滋賀県大津市にある英語教室「HIRO 英語教室」さんにインタビューさせていただきました。
今回インタビューさせていただいた HIRO 英語教室の代表、広田亮子さんは、大学卒業後に外資系航空会社に勤め、毎日英語が飛び交う環境で充実した日々を過ごされていたそうです。
その後、お子さんのご出産というライフイベントをきっかけに、仕事を辞めて育児に専念。
しかし、あることをきっかけに「英語を教える」という世界へ足を踏み入れます。
2004年より仲間内で小さく始めた英語教室でしたが、「より良いものを子どもたちへ提供したい」という一心で走り続け、今で18年目となります。
広田さんの歩みとともに、HIRO 英語教室ではどんなレッスンが受けられるのか、早速お話しを伺いました。
HIRO 英語教室を開いたきっかけはママ友からのお声かけ
── まずは HIRO 英語教室を開いたきっかけについて、お教えいただけますか?
英語教室をはじめたきっかけは、長男の幼稚園で知り合ったお母さん、ママ友さんからの声かけですね。
先に私の経験を言いますと、大学卒業後に航空会社に就職して、成田空港で働いていたんです。
日々、訪日される外国の方々と英語でコミュニケーションをとって・・・。
大好きだった英語を使って仕事ができ、とても充実していました。
たまたまそんな私の経歴を知ったママ友さんが、「そんなにすごい経験を持っているならうちの子に英語を教えてほしいくらい!」って言ってくださって。
それまで「人に英語を教える」という経験はありませんでしたが、息子たちにも英語を教えるきっかけにもなるし、やってみようと思ったんです。
その当時はマンションに住んでいたので、マンションの集会所で、近所のお子さんを集めて始めました。それが HIRO 英語教室の始まりです。
── それはお子さんがおいくつぐらいの時でしたか?
子どもは3人いるのですが、長男が小学校5年生の時だから10才くらいだったかな?それぐらいの時だったと思います。
それまでは子育てに集中しようと思って、仕事はバッサリ辞めて10年ほど、外での仕事は何もしていない状態でした。
── ブランクがあってのスタート・・・大変だったのではないですか?
ええ、とても大変でしたね。
スタートしてみても、やはり自分で英語を使って仕事をするのと、子どもたちに英語を教えるのは全然違いましたし。
だから「一体何からはじめたらいいのか?」というところから、英語教育に長けている方へ直接会いに行ってお話を伺ったり、様々なセミナーも受けてみたりと、本当に猛勉強しましたね。
その過程で、私なりにいいなと思えるメソッドや教授法に出会えたので、それを活用して子どもたちに教えて・・・所々つまずきながら試行錯誤の日々でした。
それで英語教室をはじめてから4・5年経ったころに、「洋書絵本の多読」という英語教授法に出会い、とても魅力を感じました。
「やってみたかったのはこれだ!」と思って、そこからは多読を HIRO 英語教室の大きな柱にして運営しています。
HIRO 英語教室のレッスンは多読法を取り入れている
── 現在のレッスンの柱となっている多読法ってどんなものなんでしょうか?
多読は、簡単な絵本をたくさん読むんです。
それぞれ読んだ絵本の、一語一語の語数をカウントしていくんですね。
最初は簡単な絵本で、例えば “The Ocean” という題名の絵本だったら、これで2語ですよね。
そんな感じでその一つの絵本に語数があるので、それを累積していきます。
元々大人の英語学習法に洋書多読というのがあり、最初は簡単な本から10万語、100万語っていうレベルまでたくさん読んでいく、というものです。
CDで音声も聞けるので、リスニング力も蓄積されますし、そこからスピーキングやライティングという技能すべてに繋がっていきます。
そこに大変魅力を感じました。
── この多読は、HIRO 英語教室では何歳ぐらいから始められているのでしょうか?
当教室は小学生の1年生から来ていただいています。
この小学生の初期段階から、多読を意識して読み聞かせをスタートします。
多読の絵本は、簡単な小さな絵本に CD が付いているので、毎週これを貸し出しして、お家でも読んで聞いてもらっているんです。
生徒さんの頃合いを見て、「聞いた通りちょっと口に出して言ってみて」って投げかけてみたりもしています。
まとめてシリーズになっているものもありますので、順番にステップアップして読んでいきます。
── なるほど。この多読用の CD 付きの絵本は種類がたくさんあるんですか?
そうなんです。本当にびっくりするくらいたくさんあるんですよ。
特に当教室でメインにそろえているものは “Oxford Reading Tree” って言って、イギリスで多く使用されている国語の教科書のシリーズです。
“Oxford Reading Tree” はとても考え抜かれた単語を使っているのも特徴です。
ですので一番下のレベルからスタートし、徐々に語数を上げていくのに最適なんです。
また、このコロナ禍でオンラインレッスンになったこともあり、2021年夏からオンラインで利用できる電子図書館を導入しました。
教室で一人ずつ読んでもらえるように、タブレットも用意しました。
それぞれ生徒さん一人ひとりに自分のアカウントを持っていただいて、レベルに応じて好きなようにその中から選んで、絵本をどんどん読んでもらうようにしています。
電子図書館には1500冊以上も書籍があって音声も付いているので、お家に居ながらも多読で英語力を伸ばしていただけます。
── 教材費はレッスン費用とは別で必要でしょうか?
当教室のレッスン費は、お月謝と年に2回図書教材費を頂いておりますが、貸し出す多読絵本や電子書籍利用もその中にすべて含んでいます。
── かしこまりました。レッスン費用についてもそれぞれ教えて下さい。
小学生クラスは1レッスン60分で月7,000円です。
そこに図書利用費として年2回5,000円を頂いています。これはどのクラスも共通です。
中学生クラスは1レッスン90分で、1レッスンあたり2,500円としています。月4回レッスンがスタンダードです。
高校生クラスも1レッスン90分ですが、1レッスンあたり3,000円で、月2回のレッスンとしています。
HIRO 英語教室のレッスンはレパートリーが豊富
── 先程お聞きした多読以外にも、どんなレッスンがあるのでしょう。
英語には「フォニックス」と言って、英語のアルファベットの音と、単語を発音するときのルールがあります。
当教室では、そのフォニックスをジェスチャー付きで覚える「ジョリーフォニックス」というレッスンを提供しています。
1レッスンにつき1つずつ、aを「ア」、bを「ブッ」というように順番に覚えていくんです。
それから「BBカード」っていう絵カードのゲームもやっていますね。
BBカードには、それぞれ一枚ずつに英文がありまして、例えばシマウマの絵のカードだと、“Mr. Zebra came from Zanzibar” って書いてあります。
カード1つ1つの英文の中に、中学で習う文法の現在完了形、過去形、過去進行形などが全部入っているんです。
この英文を言いながら、ビンゴゲームなどをしたりします。
── ゲーム感覚で自然に英語が身についていく・・・楽しそうですね。
ええ、なんでも楽しみながら英語を学んでもらえたら嬉しいです。
あと “CLIL(クリル)” もレッスンに取り入れています。
CLILは「英語を学ぶ」のではなくて、「英語で他の教科のことを学ぶ」という教授法です。
たとえば英語で理科のことを学ぶ、あるいは英語でクラフトをしたり、音楽のこととか、算数の読解問題を英語でするとか。
そういうときに私のオリジナルプリント教材を使ったりしますね。
あとは世界のニュースもその時々でレッスンに取り入れています。
去年の話にはなりますが、“Black Lives Matter” って言って、アメリカで黒人の方が警察官によって、不当に暴力を受けられて亡くなったっていう悲しいニュースがありましたよね。
またこのコロナ禍で、色々な世界の子どもたちも大人も苦しんでいるというニュースだったり。
そういった世界のニュースを取り上げて、子どもたちにわかりやすいように噛み砕いた英文プリントを作って共有したりしています。
他にも、「コロナに打ち勝とう」とみんなで虹の絵を描いて、世界中の子どもたちが動画をアップするという活動があったので、当教室もその活動に参加してみたりもしました。
── 充実したレッスン内容ですね!
今はコロナでできていませんが、当教室では楽しいイベントもよくやっていたんですよ。
例えば2年前の2019年の夏休みでは、京都の嵐山で外国人の観光客さんに突撃インタビューという企画もしました。
あとは動物園でハロウィンパーティーを行った時はネイティブのスタッフと一緒に Trick or Treat をしながら回ったりしました。
クリスマスパーティーも様々な国の方をゲストに招いたり。
そういった経験や機会を重ねながら、子どもたちが楽しく英語を学んでもらえたら嬉しいです。
HIRO 英語教室は子どもの特性に合った指導を提供している
── HIRO 英語教室のレッスン自体はどんな流れで進むのでしょうか?
1回60分のレッスンで、まずは多読絵本を読んできたかのチェック。それからフォニックス、BB カード、CLIL をする流れです。
こう言うと盛り沢山に感じられるかもしれませんが、その時々に応じて私がカリキュラムを組んでやっています。
またクラスによっては、「テキストをずっと積み重ねてやっていく方がいいな」と思うクラスもあります。
そういう場合は、適したテキストを選定し、学年始めからそれに沿って毎週やっていくこともありますね。
── なるほど。ではクラス分けも非常に重要ですね。
そうなんです。
基本的には学年ごとで分けるイメージですが、今までに英語をどれぐらいしてきたかという英語歴も考慮してクラス分けをしています。
他のお稽古事の都合で、「◯曜日しか来れません」という方も中にはおられるので、英語レベルとご都合を踏まえて、毎年4月にクラスの再編をしています。
またご兄弟で来られる場合は、別々だと親御さんの送り迎えが大変ですよね。
ですので同じクラス内で6年生のお姉ちゃんと2年生の弟君、というケースもあります。
その際は、レッスン時に行うプリントの難易度を別にしたりなど、なるべくご希望に沿うように工夫しています。
── 親御さんとしてはすごく助かると思います。でもカリキュラムを考えるのは大変そうですね。
たしかに大変ではあります。
HIRO 英語教室をはじめて今で18年ほどになりますが、その子たちの個性を見分けながら、どういう教材でどういうプログラムを作ると一番いいか、毎回真剣に考えながらやっています。
ここが本当に重要なので。
当教室は1クラス6人までと少人数クラスとしています。
同じクラスの中に「読み書きが苦手」「声出すのが苦手」などそれぞれの個性に応じて細やかに対応するにはやはり6人が限度ですね。
またレベルだけの問題ではなく、たとえば1つのクラスの中に、ポジティブな子がいる一方、少し引っ込み思案な子がいる場合もあります。
親御さんともお話しして、その子の性格を踏まえてバランスを探りながら、生徒さん同士みんなで切磋琢磨し合える。
そんなクラスの雰囲気作りをとても重視しています。
皆さんそれぞれに個性を伸ばしてほしい、というのが一番強い想いでもあるので、その子の個性を見極めながらクラスを考え、レッスンを作っています。
── 広田さんの真剣な想いが伝わるお話でした。ありがとうございます。
HIRO 英語教室の講師は子どもの可能性を伸ばす努力を惜しまない
── ホームページの講師紹介を拝見すると、様々な資格を保有されているようですね。
保有している J-SHINE という資格は、小学校英語の指導者を認定する資格ですが、やはり英語教育に携わる身として何事も勉強だと思って取得しました。
実際大津市公立小学校で非常勤講師としての勤務も今年で14年目になります。
── 保育士の資格もお持ちなんですね。
実は、教室をはじめてから今までの間で、色々なターニングポイントというか家庭の状況が変わったりなどで、教室をこのまま続けていけるかどうか・・・という時期もあったんです。
でもやっぱり英語教室をずっと続けたかった。
その当時は未就学児さんを対象としたクラスもやっていたんです。
ですので例えば保育士の資格を取れたら、教室を続けるにしても絶対プラスになるな、と思って2010年ごろに保育士資格も取りました。
教室を続けれなかったとしても、子どもさんたちと関わる保育士という道で生きていこうとも思っていましたね。
── そうだったんですね。「ずっと英語教室を続けたい」と思っていた1番の理由ってどういうところでしょうか。
やっぱり自分自身が英語に携わることが楽しかったからですね。
英語は元々好きで、就職も英語を使う仕事を選びました。
ホームページの「講師のつぶやき」にも書いていますが、学生の時も社会人になってからも海外が大好きだったので、世界のあちこちに行って、現地の人とのコミュニケーションを取ることが本当に楽しかったんです。
この教室をはじめたきっかけはママ友からのリクエストがきっかけでした。
でも教室をはじめてからは、今度は子どもたちが英語を通じて様々な可能性を掴むきっかけになればいいなと思い続けています。
子どもたちにも世界にでて色々な経験をしてほしいです。
当教室を卒業された生徒さんの中には、大学で英語や語学を学んでいきたいという方や、英語を使ったお仕事に就いた方もいらっしゃいます。
やっぱりそういう方をみていると、子どもたちの可能性を広げるお手伝いがしたい、という気持ちが強いですね。
HIRO 英語教室の生徒は目標達成へのチカラが備わる
── 先程、卒業生の方のお話がありました。今も交流はありますか?
ええ、嬉しいことに今も連絡を取り合う子も多いです。
以前、当教室に通ってくれていた方の中に、教育系の大学に進学して今大学院生の方がいまして。
その子は教室でイベントを行う際に時々スタッフとして来てもらっています。
今回、教室のホームページをリニューアルしようと思っていまして、その子から教室に通っていたときの思い出などをメッセージでもらったんですね。
それを見ると「レッスンに多読やゲームがあって楽しかった」という感想や、「将来は英語の先生になりたい」って書いてくれて・・・感慨深かったですね。
私が教えたから、とかではなくても、英語は楽しいと思って自分の進路を考えていることが何よりも嬉しかったです。
その他にも、今度就職される大学4回生の子は、小学校の時から通ってくれていて、「英語を用いた仕事がしたい」って言っていて大学生の間に海外留学もしていました。
その子は学校とプライベートが多忙な子で、彼女に合ったスケジュールでレッスンを組んだりしていましたね・・・。懐かしい。
「おかげで上手く英語学習を進められました」と言ってくださいました。
── そんな話をお聞きできると本望というか・・・嬉しいですよね。
そうなんです。本当に嬉しいです。やっていて良かったなって思う瞬間ですね。
他にも、当教室の中学・高校クラスの生徒さんで英検を受けられる方は、毎回ほぼ皆さん合格していて、みんな目標達成に向けて熱心に頑張っている姿を見るのは微笑ましいです。
高校受験を控えた中学生に関しては、学校英語も重視しているので、その時々の定期テスト対策もレッスン内できちんと行います。
当教室に通っている生徒さんの中には、膳所高校や洛南高校など、難しい高校に合格される方もたくさんおられます。
高校入試に合格するために、英語を得点源にして合格できたと言う方も多いです。
そういった今までの実績もありますので、英語を得意分野にしていきたい方はぜひ当教室に来ていただけたらと思います。
HIRO 英語教室からのメッセージと無料体験のお知らせ
── 最後に、英語教室を探されている方にメッセージをいただけますか?
当教室は、滋賀県大津市大津京駅近くの児童英語教室です。
小学生から高校生の生徒さんまでを対象としたアットホームな教室です。
今まで18年間やってきたノウハウを駆使し、毎週のレッスンがワクワク楽しい、教室に行くのが楽しみと思えるレッスンを提供しています。
通い続けていく中で、中学・高校のクラスで英語力を身につけ、英検や高校受験・大学受験ではその英語の力を発揮していただけるよう指導していきます。
楽しいだけではなく、実績も伴った英語教室ですので、ご興味を持たれましたら、ぜひ無料体験レッスンを受けにお越しください。
── では無料体験レッスンの申込方法を教えて下さい。
ホームページにあります「無料体験レッスンのお申し込みはこちらから!」よりお問い合わせいただくか、メール又は電話でご連絡ください。(お電話の場合は留守番電話にメッセージをお願いします。)
年間通じて無料体験レッスンはしていますので、いつでもお声かけください。
ただ、年度途中に通いたいというご希望に関しては、各クラスの年間カリキュラムが進んでしまっている関係上、年度初めの4月に一斉スタートすることをおすすめします。
生徒さんにとっても、その方が焦らずスタートできるのでいいかと思います。
── なるほど。ご案内ありがとうございました。
HIRO 英語教室の基本情報
教室名 | HIRO 英語教室 |
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所在地 | 滋賀県大津市桜野町2丁目14ー26 |
費用 | 入会金:なし 月謝:7,000円より |
レッスン時間 | 60分(小学生クラス) 90分(中学生、高校生クラス) |
講師 | 広田 亮子 |
オンライン授業 | 可能 |
営業時間 | 16:00~21:00 (月曜~金曜) 土曜は 当教室規定による |
電話番号 | 077-521-3647 |
公式HP | https://hiro-eigo.com/ |
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HIRO 英語教室の位置情報
HIRO 英語教室の取材後記
何年もの間、眠らせていた広田さんの英語への想いは、ママ友さんの一声で再び目を覚ましました。
せっかく英語を教えるのなら、英語が楽しく好きになるきっかけを提供したい。
そういった思いから、色々な経験を重ねて試行錯誤し、今の充実したレッスンカリキュラムが出来上がってきたのだとわかりました。
英語を得意分野にすることで、受験時には有利に働き、将来の進路を幅広く選択できることへも繋がります。
長年の経験と実績のある HIRO 英語教室では、個々のレベルに応じたレッスンを展開しています。
固く身構えずに、まずは気軽に HIRO 英語教室の体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。
取材日:2021年11月11日
取材/文:小原亜紗子
写真:HIRO 英語教室 提供