
東京を中心に晴海・広尾・武蔵小杉に教室のある子ども向け英会話スクール「グローバル・ラーナーズ・インスティチュート(Global Learner’s Institute)」さんにインタビューを行いました。
グローバル・ラーナーズ・インスティチュート(以下、GLI)は、日本語を使用せず、英語を「英語」で学ぶ「探究型レッスン」を提供しており、楽しみながら本格的な英語力を習得できることで人気のあるスクールです。
さらに、近年ますますニーズの高まりを見せるインターナショナルスクールへの受験サポートにも対応していて、海外校への進学を視野に入れるご家庭からも高い関心を集めています。
今回は、代表取締役を務める鏑木稔(かぶらき・みのる)さんに、GLIのレッスンの様子やグローバル時代に求められる英語力についてお話を伺いました。
それでは早速、インタビューの内容をお届けします。
GLIは日本で英語4技能を本格的に学べるスクールとして開校
── はじめに、グローバル・ラーナーズ・インスティチュートを設立した経緯を教えてください。
私は今年で30年、ずっと学習塾や教育業界に身を置いてきました。
日本でもグローバル化が進む中、残念ながら英会話といえば、「エンジョイ・イングリッシュ」というようにまだまだ楽しむことに焦点を当てたものが多かったんですね。
そういった日本のエンジョイ・イングリッシュに代わるもの、つまり、グローバルに通用する本格的な4技能の習得ができる英会話スクールとして、グローバル・ラーナーズ・インスティチュートを設立しました。
── GLIでは、海外進学を目指す生徒さんも多いそうですね。
当スクールではインターナショナルスクールやボーディングスクールへの進学のための相談やサポートも行っており、これまでも多くのお子様の海外進学において実績を残してきました。
ですが、私達はあくまでも受験対策ということをメインではなく、教育の一環として考えています。
つまり「普通の小学生がトレーニングをして、本格的な4技能を身につける」ことを目指しているんですね。
よく「うちの子のレベルで大丈夫でしょうか」「受け入れは帰国子女だけですか?」といった質問もいただきますが、初心者からはじめる方も多くいらっしゃるので、お気軽にお問い合わせください。
GLIの強みは子どもの探究心を引き出すオリジナルテキスト
── それでは、GLIの独自性やこだわりについて教えていただけますか?
GLIのこだわりは、自社開発している「探究型テキスト」です。
従来の「be 動詞を正しい形に変えましょう」といったテキストではなく、あるテーマに沿って、自分で調べてまとめ、友達と議論をして、最終的に自分の意見を発表するという流れになっています。
具体的には、『STEAM PBL』と『世界探究』という2種類のオリジナルテキストを準備しています。
STEAM(スチーム)というのは、いわゆる理数系の知識(科学、技術、工学、芸術や数学など)を使った、プロジェクトベースの学習スタイルのことです。
例えば、ピラミッドも東京タワーも橋桁も強い建造物というのはすべて三角形構造になっているものが多いのですが、それはどうしてかというテーマについて英語で調べてまとめます。
── 大人でも興味をそそられるようなテーマですね。ちなみに、授業はすべて英語で行われますか?
はい。独自のクリル(CLIL:他の教科を通して英語で学ぶ学習法)やイマージョンで、日本語は一切使わない、オールイングリッシュの授業を行います。
ですが、ただ英語のシャワーを浴びせるだけでは、本当の意味で英語を理解しているとはいえません。
なぜなら、「Write(書く)」と聞こえたら、まず「書く」という動作を目で見て、そして実際に「W-R-I-T-E」と書いて、これを何度も繰り返して、目の前の事象と結びついて初めて身につくわけですよね。
そのため、話せるように、書けるように、そして単語の意味がイマージョンで理解できるように、バランスよく4技能が身につくのが、GLIの探究型レッスンの強みだと考えます。
GLIの先生は外国人講師が担当、世界の探究にぴったりの環境
── レッスンを担当する、講師について教えてください。
GLIのそもそもの目的は、世界を探究することです。
そのため、アメリカ、イギリス、フランス、ネパール、カンボジア、韓国、ナイジェリアやフィリピンなど、ネイティブスピーカーをはじめ、色々な国の先生を採用しています。
例えば、韓国の課題を探究するといったテーマが出てきたとき、その国の人から生の声が聞けるというのも1つの利点かなと思います。
── 目の前でリアルな声が聞ける、貴重な体験ですね。では、講師の方が大切にしていることはありますか?
私達は、英会話スクールではなく「モチベーションスクール」だということを常に言っています。
つまり、探究型のレッスンを通して英語を教えるだけではなく、子供たちの学ぶことに対する興味を駆り立てる役割であることを、先生には1番目に意識してもらっています。
そして2番目に大切にしているのは、とにかく生徒さんをウォッチして、褒められて嬉しいやり方で成長を伝えることです。
例えば「英検®2級に受かった」というのは、誰でも分かる話ですよね。
そうではなくて、1学期でどういう成長を遂げたのか、こんなことができるようになったよねっていうことを、近くで見守ってきた先生がしっかりと認めて褒めるようにしています。
GLIに通うのは幼児(未就学児)から高校生までの子どもたち
── GLIは、何歳の子どもから通えますか?
GLIでは、下は幼児(幼稚園年少~)から、上は高校3年生まで、幅広い年代の生徒が通っています。
クラス分けについては年齢や学年ではなく、お子様の英語の学習状況によって分けていますので、どのタイミングからでもスタートしていただけます。
仮に小学生からスタートするとすれば、大体5年でカリキュラムが一通り終わり、そこから中学に上がると中高6年間の一貫カリキュラムが続いていく形です。
── レッスンや教室の雰囲気について教えてください。
これもGLIの特徴といえますが、子供たちが主体で授業を進めるようにしてます。
日本ではどうしても、先生主導で授業を進めることが多いですが、GLIでは自分たちで協力をして、クラスを全員で作り上げるような雰囲気を大切にしています。
もちろん低学年ですとまだ理解できずに、当然騒いだりもありますけど、徐々にそういうことが分かるようにきちんと指導していきます。
そのため、GLIではみんなで協力して楽しい授業を進めるという姿勢が、自然に身についていくんですね。
他にも、学習態度の評価ポイントで「ガチャガチャが引ける」といった遊びも取り入れながら、楽しい雰囲気の中でやっています。
GLIのコースは?プログラミングやオンライン校も選べる
── それでは、どのようなコースがあるのか教えてください。
メインは「CLIL&イマージョンコース」と「ジュニアボーディングコース」の2つです。
まず「CLIL&イマージョンコース」では、1クラス6名までの少人数レッスンで、初心者からはじまり英検®2級レベル程度の英単語や文章を使った表現力を磨きます。
週1回の教室レッスン(1回75分※)に加えて、週2回のオンラインのマンツーマンレッスン(1回25分)で4技能(聞く・話す・読む・書く)のトレーニングをしっかりと行います。
もう一つの「ジュニアボーディングコース」は、基礎的な英語力を身につけたお子様が海外受験を目指すための準備コースで、実践的な英語力の向上を図りながら海外での学びをサポートする内容です。
※広尾校では1回70分レッスンとなります。
── その他にも、プログラミングを学べるコースも人気とのことですが。
GLIでは、新しい学習体験として、ロボットプログラミングコースを開講しました。
そこでは「FLL(ファーストレゴリーグ)」といって、レゴを使ったプログラミング大会に、毎年GLIからチーム編成をして出場しています。
レゴで車体を作ってプログラミングを加えていき、さらにその内容を英語でプレゼンテーションするところまでやっていますね。
他にも、子どもでも簡単にプログラミングを学べる「スクラッチ」も英語で学べます。
ただゲームを作って楽しむのではなく、テキストに沿った課題解決型にしているので、何のためにこのプログラムを組むのか、そういうとこも含めて学習してもらいます。
── ありがとうございます。GLIのオンライン校についても教えてください。
GLIではご自宅からレッスンを受けていただく、完全オンライン校もご準備しています。
オンライン校では、通学型のレッスンと同じ「CLIL&イマージョン」のテキストを使い、講師とマンツーマンで探究型のレッスンを受けることが可能です。
例えば、地方に住んでいらっしゃって、近くに海外留学の準備を小学生からできるような英会話教室がないとお悩みの方にもおすすめです。
GLIから晴海・広尾・武蔵小杉周辺の方へ無料体験やイベントのお知らせ
── GLIでは、体験レッスンは実施していますか?
無料の体験レッスンは、ホームページから随時お申し込みが可能です。
お子様が体験レッスンに参加していている間、親御さんにはカウンセリングを受けていただきます。
そこでは説明というより、今の日本の教育や受験の状況、そして英語を学ぶ意味などをお話させていただき、そのうえで私達が提供できるプログラムは何なのかをお伝えしています。
GLIが目的にあったスクールなのかしっかりと判断していただけると思いますので、お気軽にご参加ください。
── 体験レッスン以外にも、外部から参加できるイベントもあるそうですね。
はい、人気なのは「フィールド・トリップ」という外部の方でも参加できる体験学習です。
インバウンドの外国の方がたくさん来ている上野や浅草、築地などに行ってインタビューをしたり、日本のことを英語で伝えたりというイベントもやっています。
それからGLI生の一番大きいイベントとして、小学生から参加できる海外のスタディツアーがあります。
実際に現地のNGO団体と一緒に活動したり、ローカルラジオから活動を発表したり、現地の州議会議長さんとお話をしたり。
観光ではなかなか会えない人に会ったり、行けない場所に行ったりするのがツアーの方針で、プランは全部オリジナルで作っています。
── 最後に、これから英会話教室をお探しの方へメッセージをいただけますでしょうか。
GLIが大切にしているのは、英語はあくまでコミュニケーションの手段という考え方です。
近い将来AIを使った同時通訳も可能となると言われていますが、そのときに必要になるのが、何を表現するかですよね。
もちろん、英語が話せる事も大切なのですが、ぜひ「英語で何を話せるのか」ということを意識していただくといいかなと思います。
── 本日は、貴重なお話をありがとうございました。
グローバル・ラーナーズ・インスティチュートの基本情報
教室名 | GLI(Global Learner’s Institute) |
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所在地 | 【晴海校】 東京都中央区晴海二丁目1番40号 晴海プライムスクエア208 【広尾校】 東京都港区南麻布5丁目10-37 Esq広尾5F 【武蔵小杉校】 神奈川県川崎市中原区小杉町2-226-4 オフィスム武蔵小杉211号室 |
費用 | CLIL&イマージョンコース: 入会金33,000円、月額22,000円(税込)~ |
レッスン時間 | 60分~75分 ※教室・人数・コースにより異なりますので、詳しくはホームページなどをご確認ください。 |
講師 | ネイティブ講師、日本人講師 |
オンライン授業 | 可能 |
営業時間 | 【晴海校】月~金 15:00~21:30 / 土 11:00~17:00 ※教室により異なりますので、詳しくはホームページなどをご確認ください。 |
電話番号 | 【晴海校】03-5534-9628 ※教室により異なりますので、詳しくはホームページなどをご確認ください。 |
公式HP | https://gli-english.com |
SNS | Instagram YouTube |
グローバル・ラーナーズ・インスティチュートの位置情報【晴海校】
グローバル・ラーナーズ・インスティチュートの位置情報【広尾校】
グローバル・ラーナーズ・インスティチュートの位置情報【武蔵小杉校】
※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、グローバル・ラーナーズ・インスティチュートへお問い合わせください。
自主性と探究心で本格的な4技能を習得する!GLIの取材後記
今回は東京と神奈川に3つの教室をかまえる「Global Learner’s Institute(グローバル・ラーナーズ・インスティチュート)」さんにインタビューをさせていただきました。
GLIの生徒さんは臆せず自分の意見を発表し、また日本語を介さずに自然に英語でプレゼンテーションをする、そのレベルの高さがとても印象的でした。
しかも帰国子女や海外経験のある子どもたちが集まっているのではなく、「英語のバックグラウンドのない小学生が、GLIで学び続けることで英検®2級相当の4技能を身につける」まさにそのコンセプト通りです。
それでいて、英検®の受験などもあくまで生徒の自主性にまかせているところや、レッスン態度の評価ポイントでガチャガチャを引けるなど、子どもらしくいられるスクールでもあります。
「自分が成長するためにレッスンに来ている」子どもがそう感じ、学べるような環境に出会ってくれれば何より嬉しいですよね。
GLIの体験レッスンでは、今回お話を伺った代表の鏑木さんに直接、海外進学のための学習プランなどについて相談ができる時間もあるそうです。
子どもが楽しく通えるか気になる方は、まずは無料で受けられる体験レッスンや、外部生でも参加できるイベントから参加してみてはいかがでしょうか。
取材日:2025年4月25日
取材/文:永谷 知香
写真:グローバル・ラーナーズ・インスティチュート 提供