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徳島県の鴨島町と藍住町に2つの教室を運営している Nico Kids English さんにお話を伺いました。

今回インタビューさせていただいた代表の田村さんは、なんと元バンドマンとのこと。

バンドマン当時は「音楽でメシを食っていく!」というアツい夢をもっていたものの大成できず、夢半ばで諦めることになった田村さん。

「自分の人生を変えたい!」その一心で、英語力ゼロの状態にも関わらず、アメリカへ渡ります。

ここまででも大いにロックな人生ですが、そこからどのようにして、今や大人気の子ども専門英会話教室を運営するに至るのか、とても気になります。

Nico Kids English さんは、誰もがハッピーなレッスン・子どもが中心のレッスンを目指し、日々たくさんの工夫を凝らしたレッスンが特徴とのこと。

具体的にどんな内容なのでしょうか。早速取材させていただきました。

Nico Kids English 誕生のきっかけは英語力ゼロでの渡米

── Nico Kids English の誕生秘話を教えていただけますか?

僕は元々バンドをやっていました。

当時は「音楽でメシを食っていく!」って豪語していたのですが、辞めちゃって・・・。

それで自分の人生を変えたい!何か新しい事をしたい!と思ってアメリカに行ったんです。

その時の僕は英語力ゼロだったのですが、向こうで出会ったアメリカ人と意気投合しまして。

それで一緒に地元の徳島に帰って来て、その子と「英会話教室を始めようか」ってスタートしました。

── アメリカ人のお友達、田村さんと同じくらいフットワークが軽いですね!

実は、アメリカで出来た彼女なんですよ(笑)

彼女はもともと「先生になりたい」という夢を持っていました。

それで僕が日本に帰るタイミングで、「私も日本に行って夢を叶えたい」と。

僕もアメリカで得た経験を日本で活かしたかったので、「だったら自分たちで教室をやろう」って考えて始めました。

── 立ち上げから現在まで、順調でしたか?

立ち上げから、今で14年。いろいろありました。

実はですね、今は子ども専門の英会話教室ですが、はじめは大人向けの英会話教室でスタートしたんです。

── 意外ですね。今のカタチから想像もしませんでした。

実を言うと、スタート時は全然美しく行かない感じでした(笑)

本当に今だから言えますけど。

初めは僕がアメリカから彼女と帰って来て、「順平(田村さん)が英会話教室を始めたらしいから協力してあげよう」みたいな感じで。

友達伝いに通ってくれる生徒さんは増えました。地元の繋がりはありがたかったですね。

でもそこから「自分達で集客」って言っても、僕らには全くそういう能力がなかったんです。

運営のノウハウはもちろん、レッスン内容も、生徒さんが望むものに足りなくて・・・。

生徒さんはどんどん減ってしまい、結局売り上げが月に2万円~3万円とか、そんな時もありましたね・・・。

でも僕は、「英語の楽しさをもっと多くの人に伝えたい」という気持ちは立ち上げからずっと変わらずありました。

だからどうにか教室を続けられる方法がないか、かなり考えていましたね。

悩みに悩んでいた時、「子ども向けのレッスンはありませんか?」ってお声を何度も頂いていたことを、ふと思い出しました。

「求められるものに応えていきたい・・・やってみるか!」と思って今の”子ども専門”にシフトしていくことにしました。

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Nico Kids English のレッスンはブレンディングラーニング

── Nico Kids English のレッスンにはどんなコースがありますか?

当校には、現在ベイビークラス・幼稚園・小学生・中学生・高校生・大人のクラスがあります。

現状、ベイビーから小学生の生徒さんが90%くらいを占めています。

レッスンは最大6名の少人数制です。

当校は「ブレンディングラーニング」と言って、教室での対面のレッスンと、お家でのデジタル学習を組み合わせた勉強方法を採用しています。

教室で学んだ事を活かして、家でもスマホやタブレットを使って楽しく予習・復習できたら続きそうだと思いませんか?

── 確かに、The 宿題!だと気が乗りませんが、ゲーム感覚のものならやりたくなります。

僕もです(笑)

予習・復習に使う専用のゲームアプリは、RPGのカタチになっていて、モンスターを倒して行きながら英語の勉強ができる仕様になっています。

『ドラゴンクエスト』ってわかりますか?あのようなカタチになっています。

これが結構楽しくって、大人でもハマりますよ。

── 面白そうですね。対面レッスンの内容も教えていただけますか?

レッスンは1回50分です。コースの設定としては、ゆったりコース、通常コース、バイリンガルコースという3つのコースをご用意しています。

ゆったりコースが隔週、つまり2週間に1回ですね。そして通常コースが週1回、バイリンガルコースが週2回という感じです。

── どのコースを選ぶ生徒さんが多いですか?

そうですね。当校の生徒さんは、年中さんくらいから小学校低学年のお子さんが多いのもあり、今は週1回のコースが一番人気です。

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── Nico Kids Englishのレッスンの特徴はどんなところでしょうか?

僕達の一番の売りとして「1ヶ月で英語が好きになる」っていう事をテーマにレッスンを行っています。

まずは楽しくなければ身に付かないってことが大前提。

ではその「好き」とか「夢中になる」っていうことが何かって言うと、いわゆる「没頭している状態」という形で僕達は定義しています。

その状態をどう作るかって言うとポイントは3つです。

── ぜひ聞かせてください!

Nico Kids English の教授法はNo!よりもGood!が大事

── 没頭している状態を作る3つのポイントとは何でしょう?

まず1つめは「Noと言わない」こと。

日本人が英会話をする時に1番怖いことって、英語をミスする、間違いをするってことだと思うのです。

間違いを恐れるから喋れない、喋らないから喋れるようにならない。

だからそれを打破するために、僕達は子ども達が何か間違えて言った時に、「No! No! No!」って否定せず、優しく正しい言い方で返すようにしています。

そうすることで子ども達は自尊心を保ちながら、正しい英語を身に付けられます。

2つめは「毎回の成功体験」。

必ずレッスンが終わる時に、「あなたは◯◯ができたよ、Good Job! 」「あなた□□ができたね、Good Job!」と一人ひとりにフィードバックを与えます。

本当に短い一言二言なのですが、毎回「できたね」で終わるようにしています。

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3つめは先ほどお伝えした、RPGのゲームアプリを活用した方法です。

僕達は「ドラクエ英会話」って言っていますが(笑)

このゲームがRPG の形になっているので、ステージをクリアしていくごとに、「英語がどんどんできた」「覚えられた」って手応えを感じられるようになっています。

この「できた!やったー!」という達成感がドーパミンの分泌に繋がっていくので、英語へのモチベーションも上がります。

── 子どもの気持ちや思考をよく捉えたレッスン方法ですね。

僕はまだ独身なのですが、最近身近に姪っ子ができたことで、たくさん発見できています。

「子どもってこういうふうに接したらいいんだな」とか、自分の実生活でリアルに感じるようなったのは大きいですね。

姪っ子の大きくなっていく姿をみて、今まで以上に子どもへの接し方や教育法についても興味が広がりました。

それからは、子どもの個性や特徴を踏まえて、よりよく伸ばしてあげれるようにはどうしたらいいかと日々考えています。

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Nico Kids English の講師の採用基準は「子どもが大好きな人」

── Nico Kids English にはどんな講師の方がいらっしゃいますか?

トリリンガルの講師や元アナウンサーの講師など、いろいろな講師が活躍してくれています。

それぞれに自分の特技や好きなことを全力で楽しんでいる、魅力あふれるメンバーばかりなので一言ではあらわせないですね(笑)

そんな中で、みんなに共通しているのは「英語が好き」「英語の楽しさを伝えたい」という思いを持っていることです。

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── 講師の方を採用するときの採用基準は何かありますか?

当校での講師の応募時には必ず「英語を学んだことによってあなたの人生が変わったことはなんですか」という問いを掲げています。

僕はここをとても重要視しています。

「◯◯の資格がある」とか「□□大学を出ています」という今までの経歴は特に関係ありません。

もっと具体的に言うと、ネイティブスピーカーだからって手放しに採用はしません。

英会話教室として「ネイティブスピーカー講師在籍」とか「全員ネイティブでオールイングリッシュです」と謳ったら説得力ありそうですよね。

でもそれが本当に効果的かと言われると、現場で14年間やっている僕としては、必ずしもそうではないと思っています。

僕たちの採用基準としては、 経歴よりも「子ども好きである」「教育に情熱がある」っていう人を採用しています。

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Nico Kids English のモットーは子どもたちにとって本当に必要な教育を届けること

── 講師の方が日々のレッスンで意識されていることなどはありますか?

一番大切なのは「保護者の方を喜ばすためだけの教育をしない」というところです。

僕達は「子どもが主役の教授法」というものを採用しています。

だからどんなアクティビティやゲームをするときでも、その教授法が根本にあるか?というのを常に意識してもらっています。

例えばカードゲームでカルタをやるときも、子どもが主役の教授法だと、プリティーチング(事前に方法を教える事)をしないんですよね。

「はーい、カードゲームをやります」って始めます。

子どもたちがカードゲームを始めて、分からないものが出て来たら「これはなんだろう?」「どうしたらいいんだろう?」っていう問いが生まれてきますよね。

となると、そこで初めて子どもは意欲的に「英語を学びたい!」と思うし、僕達も英語を教えられる。

随所で、英語で遊び方の補足を説明したりしながら「ゲームをやってみよう」という感じですね。

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── うまくルールを理解できなかった生徒さんがいた場合はどうされていますか?

そういう時は、他の生徒の子が「こうするんだよ」って教えあったりとか、実際にやってみて、その中で考えてもらったりしています。

ゲームをやることが目的というより、ゲームのやり方さえも自分で考えて学ぶっていうところに重きを置いています。

子どもたちがそのゲームを楽しみたいから、「知りたい!聞きたい!話したい!」という思いが湧き上がってくる、そんなイメージです。

── ちなみに、ゲームが楽しくて大盛りあがりし過ぎた場合、どのようにレッスンの軌道修正されていますか?

当校は低年齢の生徒さんも多いので、そういったシーンはたまにあります。

そんな時、「ちゃんとしなさい!」って言うのって一気に楽しい雰囲気が冷めてしまいますよね。

楽しい雰囲気を壊さずに、レッスンを続けるにはいくつか方法がありまして、まず1つめは、ボディジェスチャーでルーティンを作っていること。

たとえば「うわー」って子ども達が走り回ってしまった時。

「パンパン」って先生が手を叩いたら、子ども達も「パンパン」ってレスポンスするように日頃から伝えています。

そして、「パパパン」って先生がやったら、子ども達も「パパパン」ってやって、そして座るっていうルーティンを、入学はじめからやっています。

音に反応して身体が勝手に動く。癖みたいな感じですね(笑)

── なるほど。他にも工夫されていることはありますか?

子どもって、何かを無理にさせようとすると余計に嫌がるじゃないですか?

たとえばレッスン中に近くにボールがあったとして、それで遊びたくて気を取られている子がいたとしたら、「OK!じゃあ3分だけ。ボールで一緒に遊ぼう!」っていう風に声をかけて、本当に遊んじゃいます。

それで満足してレッスンに戻ってもらえれば、その3分って、このレッスンにはすごく良い投資だと思うんですよね。

その3分を投資せず、レッスン中ずっと「はい、座りなさい。ほら、座りなさい!」って言っていたら、誰もハッピーにならないと思うんですよね。

なので、子どもにとってどうしてもやりたい事があった場合は、時間を区切ってやっちゃうっていう形をとっています。

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── レッスンに限らず、日常の子育てにも活かせそうなアイデアですね。

生徒さんはもちろん、講師も楽しくレッスンをしてあげたいからこそ、急がば回れといいますか・・・編み出した技です。

楽しい雰囲気を壊さずに、みんなにとって「今日のレッスン楽しかったね!」って満足して帰ってほしいので。

Nico Kids English からのメッセージ

── 英語を学ぶことで得られることって何でしょうか?

僕自身、英語で人生が変わりました。

英語を話せるようになってから、経験、価値観、人とのつながり・・・自分にとってプラスなことが本当にたくさんありました。

英語が話せるようになれば、可能性は無限ですし、僕自身の世界も広がり続けています。

だからこそ、子どもたちにもぜひ英語を学んでほしいと思っているのですが、お伝えしたいのは「焦らなくて大丈夫ですよ」ということです。

たとえば「ウチの子、もう◯才なのですが、手遅れですか?」みたいな質問をいただくことがあります。

教育系のいろいろなCMなどを見て、つい心配になられると思いますが、全然焦る必要はないです。

僕なんか20歳から英語を学び始めたくらいですから、正しいやり方でやれば必ず身に付きます。

焦らずに、子どもさんが「やりたい」と言ったタイミングでいいと思います。

もしくは、よさそうな英会話スクールを見つけたときにお子さんに「体験しにいってみない?」と声をかけてあげて、お子さんが乗り気になったときとか。

そういうタイミングで英会話教室に来てもらえればと思います。

── ちなみに田村さんが英語を話せるようになって、「これは良かった」という体験を何か1つ、お聞かせいただけますか?

いっぱいありますが最近の話でいくと、僕が以前より憧れていた方と話せる機会を持てたことでしょうか。

その方はアメリカ人で、某英会話スクールの会長の方なのですが、様々なセミナーで何度かお目にかかる機会があり、ずっと「いつかこの方と直接お話しさせてもらいたい」と夢見てました。

もう本当に雲の上の上の人、という方です。

でもどうしても話してみたかったので、意を決して Facebookでコンタクトを取って、「ぜひ一度お話しさせてください」って伝えたら、「じゃあこの日に、◯◯っていうところにいるから、そこに来てよ」ってお返事をいただけました。

もうそれだけでテンション上がりましたね。

彼と会って、1on1で自分の人生についてや、事業の悩みなどを思い切って打ち明けると、3時間ぐらいかけて様々な助言をくれました。ありがたかったです。

たくさんのヒントや気づきを頂いたおかげで、当校の多店舗展開を進めるきっかけとなり、本当にあの時、勇気を出してコンタクトをとってよかったと思っています。

田舎から出て来たただのバンドマンだった僕でも、英語ができるようになれば、いろいろな壁をぶち破って、絶対会えないような人にも会えるきっかけを掴める。

そう実感しました。

── アツいお話をありがとうございます!

Nico Kids English の今後の展望と無料体験のお知らせ

── 先程、多店舗展開とありましたが、現在ある2つの教室の他にも増えるのですか?

そうなんです。2021年の11月に、東京で新しく2店舗出す予定をしていまして、場所は用賀と二子玉川です。

新しい生徒さんの募集も始めました。

nikokidsの教室

── 田村さんの挑戦はまだまだ続きますね!応援しています。体験レッスンなどもありますか?

はい、現在の鴨島校・藍住校、どちらの教室でも受け付けています。

体験レッスンは無料です。

Nico Kids English のレッスン、めちゃくちゃ楽しいので、ぜひ体験しに来てください。

当校のホームページ上部の「無料体験」をご覧いただき、お電話かメールでご連絡いただけましたら、体験レッスンの日程やスケジュールをお伝えいたします。

体験レッスンは、とにかくお子さんが楽しんで受講いただけたらと思っています。

こちらから勧誘することはありませんので、安心してください。

お子さんがレッスンを受けられた様子や感想を大切に、よくご検討いただけたらと思います。

nikokidsの集合写真

Nico Kids English の基本情報

教室名 Nico Kids English
所在地 鴨島校: 徳島県吉野川市鴨島町上下島128-20
藍住校:徳島県板野郡藍住町奥野矢上前42-1
用賀校:世田谷区玉川台2-21-15
二子玉川校:東京都 世田谷区玉川1-5-16
費用 6,600円~
レッスン時間 50分
講師 外国人・日本人
オンライン授業 あり
営業時間 11:00 ~ 21:00
電話番号 鴨島校:0883-36-9544
藍住校:0883-36-9545
用賀校:03-6820-2745
二子玉川校:03-6820-2745
公式HP https://nicokids.jp/
SNS Facebook
Instagram

Nico Kids English の位置情報

鴨島校: 徳島県吉野川市鴨島町上下島128-20

藍住校:徳島県板野郡藍住町奥野矢上前42-1

用賀校:世田谷区玉川台2-21-15

二子玉川校:東京都 世田谷区玉川1-5-16

Nico Kids English の取材後記

インタビュー中、田村さんのお話しには飾らないアツい想いがあり、笑いあり感動ありで、あっと言う間に時間が過ぎてしまいました。

低年齢の子どもさんが英語を習うのは、親御さんの「英語を習わせたい」という思いで始めることが多いかもしれません。

そんな中でも、 Nico Kids English さんのレッスン方針は”子どもが主役”ということ。

英語のレッスンを始めたのがどんなきっかけだったとしても、きっと毎回の成功体験の積み重ねでお子さん顔つきも変わってくることでしょう。

今日のレッスンでもらったGood!はなんだろう?

楽しくて夢中になっている子どもの顔ってどんな顔だろう?

きっとそこには「習わせる」よりも、お子さんの「習いたい」というイキイキした姿や笑顔が見られそうですね。

取材日:2021年9月21日
取材/文:小原亜紗子
写真:Nico Kids English 提供