海外留学の奨学金制度一覧！返済不要の給付型や貸与型の奨学金を紹介

海外留学には、学費、渡航費、現地での生活費など、多くのお金がかかります。留学の費用負担をできるだけ減らしたい人は、奨学金の利用を考えてみましょう。

奨学金というと、国内の進学に利用する人が多いイメージですが、留学に利用できる奨学金も豊富にあるんです。

貸与型だけでなく、返済不要の給付型奨学金もありますよ。奨学金の募集は、年に1回のものが多いので、留学したいと思ったら早めに情報取集を始めましょう。

この記事では、高校、大学、大学院、語学学校、スポーツ、芸術、音楽など、あらゆる分野の留学に利用できる奨学金をご紹介します。

長期留学だけでなく、短期留学に利用できる奨学金も紹介しています。ぜひ参考にしていただき、あなたの留学を成功させてください！

※ 奨学金の詳細情報は執筆時のものです。変更されることがあるので、必ず最新の募集要項をご確認ください。

海外留学の奨学金には貸与型と返済不要の給付型がある

海外留学の奨学金には、貸与型と給付型があります。まずは、それぞれの違いを理解しておきましょう。

【貸与型奨学金】返済は必要だが幅広く利用可能

貸与型の奨学金は、返済が必要です。利子が付く場合は、借りた金額よりも多くのお金を返済することになります。

返済が心配な人もいるでしょうか、一般的なローンと比較すると金利が低く、自分に必要な最低限の金額を借りるなどの工夫もできます。

貸与型は給付型と比べて家計所得や学力の基準が緩く、利用しやすい奨学金です。

連帯保証人が必要となる場合があるので、その際は頼れる人に相談する必要があるでしょう。

【給付型奨学金】返済不要で人気のため倍率も高め

給付型は、返済が必要ない奨学金です。

国の奨学金制度や、民間団体の奨学金、大学の交換留学制度等では返済不要の給付型奨学金を設けていることが多いです。

返済義務がないのでメリットが大きいのですが、審査が厳しく、倍率も非常に高いです。

給付型の奨学金によっては、保護者の所得が審査されることも多く、審査基準は貸与型よりも厳しいものが多くなっています。（所得が低いほど支給されやすい。）

しかし、給付の条件は奨学金によって異なりますし、留学資金を受給するメリットは非常に大きいので、あなたが利用できる奨学金をぜひ探してみてください！

ちなみに、この記事で紹介している奨学金はほとんど給付型なので、参考にしていただけると思います。

海外留学の奨学金には親の所得制限や学力（GPA）などの基準があることも

前述したように、海外留学の奨学金は、受給条件に家計や学力に基準を設けていることがあります。

金銭的サポートが必要な人を優先するため、保護者の収入が高い人は対象外のことが多いです。

（11）家計支持者の令和５（2023）年の所得金額（父母が共働きの場合は父母の合算額）が、2,000 万円以下である者

引用元: 「2025 年度海外留学支援制度 学部学位取得型 募集要項」

また、現在在籍している学校の成績に基準があったり、TOEFL®やIELTSの点数が〇〇点以上などと決まっていたりすることもあります。

（８）留学先大学での主たる使用言語の能力が、次に掲げる水準以上である者
① 留学先大学での主たる使用言語が英語である者 応募時までに受験した英語能力試験の得点で、TOEFL iBT (Internet-based Test)の得点が80点、又はIELTS 6.0(Academic Module Overall Band Score)以上の水準を満たす者
② 留学先大学での主たる使用言語が英語以外である者 応募時までに受験した主たる使用言語の語学能力試験の得点が、ヨーロッパ言語共通参照枠（CEFR）B2レベル以上である者 ※留学先大学が求める語学能力にかかわらず、上記基準を満たしていることが応募の条 件となります。

引用元: 「2025 年度海外留学支援制度 学部学位取得型 募集要項」

語学力や学業成績、専攻といった基準は奨学金によってまちまちです。

中には基準がほとんどなく、誰でも応募しやすい奨学金もありますので、あなたに合った奨学金を探してみてください。

海外留学の奨学金の主な審査内容

海外留学の奨学金の審査は、書類選考と面接選考が行われるのが一般的です。

下記のような項目をもとに、総合的に審査されることが多いようです。

奨学金を提供している団体の目的や理念に合った留学計画を持ち、留学をやり遂げられる人物が採用される傾向にあります。

特に留学計画は重視されますので、綿密な計画を立て、あなたの留学の目的や目標、やる気をしっかりアピールしましょう。

また、これらの専攻内容は募集要項にしっかりと記載されていますので、よく確認して選考の準備をしましょう。

高校留学に利用できる奨学金

高校留学に利用できる奨学金をご紹介します。大学留学に比べて数は少ないですが、応募者も少ないので、諦めずに検討してみてください。

高校留学の奨学金は、国が行っている「トビタテ！留学JAPAN」や民間の団体が行っているほか、自治体が実施しているものもあります。

また、アメリカ政府の「十代の青少年交流計画」に基づいて行われている「アメリカ高校交換留学プログラム」では、留学先の公立高校の授業料が免除になるなど、一般的な私費留学より安く留学できます。

このプログラムに対する奨学金も一覧表で紹介していますので、良かったら参考にしてみてください。

「トビタテ！留学JAPAN」日本代表プログラム【高校生コース】

「トビタテ！留学JAPAN」は、文部科学省が民間の企業や団体と協働で取り組んでいる海外留学の支援制度です。

高校生の1年未満の留学に対して奨学金を給付しています。返済は必要ありません。

「マイ好奇心探究コース」「社会課題探究コース」「STEAM探究コース」「スポーツ・芸術探究コース」のいずれかの目的に沿った内容の留学計画書を提出し、審査を受けます。

応募は留学する前年の12月と、留学する年の4月の2回なので、「トビタテ！」を利用したい場合はなるべく早く準備を始めた方がいいでしょう。

家計基準（所得制限）はありますが、定員の1割程度は基準外の生徒も採用されるので、諦めずにチャレンジしてみてください。

学業成績や語学力の基準はありません。採用されるには留学計画の内容が重要なので、コースの内容に合った留学計画を立てましょう。

高校生対象官民協働海外留学支援制度

※2025年度（第10期）派遣留学生募集要項

トビタテ！留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】の詳細

AFS年間派遣プログラム

AFSは、異文化交流を目的としたボランティア団体で、さまざまな交換留学のプログラムを実施しています。

その交換留学プログラムに対し、AFSの理念に賛同する複数の団体が奨学金を提供しています。

「全国の人が対象」と「地域限定」の奨学金があるので、あなたが対象になる奨学金を確認してみましょう。

AFSの奨学金を利用するには、AFSのプログラムの申し込みと同時に奨学金にも申し込みます。

プログラム申し込み後に奨学金を申し込むことはできませんのでご注意ください。

ただし、下記一覧表の【地方自治体や企業等】による奨学金は、AFSプログラムとは別に申し込みが必要です。事前に各団体に問い合わせてみましょう。

AFS奨学金一覧

※2025年4月の情報です。

AFS奨学金は全て給付型で、返済の必要がありません。選考方法や奨学金の支給額は奨学金を実施する団体によって異なります。

AFSの奨学金

AFS年間派遣プログラムの詳細

ロータリークラブ青少年交換プログラム

ロータリークラブでは、世界100ヶ国以上で「ロータリー青年交換」と呼ばれる留学プログラムを実施しています。

15～19歳の学生が海外に滞在し、外国語や異文化を学ぶことでグローバルな人材になるための支援を行っているんです。

1年間の長期留学のほか、数日間から数ヶ月間の短期留学プログラムもあります。

学費、宿泊費、食事代はロータリーが給付してくれ、返済不要です。そのほかの費用は地域によって異なるので、最寄りのロータリークラブに確認してください。

ロータリークラブ青少年交換プログラム

※ 選考・支援内容・支給額などは地区・プログラムによって異なります。

ロータリークラブ青少年交換プログラムの詳細

その他の高校留学に利用できる奨学金一覧

上記以外で、高校留学に利用できる奨学金があります。一覧にしたので、参考にしてください。

また、自治体などが地域の教育機関に在籍している生徒などを対象に、海外留学の支援を行っていることがあります。

地域限定の奨学金については、後述していますので、あなたがお住まいの地域で制度がないか確認してみましょう。

大学・大学院留学に利用できる奨学金

大学、大学院への海外留学を希望している人は、まず、在籍高校・大学に海外留学の奨学金制度がないかを確認してみましょう。大学の公式サイトや留学相談窓口で確認できます。

大学独自の奨学金や、在籍大学が指定校となっている奨学金があれば、そちらを利用できないか検討してみてください。

大学が行っている交換留学などでも、奨学金をもらえる場合があるので調べてみましょう。

ここでは、在籍学校の奨学金以外で、大学、大学院留学に利用できる奨学金をリストアップしました。奨学金探しの参考にしてもらえれば嬉しいです。

日本国政府（文科省）主導の海外留学奨学金「トビタテ！留学JAPAN」

「トビタテ！留学JAPAN」の新・日本代表プログラムは、大学生、高等専門学校生の留学が対象の奨学金制度です。

1年未満の留学が対象で、大学、大学院への進学は対象外です。

この奨学金は、日本の文部科学省が民間の企業、団体と協働で行っており、給付型で返済の必要がありません。

自ら留学計画を立て、申請を行い、審査を経て採用されれば奨学金を受け取れます。

「イノベーターコース」「STEAMコース」「ダイバーシティコース」の3つがあり、それぞれのコースに合った留学計画を立てることが採用される近道です。

学力や学業成績の基準はありません。家計基準は基本的にはありますが、基準外の採用枠もあるので応募しやすい奨学金です。在籍大学を通じて申し込みます。

「トビタテ！留学JAPAN」新日本代表プログラム【大学生コース】

※ 2025 年（第17期）派遣留学生募集要項より

トビタテ！留学JAPAN新日本代表プログラム【大学生対象】の詳細

日本学生支援機構（JASSO）の海外留学奨学金

日本学生支援機構の海外留学奨学金は、給付型と貸与型の2種類があります。

給付型には家計基準やGPA（学業成績）、英語力の基準がありますので、まずは基準を満たしているかを確認しましょう。

貸与型には、家計基準と学業成績の基準がありますが、給付型より緩やかです。

海外留学支援制度（学部学位取得型）【給付型】

学士の取得を目的として、海外の大学に進学する人のための奨学金です。

英語力の基準は、TOEFL iBT （Internet-based Test）は80点、またはIELTS 6.0（Academic Module Overall Band Score）以上となっています（2025年現在）。

例年、8～9月頃募集要項が発表され、10月上旬に締め切るというタイトなスケジュールです。留学したいと思ったら、事前に公式サイトで前年度の要項を見て、必要書類などを確認しておくといいでしょう。

JASSO海外留学支援制度（学部学位取得型）【給付型】

※2025年度海外留学支援制度（学部学位取得型）募集要項より

海外留学支援制度（学部学位取得型）【給付型】の詳細

海外留学支援制度（大学院学位取得型）【給付型】

修士または博士の学位取得を目的として海外の大学院に留学する学生を支援する制度です。

毎年9月頃に、翌年度の募集要項が発表されます。10月上旬に募集が終わりますので、事前の準備が大切ですね。

2025年度から、世界トップレベルの理系博士課程の特別枠ができましたので、理系の人は募集要項で確認してみましょう。

応募は基本的に大学ごとにとりまとめて行いますので、まずは在籍または卒業大学へ問い合わせてください。

JASSO海外留学支援制度（大学院学位取得型）【給付型】

※2025年度海外留学支援制度（大学院学位取得型）募集要項より

海外留学支援制度（大学院学位取得型）【給付型】の詳細

第二種奨学金（海外）【貸与型（返済必要）】

第二種奨学金（海外）は、学位（学士・修士・博士）取得を目指し、海外の大学や大学院へ進学する人、または在学中の人が対象です。

学力と家計の条件はありますが、給付型ほど厳しくはないので、公式サイトで確認してみましょう。

なお、こちらの奨学金は貸与型なので、返済が必要です。

一般的なローンより少ないですが利子が付くので、借りた以上の金額を返済しなければならないことにも注意しましょう。

JASSO第二種奨学金（海外）

第二種奨学金（海外）【貸与型（返済必要）】の詳細

経団連グローバル人材育成スカラシップ

経団連（一般社団法人日本経済団体連合会）が運営協力をしている経団連国際教育交流財団では、国際教育に力を入れている65大学の学生を対象に、海外の大学、大学院への留学支援を行っています。

使途を限定せず、1人200万円を支給してもらえます。

交換留学や協定校留学のほか、私費留学でも応募できますので、対象校になっていないか在籍大学に確認してみましょう。

経団連グローバル人材育成スカラシップ

経団連グローバル人材育成スカラシップの詳細

公益財団法人柳井正財団奨学金

ユニクロを運営しているファーストリテイリングの代表である柳井正氏が理事長を務める柳井正財団が行っている、海外留学生のための奨学金です。

優秀な人材が経済的な事情で教育機会を逃すことがないよう、返済が必要ない給付型の奨学金です。

インターナショナルスクールを含む高校生が対象で、財団が指定する米国、英国のトップレベルの大学への進学に奨学金が給付されます。

高校からの推薦が必要な「予約型」と、個人で応募できる「合格型」あり、併願もできます。

公益財団法人柳井正財団奨学金

公益財団法人柳井正財団奨学金の詳細

松下幸之助国際スカラシップ

パナソニックの創始者、松下幸之助の志を受け継いだ松下幸之助記念志財団が実施する、大学・大学院への留学支援制度です。

学部生は1年間以下、大学院生は1～2年間の留学に奨学金が支給されます。

留学先はアジア、アフリカ、ラテンアメリカの大学、大学院、研究機関に限られており、応募時と留学中は日本の大学に在籍しているのが条件です。

所属大学の交換留学でも応募できます。

松下幸之助国際スカラシップ

松下幸之助国際スカラシップの詳細

米国大学留学で利用できる奨学金の相談窓口と検索サイト

アメリカの大学は、日本人の留学先として大変人気ですが、学費が非常に高額です。

ですが、アメリカの大学は返済不要の給付型奨学金制度が充実している所が多いんです。

留学生でも受けられる奨学金があるので、アメリカの大学に留学する人は、奨学金についてよく調べてみることをおすすめします。

奨学金制度は大学によりますが、留学生が受けられるのは「スカラーシップ」と呼ばれるものが多いです。

スカラーシップには学業やスポーツで優秀な成績を修めた学生に贈られるメリット型奨学金と、家庭の所得が学費を支払うのに不十分と認められた場合に受給できるニード型奨学金があります。

どの大学にどんな奨学金があるかなど、自分だけで調べるのは非常に骨が折れるので、在籍大学や高校の留学相談窓口や、留学エージェントなどに相談してみると良いでしょう。

下記に、米国大学の奨学金に詳しい留学エージェントや、米国大学奨学金の検索ができるサイトを一覧表にしましたので参考にしてくださいね。

米国大学奨学金の相談窓口と検索サイト

その他の大学・大学院留学に利用できる奨学金一覧

上記で紹介した奨学金以外にも、大学・大学院留学に利用できる奨学金はたくさんあります。

ほとんどが給付型の奨学金なので、応募条件や留学のタイミング等が合う方はぜひご活用ください。

【地域限定】学生向けに自治体が実施する海外留学奨学金

自治体などが、地域の教育機関に在籍している人や住んでいる人を対象に、海外留学の奨学金を実施していることがあります。

留学先を高校、大学などの教育機関に限定せず、インターンやボランティア、語学学校でも利用できる奨学金もありますよ。

3か月以内の短期留学を対象としているものもありますので、住んでいる地域の奨学金があったら、内容を確認してみましょう。

「埼玉発世界行き」奨学金

「埼玉発世界行き」奨学金は、埼玉県在住、在学、在勤の方などを対象に、海外留学や海外活動を支援する奨学金です。

奨学生は留学期間中、「埼玉親善大使」として、留学先で埼玉県のPRをし、留学体験を県民にレポートすることになります。

また、帰国後は埼玉県内の企業に就職するなど、県内で活躍する意志がある人が支援の対象です。

埼玉県民の寄付と県の補助金で運営される「一般奨学金」と、県内企業が実施している「冠奨学金」があります。

一般奨学金

一般奨学金には、学位取得を目的とした「学位取得コース」と、広く海外活動を支援する「地域活躍コース」があります。

支援の対象や応募要件が違いますので、応募の際はよく確認してくださいね。

「埼玉発世界行き」一般奨学金

冠奨学金

冠奨学金は、埼玉県内の企業や篤志家が実施している奨学金です。

支援対象や支給額は企業、団体によって違いますのでよく確認しましょう。

支援対象が教育機関への留学だけでなく、海外インターンやボランティアなどの海外活動を含む奨学金もあります。

児童養護施設やひとり親家庭出身の人に特例がある奨学金も複数ありますので、あなたに合った奨学金を見つけてください。

「埼玉発世界行き」奨学金の詳細

横浜市世界を目指す若者応援事業

横浜市内に在住、在学している高校生の海外留学に奨学金を給付する事業です。

横浜市にゆかりがある篤志家の寄付を原資として、ふるさと納税を活用し運営されています。長期留学、短期留学どちらも支援の対象で、合わせて100人の募集です。

長期は90～365日、短期は14～90日の留学を支援してもらえます。

横浜市世界を目指す若者応援事業

横浜市世界を目指す若者応援事業の詳細

公益財団法人 ぐんま赤尾奨学財団

語学・国際理解教育を充実させ、国際社会で活躍する人材を育成するため、群馬県内の大学・短大に在籍する人の留学に奨学金を給付しています。

海外の大学等への正規留学（交換留学を含む）を支援する「一般留学」と、海外の語学学校や専門学校への留学やボランティア活動、インターンシップを支援する「研修留学」の2つのコースがあります。

どちらも在籍大学の推薦が必要なので、大学の留学相談窓口で相談してみましょう。

公益財団法人 ぐんま赤尾奨学財団

公益財団法人 ぐんま赤尾奨学財団の詳細

その他の自治体等が行う海外留学奨学金

上記で紹介した自治体の奨学金以外に、全国の自治体で実施されている奨学金をリストにしました。

公的機関が実施しているすべての奨学金制度をピックアップしきれないため、厳選したものを記載しています。

「お住まいの都道府県や市区町村＋留学＋奨学金」で検索すると、教育委員会が実施している奨学金なんかも出てきますので、根気よく調べてみることをおすすめします。

※2025年4月の情報です。最新情報は自治体の公式サイトをご確認ください。

語学学校への海外留学で利用できる奨学金

海外の大学、大学院への留学に比べて、語学学校への留学に利用できる奨学金は非常に少ないです。

語学留学に利用できる奨学金は、留学エージェントや語学学校が実施しています。

また、自治体などが行っている奨学金の中にも、語学留学に利用できるものや、留学先が限定されていないものがあります。

住んでいる地域や在籍中の学校がある地域で奨学金制度がないかを、一度調べてみるといいでしょう。

スマ留では不定期で「留学1週間分プレゼント」キャンペーンを実施

「奨学金」という名目ではないですが、留学エージェントのスマ留では、留学1週間分（145,000円相当）を抽選でプレゼントするキャンペーンを行っています。

不定期開催ですが、頻繁に行っているので、まめに公式サイトをチェックしていれば見つけられると思います。

スマ留では、「スマートローン」という、留学費用を分割払いにできるシステムも導入しています。

ローンですので利子が付き、支払総額は一括払いと比べると多くなりますが、初期費用の負担を減らせるので、必要に応じて活用しましょう。

また、スマ留は留学費用そのものが他社に比べて最大半額になるプランを提供しています。

※2020年及び2023年に実施した業歴10年以上の複数の競合他社を対象とする調査結果に基づく

手数料も無料ですので、なるべく安く語学留学したい人は、一度相談をしてみるといいでしょう。相談も無料でできますよ。

スマ留留学1週間分プレゼント

※ 上記の内容は2025年4月に実施されたキャンペーンの内容を参考にしています。最新のキャンペーン情報は公式サイトをご確認ください。

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EFの大学生向け奨学金プログラム

スウェーデンに本部を持ち、世界規模で事業展開している国際教育機関「EF Education First（イーエフ・エデュケーション・ファースト）」では、大学生の語学留学の奨学金プログラムを実施しています。

世界50都市にあるEF直営校で行われる2週間のプログラムで、授業料、食費、滞在費などの費用を奨学金として給付します。給付型なので返済の必要がありません。

EFは20カ国以上で語学学校を経営し、語学教育のノウハウがあるので授業の質が高いのが特徴です。

コースも豊富で、ビジネス英語、大学進学準備、短期集中など、さまざまです。もちろんレベルも自分に合ったクラスで受講できますよ。

アコモデーション（宿泊）もしっかり準備されていて、学生寮、シェアハウス、ホームステイなども紹介してもらえます。

料金が明確なのも安心です。公式サイトで料金がすぐに把握できますよ。

語学学校選びは多くの留学生が頭を悩ます問題です。選択肢の一つとして、EFにLINEや電話で無料相談してみてはいかがでしょうか。

EFの奨学金プログラム

その他の語学留学に利用できる奨学金一覧

自治体や企業団体の奨学金は、短期の語学留学の奨学金制度がほとんどありません。

そのため、留学エージェントの奨学金制度やキャンペーンを活用し、できるだけ費用負担が少ない留学をするのがよいでしょう。

芸術・音楽・スポーツの海外留学等で利用できる奨学金

芸術やスポーツの分野の海外活動を支援する奨学金があります。

教育機関への留学だけでなく、海外遠征や海外での展示会など、幅広く活動を支援する奨学金もあります。

芸術やスポーツに対する奨学金は、学生でなくても応募できるものがあるので、社会人の方もチェックしてみてください。

スポーツ分野では、アメリカの大学の奨学金が大変充実しています。

アメリカでは、遠征費や活動にかかる費用が大学負担である上、奨学生に採用されれば授業料や生活費まで支援してもらえることもあります。

毎年多くの大学生が奨学金を受給しているので、一度調べてみてはいかがでしょうか。

トビタテ！留学JAPANでもスポーツ・芸術分野の留学を支援

高校生、大学生を対象に文部科学省が民間の企業や団体と協力して行っている留学支援事業「トビタテ！留学JAPAN」には、芸術やスポーツ分野での留学を支援するコースがあります。

高校生が対象になっている「STEAM探求コース」には、Webデザインやモバイルアプリ開発など、理科や数学の考え方を活用する活動が該当します。

高校生対象の「スポーツ・芸術探求コース」は、留学計画に実技が伴わなくても応募できるのが特徴です。また、これまでの実績や経験も問われません。

大学生は、「ダイバーシティコース」でスポーツ、芸術分野の留学をサポートしてもらえます。

これらのコースは、個人での応募しか認められておらず、チームでの応募はできませんのでご注意ください。

トビタテ！留学JAPANのスポーツ・芸術分野

※2025年度（第10期）派遣留学生募集要項より

トビタテ！留学JAPANの詳細

公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団

スポーツ、芸術の分野で、海外で活躍しようとする若者を対象に支給している奨学金です。

スポーツの国際大会や芸術分野の国際的なコンクール、展覧会への参加を支援しています。
合宿や留学は対象外ですので注意してください。

スポーツ分野では28歳以下、芸術分野では35歳以下と対象年齢が幅広く、募集は通年行われています。

個人でも団体でも応募できるので、チームで申請することも可能です。

業務スーパージャパンドリーム財団（スポーツ・芸術分野）

公益財団法人 業務スーパージャパンドリーム財団の詳細

その他の芸術・音楽・スポーツの海外留学等で利用できる奨学金

楽器やスポーツ用品を取り扱う企業では、奨学金制度を設けているところがあります。

優秀な人材を金銭的にサポートすることが目的となっているため、競争率は非常に高いです。

奨学金以外で海外留学の費用を賄う方法

海外留学の奨学金は、倍率が高かったり、親の所得制限があったりして採用されないこともあります。

だからといって、海外留学を諦めるのはもったいない！

奨学金の受給が難しい場合は、国の教育ローンや現地で留学費用を稼ぐといった方法もあります。

ここでは、奨学金以外で海外留学の費用を賄う方法について提案しますので、ぜひ検討してみてください！

国の教育ローンを海外留学に活用する

国の教育ローンは、3ヶ月以上の海外留学に利用できます。

450万円まで借りられ、日本学生支援機構の奨学金との併用も可能です。

海外の語学学校でも対象になる場合があるので、詳しいことは国の教育ローンを運営している日本政策金融公庫に問い合わせてみましょう。

公式サイトのチャットやLINEで質問ができますよ。

なお、国の教育ローンの申込者は保護者になります。公式サイトで申し込みシミュレーションができ、保護者の扶養家族人数、勤務状況、世帯年収などの質問に回答することで申し込みの可否の目安がわかります。

また返済シミュレーションも可能です。借入希望金額（上限450万円）と希望返済期間（最長20年）を入力すると、毎月の返済額や利息を含めた返済総額がわかります。

基本的には金融機関の教育ローンに比べて低い金利の設定になっているので、融資が必要な場合は国の教育ローンから検討することをおすすめします。

国の教育ローンの特徴（海外留学）

※ 2025年4月現在の情報です。

現地で働いて留学費用を稼ぐ

留学費用が足りないなら、現地で働いてお金を稼ぐ方法もあります。ここでは、海外で働いて収入を得る方法をご紹介しましょう。

アルバイトをする

海外の学校に通いながら現地でアルバイトをして収入を得ることも可能です。

ただし、多くの国では、観光ビザでは働くことができません。

学生ビザで入国した場合、アルバイトができる国があります。ただし、学校に通いながら仕事をするのは非常に大変ですし、就労時間が限定されている国もあり、思ったように収入を得られないことも多いでしょう。

「アルバイト代は生活費の足しにする」くらいの想定で資金準備をしましょう。

下記に日本人の留学主要国におけるアルバイトの可否を一覧表にしました。留学する国選びの参考にしてくださいね。

ビザのルールは頻繁に変更されますので、最新情報は各国大使館のサイトなどで必ず確認してくださいね。

国別留学生のアルバイトの可否（学生ビザ）

ワーキングホリデービザで留学する

ワーキングホリデーとは、主に18～30歳までの若者が、1～2年間海外で休暇を過ごしながら、就労や就学、旅行などができる制度です。

就労や就学が許されているので、語学学校に通いながらアルバイトをしたり、語学学校で数ヶ月英語を学んだ後、フルタイムで働いたりして収入を得られます。

高い英語力があり、現地企業で現地の人々と同じ賃金で働くことができれば、貯金をして帰国する人もいますよ。

ただし、国によって就学期間が決められているので、長期の留学には向かない制度です。

ワーキングホリデーは、2国間の協定なので、日本が協定を結んでいる国ならワーホリ制度を利用できます。

下記に日本人のワーホリ先として人気の国の滞在期間と就学期間を紹介しますので参考にしてください。

ワーキングホリデー人気国の滞在期間と就学期間

国	最長滞在期間	最長就学期間
オーストラリア	3年	4ヶ月
ニュージーランド	1年3ヶ月	6ヶ月
カナダ	1年	6ヶ月
イギリス	2年	制限なし
アイルランド	1年間	制限なし

※ビザのルールは頻繁に変更されるので、最新情報は各国大使館の公式サイトなどでご確認ください。

ワーキングホリデーなら、留学エージェントが得意とする分野なのでいろいろなエージェントに話を聞いてみるとよいですよ。

ワーキングホリデーの相談ができる留学エージェント

有給の海外インターンシップに参加する

海外インターンシップとは、海外の企業で実際に働いて業務を体験することです。

海外インターンには、無給と有給があります。有給の海外インターンなら、働いて収入を得ることが可能です。

有給インターンは、3ヶ月以上の長期の求人が多いです。

アメリカやカナダなどの北米や、シンガポール、フィリピンと言ったアジア圏が人気を集めています。

特にカナダでは、「留学」と「有給インターン」を組み合わせたCo-op（コープ）留学が注目されています。

Co-op（コープ）留学は、カナダのカレッジで行われているプログラムで、専門分野の学習と有給インターンがセットになっています。（高校卒業以上の人が対象です。）

カナダのカレッジは、日本の短大や専門学校のような教育機関で、ビジネスやIT、ホスピタリティなどさまざまな分野の専門的な学習ができるんです。

専門分野を学習した後、その知識を生かして有給のインターンを経験します。カレッジで学んでいる期間も、アルバイトが可能です。

英語がまだ得意ではない人は、カレッジの授業を受ける前の数ヶ月間、付属の語学学校に通うこともできますよ。

留学費用をできるだけ抑えたい方は、カナダのCo-op（コープ）留学も検討してみてはいかがでしょうか。

Co-pe留学の相談ができる留学エージェント

海外留学の奨学金に関するよくある質問

海外留学の奨学金は、2つ以上併用できますか？

海外留学の奨学金は、併用が許可されているものと、許可されていないものがあります。
併用が許可されていれば、2つ以上の奨学金を受け取ることが可能です。募集要項を確認してみてください。
ちなみに、「トビタテ！留学JAPAN」は、ほかの給付型奨学金との併用が可能です。
ただし、日本学生支援機構の海外留学支援制度（協定派遣、学部学位取得型、大学院学位取得型）」との併用はできませんので注意してください。

海外留学の奨学金の採用はどれくらいの倍率ですか？

海外留学の奨学金採用の倍率は、奨学金ごとに異なります。
過去の応募者人数を公開している所もありますので、奨学金の募集要項を確認してみましょう。
「トビタテ！留学JAPAN」の倍率は、2024年度で大学生は5.1倍、高校生は2.7倍となっています。

採用されるのは簡単ではありませんが、留学計画書や留学理由書の内容を充実させたり、併願が許されている奨学金をいくつか申請したりして、合格を目指しましょう。

参照）JASSO

【まとめ】海外留学の奨学金は早めの準備と対策が必要

調べてみると、たいへん多くの海外留学の奨学金があることがわかりました。多くは給付型で返済の必要がないので、留学費用の自己負担額を減らしたい方は、ぜひ挑戦してみてください。

海外留学の奨学金の多くは、出発のかなり前に募集が行われます。中には1年以上前から申し込みが始まるものもありますので、留学したいと思ったら、すぐに奨学金について調べてみましょう。

留学先が決まってからでは書類の用意が間に合わないこともあります。できるだけ早くから準備を始めることをおすすめします。

海外の高校、大学、大学院に進学する場合は、前年度に奨学金の予約という形で募集が行われることもあります。

また、海外の学校に在学中に申請できる奨学金もあるので、諦めずに探してみてください。

海外留学の奨学金は、現在在籍している高校、大学の留学相談窓口で紹介してもらえます。

在籍校が指定校になっていれば、採用される可能性も高まりますので、まずは在籍校で相談するのが近道です。

あなたにマッチする奨学金を紹介してもらえない場合は、この記事の奨学金をチェックしてみましょう。

留学のプロである留学エージェントに相談するのもいいですね。無料で相談できる留学エージェントも多いので、困ったときは利用してみてください。