
中部地方の大学として高い知名度を誇る椙山女学園大学は、学園創立120年、大学設立75年以上の歴史と伝統を持つ女子総合大学です。
椙山女学園大学では、留学先の学費免除や返済不要の奨学金、留学前から始まる就職サポートなど、学生が安心して留学できるよう、さまざまな支援を行っています。
学生全員に留学のチャンスを用意し、留学しても4年間で大学を卒業できるのも大きな魅力です。
特に外国語学部の留学は、学生の希望や目的に寄り添う制度設計になっており、留学先や期間を選べる「セレクト留学」を実施しています。
今回は、外国語学部学部長の藤岡教授、国際交流センター長で外国語学部の田所教授、国際交流センタースタッフ、広報スタッフの皆さんに、椙山女学園大学の留学制度について詳しくお話を伺いました。
目次
- 教育理念「人間になろう」に基づき地球市民として生きる人材を育成
- 学費サポートも充実!外国語学部のセレクト留学
- 生活科学部・人間関係学部・教育学部では専門性を深める留学プログラムを実施
- 全学生が参加できる国際交流センターの留学プログラム
- 授業料免除や大学独自の海外留学奨学金で経済的負担を軽減
- 「留学したい!」と思ったらまず国際交流センターへ相談しよう
- 資格試験対策講座で留学前の語学学習をサポート
- キャリア支援も充実!留学中もオンラインで就職活動の相談に乗ってもらえる
- 椙山の学生は留学だけでなくキャンパス内の国際交流にも積極的
- 背景が異なる人と協働できる人材の育成が今後のビジョン
- オープンキャンパスで留学相談が可能!公式WebサイトやSNSでも情報発信
- 椙山女学園大学から受験生へのメッセージ
- 「学生一人ひとりに丁寧に向き合う大学」椙山女学園大学取材後記
教育理念「人間になろう」に基づき地球市民として生きる人材を育成
── まず、椙山女学園大学が掲げるグローバル教育の方針をお聞かせください。
椙山女学園大学には、「人間になろう」という教育理念があります。「ひとを大切にできる人間」「ひとと支えあえる人間」「自らがんばれる人間」になることが「人間になる」ことであると考え、人間性を尊重できる人材の育成に努めてきました。
この理念ができた100年以上前は、日本列島に生きて、日本だけに責任を持っていればよかったかもしれません。
ですが、今の時代においては、私たちは世界全体の中で共に生きているという立場にあると考えています。
「人間になろう」という教育理念には、世界中の人々が人間性を尊重しあう社会を目指すという意味が込められています。
世界では戦争や貧困、環境の問題で地球全体に危機が迫っています。そんな世界全体に責任を持って生きていこうという意味です。
このような大学全体のグローバル教育の方針のもと、とりわけ外国語学部では、グローバルな視点を持つ「地球市民」の育成を教育目標にしています。
学費サポートも充実!外国語学部のセレクト留学
── 椙山女学園大学の留学プログラムについて教えてください。まずは、留学制度がたいへん充実している外国語学部の留学プログラムについてお聞きしたいです。
外国語学部では、4年間の大学生活の中で、一度は海外留学を経験することを目標としています。
そのため、希望者全員が留学できるような留学制度を整えていることが特徴です。
まず、留学しても4年で卒業できるようにカリキュラムを設定しています。休学することなく留学できるので、就職活動への影響も最小限におさえられます。
また、「セレクト留学」といって、留学する国や期間、学ぶ内容を選べる留学プログラムになっている点も特徴のひとつです。
留学先の国は、英語圏、フランス語圏、ドイツ語圏、中国語圏などから選べます。
留学期間や内容も複数から選べます。1〜2か月の「ショートプログラム」、1学期間(約4か月)丸ごと留学する「セメスター留学」のほか、語学に加え、キャリア研修を行うプログラムや教育実習プログラムも用意しています。
たとえばキャリア研修では、フランスのアルザスで、1か月間留学し、現地の日本企業や現地企業の方から英語でレクチャーを受けます。
また、日本語教師の教育実習プログラムとして、台湾で外国人に日本語を教えるための資格取得が目指せます。
ただし、昨今の国際情勢が影響して、さまざまな国でビザ制度が流動的になっているため、留学の内容は、状況に応じて随時変更しています。
── セメスター留学には、学費のサポートがあると伺いました。
4か月間留学するセメスター留学の場合、条件をクリアした学生に留学先の学費を全額サポートしています。
英語圏の場合は、現地大学への学部留学が学費サポートの対象となっており、語学学校への留学はサポート対象外です。
フランス語圏、ドイツ語圏、中国語圏については、語学学校であっても学費を全額サポートしています。
── 学生さんにとってたいへん魅力的なサポートですね。定員はありますか?
学費サポートの定員は設けていません。順位をつけて留学する学生を選抜するのではなく、頑張った人には全員留学をしてほしいというのが私たちの考え方です。
一定のレベルまで学生全員が力をつけられるように、このような制度にしました。
この制度が勉強の目標となり、学生たちのモチベーション向上につながっていると感じます。
── コツコツと頑張った学生さん全員の努力が報われる制度なんですね。素晴らしいです。
外国語学部の留学は必修ですか?
海外文化研修プログラムという選択必修のカテゴリーになります。
基本的には海外に挑戦して欲しいという想いはありますが、さまざまな理由で海外へ行くことを選ばない学生もいます。そうした学生は現地と同等の環境で学べる授業を履修します。
ネイティブ教員の指導のもと、海外の大学や語学学校の雰囲気をそのまま再現し、外国語を使って対象地域のリアルな社会や文化を学びます。
この授業を履修することで、卒業に必要な単位が取れるシステムです。
── 学生さんが自分の専攻している言語以外の留学プログラムに参加することは可能でしょうか?
はい、できます。実際に自分の専攻以外の言語を学ぶために留学する学生もいます。
特に人気だったのが、韓国への短期留学プログラムです。来年以降も韓国留学を実施できるように準備中です。
また、外国語学部の留学プログラムの中には、他学部の学生が参加できるものもあります。
── これだけ留学プログラムが豊富で、学費のサポートも充実していると、学生さんが自分に合った留学ができそうですね。
ここ数年、社会全体が大きく変化しているのに伴って、学生のニーズも非常に多様化しています。
そのニーズに応えられるよう、留学プログラムをそろえています。
また、今後も学生がどういうことを求めていて、私たちが何をすればいいかということを常に見直しながら留学の制度設計をしていくつもりです。
生活科学部・人間関係学部・教育学部では専門性を深める留学プログラムを実施
── 外国語学部以外の学部でも、学部主催の留学プログラムがあるんですよね。
2025年度には、生活科学部、人間関係学部、教育学部が主催する留学プログラムがあります。
留学先は、オーストラリア、イタリア、シンガポール、台湾、韓国など多岐にわたります。
春休みや夏休みに行う2週間~4週間程度の短期研修で、語学を学び、学部の専門性を深めることが主な目的です。
オーストラリアやイタリアの小学校でインターンシップを経験したり、オーストラリアやフィンランドでデザインの実習に参加したりと、各学部の履修内容に沿った留学プログラムを実施しています。
学生からの評価も高く、多くの学生が積極的に参加しています。
また、各学部主催の留学プログラムではありますが、多くの場合、他学部の学生も参加できるのも特徴です。
全学生が参加できる国際交流センターの留学プログラム
── 学部ごとのプログラムのほかに、全学生が参加できる留学プログラムについて教えてください。
大きく分けて、交換留学、派遣留学、認定留学の3つがあります。
これらは、3か月~1年間という中長期で、海外の大学で専門的な勉強をするプログラムです。
学部主催の留学プログラムは、1~2週間から4か月程度ですが、全学的な留学プログラムは最長1年までの長期留学もできるので、あらゆる学生のニーズに応えられるのも本学の魅力です。
また、中長期の留学をしても、4年で卒業できる制度が整っているのも特徴の一つです。(※一部の学科を除く)
交換留学、派遣留学は海外の協定校への留学です。
現在は、アメリカ、カナダ、オーストラリア、中国、台湾、韓国、タイ、マレーシアに協定校があり、英語圏だけでなく、フランス語圏や中国語圏、韓国語圏でも勉強できます。
認定留学は、学生自身が行きたい大学や語学学校を探して留学する仕組みです。
学生が大学に申請し、承認されれば、海外で取得した単位を本学の単位として認めてもらえるので、4年間で卒業することも可能です。
この制度を利用すれば、大学が提供しているプログラム以外でも、自分の学びたい領域や行きたい地域を自ら見つけて、自分の目的に合った留学ができます。
── 椙山女学園大学では、年間どれくらいの学生さんが留学されているのですか?
交換留学や派遣留学などの全学的な留学と、学部主催の留学を合わせて、コロナ禍前は、年間200~300名を超える学生が留学していました。
コロナ禍後は、少しずつ回復傾向にあり、ここ数年は年間百数十名以上が留学しています。
最近の学生の様子を見ると、1つの留学プログラムに20~30名が応募したり、学内で自主的に国際交流を行ったりするなど、海外に目を向ける学生が増えてきていることを感じています。
授業料免除や大学独自の海外留学奨学金で経済的負担を軽減
── 留学のための学費免除や奨学金はどのようなものがありますか?
まず、学費のサポートからお話ししますと、学部に関係なく挑戦できる交換留学は、本学の学費のみが必要で、留学先の授業料は免除されます。
外国語学部では、先ほどお話ししたセメスター留学の学費全額サポートがあります。
次に奨学金についてですが、大学全体の奨学金には、椙山女学園大学振興会海外留学奨学金があります。
こちらは交換留学、派遣留学、認定留学のほか、外国語学部のセメスター留学を対象として、1回の留学につき10万円を支給する奨学金です。
支給される人数の制限はありますが、返済不要の奨学金なのでぜひ活用して欲しいです。
また、本学では毎年、日本学生支援機構(JASSO)に留学プログラムの申請をしています。
支援対象として認められた場合、日本学生支援機構の奨学金が利用できますので、学生に案内しています。
特に中長期の留学は経済的な負担が大きく、不安を感じる学生も少なくありません。そこで、本学独自の奨学金と、日本学生支援機構の奨学金の両方でサポートしています。
そのほか、企業や団体から案内される留学奨学金の情報を随時学生に知らせています。
個別相談では丁寧に説明し、学生が奨学金を見落とすことがないよう、サポートしています。
「留学したい!」と思ったらまず国際交流センターへ相談しよう
── 椙山女学園大学の学生さんが「留学したい!」と思ったら、どこに相談に行けばいいですか?
まずは、国際交流センターに相談に来ていただきたいです。
学部、学科、学年関係なく、留学や海外に少しでも興味があるという学生がいれば、いつでも留学相談を受け付けています。
相談できる留学プログラムにも制限はありません。
学生の話を聞いた上で、学部の留学プログラムに興味があれば学部の教員に引き継ぎますし、全学生が参加できる留学プログラムを希望する学生は国際交流センターの方で続けてサポートしていきます。
大学のプログラム以外の留学に関しても、もちろん相談に乗ります。自分で行き先を決めて留学する私費留学の学生の相談も、随時受け付けているので、ぜひ利用してほしいですね。
── いつでもできる個別相談のほかに、留学情報を得られるイベントなどはありますか?
国際交流センターが主催する留学説明会を、年に2回ほど実施しています。こちらは全ての学生が対象の交換留学、派遣留学、認定留学について主に説明しています。
学部主催の短期プログラムについては、各学部で詳細な説明会を行っています。
たとえば、外国語学部では、学部主催の留学の全体説明会や、個々のプログラムの詳細な説明会など、年間を通して多くの説明会を実施しています。
さらに、留学に興味を持つ学生に対して、Google Classroomというシステムを使い、留学に関する情報を随時紹介しています。
学生にとっては留学に関する情報が次々と入って来ますので、留学を自分のこととして積極的に考えやすい環境が整っています。
また、椙山女学園大学は、教員と学生の距離がとても近いので、日常的に教員に相談する学生も多く見られます。
「どこに留学したらいいか」「留学準備はどのようにしたらいいか」「海外で気をつけることは何か」など、気になることは何でも教員と話すことができます。
このように、国際交流センターや教員に気軽に相談できる体制が整っているため、学生は不安を解消して、自信を持って留学に出発しています。
── 国際交流センターでは、留学が決まった学生に、どのようなサポートを行っていますか?
国際交流センターでは、留学が決まった学生に対して、留学前に「危機管理セミナー」を実施しています。
このセミナーは大学主催の留学プログラムだけでなく、学部主催の留学プログラムへの参加者も対象です。
海外で生活するにあたって、危険から身を守るためには、留学前からどのような対策をしておくか、留学中はどのような点に気をつけたらよいかを伝えています。
また、海外留学保険についても案内し、安全な留学ができるようサポートをしています。
資格試験対策講座で留学前の語学学習をサポート
── 留学前に、語学学習のサポートはありますか?
国際交流センターでは、英語試験の「IELTS」、「TOEFL」や韓国語試験の「TOPIK」など、語学の資格試験対策講座を行っています。
交換留学や派遣留学では、留学先の大学によって一定の語学力が必要な場合があります。
資格試験のサポートをすることで、学生の語学力が上がり、留学に繋げて欲しいと思っています。
外国語学部では、留学を前提としたカリキュラムが組まれているので、別途で英会話スクール等に通わなくても語学学習ができます。
特に英語英米学科では、学科の教育目標の一つに語学力の養成がありますので、留学に行く段階ではすでにかなりの英語力が積みあがっています。
キャリア支援も充実!留学中もオンラインで就職活動の相談に乗ってもらえる
── 留学する学生が気になるのが帰国後の就職だと思うのですが、キャリア支援は行われていますか?
留学する学生へのキャリア支援は、留学前から実施しています。なぜなら、留学を就職に活かすには、留学中どう過ごすかが一番重要だからです。
留学前の説明会で、キャリア支援課のスタッフに、「留学で得た経験を将来の就職に役立てるには、どんな点を意識して留学生活を送ればよいか」について解説してもらっています。
また、最近では、留学中にオンラインで就職活動する学生も増えてきました。
そこで、キャリア支援課では、留学中にメールやオンラインで就職相談を受けています。
留学中の就職活動の進め方や、インターンシップに関する相談など、個別に対応していて、かなりきめ細やかなアドバイスができていると自信を持っています。
加えて、交換留学をしている学生は、毎月、月例報告としてレポートを提出しています。
どんな授業を受けたか、授業以外でどんな活動をしたか、どこでどんな交流があったかなどをかなり詳しく記入してもらっています。
学生自身が留学中の体験を言語化することによって、それまでに取り組んできたことを振り返り、将来やりたいことを考えるきっかけにもなっているようです。
このレポートは国際交流センターと指導教員が共有し、丁寧な指導を受けられることも大きなメリットですね。
このレポートも留学をキャリアにつなげることに役立っていると感じています。
── 就職は学生にとってたいへん大きな問題ですから、留学中に相談できるのはとてもありがたいですね。外国語学部のキャリア支援はどうですか?
外国語学部では、必修科目で国際キャリアデザインという科目があります。
この科目は、将来、英語圏や日本のグローバル企業で働くための演習科目です。
航空業界や広告業界、世界に展開する製造業の企業の方の協力を得ながら、DE&I(多様性、公正性、包摂)への対応、グローバル環境で働くための異文化コミュニケーション力や英語による新規ビジネス開発プロセス体験、AIやICTの活用など、仕事に近い形で学ぶ機会も用意しています。
単に留学した、ということだけではなく、留学経験をどのように社会で生かすかという勉強をしています。
椙山の学生は留学だけでなくキャンパス内の国際交流にも積極的
── 留学しなくても、キャンパス内で国際交流はできますか?
椙山女学園大学の学生と、海外からの交換留学生がペアになって活動するスタディメイトという制度があります。
1回1時間、週に1~2回の活動で、交換留学生が授業で困っていることを学生がサポートしたり、お互いの母国の言葉を教え合うランゲージエクスチェンジなどを通じて学んだりしています。
自分の国の文化や社会について話し合うこともあり、自然な形で異文化理解につながっているようです。
このスタディメイトは学生にとても人気があり、1学期ごとの募集には、毎回、定員の2倍以上の応募があります。
この制度はボランティアですが、積極的に参加したいと考える学生がとても多く、うれしく思っています。
── 椙山女学園大学の学生さんは、留学だけでなく、学内の国際交流にも積極的なんですね。
そうなんです。スタディメイト以外には、「留学生サポーターズ」という、留学生との交流イベントを企画、実施する団体があります。
この団体では、お花見やクリスマスパーティなどの季節のイベントのほか、ピザパーティやスポーツ大会など、多彩な国際交流イベントを行っています。
ほかにも、たとえば「自分の国の食べ物」など、何かトピックを決めて、留学生の出身国の文化や社会を学ぶような交流イベントも随時開催しています。
ランゲージエクスチェンジも兼ねていて、学生にも留学生にもとても好評です。
これらのイベントは、イチから全て学生のみで企画・運営していて、イベントには留学生だけでなく、学生誰でも参加ができます。
このような国際交流は、主に「グローバルラウンジ」という部屋で行われています。
グローバルラウンジは、留学生の控え室や勉強部屋としても利用されています。常に留学生がいて、イベント以外でも留学生と学生、教員が自由に交流しています。
── 全学的な国際交流のほかに、外国語学部にも国際交流の場所がありますか?
外国語学部には、「グローバルランゲージラウンジ」という場所を用意しています。
ここでは、日本語の使用を禁止し、外国語のみを使って、海外の大学の学生ラウンジの雰囲気を再現しています。
リスニングやスピーキングの練習ができ、3年生、4年生の先輩がチューターとして常にサポートしてくれるので、まだ外国語に自信がない学生でも参加できます。
季節のイベントやランチ会も行われていて、英語だけでなく中国語やフランス語、ドイツ語も学べます。
教員たちもイベントに参加するので、学生、留学生、教員みんなで外国語で過ごす空間があるというのが外国語学部の国際交流の一つです。
背景が異なる人と協働できる人材の育成が今後のビジョン
── 今後、グローバル教育で特に力を入れていきたいことは何ですか?
椙山のグローバル教育を体現する外国語学部では、グローバルな視点を持った「地球市民」の育成を教育目標にしています。
地球市民とは、背景が違う人と一緒に働く力を持つ人のことです。
これからのグローバル社会では、価値観が異なる人同士で協働することで、新しい価値を生み出せると考えています。
留学して、日本とは全く違う文化や社会で生きている人たちと交流し、他者への理解を深めることで、グローバルな視点が得られ、協働する力をつけることができます。
語学を身に付けるだけなら国内でもできます。だからこそ、学生には「なぜ海外で学ぶのか」という意味を自分で考えられるよう、今後も丁寧に伝えていきたいです。
── 留学制度の面で、今後のビジョンはありますか?
「椙山女学園大学の国際化ビジョン(2022年〜2026年)」を策定して、グローバル教育を推進しています。
まず、留学する学生の経済的負担を軽くするため、日本国内の奨学金だけでなく、留学先の国で提供されている奨学金にも積極的に応募していく予定です。
また、留学しても4年で卒業できるよう、留学時の単位認定制度をさらに充実させます。
加えて、海外の交換留学協定校を地域、校数ともに増やし、本学から留学する学生や海外からの留学生の受け入れ数を増加させたいと考えています。
オープンキャンパスで留学相談が可能!公式WebサイトやSNSでも情報発信
── 中高生が、椙山女学園大学の留学について知りたい時は、どうしたらいいでしょうか?
オープンキャンパスに来ていただくのが一番おすすめです。
オープンキャンパスでは、国際交流センターのスタッフが、留学の情報を詳細に説明するイベントを実施しています。
外国語学部の留学制度の説明会も行っているので、オープンキャンパスに来ていただければ、椙山女学園大学の留学について詳しく知ることができます。
また、個別相談コーナーも用意しており、留学に関する相談がある高校生や保護者の方には、個別に対応しています。
留学に関して不安を抱えている高校生や保護者の方も相談にいらっしゃるのですが、私たちが具体的に説明をしますので、話を聞くうちに安心されるケースが多いです。
安心して本学で留学に挑戦していただきたいので、ぜひオープンキャンパスにてご相談ください。
── 留学情報は、公式サイトなどでも知ることができますか?
椙山女学園大学の公式サイトにも留学情報を掲載しています。留学制度や協定校の情報や、外国語学部の留学についてわかりやすくまとめていますので、参考にしてください。
大学パンフレットなど、本学の広報が発行した刊行物でも留学制度を紹介しています。
また、国際交流センターのInstagramでは、留学情報のほか、留学生との交流イベントなどの案内をしています。
椙山女学園大学から受験生へのメッセージ
── 最後に、大学受験を控えている高校生や留学に興味がある人にメッセージをお願いします。
椙山女学園大学は、女子大学としては比較的大きな大学ですが、総合大学としては中規模の大学です。
小さな大学というわけではありませんが、教員と学生の距離が近く、教員が個々の学生の個性や状況に合わせて非常にきめ細やかな指導をしています。
総合大学として制度が整っているだけでなく、パーソナルに対応した教育や支援を行っていることが本学の強みです。
この強みが留学制度にも生かされていますので、椙山女学園大学の留学制度を活用して成長したいという高校生にもぜひ本学に来ていただきたいですね。
── 本日はたいへん興味深いお話をしていただき、ありがとうございました!
椙山女学園大学の基本情報
大学名 | 椙山女学園大学 |
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学部 | 生活科学部、外国語学部、人間関係学部、情報社会学部、現代マネジメント学部、教育学部、看護学部 |
所在地(住所) | 【星が丘キャンパス】 〒464-8662 愛知県名古屋市千種区星が丘元町17番3号 【日進キャンパス】 〒470-0136 愛知県日進市竹の山3丁目2005番地 |
留学プログラム | 交換留学、派遣留学、認定留学、学部独自の海外研修・留学プログラムなど多数 |
大学公式HP | https://www.sugiyama-u.ac.jp/ |
SNS | ・椙山女学園大学公式Instagram ・外国語学部公式 Instagram ・国際交流センター公式 Instagram |
※ 取材時の情報を掲載しています。
「学生一人ひとりに丁寧に向き合う大学」椙山女学園大学取材後記
椙山女学園大学の留学は、誰でもチャレンジしやすい制度になっていると感じました。
学生のニーズに合わせて、1週間の短期から1年間の長期まで、さまざまな国へ、さまざまな内容の留学プログラムが用意されているからです。
学費免除や返済不要の奨学金で、経済的な負担を減らすことも可能です。
なかでも印象的だったのは、外国語学部で行われているセメスター留学の学費全額サポートの制度です。
多くの大学では、給付型の奨学金や学費免除には定員があり、大学の成績や語学力、面接などで審査され、上位の学生のみが利用できます。
しかし、椙山女学園大学の外国語学部では、一定の条件を満たせば、全員が学費をサポートしてもらえます。
この取り組みには、「全員が留学を通じてグローバルな考え方を身につけ、将来地球市民として活躍する人材になって欲しい」という学生の成長を強く願う思いが込められていると感じました。
さらに、今回の取材でお話を伺った、外国語学部の教授、国際交流センター長やスタッフ、広報スタッフの皆さんからは、「学生一人ひとりに寄り添ったサポートがしたい」という温かな姿勢が伝わってきました。
学生の自主性を重んじつつ、個々の学生の希望や事情を踏まえ、親身になって支援してくれる大学だなと思います。
「留学してみたい」「語学を伸ばしたい」「将来グローバルな環境で働きたい」という夢がある中高生の皆さんに、ぜひおすすめしたい大学です。
取材日:2025年9月10日
取材/文:野池 亜子
写真提供:椙山女学園大学