名古屋外国語大学は、中部エリア唯一の外国語大学として、現代のグローバル社会で活躍できるグローバル人材を育成しています。
航空業界への就職に強く、例年多くの卒業生が、キャビンアテンダントをはじめとする航空業界の仕事に就いています。
また、海外留学に挑戦する学生が非常に多い点も名古屋外国語大学ならではの特長の1つです。
学生の留学費用の負担を大きく軽減する「“留学費用全額支援”制度」や、学内に国際的な環境を作り出す「グローバルキャンパス」など、さまざまな取り組みで学生の海外挑戦を後押ししています。
今回は、国際交流課の玉井さんと入試広報室の堀田さんに、留学制度や学内での国際交流について詳しくお話をうかがいました。
「外国語運用能力・教養・専門性を備えた人材の育成」をめざすグローバルキャンパス

── はじめに、名古屋外国語大学のグローバル教育の方針について教えてください。
本学は外国語の学びを充実させていますが、語学力とともに、世界に通用する「教養」、そして「専門性」の3つを身につけることを重視しています。
日本でも多文化共生が進むなか、異なる背景を持つ人と関わりながら生きていくためには、語学力に加えて幅広い教養や、将来の仕事やキャリアにつなげる実践力を養うための専門的な学びを深めることが重要です。
そして、2027年4月には、変化を続ける世界に合わせて学びの内容をアップグレードするために、組織改編を行います。新たに「総合英語学部」「世界教養学部」「地球社会学部」の3学部・9学科・9専攻体制となり、それぞれの学科・専攻において、外国語運用能力・教養・専門性を身につけていきます。
学生一人ひとりが多文化共生社会を生き抜く力を育てられるよう、学びの環境を整え、グローバル教育をさらに推進していきます。
── 名古屋外国語大学は外国語大学ということもあり、留学する学生さんが多いと思いますが、年間どれくらいの学生が留学していますか?
2025年度は長期留学が258人、中期・短期留学が286人、合わせて500人以上が海外留学していますが、多い年には800人程度に達します。
── 非常に多くの学生さんが海外に挑戦しているのですね。特に長期留学に参加する学生さんが多いことに驚きました。
そうですね。まず、長期留学の費用を幅広く支援しているので、学生の費用面の負担が軽くなっていることが影響していると考えます。
また、本学は外国語大学ですので、海外に興味を持っている学生が多く、留学を経験した先輩や友達から刺激を受けることも多いでしょう。
さらに、本学は日常的な国際交流を通して学生の成長をうながすため「グローバルキャンパス」を実現しています。
2025年度は、世界27の国・地域から127人の外国人教員が在籍。また、世界30の国・地域から300人の外国人留学生を受け入れており、キャンパス内で外国語を話し、異文化交流の機会を豊富に提供しています。
留学前の学生にとっては海外生活の準備の場となり、留学から帰ってきた学生も語学力を維持できます。
このような海外が身近にある環境が、実際に留学への一歩を踏み出す後押しにもなっています。
対象人数の制限なし!「“留学費用全額支援”制度」とは?

── 次に、名古屋外国語大学の留学制度の魅力を教えてください。
1つ目は、現在、世界の36の国・地域の198大学と協定を結んでおり、交換留学の選択肢が非常に多いことです。
学生は自分の語学力や興味・関心、学んでいる専門分野に合わせて留学先を選べます。
2つ目は、「“留学費用全額支援”制度」です。この制度では、留学先の授業料、渡航費、住居費、教科書代、保険料、留学ビザ申請料について、本学が全額支援する返還不要の留学奨学金が給付されます。
物価高や円安で留学費用が高騰しているなか、これらを大学が支えることには大きな意味があると考えています。
── 学生にとって非常に大きな支援ですね。“留学費用全額支援”制度を利用できる人数に制限はありますか。
この制度に人数制限は設けていません。留学に必要な語学試験のスコアやGPAなど、学内で定めている基準を満たしていれば利用できます。
なるべく多くの学生に留学を経験してもらえるよう、成績上位者を選抜するのではなく、必要な条件を満たした幅広い学生が利用できる設計にしています。
そのため、年間で200~300人という多くの学生が“留学費用全額支援”制度を利用して留学しています。
── これほど手厚い支援を、人数制限なく受けられるのは名古屋外国語大学ならではの大きな魅力ですね。

2か国留学から航空サービス留学まで!多彩な8つの留学プログラム
── では、名古屋外国語大学の留学プログラムの内容を教えてください。
本学の留学プログラムは主に8つあります。順番にご紹介します。
名古屋外国語大学の留学プログラム
- スタンダード留学
- UCR特別留学[ディズニー国際カレッジプログラム]
- 2か国留学
- 航空サービス留学
- 学位取得留学
- 認定留学
- 中期留学(インターンシップ留学)
- 短期留学(海外研修・海外実習)
世界中の協定校から選べる「スタンダード留学」
「スタンダード留学」は、いわゆる交換留学に当たります。世界中にある協定校へ半年から1年留学し、現地の学生と一緒に学部の授業を受けます。
“留学費用全額支援”制度を利用する学生の約9割がこの留学プログラムを選んでいます。
学部の授業を受けるのに語学スコアが足りない場合、留学の前半は語学コースを受講し、後半に学部授業へ進むことも可能です。
── 一般的な交換留学では、語学コースは学生の自己負担となることが多いですが、名古屋外国語大学では支援の対象にされているのですね。
そうですね。語学コースも“留学費用全額支援”制度の対象となる点も、本学の魅力です。
ただし、語学コースから始めることを勧めているわけではなく、留学先で学部の授業を受ける学生を少しでも増やしたいという思いからこのような制度設計としました。
大学入学後に留学を考えている高校生の皆さんには、ぜひ今から語学の勉強を頑張っていただいて、留学期間は専門分野をしっかり学ぶ時間にしていただければと思います。
世界最高水準のホスピタリティを学ぶ「UCR特別留学」
UCR特別留学[ディズニー国際カレッジプログラム]は、アメリカの大学での学びと実習を組み合わせた1年間のプログラムです。
前半は西海岸にあるカリフォルニア大学リバーサイド校で、語学やホスピタリティに関する授業を受けます。
後半はオンラインや対面で授業を受けながら、フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドでフルタイムで働くプログラムで、非常に人気が高いです。
“留学費用全額支援”制度の対象ではないですが、本プログラムの奨学金制度と実習で支給される給与によって、学生の費用負担は“留学費用全額支援”制度を利用した場合と同程度まで軽減されます。
2つの国や地域で学べる「2か国留学」
「2か国留学」は、2つの国や地域にまたがって学ぶプログラムです。
1年間と半年間、または半年間ずつといった形で留学期間を組み合わせ、最長1年半の留学が可能です。
イギリスとオランダ、オーストラリアとアメリカ、中国と台湾など、異なる文化や教育環境を経験できます。
1つの国を深く知る留学とは異なり、複数の国や地域を比較できる点が特長です。

航空業界をめざす学生向け「航空サービス留学」
次に紹介するのは、本学の特長的な留学プログラム「航空サービス留学」です。
本学には客室乗務員をはじめとする航空業界を志望する学生や、実際に航空関連企業に就職する学生も多いため、短期の海外研修だけでなく長期留学のプログラムも整備しました。
カナダのトロントにあるセネカポリテクニックという大学で、半年または1年間、航空サービスに関する授業を受けます。
授業を担当する教員には、航空業界の一線で働くプロフェッショナルも多く、同じ業界をめざす多様な国籍の学生と学べる環境が整っています。
4年間で2つの大学の学位取得をめざす「学位取得留学」
「学位取得留学」は、1年または2年間、海外の大学で学び、所定の条件を満たすことで、本学の卒業時に留学先の大学の学位も得られる留学プログラムです。
なお、カリキュラムや単位認定の関係から、応募できる学科が限られています。
協定校以外の大学にも留学できる「認定留学」
本学の留学協定校以外の大学へ留学する認定留学も選べます。
留学中に取得した単位が本学の単位として認定されるため、条件を満たせば4年間で卒業できます。
“留学費用全額支援”制度の対象ではありませんが、行き先や期間に応じた奨学金のほか、海外旅行保険も大学が支援しています。
学科の専門性を活かした「中期留学(インターンシップ留学)」
中期の留学プログラムは、学科の専門性や学生の関心に合わせて主に学科ごとに企画しています。
中期留学は、1学期間、海外での語学研修に加え、インターンシップや企業見学などを組み合わせたプログラムです。
一定の成績を修めると、単位認定や留学費用の補助が受けられます。

語学研修や海外実習など多様な目的に応える「短期留学(海外研修・海外実習)」
短期の語学研修は、2~4週間程度、語学や異文化について学ぶもので、初めて海外渡航する学生や長期留学の準備をする学生にも適したプログラムです。
短期の海外実習も実施しており、本学の特徴的なプログラムとして、航空業界をめざす学生を対象とした「エアライン・トレーニング・スタディ」、「エアライン・インターンシップ」などの海外実習があります。
本学にはキャビンアテンダントをはじめ、航空業界への興味、関心が高い学生がいますので、この留学プログラムについては全学の学生が参加できるようにしています。
また、本学には、学校の先生をめざす学生も多く、そのような学生がオーストラリアなどの協定校で教育実習を行うのが「海外教育実習」です。
このほか、専門分野の学びを深めるため、東南アジアなどの国で一定期間地域研究を行う留学プログラムもあります。
これらの短期留学にも、単位認定や奨学金の制度があります。
名古屋外国語大学では留学やキャリアに関するサポートも万全
── 留学について相談したい在学生は、どこで相談できますか?
国際交流課で、対面、メール、Zoomなどで留学相談を受け付けています。
また、本学には外国人教員が多く、留学経験がある教員も多いので、教員が留学に関する質問に答えたり、アドバイスをしたりする環境もあります。
さらに、留学を希望する学生向けの留学説明会も実施しています。
── 留学が決まった学生や、留学中の学生へのサポートは行っていますか?
出発予定の学生に対する説明会のほか、危機管理やビザ、宿舎、現地での生活習慣などに関するサポートを行っています。
長期留学プログラムに参加が認められていると、出願方法や提出書類について、出発前から国際交流部の担当者とやり取りし、留学中も同じ職員へメールや電話、Zoomで相談できます。
また、24時間日本語で相談できる危機管理サービスも大学が費用を負担して用意しています。
電話だけでなくLINE通話も利用できるため、スマートフォンがあればいつでも相談窓口に日本語で連絡できます。
── 留学中や帰国後の学生に対して、就職活動の支援はありますか?
就職について支援しているのはキャリアサポートセンターです。キャリアサポートセンターでは、留学中の就活について、就活のために留学中や帰国後に向けて準備しておくこと、留学経験者ならではの就活などについてのオンラインセミナーを実施しています。
海外に滞在しながら個別に就職相談をしたい場合は、メールやZoom面談を利用でき、帰国後も、キャリアサポートセンターで就職相談ができます。
本学では毎年多くの学生が留学するため、キャリアサポートセンターには留学経験者の就職活動に関する事例が積み重なっています。
そのため、留学で得た経験や学びを就職活動でどのように生かすかについても、具体的なアドバイスを受けられます。
名古屋外国語大学の学生はキャンパス内の国際交流にも積極的

── 日常的な交流に加えて、キャンパス内ではどのような国際交流の機会がありますか?
本学の学生と海外からの留学生が交流できるよう、本学では数多くのイベントを行っています。
例えば、「クイズ&フォトラリー」は、本学の学生と海外からの留学生150名程度が参加して、貸切バスで奈良や京都へ行き、フォトラリーを楽しむイベントです。
行き帰りのバスのなかでは英語をはじめとするさまざまな言語が飛び交う、毎回、応募者が定員オーバーになる人気のイベントです。
── 楽しい車内の様子が目に浮かびます。イベントのほかにも、国際交流ができる機会はありますか?
「バディプログラム」という、来日した留学生の日常生活を友人として手助けし、交流する制度があります。
これも人気のプログラムで、留学生1人に対して本学の複数の学生でバディグループを作り、留学生のサポートを行っています。
また、留学生向けの寮では、本学の学生がレジデントアシスタントとして留学生寮で留学生と共に居住し、留学生の生活を支える機会も設けています。
── このような国際交流をすることで、語学力も高まりそうですね。
そうですね。本学ではこのようなイベントのほかにもランゲージラウンジという、日常的に留学生と外国語で話す場を提供しています。
昼休みに本学の学生と留学生が、ランチをとりながら外国語で自由に交流します。
英語、フランス語、中国語、日本語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語など、さまざまな言語で同年代のネイティブスピーカーと交流を深め、外国語を使ったコミュニケーション力を高めています。
多くの学生が利用していて、特に英語ラウンジは毎回満員になるほどの人気です。
名古屋外国語大学の留学について知りたいならオープンキャンパスへ

── 中高生が名古屋外国語大学の留学制度についてもっと知りたいとき、どのような方法がありますか?
本学の公式サイトとは別に、受験生向けの「受験生サイト」があり、留学のページで詳細を確認できます。
また、大学公式Instagramでは、留学経験者の体験談や国際交流イベントの様子などを投稿しています。
オープンキャンパスでは留学を経験した学生による留学トークライブや、国際交流課の職員や留学経験者と1対1で質問できるブースを設けていますので、ぜひ参加していただきたいです。
さらに、中部エリアの大学が集まる「大学展」というイベントにも参加しています。こちらでは入試広報室の職員や本学の学生と直接話せます。
名古屋外国語大学から高校生へのメッセージ
── 最後に、名古屋外国語大学への進学を考えている高校生へメッセージをお願いします。
国際交流課 玉井さん:
留学を経験した学生は、大きく成長して帰ってきます。そうした学生の姿を目にするたび、留学には大きな意義があると感じます。
本学では、経済的な事情に影響されることなく、幅広い学生が留学に挑戦できる環境を整えています。
留学に意欲のある高校生はもちろん、多文化共生や異文化交流に興味がある高校生にも、ぜひ本学で学び、実際に留学を実現してほしいと思います。
入試広報室 堀田さん:
大学で長期留学をしたいと考えている高校生のなかには、「本当に行けるのかな?」と少し不安に思っている方もいるかもしれません。
本学には、留学に興味がある学生が多いので、同じ目標を持った仲間と一緒に切磋琢磨して学べる環境があります。
本学で仲間と学び、夢である長期留学を実現してもらえたらと思います。
皆さんをお待ちしています。
名古屋外国語大学の基本情報
| 大学名 | 名古屋外国語大学 |
|---|---|
| 学部 | ■総合英語学部※1 ・英米語学科(英米語専攻、国際英語コミュニケーション専攻※1、英語教育専攻) ■世界教養学部 ・世界教養学科 ・フランス・ヨーロッパ学科※2(フランス専攻、ヨーロッパ専攻) ・中国・アジア学科※2(中国専攻、アジア専攻) ・国際日本学科(日本発信専攻、国際発信専攻) ■地球社会学部※1 ・英語キャリア学科※1 ・グローバルビジネス学科 ・国際教養学科 ・グローバル共生学科 ※1:2027年4月名称変更 ※2:2027年4月開設 |
| 所在地(住所) | 〒470-0197 愛知県日進市岩崎町竹ノ山57 |
| 留学プログラム | スタンダード留学 2か国留学 UCR特別留学[ディズニー国際カレッジプログラム] 航空サービス留学 学位取得留学 認定留学 中期留学(インターンシップ留学) 短期留学(海外研修・海外実習) |
| 大学公式HP | https://www.nufs.ac.jp/ |
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※ 取材時の情報を掲載しています。
【取材後記】海外への関心が高い学生が学び合う名古屋外国語大学
今回の取材では、名古屋外国語大学の学生さんの留学や国際交流に対する意欲の高さが伝わってきました。
外国語大学なので、もともと外国語や異文化に興味がある学生が多いということもありますが、“留学費用全額支援”制度やグローバルキャンパスなどの大学の多彩な取り組みによって、学生の海外に対する関心がさらに高まっていると感じました。
名古屋外国語大学なら、海外に興味がある学生が、同じような目標や夢を持った仲間とお互いに刺激し合いながら楽しく学べそうです。
オープンキャンパスや大学展では、名古屋外国語大学の学生さんと直接話す機会があります。
ぜひ参加して、大学の雰囲気を実際に感じながら、留学や国際交流について気になることを聞いてみてください!
取材日:2026年8月28日
取材/文:野池 亜子
写真提供:名古屋外国語大学





