は英語ですし、すれ違うお客さんと話すこともあります。全く英語ができないと仕事が難しいので、事前に英語の基礎を身につけておきましょう。
ホテルの仕事は、ポジションによって時給が異なります。英語力に比例して時給も上がる傾向にあるので、渡航前にできるだけ英語の勉強をしておくことをおすすめしたいです。
ホテルインターンには、アコモデーション(宿泊施設)や食事付きのプログラムもあります。また、自然の中のホテルでは周りに娯楽施設が少なく、支出が抑えられ、しっかり貯金する人もいますよ。
下記の留学エージェントでは、海外ホテルでのインターンを手配してくれます。興味がある人は、ぜひチェックしてみてくださいね。
ホテルインターンプログラムがある留学エージェント
留学エージェント | プログラムの特徴 |
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留学情報館 | オーストラリア高級ホテルインターン ・渡航前ホテル英語レッスン ・現地サポート ・ビザ申請サポート |
スマ留 | カナダ3つ星以上のホテルインターン ・渡航前英語学習 ・英文書類作成サポート |
イギリス5つ星ホテルインターン ・語学学校 ・滞在先手配 |
海外インターンシップにおすすめの国とビザ事情
海外インターンが経験できる国は数多くあります。その中で、大学生におすすめの海外インターンプログラムがある国を紹介しましょう。
また、インターンを行うためのビザが国によって違いますので、そちらにも触れています。
ただし、ビザの決まりは頻繁に変更されますので、最新情報は各国大使館の公式サイトで必ず確認してください。
あなたの海外インターンの目的にマッチした国を選びましょう。
アメリカ
世界の中心国と言えるアメリカは、最先端のビジネスを学べる環境が整っています。
アメリカでのインターンの特徴は、ビジネス系の求人が多いこと。海外でオフィスワークの経験を積みたいなら、アメリカがおすすめですよ。
また、大学や専門学校で専門知識を学んだ後、その知識を活かせる職場でインターンをするキャリアトレーニングプログラムも豊富です。
ワーホリビザがないアメリカで有給インターンを行うには、J-1ビザを取得します。J-1ビザがあれば、インターンで働き、アメリカの会社から給料を貰うことが許されます。
無給インターンは、3ヶ月以下はビザなし、3ヶ月を超えるプログラムでは、J-1ビザが必要です。
カナダ
カナダで有給インターンをする場合は、ワーキングホリデービザかCo-opビザ、学生ビザを取得します。
カナダにはCo-opプログラムという、学校での教育と就労体験がセットになったプログラムがあります。
カレッジで専門教育を受け、その知識を活かしてインターンで実務経験を積み、専門的なスキルをアップさせるプログラムです。
「ディプロマ」や「サーティフィケート」という専門コースの修了証を取得できます。
ワーホリでできる仕事は接客やファームジョブが多くなりますが、Co-opプログラムではオフィスワークも可能です。
6ヶ月以上就学する時は学生ビザを取得し、放課後などにインターンを行います。無給インターンは、6ヶ月までなら観光ビザで参加できます。
イギリス
イギリスでは、基本的には無給インターンシップはできません。ですから、多くは有給のインターンになります。
イギリスで有給インターンをする時は、YMS(Youth Mobility Scheme)ビザを取得するのが一般的です。
2024年より定員が大幅に増えたので、以前行われていた抽選は廃止され、ビザが取得しやすくなっています。
イギリスのインターンの多くは、日常英会話以上の英語力が必要です。
オフィスワークではパソコンのスキルが必要な職場もありますので、事前に準備をしておくといいですね。
観光業が盛んなので、ホスピタリティ関連の求人が多いです。
オーストラリア
世界の中でも有数の観光地がたくさんあるため、観光業のインターンシッププログラムが豊富に提供されています。
英語力がまだ高くない人でも参加できるプログラムも多いので、英語に自信がない人はオーストラリアのインターンを探してみるといいでしょう。
お酒を扱う飲食店で働くには、RSAという資格が必要です。現地の学校へ行くかオンラインで取得します。
英語力に自信があれば、オフィスジョブのインターンもできますよ。
オーストラリアで有給インターンに参加するには、オーストラリアのワーホリビザを取得することが多いです。
学校に通うなら学生ビザで有給インターンが可能です。観光ビザでは、3か月以内の無給インターンに参加できます。
シンガポール
東南アジアの経済の中心であるシンガポールは、国際的に展開している企業が多くあり、世界でもトップレベルのビジネスを学びたい大学生に人気のインターン先です。
インターンシップを実施している企業もビジネス系が多く、マーケティング、コンサルティング、アナリスト、メディアなどさまざまな選択肢があります。
英語が公用語で、ビジネスの場面でも英語を使用するのが通常なので、ビジネス英語も学べます。
シンガポールにワーキングホリデーの制度はありませんが、「ワークホリデーパス」で最大6ヶ月滞在でき、就労が可能です。このビザで有給インターンに参加できますよ。
このビザでは、コンサルティングや広告、教育、貿易など、働ける業種が限られていますので注意してください。
学校のプログラムとしてのインターンシップは、「トレーニングパス」というビザで入国します。このビザでは、3か月間インターンに参加できます。
シンガポールでは、無給インターンも就労を許可されたビザが必要です。観光ビザでは有給、無給ともにインターンはできませんので注意してください。
フィリピン
フィリピンは短期のインターンプログラムが豊富にあるのが特徴です。
最短では1週間から参加できるインターンも色々あるので、大学の長期休暇を使って海外インターンに挑戦したい人にたいへんおすすめなんです。
語学学校や旅行会社、コールセンターのスタッフなどのほか、NPOやNGOの求人もあります。
人気の観光地であるセブ島では、ホスピタリティ関連のインターンも豊富です。
フィリピンのインターンでは、給料の代わりに宿泊施設や食事を無償で提供してくれる所もあります。
また、仕事と語学学校での授業がセットになったプランも豊富です。
物価が安いので、費用を抑えて海外インターンに挑戦したい人は、フィリピンのインターンも選択肢に入れてみてください。
フィリピンでインターンを行うには、有給でも無給でも、滞在用ビザと特別労働許可証が必要です。観光ビザでは就労できませんので注意しましょう。
マレーシア
シンガポールとともに東南アジアのビジネスの中心であるマレーシアでは、ビジネス系のインターンが可能です。
不動産、メディア、IT、教育などの業界で、営業、マーケティング、事務、カスタマーサービスなどの職種の求人があります。
ホテルや飲食などのホスピタリティ系の仕事もできますよ。
マレーシアでインターンをするには、就労のためのビザが必要です。また、在籍大学の許可も必要なので、ビザ申請には数ヶ月かかることがあります。
マレーシアでインターンしたい人は、なるべく早く準備を始めましょう。
海外インターンシッププログラムの見つけ方
「海外のインターンシップに挑戦してみたい!」と思ったら、どんなプログラムがあるのかを探してみましょう。
ここでは、大学生の海外インターン先の見つけ方について紹介します。参考にして、あなたの目的に合ったプログラムを見つけてくださいね。
在籍大学の海外インターンプログラムを確認する
海外インターンを派遣していたり、紹介していたりしている大学があります。まずはあなたが在籍している大学に海外インターンプログラムがないか調べてみましょう。
大学が派遣している海外インターンシッププログラムは、安全性が確保されていますし、奨学金が出ることがあるなどメリットが大きいです。
ただ、大学が行っている海外インターンプログラムは、応募の期間が決められていたり、一定以上の成績や英語力が必要だったりすることが多いです。
海外インターンに参加したいと思ったら、なるべく早く大学の公式サイトや留学相談窓口で調べてみてください。
海外インターン紹介サイトで検索する
海外インターンを紹介しているサイトで探すことも可能です。どんな求人があるのか、スマホやパソコンで手軽に調べられます。
手数料は無料ですので、なるべくお金をかけずに海外インターンを探したい方は、下記のようなサイトで探す方法から始めてみましょう。
海外インターンの求人が検索できるサイト
サイト名 | 特徴 |
---|---|
Wantedly | SNS型企業と求職者のマッチングサイト。 カジュアルに企業とコンタクトが取れる。 多くはないが、学生向けの海外インターンの求人情報もある。 |
InfrA | 長期有給インターンを検索できる。海外インターンの掲載数は少なめ。 |
activo | NGO、NPO、企業でのインターンが検索できる。 |
企業の採用に利用されているビジネス用SNS。海外インターンの情報を検索できる。登録が必要。 |
インターン紹介サイトでは簡単に無料で検索できるのがメリットですが、専門家のアドバイスはないので、自分に合ったインターンを見つけるのは時間がかかるでしょう。
毎日サイトをチェックして、新しい求人がないか確認してみてください。
海外インターンを行っている企業に直接連絡する
Googleなどの検索サイトで「国名 インターンシップ 募集」等のワードで調べると、インターンの求人情報が出てきますので、その企業に直接メールなどで申し込むことができます。
企業と直接やり取りできるので、スムーズに申し込めるのがメリットです。
ただし、すべて自分の判断でインターンシップを進めていくため、本当に信頼できる企業かどうかを判断するのが難しいという点がデメリットと言えます。
希望の条件に合う求人が表示されない時は、国だけでなく業種を入れてみるなど、検索ワードを工夫してみてください。
留学エージェントや海外インターン紹介会社の無料相談を利用する
初めて海外インターンに参加する人や、自分の条件に合ったインターンが見つからなかった場合は、留学エージェントや海外インターン紹介会社に相談するのもいいですね。
留学エージェントは、インターン手配の手数料が無料の場合があります。
留学エージェントを利用すると、語学留学とインターンシップを組み合わせて英語力をアップさせるコースなど、さまざまなプログラムを紹介してもらえますよ。
渡航前に海外で働くための英会話学習プログラムが充実している留学エージェントもあります。
海外インターン紹介会社では、5~20万円ほどの手数料がかかることが一般的です。申し込む前に必ず手数料を確認しましょう。
自分で手配するのが心配な人や、現地で働くための英語力がまだ不足している人は、一度留学エージェントや海外インターン紹介会社で相談してみてはいかがでしょうか。
海外インターンにおすすめの留学エージェント
海外インターン紹介会社
会社名 | 特徴 |
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タイガーモブ | アジア新興国を中心にインターン先を紹介。オンラインコミュニティを持ち、インターン生同士で相談やアドバイスができる。 |
インターンスタイル | 世界6カ国、9都市に拠点あり。ニューヨーク、カリフォルニア、シドニー、シンガポールのビジネスインターンが得意。 |
海外インターンシップを探す時の注意点
海外インターンシップは、企業が大学生に働く機会を提供し、ビジネスマナーやスキルを学んでもらうのが本来の主旨です。
しかし、中には低賃金または無給で学生を働かせるのが目的の、悪質な企業も存在します。
高額なインターン参加料を取られたり、聞いていた仕事内容と全く違う仕事をさせられたりすることもあります。
自分でインターネットを使って探す場合は、インターン先の会社についてよく調べてから申し込みましょう。
また、留学エージェントやインターン紹介会社を利用する時は、信頼できる業者を選びましょう。
特にビザについてはエージェント任せではなく、自分で良く調べることが大切です。知らずに観光ビザで入国し、不法就労になってしまったりすることもあります。
海外インターンの不満で多いのが、「派遣先で英語を使う機会が少ない」「補助的な仕事しかさせてもらえない」といった、仕事内容に関するものです。
この点については、事前にしっかり仕事内容や英語を使う頻度などを確認しておけば回避できます。
インターン先の企業で、「もっと英語を使う部署に異動させてほしい」「主体的に取り組める仕事がしたい」など、上司に直談判することも大切です。
せっかく海外に行ってインターンをするのですから、自ら行動して充実した海外インターンにしましょう。
海外インターンシップに関するよくある質問
- 大学生です。海外インターンに参加するか、語学留学するか迷っています。就活に活かすにはどちらがいいでしょうか?
- 語学留学か海外インターンか迷う場合は、就活でアピールしたいスキルは何かを考えてみましょう。
就活で語学力をアピールしたいなら語学留学がおすすめです。語学学校では英語の学習に集中できるので、しっかり勉強すれば英語力を養えます。TOEIC®の高得点スコアを目指すなら、専門コースもありますよ。
一方、海外でのビジネス経験を武器に就活したい場合は、海外インターンに挑戦してみましょう。
海外インターンでは、実際にネイティブがビジネスの現場で使っている英語を学べます。また、メールの書き方などのスキルやその国独特のビジネスマナーも身につきます。
ただし語学留学と異なり、英語の勉強をするためのまとまった時間を取るのは難しいでしょう。
中には、英語をあまり使わず日本語を使って仕事をする海外インターンもあります。日本の会社と取引があり、日本語で仕事をしてもらうことを期待して日本人のインターン生を採用する所も多くあります。
そのため、インターンの目的の一つとして「英語力の向上」を考えている場合は、インターン先でどのような仕事をするのか事前に確認することが大切です。 - 海外インターンシップに参加する時の、髪型や髪色、服装を教えてください。
- 服装や髪型の規定は、就労先によって異なります。
スーツで出勤する所もあれば、ジーンズなどのカジュアルな服装でも良い所もあり、さまざまです。
ホテルなどのサービス業では、長い髪はまとめる、派手な髪色はNGなどのケースがあります。
インターン先に、事前に必ず確認しておいてください。
【まとめ】海外インターンに興味を持ったら大学や留学エージェントに相談を
海外インターンシップは、海外で就労経験が積める非常に貴重な機会です。
現地企業で実際に働きながらビジネススキルやマナーを学べます。また、実践の中でビジネス英語を習得できるのも大きな魅力です。
海外インターンに参加し、帰国後、その経験を活かして希望の企業への就職を成功させる大学生もいます。
海外インターンに興味を持ったら、まずは大学の先輩や友達に、海外インターン経験者がいないか探してみましょう。
経験者から話を聞くと、海外インターンのメリットやデメリットがよくわかります。
次に、在籍大学の海外インターン派遣制度について調べてみましょう。大学の留学相談窓口に行けば、相談に乗ってもらえますよ。
留学エージェントの無料相談に申し込んでみるのもいいですね。海外留学のプロが実際の海外インターンの様子やビザなどについて教えてくれるでしょう。
4年間という限られた大学生活はあっという間に過ぎてしまいます。少しでも海外インターンに興味を持ったら、一歩踏み出して、海外インターンについて調べてみてくださいね!