幼児の子供を英会話教室に通わせている親100人に実情を調査

「未就学児に英会話を習わせたいけど、周りの人はどうしているのだろう?」

小学校入学前から英会話に通わせるべきかどうか、迷っている方も多いのではないでしょうか。

小学校から英語の授業が取り入れられていることや、中学英語のレベルが上がったことから、早くから英語教育を始めようとする人が多くなっています。

これから子供に英語教育を始める方は「いつから英語を習わせるべき?」「どこで習うのが良い?」などわからないことが多いはず。

そこで、現在未就学の子供(0歳~6歳)を英会話教室に通わせている親100人を対象に、アンケート調査を実施しました。

アンケート調査の内容

  • 英会話教室に通わせたはじめた年齢
  • 未就学児を英会話教室に通わせる理由
  • 英会話教室選びの決め手
  • 1ヶ月のレッスン費用
  • 未就学児のレッスン頻度
  • 未就学児を英会話教室に通わせるにあたっての悩み
  • 小学生以降も英会話を続けさせたいか否か

英会話をいつから始めたのか、英会話教室をどうやって決めたのかなど詳しく調査したのでぜひ参考にしてください。

調査回答者の属性(n=100)
  • 回答者100人の子供の年齢内訳:0歳 4人/1歳 7人/2歳 6人/3歳 10人/4歳 18人/5歳 30人/6歳(未就学)25人
  • 家庭の英語環境:家では英語を全く話さない 37人/たまに英語を話す 59人/家族みんなで英語を積極的に英語を話す 4人

4歳で英会話教室に通わせ始める家庭が多い

英会話教室に通わせ始めたときの子供の年齢は?

アンケート調査にて「未就学児が英会話教室に通い始めたときの年齢を教えてください」と質問したところ、「4歳のときに英会話教室に通わせ始めた」と回答した人が100人中31人で最も多い結果となりました。

その次に多かったのは3歳で、全体の約半数は3歳~4歳で英会話教室に通わせ始めたことがわかります。

一方最も少なかったのは、0歳と回答した人です。

ただ100人中8人は0歳から英会話教室に通い始めているというのは、意外と多いと感じる人もいるでしょう。

では次に、なぜ小学校に入る前から英会話教室に通わせようと思ったのか、理由を伺ったので見てみましょう。

未就学児を英会話教室に通わせる理由は「将来役に立つから」

未就学児を英会話教室に通わせる理由

アンケート調査にて「未就学児を英会話教室に通わせている理由を記述してください。」という質問をしました。

すると、最も多かった意見は「将来役に立つから・将来必要になるから」という意見でした。

男性1

将来英語の勉強や仕事での活用、生活での活用機会があるだろうと思い、早くから英語に触れさせたかった為(子供5歳)

女性1

将来的に必ず役に立つと思いましたし、視野を広げてほしかったので通わせています。(子供6歳)

男性2

社会がグローバル化してきていて、英語を学ばせることが有利に働くと思ったので。(子供5歳)

このように、将来の勉強や仕事のことを考えて通い始めたとの声が多く寄せられました。

そしてほぼ同じくらいに多かったのが、「早く英語に慣れさせたい(身に付けさせたい)」という意見です。

女性1

少しでも早いうちに英語の音に慣れさせてネイティブに近い発音と会話ができるようにするため(子供4歳)

男性2

自分自身が英語にあまり触れてこなかったため、子供には少しでも早く英語に触れさせてあげたい、英語への理解が早くなるように育てたいと思ったためです。(子供0歳)

男性1

小学3年生から英語が必須になったと聞いたので、早いうちに慣れさせたいと思ったので(子供6歳)

「早くから英語に触れることで、正しい発音が身につくから」といった回答と、「小学校でも必須科目になったので、早くから学ばせたい」という回答が多かったです。

では次に、未就学児をどのような英会話教室に通わせているのかを見てみましょう。

個人経営でグループレッスンが受けられる英会話教室が人気

まず、未就学児に通わせている英会話教室のタイプについて伺いました。

未就学児を通わせている英会話教室

英会話教室のタイプ 人数(人)
個人経営の英会話教室(オフラインのみ) 54
個人経営の英会話教室(オンラインのみ) 8
個人経営の英会話教室(オンラインとオフライン) 7
大手の英会話教室(オフラインのみ) 15
大手の英会話教室(オンラインのみ) 8
大手の英会話教室(オンラインとオフライン) 8

※ n=100

アンケート調査の結果、「個人経営の英会話教室(オフラインのみ)」に通わせている方が半数以上という結果となりました。

また、個人経営と大手の英会話教室で「オフラインのみ」と回答した人が全体の約70%ということで、コロナ禍でありながら対面式のスクールが人気であることがわかります。

また現在未就学児が受講しているレッスンタイプを調査したところ、グループレッスンのみの英会話教室に通わせている方が全体の約70%を占めることがわかりました。

未就学児の英会話レッスンのタイプ

レッスンタイプ 人数(人)
グループレッスンのみ 68
マンツーマンレッスンのみ 14
グループレッスンとマンツーマンレッスン 18

※ n=100

グループレッスンを選ぶ理由は様々考えられますが、アンケートの回答を見ると英会話教室を交流の場として活用している人がいるようです。

女性1

友達の子供が通っていて、楽しいからおいでと勧められたので決めました(子供2歳)  

女性2

友達の子供と一緒に通うことができるというのが一番の決め手となりました。先生も知っているし、そのほかに通っているかも顔見知りの子が多いのでアットホームな感じで通えるのが良いです。(子供1歳)

単に英語の力を伸ばすというよりも、英語を学びながら楽しい時間を過ごしてほしいという方が多いのかもしれません。

未就学児に通わせる英会話教室選びの決め手は「家から近い・通いやすい」

未就学児に英会話を習わせる際、一番の悩みは英会話教室選びではないでしょうか。

これから子供に英会話を習わせたいと考えている方も多いと思うので、今回のアンケートでは、スクールを選ぶ際に決め手となった点についても伺いました。

今回のアンケート結果を集計すると、決め手となったポイントを2つ以上挙げてくださった回答者がほとんどだったので、複数挙げてくださった意見は別々にカウントしています(全217票)。

調査の結果はこちらです。

未就学児に通わせる英会話教室選びの決め手

アンケートの結果、最も多かったのは「家から近い・通いやすい」という意見でした。

男性1

周りの友達もそこに通っていて、自宅から近いので迎えとかもいらず自分一人で通うことができていいと思いました。(子供5歳)

女性1

私が仕事をしていて近くじゃないと、送り迎えが厳しいので近くで1番よいところを探しました。(子供1歳)

女性2

家の近所に新規オープンして、送り迎えが楽なところです。(子供3歳)

対面式の英会話教室に通わせている方が多いということもあり、家から通いやすい、送り迎えがしやすい位置にある英会話教室を選んだという声がたくさん寄せられました。

次に英会話教室の決め手として多かった意見は、「ネイティブ講師から学べる」でした。

男性2

ネイティブの方に教えていただけるので、外国の方と直接触れ合う機会がある点(子供4歳)

女性1

先生がネイティブの方とバイリンガルの方が半々で指導してくれます。中には全く日本語がわからない先生もいらして、そこも魅力的でした。(子供4歳)

男性1

ネイティブ講師(アメリカ人)による英会話の授業に加えて、日本人講師による英語学習もセットで受けられることが一番の決め手でした。ネイティブ講師による発音はもちろん、外国の文化にも触れられるので、視野を広げるのにも役立つと思いました。(子供6歳)

せっかく英会話を習うのだから、ネイティブ講師に教えてもらいたいという意見が多かったです。

きれいな発音という点を重視している方が多かったですが、外国人と触れる機会を与えたいという意見も複数見られました。

未就学児の1ヶ月のレッスン費用は1万円未満がほとんど

「子供を英会話を通わせたいけれど、レッスン費用はいくらかかるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。

そこで今回のアンケート調査にて、1ヶ月のレッスン費用がいくらかかっているのか調査しました。

未就学児の1ヶ月の英会話レッスン費用

調査の結果、1ヶ月のレッスン費用は5,000以上1万円未満と回答した方が100人中41人、1,000円以上5,000円未満と回答した方が35人、1万円以上5万円未満と回答した方が24人という結果となりました。

1ヶ月のレッスン費用は1万円以内に収まっている方がほとんどであることがわかります。

未就学児の英会話レッスンの頻度は1週間に1回

今回のアンケート調査では、未就学児を英会話教室に通わせる頻度も調査しました。

その結果、「週1回以下」と回答した方が100人中77人という結果となりました。

未就学児の1週間の英会話レッスンの頻度

0歳~6歳(未就学)の場合は、週1回かそれ以下の頻度で英会話教室に通わせているようです。

一方「毎日」と回答した方は、たったの一人だけでした。

先程の料金の調査と組み合わせて考えると、「週1回のレッスン(月4回)が5000円~1万円」というのが相場であると見てよいでしょう。

未就学児を英会話教室に通わせている親の悩みは「送迎や待ち時間」が最も多い

次に、未就学児を英会話教室に通わせるにあたって、今抱えている悩みについて伺いました。

すると、一番多かった悩みが「送迎や待ち時間」であることがわかりました。

未就学児を英会話教室に通わせている親の悩み

女性1

送り迎えが大変です。行くたびに帰りの時間を気にして、いろいろと時間繰りをしているので、思うようにできない。(子供6歳)

女性2

45分と中途半端な時間なので、帰るとすぐ戻らないといけないので、近くで待機して待つのですが、時間潰しが大変です。(子供6歳)

女性1

兄弟で予定が重なると、シャトルバスのように送り迎えをしないといけなくなり、幼児だけで留守番させられず、連れ回すことになり、結果、就寝時間が遅くなってしまう日があるのが悩みです。(子供3歳)

家から近い英会話教室に通わせていても、年齢的にひとりで通わせるのは心配ということもあり、送り迎えをしている方が多いようです。

子供がレッスンを受けている間、近くで待つ必要がある方は、「待ち時間の時間つぶしが大変」という意見も見られます。

未就学児を英会話教室に通わせる場合、親の時間も拘束される可能性が高いと考えましょう。

ただ英会話教室ではなく、子供向けのオンライン英会話を選ぶと、送迎の必要はなくなるので、こういった悩みは解消されると思います。

次に多かった悩みは「習熟度への疑問」です。

男性1

英語の歌を歌ったり英語を交えたゲームをしたりと楽しんではいるが、これが果たして実際の英語力に結びついているのかがわからないこと。(子供5歳)

女性1

子供自身は毎回とても楽しそうに通っており、先生に会えるのも嬉しそうにしていますが、なかなか英語力が身に付いていないように感じます。(子供5歳)

男性2

英語力がついているとはあまり思えない点が悩んでいるところです。単語はたくさん覚えていますが、家ではほぼ日本語生活なのでどうしても言いたいことは日本語で伝えてしまい、英語に言い換えることも実戦できていないです。(子供4歳)

未就学児から英会話教室に通わせる目的として多かった意見が、「将来必要だから」や「早く英語に慣れさせたい」ということでしたが、実際に通わせてみたものの、その効果が実感できない点を悩んでいる方がいるようです。

ただ「未就学児を英会話教室に通わせていて、英語力がついたと実感しますか?」という質問に対しては、約半数の方が「強くそう思う」または「そう思う」と回答しています。

未就学児を英会話教室に通わせていて、英語力がついたと実感するか否かの調査

アンケートの結果を見ると、学習効果を実感できるかどうかは、半分半分の確率であるようです。

では、結果的に未就学児を英会話教室に通わせている方の総合的な満足度はどれくらいなのか、次の項目で見てみましょう。

未就学児のときから英会話教室に通わせてよかったという人は全体の84%

アンケート調査で「未就学児を早いうちに英会話教室に通わせてよかったと思いますか?」と質問したところ、84%の人が「そう思う」もしくは「強く思う」と回答しました。

未就学児を早いうちに英会話教室に通わせてよかったか否かの調査

ほとんどの方が通わせてよかったと感じていることがわかりますね。

未就学児を、通わせてよかったと感じる理由も聞いてみました。

女性2

まだ単語しか話せない子供ですが、発音がネイティブそのもので驚きました。英語が苦手な親の自分は、よく勉強をさせてもらっています。(子供5歳)

男性2

発音がネイティブに近く、親でも聞き取れない時があります。また小さいうちから外国人とコミュニケーションをとっているので物おじしません。(子供6歳)

男性1

英語力が付いてきているのかわかりませんが、時折簡単な英語を話す時にとても発音が良いと感じるので少しはましなのかと思うところです。(子供6歳)

満足している方の意見として最も多かったのは、「発音がよいこと」でした。

英語を話すまでは至らなくても、単語をパッと口に出したとき、ネイティブのような発音なので、英会話に通わせてよかったと感じる方が多いようです。

次に多かった意見は「以前よりも積極的になった、楽しそうにしている」でした。

女性1

とにかく、面白がって家族や他人に英語を話したり、英語を喋っておどけたりします。更に、とても明るく、何事にも積極的になりました。(子供6歳)

男性2

英語力が身についているかはともかく、子供がレッスンが終わった後にその日のレッスンの内容や感想を楽しそうに教えてくれるので、子供が楽しんでいるだけで通わせてよかったと思っているから。(子供5歳)

女性2

何よりも良かった点は、初めは乗り気じゃなかった子供が今では通う事を楽しみにしてくれているところです。英語自体に興味を持ったようで自然に無理なく身に付いている様子です。(子供5歳)

こういった意見から、英語が話せるかどうかよりも、英会話教室に通うことによる子供の変化や楽しそうにしている子供の姿を見て、「通わせてよかった」と感じている人が多いようです。

英会話教室に通ってから積極的に話すようになったり、自主的に楽しんで勉強をするようになったという意見は、ほかにも複数見られました。

たとえ英語の力がまだまだ未熟でも、子供が楽しそうにしている姿は、嬉いものですよね。

英会話教室に通わせることで、子供の新たな可能性を引き出してくれるので、一度通わせてみる価値はありそうです。

ちなみに、1名だけ「そう思わない」と回答した方がいましたが、その方の意見は以下のとおりです。

男性1

自宅にいる際に子供の口から英語を聞いた記憶が今のところ1度もないため、とても身についていると思えません。(子供2歳)

英語の力を確実につけたいけれど、その結果が見られず、通わせている意味がないと感じているようです。

アンケートで「どちらともいえない」を選んだ人も、似たような意見の方が多かったです。

子供が小学生になってからも英会話を続けさせたいと考える家庭は全体の85%

最後に、「子供が小学生になってからも英会話を続けさせたいですか?」と質問したところ、全体の85%が引き続き通わせたいと回答しました。

子供が小学生になってからも英会話を続けさせたいか否かの調査

「引き続き通わせたい」と回答した方の意見を見てみましょう。

女性1

引き続き英語力を身に付けて、将来に生かしてほしいと思うからです。また小学校に入ると授業もあるので、さらに英語力を磨くことに意味があると思うからです。(子供6歳)

女性2

いくつになっても英語は必要になってくるし、子供が英語を通じて、海外に行ってもものおじしないようになればいいなと思うので(子供6歳)

男性2

本人の判断に任せますが、実践的な英会話を学んでもらい選択肢を増やしてあげたいので、なるべくなら続けて欲しいと考えています。(子供5歳)

このように、大人になるまでの将来を見据えて、英会話を続けてほしいという意見が最も多かったです。

次に多かったのは、小学校での授業を意識した意見でした。

女性2

小学校高学年になると英会話の授業が有りますね。そのため、英会話のスクールに通っていることが役に立つと思います。(子供6歳)

女性1

小学校での授業についていけないために嫌いになって苦手になると周りから耳にしたので、できれば中学まで通わせたいと思っています。(子供5歳)

男性1

入学予定の小学校は、1年生で学校から家までの道のりを英語で説明出来ないといけないようなので、このまま継続してある程度は知っていることや分かることを増やしてあげられたらいいなと思います。(子供5歳)

このように通わせたいという意見が多かったですが、「子供が続けたいなら」というひとことを添えている方がとても多い印象でした。

「親の意見としては続けてほしいけれど、本人が嫌がった場合は無理にさせるつもりはない」という、お子さんの意思を第一に考える方が多かったです。

【まとめ】未就学児から英会話に通わせている親の満足度は高い

今回は、未就学児(0歳から6歳)の子供を英会話教室に通わせている親100人に、アンケート調査を実施しました。

そして全体の84%が通わせていることに満足していることがわかりました。

また全体の85%は、小学生以降もできれば続けさせたいという回答をしています。

一方アンケート調査では、「英会話教室に通わせているが英語力がついたかどうかがわからない」といった声もありました。

ただ「子供が積極的になった」「楽しそうにしているのを見ると、通わせてよかったと思う」といった意見があるように、英語の力がつく以外のメリットもあることがわかりました。

「英会話を習わせたいけれど、まだ早いかな」「うちの子供には英語は向いてないかも」といったような悩みから、英会話教室に通わせることを迷っている方もいるでしょう。

ですが、実際に通わせてみると、お子さんの新たな可能性が発見できるかもしれません。

今回のアンケート調査を参考に、一度英会話教室を検討してみてはいかがでしょうか。

調査概要
調査方法:インターネット調査
調査対象:未就学児(0歳~6歳)を英会話教室に通わせている親100人
調査期間:2022年1月6日(木)~2022年1月13(木)