昭和女子大学の留学制度

東京都世田谷区、東急田園都市線三軒茶屋駅から徒歩7分という好立地に、昭和女子大学のキャンパスがあります。

緑豊かな敷地内には隣接するテンプル大学ジャパンキャンパスもあり、学内の国際交流も活発に行われています。

また、アメリカ・ボストンにある昭和ボストンや、世界各地の提携校と協力し、体験重視の豊富な海外留学プログラムを展開しているのが魅力です。

今回は、スーパーグローバルキャンパスを構える昭和女子大学の留学制度について伺うべく、国際交流センター センター長の山崎さんに取材させていただきました。

昭和女子大学のグローバル教育の主軸は「社会に貢献できる女性リーダーの育成」

昭和女子大学キャンパス

── はじめに、昭和女子大学のグローバル教育の方針について教えてください。

昭和女子大学は「グローバルに生きる力」「外国語を使う力」「ITを使いこなす力」「コミュニケーションをとる力」「問題を発見し目標を設定する力」「一歩踏み出して行動する力」「自分を大切にする力」という「夢を実現する7つの力」を掲げており、課題を発見し、その課題を解決する力を身につけることを目指しています。

これらを実現するため、本学ではすべての学生が参加できるグローバル教育を推進しています。

以前は「留学に行く人を増やす」ことを目指していた時期もありましたが、現在は留学に行くことだけがグローバル教育ではないと考えています。

大学によっては、留学に行く学生の比率が一桁前半というところもありますが、本学は全体の15%の学生が海外留学を経験しています。

これはとても素晴らしいことではありますが、では残り85%の、留学を経験していない学生にはグローバル教育をしなくてもいいのかというと、そうではないですよね。

やはりこれから社会に出ていくにあたって、国内外問わずグローバルな環境はどこにでもあります。

そして学生の中には、経済的な理由や資格取得に向けた勉強を優先するなど、さまざまな事情で留学に行けない人がいます。

ですから、昭和女子大学に通うすべての学生が、グローバルマインドや知識、スキル、そして経験といったグローバル教育をしっかりと受けられる環境を作っていくことが、国際交流センターの責務だと考えています。

昭和女子大学には専門性が高められる体験重視の留学プログラムが多数

昭和女子大学 エンディコット大学留学中の授業風景

── 昭和女子大学の留学制度の特徴を教えてください。

本学には約60種類の留学プログラムがありますが、実は言語習得を目的とした留学プログラムは多くありません。

もちろん、留学する上で英語や中国語といった語学のスキルは必要です。そして、留学先でも語学を学ぶ機会はあります。

ですが、言語習得を目的とした留学というよりも、現地でどのような体験ができるか、どのような専門性を高められるかという点を意識したプログラムの方がはるかに多いです。

たとえばダブル・ディグリー・プログラムは提携大学で正規の授業に参加して学位を取得するプログラムなので、その典型といえます。

「専門性を高めるための留学」というと、語学力に自信がない学生は参加しにくいのではと思うかもしれませんが、その心配はいりません。

もちろん、語学レベルが高い人にとっては選択肢の幅が広くなるのですが、英語レベルが低い人が参加できるプログラムもしっかりと用意されています。

そして語学レベルに関わらず、多くのプログラムで、さまざまな経験ができる仕組みになっています。

昭和女子大学ならではの留学制度「昭和ボストン留学プログラム」

昭和ボストンの学生の集合写真

── 留学プログラムが約60種類ある中で、昭和女子大学ならではの留学プログラムは何ですか?

昭和女子大学だけの留学プログラムといえば、「昭和ボストンへの留学プログラム」です。

昭和ボストンは、1988年にアメリカ・ボストンの郊外に設立された本学の施設です。アメリカで正式な教育機関として認可を受けています。

昭和ボストンへは、夏休みや春休みを利用した「短期海外研修」、1学期間じっくり学べる「セメスタープログラム」、そして一部学部で必須とされている「カリキュラム留学」といった形で留学が可能です。

全寮制のキャンパスで、現地には教員やスタッフが常駐しているので、安心して学べる環境が整っています。

昭和ボストンのキャンパス

── 海外に昭和女子大学のキャンパスがあるとは驚きました!自校の施設であるメリットはどういったところにありますか?

本学の要望に沿った留学プログラムを展開できることが一番のメリットだと思います。

提携大学への留学プログラムの場合、提携大学が作ったカリキュラムの授業を受けることになりますよね。

いくら提携しているとはいえ、「こういうプログラムを作ってほしい」とお願いしても、そう簡単に作ってもらうことはできません。

ですが、昭和ボストンは本学の施設ですから、カリキュラムに必要なプログラムを一から作ることもできるのです。これは一番の強みだと思います。

また、現地の教員やスタッフとの連携がしやすいのもメリットです。昭和ボストンの教員やスタッフは現地採用の方ですが、東京の職員と毎月のようにミーティングを行い、情報共有をしています。

年に数回はボストンと日本を行き来しながら、細かい部分を調整し、東京とボストンの両方で学生を見守る形で運営しています。

── 昭和女子大学の施設なら、学生本人はもちろん、学生の親御さんも安心して送り出せますね。

そうですね。安心して留学していただける環境だと思います。初めて海外留学を経験する学生にも、「挑戦しやすい」と好評です。

英語レベルが高い学生から初心者レベルの学生まで、各レベルに合わせた幅広いプログラムを用意しているので、たくさんの学生に利用していただきたいと思います。

── 現地で学ぶ学生は全員昭和女子大学の学生のみですか?現地の学生との交流の機会があるのか気になります!

基本的には本学の学生のみですが、夏休みや春休みの時期に他大学の学生が留学に来ることもあります。現地の学生が一緒に授業を受けることはありません。

だからといって、現地の人と交流がないかというと、まったくそんなことはありません。

先ほどもお伝えしましたが、本学の留学プログラムは、体験と専門的な学びを重視しています。そのため、カリキュラムには学外の活動も授業の一環として取り入れています。

たとえば、ボランティア活動も授業の一環です。このボランティア活動は、現地のコミュニティや現地大学の学生さんと共に行うこともあります。

ボストンはアメリカで一番大学が多い学園都市で、日本人コミュニティを含めたローカルコミュニティが発達しているため、さまざまな形でつながりを持てるのです。

昭和女子大学で人気の「ダブル・ディグリー・プログラム」

昭和女子大学 DDP修了生

── 昭和女子大学で人気の留学プログラムは何ですか?

本学ではダブル・ディグリー・プログラムが人気プログラムの1つです。

※ ダブル・ディグリー・プログラムとは、日本と海外の2つの大学の学位を取得できるプログラムのこと。4.5~5年間で2大学の学位を取得できるのがメリット。

毎年多くの学生が参加しており、修了生の合計人数は100名を超えました。

ダブル・ディグリー・プログラムは、昭和女子大学で2.5〜3年間と、海外の提携大学で2年間の合計4.5〜5年間で、本学と提携大学の2つの学位が取得できます。

※ 取得できる学位は学士号

最初は中国の上海交通大学から始まり、現在は韓国、アメリカ、オーストラリアの大学と協定を結んでいます。

留学期間が長いので学費を心配する人もいるかもしれませんが、留学中の授業料は本学分のみ納付が必要で、一部の大学を除き留学先の授業料は別途負担する必要はありません。

※ オーストラリアのクイーンズランド大学のみ留学先大学の授業料を納付する必要があるが、それをカバーする奨学金が用意されている

つまり、本学の学費のみで2大学の学位が取得できるというわけです。

── 語学力が求められるプログラムですが、皆さんは大学入学前から語学力に優れていたのでしょうか。

実はそうでもありません。特に中国や韓国のダブル・ディグリー・プログラムに参加している学生は、ゼロから大学で語学を学んだ人が多いです。

昭和女子大学では、ダブル・ディグリー・プログラムの参加を目指す学生向けに履修計画を立てて、入学後から正規留学に向けて語学を集中的に学べる仕組みになっています。

入学前に語学力が十分でなくても、入学後にしっかりと学ぶことで、ダブル・ディグリー・プログラムに挑戦できます。

ちなみに、ダブル・ディグリー・プログラムに参加できる学部・学科は決まっているので、参加したい方は入学前にプログラムの内容をご確認いただくことをおすすめします。

単位認定可能!昭和女子大学敷地内にあるテンプル大学ジャパンキャンパスへの国内留学

── 昭和女子大学といえば、世田谷キャンパスの敷地内にテンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)があるのが有名ですよね。

そうですね。テンプル大学はアメリカ・ペンシルベニア州フィラデルフィアにある州立大学で、そのジャパンキャンパスが2019年に本学の敷地内に移転してきました。

テンプル大学ジャパンキャンパス(TUJ)では、アメリカ本校と同じ内容の授業を日本で行っています。

TUJに一歩足を踏み入れると、さまざまな国籍の学生がいて、もちろん授業はすべて英語で行われますし、現地の大学に留学しているのと同じ雰囲気が感じられます。

そして、本学の留学プログラムには、このTUJで学ぶプログラムもあります。

渡航する必要がなく、単位互換プログラム(※)として参加する場合は本学への学納金のみで履修できるため、経済的な理由で海外留学が難しい学生でも挑戦しやすいプログラムです。

※ TUJとの交換協定に基づき、TUJの授業を本学の単位として認定する制度。1学期間、TUJの授業だけを履修する「TUJ認定留学(授業履修)」「TUJ認定留学(ブリッジ)」と、昭和女子大学に通いながらTUJの科目を履修する「TUJ科目等履修」の3プログラムがある。

── 留学に興味があるけれど、海外に実際に行くのは躊躇してしまう、という学生の方がTUJを選ぶのでしょうか。

そういう学生もいますし、本格的に海外留学をする前のトレーニングとして参加する学生もいます。

また、留学から帰国した後に自身の英語レベルをキープしたい学生や、もっと高いレベルを目指したい学生も、TUJの授業に参加しています。

昭和女子大学は奨学金制度や留学相談など学生へのサポート体制も万全

── 留学のサポート体制について伺います。昭和女子大学では、留学にも活用できる奨学金制度はありますか?

留学に使える奨学金制度はいくつかあります。たとえば「グローバル奨学金」は、対象プログラムに参加すると、短期研修なら3万円~7万円、長期留学なら12万円から最高120万円まで支給されます。

また、「昭和学園奨学金」といって、昭和ボストンプログラムに長期留学・短期留学をする学生向けに無利息で分割返済できる貸与型奨学金もあります。

本学の特徴としては、短期留学向けの奨学金制度もしっかり用意していることです。

留学期間や行き先等で支給額は異なりますし、成績要件もあるのですが、比較的多くの学生が利用できるようになっています。

── 留学プログラムが多様なので、学生さんもどのプログラムを選ぶべきか迷ってしまいそうですが、留学相談は受け付けていますか?

留学相談は、国際交流センター(CIE)の方で日常的に対応しています。

国際交流センターは1号館の2階にあり、留学に関する手続きに加えて、協定校や奨学金に関する情報を提供しています。

留学相談をする場合は、在学生が利用できるポータルサイトから予約をしていただき、相談に来てもらうシステムです。

在学生向けのポータルサイトには、大学の公式サイトには掲載しきれない留学に関する詳しい情報も掲載しています。その中に留学相談のコーナーがあり、そこから相談予約ができます。

── 留学が決まった後の、手続きに関するサポートは受けられますか?

基本的には、学生にはオリエンテーションを通じて、留学に出発するまでに必要な情報はすべて提供しています。

もちろん、その場で質問を受けたり、あとから書類の準備について相談されたりもします。学生からはほぼ毎日何らかの問い合わせを受けていると思います。

問い合わせには1つ1つしっかりと対応していますし、相談しやすい雰囲気づくりを心がけています。

また、留学中も現地からメール等でいつでも相談いただけます。学生から連絡を受けた際は、提携先の大学にも共有して、対応いただくことが多いです。

留学に再挑戦する学生多数!留学後のステップアップがしやすい環境

昭和ボストンの学生が歩く様子

── 昭和女子大学の留学ガイドブックを拝見したところ、留学を複数回経験する学生が多いそうですね。

はい。国内のプログラムも含めますと、複数回参加する学生は卒業までに平均3回ほど参加しています。

理由の1つとして、本学は留学しやすい仕組みになっているからだと考えられます。

これは、実際に留学を経験した学生が言っていたことなのですが、本学は留学に関する情報がすぐにキャッチでき、留学から帰ってきたときに次にやるべき選択肢がたくさん用意されている環境があります。

先ほども申しましたとおり、本学は「すべての学生にグローバル教育を」というコンセプトでさまざまなプログラムを用意しています。すべての学生とは、もちろん留学経験者も含みます。

留学を経験した学生がステップアップできるプログラムが、しっかりと用意されていることによって、学生は「留学から帰ってきたけど、次に何をすればいい?」と悩むことがありません。

ですから、複数の留学プログラムに参加しやすいのかなと思っています。

── 留学を通して段階的にスキルアップができる仕組みになっているのですね。

もちろん、海外留学に複数回行くことは、誰もができることではありませんが、できれば何度でも留学を経験してほしいと思っています。

まずは短期プログラムに行って、次に長期プログラムに行く、といった形で徐々にステップアップできるのが理想的です。

本学なら、昭和ボストンで1セメスター勉強した後に、そのまま次の留学先に行ける仕組みもあります。

昭和ボストンは基本的には本学の学生を対象にした施設なので、友人たちと集団生活をしながら留学するという、一般的な留学とはイメージが違っているかもしれません。ただ一方で、初めて海外留学をする学生にとっては、海外の慣れない環境の中で、互いに協力して励まし合いながら勉強できるという意味で安心して留学できる環境です。

昭和ボストンで初めての海外留学を経験して「自分は海外でもやっていけるんだ!」と自信を持った学生が、また別のプログラムで留学する、という流れは一定数あります。

協定校の担当の方からも、「昭和女子大学の学生はすごく自立している」とか「積極的だ」というふうによく言われます。

おそらく、昭和ボストンでの経験を通して、事前に親元を離れて海外で暮らす経験を積んでから協定校に留学するため、いきなり本格的な長期留学に臨む学生とは明確な差が生まれているのだと思います。

── なるほど。昭和ボストンでの留学は、学生にとって非常に重要な土台となるわけですね。

昭和女子大学では学内の国際交流も活発

── 学内で実施されている国際交流プログラムの内容や特徴を教えてください。

すべての学生にグローバル教育を提供するために、学内での国際交流プログラムにも力を入れており、さまざまなプログラムを作っているところです。

たとえば「SSIP(SWU Summer International Program)」といって、本学の協定校から来日した留学生と一緒に英語でコミュニケーションをとりながら、日本の文化や異文化理解について体験的に学ぶ国際共修プログラムがあります。

昭和女子大学 SSIP

6月から約3週間の短期プログラムで、毎年、世界各国64の協定校から20名ほどの留学生が参加します。アメリカ、ヨーロッパ、アジアのさまざまな国から留学生が訪れて、ときには学生にとっては初めて出会う国の留学生と交流する機会に恵まれることもあります。

交換留学等と異なり、SSIPに参加する留学生のほとんどは日本語が全くできません。そのため、学生同士は英語でコミュニケーションをとります。

最初はお互いに緊張しますが、徐々に距離が近くなり、最後に本学の施設で2泊3日の合宿をする頃には、心を開いて良い関係性が生まれます。

本当に多様性があって、学生にとってもさまざまな国の人とつながることができ、まさに「グローバルな世界が展開できる」という意味で、私はとても素晴らしいプログラムだと思っています。

── 留学生にとっても、昭和女子大学の学生にとっても良い経験になりますね。

国際共修型の短期プログラムはSSIPのほか、「日中韓プログラム」というものもあります。

昭和女子大学 日中韓プログラム

本学の協定校である中国の上海外国語大学と韓国の誠信女子大学校の学生と共に、日本・中国・韓国を周遊しながら、講義やディスカッションを通して、女性が国際社会で活躍するためのリーダーシップを身につけることを目的としたプログラムです。

こちらも3週間の短期プログラムですが、ずっと同じメンバーで行動しますので、SSIPと同じように学生同士の関係が徐々に密になっていきます。

国が違うと、もちろん男女の役割やその国が抱える問題に違いがあります。ですが、共通する問題もありますし、同じ女性として共感できることもあります。

そういった点が、お互いに理解を深められる大きな要因になっているようです。

学生にとっては、同じ女性同士、今後、グローバルな社会の中でどうやって貢献していけばよいか考える良い機会になっています。

── 素晴らしいプログラムですね。SSIPや日中韓プログラムは、学部・学科に関わらずどの学生も参加できますか?

はい、全学共通プログラムなので、学部や学科の制限はありません。ただ、両プログラムとも共通言語は英語ですから、ある程度の英語力が求められます。

学内で語学力を高める「Power English」「言語交換プログラム」

── 次に、学内での語学学習について伺います。大学の授業以外で、語学を学ぶ機会はありますか?

英語に関しては、学内で「Power English」という英会話プログラムを開講しています。

外部の企業からネイティブの先生に来ていただき、月曜日から金曜日まで毎日英会話レッスンを行っています。学生は授業のない空き時間を使って、英会話レッスンを受講できます。

有料ではありますが、一般的な英会話スクールに通うよりもリーズナブルな料金で英会話レッスンが受けられます。

── 英語以外の言語を学ぶ機会はありますか?

言語交換プログラムを積極的に実施しています。留学生と本学の学生がお互いに言語を学び合うというものです。

本学の学生は日本語を教え、留学生は英語、中国語、韓国語を教えます。

対面の場合は、本学に来ている留学生やTUJの学生とも言語交換しています。

また、オンラインでも実施しており、本学が提携している大学の学生と、1学期に8回ほど毎週マンツーマンでセッションを行います。

会話練習ができると同時に、友達作りもできるとあって、全学期を合わせると3言語で70~80組が参加する人気のプログラムです。

── 留学生としっかり学ぶプログラムから言語交換まで、昭和女子大学はさまざまな異文化交流ができますね。

昭和女子大学の今後「国内のプログラムをもっと充実させたい」

昭和女子大学 SSIPの茶道体験

── グローバル教育や留学制度において、今後力を入れていきたいことはありますか?

実現したいことはたくさんありますが、何から始めるか、その優先順位を決める必要があります。

現在のところは、海外のプログラムももちろん大事ですが、国内のプログラムをもっと充実させる必要があると考えています。

具体的には外国人留学生の受け入れです。外国人留学生が増えることによって、授業や教職員、その他さまざまなところでグローバル化の対応が進んでいくと思います。

企業の方と学生がプロジェクトという形で関わりながら学べる「プロジェクト学習」というものがあるのですが、このプロジェクト学習に留学生が参加することによって、プロジェクトを成し遂げるまでの過程も多様化していきます。

最終的には、グローバル教育を特別に意識しなくても、もうすでにグローバルな環境がある、という状態を作っていきたいと考えています。

昭和女子大学のオープンキャンパスで留学相談ができる

── 中学生や高校生が昭和女子大学の留学について相談したり、情報を得られる機会はありますか?

本学のホームページで留学情報や先輩学生の留学体験を掲載していますので、そこから雰囲気を感じ取っていただくことができます。

さらに、国際交流センターのInstagramもあるので、最新情報をここから得ることも可能です。

ですが、もしお時間があるようでしたらオープンキャンパスにお越しいただくことをおすすめします。

オープンキャンパスには必ず留学相談コーナーを設けていますので、オープンキャンパスに来ていただければ、直接相談が可能です。

本学の留学プログラムはとても豊富なため、なかなか情報をつかみきれない部分もあるかと思います。

ですので、具体的な説明を聞きたいという方は、ぜひ昭和女子大学のオープンキャンパスにお越しください。

昭和女子大学から中高生へメッセージ

── 昭和女子大学の受験を検討している高校生に、メッセージをお願いします。

中学校や高校で、すでに留学を含めた多様な経験をしている方もいると思います。

そういった学生さんでも、さらにグローバルな学びを得られるのが昭和女子大学です。

グローバルな学びとは、単に語学のことだけを指しているのではありません。コミュニケーション手段において、言語はツールの1つに過ぎません。

非言語コミュニケーションや芸術、音楽、スポーツなどさまざまな形でコミュニケーションがとれます。

本学が大切にしているのは、「体験を通した学び」です。そして昭和女子大学はこの「体験」ができる機会がたくさんあります。

グローバルとは「世界とつながっていく」とか「世界とひとつになる」という方向性の言葉ですが、昭和女子大学には、このグローバル意識を共有する教員、職員、学生がいます。そして、キャンパスもグローバルな環境が整っています。

異文化の中では、ときにはつらい体験や苦しい体験をするかもしれませんが、そういったことも含めて、コミュニケーションをとっていく中で自分自身を見つめ、学びを得られるのではないかと思います。

大学には幅広い年齢の方がたくさん来ますから、そういった人たちと触れ合うことで、中学や高校とはまた違った、自分の世界が広がっていく体験ができます。

ぜひ一緒に、昭和女子大学でしか得られない体験をしてみましょう。

── 本日は貴重なお話をありがとうございました!

昭和女子大学の基本情報

大学名 昭和女子大学
学部等 総合情報学部(2026年度4月 学部新設)、国際学部、グローバルビジネス学部、人間文化学部、人間社会学部、環境デザイン学部、食健康科学部
所在地(住所) 〒154-8533 東京都世田谷区太子堂1-7-57
留学プログラム 【海外】
昭和ボストンプログラム(長期・短期)、カリキュラム留学(長期)、ダブル・ディグリー・プログラム(2年)、認定留学(長期)、短期海外研修プログラム、日中韓プログラム、海外インターンシップ(短期)、など
【国内】
TUJ単位互換プログラム、SWU Summer International Program(SSIP)、言語交流プログラム、など
大学公式HP https://www.swu.ac.jp/
SNS 【大学】
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【国際交流・海外留学】
国際交流・海外留学・昭和ボストン
【国際交流センター】
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※ 取材時の情報を掲載しています。

世界で活躍する自立した女性へ!昭和女子大学の取材後記

昭和女子大学は豊富な留学プログラムがあり、学生の参加率も高いとのことで、どうやってそれを実現しているのかとても気になりました。

お話を伺ってみると、取材当時、昭和女子大学の海外留学や国際交流の中心を担う国際交流センターには17名の職員の方が在籍し、各部門に分かれて学生の対応や制度設計、提携大学との調整を行っているとのことでした。

これだけでも、昭和女子大学が国際交流にどれくらい力を入れているのかがわかりますよね。

多くの優秀な職員の方が携わることで、徹底したプログラムの管理と、学生へのスムーズなプログラムの提供を実現できるのだなと思いました。

初めて海外留学に挑戦する人から、ダブル・ディグリー・プログラムで学位取得を目指す人まで、語学レベルや目標の大きさに関係なく、世界に挑戦したい学生を、大きく広げた両手で受け止めてくれる。

昭和女子大学にはそんな懐の深さを感じました。

昭和女子大学の留学制度について知りたい方は、ぜひ留学ガイドブックをご覧ください。留学制度について、とてもわかりやすくまとめられているので、概要をつかむのにおすすめです。

取材日:2025年11月28日
取材/文:富澤 利恵
写真提供:昭和女子大学