子供のイマージョン教育が人気「英語学校イングリッシュスプラッシュ（札幌市）」さんにインタビュー

札幌市中央区にある「英語学校イングリッシュスプラッシュ（English Splash）」さんにインタビューを行いました。

英語学校イングリッシュスプラッシュは旭ヶ丘校・円山校2つの教室があり、乳幼児から高校生までの幅広い年齢の子どもが通うスクールです。

今注目される「イマージョン教育」に力をいれ、子どもが科学やアート、演劇や音楽、プログラミングなどの様々な教科に没頭する中で、英語を目的ではなく”手段”として習得する環境作りに力をいれています。

最近では「英語で過ごす学童保育」もスタートしたそうで、「仕事が忙しいながらも子どもの英語教育には力を入れたい！」という保護者からの問い合わせも多いそうです。

今回はスクールディレクターである、カーティスさんにお話を聞くことができました。

イングリッシュスプラッシュのイマージョン教育や学童保育、そして子どもの英語習得のために親ができることは何かなど、とても為になるお話をきくことができましたよ。さっそく、レポートしていきます！

イングリッシュスプラッシュ開校の思い「英語を通じて国際的な視点を」

── はじめに、英語学校イングリッシュスプラッシュを開校した経緯を教えてください。

当スクールは、開校からもう20年以上になります。

20年以上前というと、当スクールのある札幌市は今ほど外国人が多くなかったため、ここ札幌という地域に国際的かつ多様的な観点を紹介したいという考えからスクールを創設しました。

もちろん、単純にこれから英会話教育の高まりを予見していたこともあり、校長がやりたかった事と、社会のニーズが一致したという思いもあります。

── 学校名の「イングリッシュスプラッシュ」にはどういった意味があるんですか？

「スプラッシュ（splash）」には、「跳ねる（液体が）」「はじける」という意味があり、波しぶきが弾けるように英語のシャワーを皆さんに味わってもらいたい。

浴びるように英語を感じて欲しいということで「スプラッシュ」という言葉が一番合うなと思い、学校名につけました。

英語学校イングリッシュスプラッシュが目指すのは、単に英語が聴ける、話せることではありません。これからを生きる子供たちに、自分の考えや意見を表現できる、発信型の英語力を伸ばしてほしいと考えています。

イングリッシュスプラッシュはイマージョン教育に力を入れる

── 英語学校イングリッシュスプラッシュのこだわりについて、教えてください。

当スクールは「イマージョン教育」を取り入れ、英語で他の教科を学んでいきます。

イマージョン教育とは、アート、演劇、プログラミング、音楽、サイエンスなど、英語と別の科目を組み合わせながら英語能力を向上させていく教育法で、わかりやすく言えば英語を目的ではなく「手段」として学ぶということですね。

ちなみに英語の「イマージョン（immersion）」には「浸す」という意味があって、その言葉通り、英語に浸かりながら自然にネイティブに近い発音などを身につけられます。

イマージョン教育を通して、英語って楽しい！もっと話したい！という子どもの好奇心を最大限に引き出せるんです。

── なるほど。好奇心に勝るものはない、といったところですね。

その通りです。さらに当スクールはイマージョン教育のプログラム自体、とても独自性があるとご好評を頂いているんです。

たとえば英語で「異文化教育」を学んだり、他にも、「警察の仕事を英語で学ぶ」というプログラムでは、実際に警察署を訪問させていただきました。

子供たちはとても生き生きした表情で、警察の仕事を英語で学び、その様子はNHKメディア様にもご紹介いただきました。

イングリッシュスプラッシュは乳幼児から高校生までの子供が通う

── 英語学校イングリッシュスプラッシュにはどんな生徒の方が通っていますか？

イングリッシュスプラッシュは乳幼児から高校生までの子ども向け英語学校です。

まず0歳から3歳までの「乳幼児クラス」が一番下で、この時期がいわゆる『言語の黄金期』と呼ばれる、英語教育に効果的な時期ですね。

次に「幼児クラス（プリスクール）」は、3歳から6歳までのアメリカ式の幼稚舎です。

プリスクールは、外国人講師が英語で4時間どっぷりレッスンをしながら、会話力と文法力を身につけるバイリンガルコース（日本語と英語の二言語を伸ばす）です。

基本的には3つのクラスに分かれていて、幼稚園の年少から始めて年齢とともに上がっていく流れですが、年中で始めた子はいきなり年中クラスだと厳しいので、そこは年少から始めるなどしていきます。

このようにレベルに応じたレッスンやクラスの内容があり、ハイレベルなクラスは本当にレベルの高い内容を学べるので、そこも当校の魅力の1つだと考えています。

── レッスンはすべて英語ということですが、初心者の子どもでも参加できますか？

初心者のお子さんでもまったく問題ありませんよ。子どもは「英語でこう言うんだ」とさえわかったら、すぐにちゃんとリピートできます。

またレッスン中はオールイングリッシュですが、低年齢のお子さんの場合は、どうしても言語の壁で言えなかったり、英語でなんて言うのかわからない事が当然ありますよね。

その時は日本語でフォローし、その場合もちゃんとすぐに講師が「それは英語だとこうだよ」と、日本語に対して英語で返してくれます。

そういった感じで、1回クッションを挟むけど英語でキャッチボールが必ず成立するようにするのも、学校のルールの1つとして取り組んでいることです。

「うちの子は、まだしっかり会話ができないから不安、、、」と感じる親御様でも、大丈夫！

もちろん発話は大事なのですが、英語に反応して身体を動かすだけでも教育的な効果は充分あります！これはTPR（全身反応教授法）と呼ばれるメソッドに基づいています！まずは、英語の周波数（日本語と違う）に慣れることが大事です！

── わかりました、では小学校クラスはどんな雰囲気ですか？

「小学生クラス」は基本的に「1回2時間」のレッスンになっていて、外国人講師によるレッスンとバイリンガル講師によるレッスンが1時間ごと、合計2時間です。

この2時間は、内容が完全に連動した二言語でのレッスンということなんですが、それには理由があります。

それは、言語というものは「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能が成立しないと、なかなか流暢性が担保できない側面があるからなんです。

「話すことができればいいから」と思われる方もいらっしゃいますが、何を表現するにしても英語的な思考力を鍛えるには、やっぱり「書く」と「読む」という能力が必須になります。

ですので、外国人講師から英語で学んだことで、今日何を学んだか不確かな状況にならないように、自分の母国語の日本語でバイリンガル講師が、その前の外国人講師とやった「話す」と「聞く」の授業を、今度は「書く」と「読む」という観点から解説します。

イングリッシュスプラッシュはアメリカ人を中心とした外国人講師が在籍

── 英語学校イングリッシュスプラッシュの講師はどんな方がいるのでしょうか。

当スクールの講師は、アメリカ人のネイティブスピーカーを中心とした外国人講師です。

他にも、英語が第二言語であり、幅広い年齢の子供たちにずっと教えてきた先生も多く在籍しています。日本の小学校や中学校のALTや、私立の高校で英語の先生をやっていた方もいるんです。

そういう意味では、20年間ぐらい第二言語として英語を教えてきたベテランの先生が複数いて、そのベテランの先生方が軸となってレッスンプログラムを作ります。

── 講師の方が気をつけていることなどはありますか？

講師には、レッスンの「同一性」を意識してもらっています。

というのも「この先生のレッスンはよかったのに、この先生のレッスンは微妙だな」となると、利用される保護者や生徒さんとしても納得がいかないと思うんですね。

そこはやはり均一化して一定の質をキープし、きちんとしたレッスンプランで、同じカリキュラムで同じ目標に向かって、同じ取り組みをするよう努力しています。

ですので、当スクールでは同じレベルのクラス間を自由に行き来することもできますし、振替やお休みのときに他のクラスに移っても、まったく問題がないんです。

イングリッシュスプラッシュは保護者セミナーで親もサポート

── 保護者のサポートにも力をいれているスクールだとお伺いしましたが。

そうですね。その中のひとつが、家庭学習をサポートする「レビュービデオ」です。

授業で学んだ内容と全く同じ内容・テーマでのフレーズや単語を使った簡単なビデオで、当校の先生が出演してるんです。

こういったオリジナルのビデオを、毎月生徒さん向けに配信することで、お子様が一人でもスムーズに英語の復習・予習ができるようになっています。

もう一つは、「保護者向けのセミナー」を自校で開催しています。

── 保護者向けセミナーは、どういったテーマなんですか？

テーマは「ご家庭での英語の環境の整え方」や、「子どもにもっと英語を好きになってもらう方法について」など皆様にお話しさせていただく機会を設けています。

英語教育にまつわることが中心ですが、それだけに限らず子育て全般的に関わりのあるような内容も取り上げ、専門的な教育心理学や発達心理学の観点をもとにテーマや題材を決めています。

保護者セミナーの狙いは他にもあって、英語学校やスクールでの保護者同士というのは、あまり接点を作りにくいと思うんですね。

セミナーを通して、英語教育に関して同じ悩みを持つ保護者同士のコミュニティーも作っていきたいなと思っています。

こちらのセミナーには、これから地元の小学校の校長先生や、英語教育の研究者・大学教授などの教育の有識者にもご参加いただく予定です。

イングリッシュスプラッシュのコース（学童保育あり）

── 英語学校イングリッシュスプラッシュのコースについて教えてください。

当スクールでは、「乳幼児クラス」「幼児クラス（サタデープリスクール・キンダークラス）」「小学生クラス」「中学・高校生クラス」「学童保育」があり、その他にも英検などの各種試験対策をする「オプションクラス」を設けています。

レッスン料金は月謝制で、「小学生クラス」¥16,830～（旭ヶ丘校）／2時間レッスン（週1回）です。

ほかにかかるのは「入会料」と「諸経費（教材費、暖房代など）」を頂いています。

──「学童保育」は、どんなコースですか？

「学童保育」は小学校が終わってからの時間を、ネイティブとの英語レッスンや自立学習の時間としてサポートします。

学童といえば宿題をやりながら友達と楽しい時間を過ごすイメージがあり、それも素晴らしいことなんですが、当スクールでは完全に教育に重きをおいた、オールイングリッシュでのカリキュラムを組んでいます。

この学童保育のカリキュラムにも、先ほどご説明したイマージョン教育のプログラムを取り入れていますよ。

お仕事でお迎えが困難なご家庭には、送迎のサービスもありますので、料金など詳しくはホームページをご確認ください。

── ちなみに、英語学校イングリッシュスプラッシュは大人でも通えますか？

もちろんです。自分のお子様と同じ内容を勉強されたいという親御さんもいらっしゃるので、そういった方はプライベートレッスン（幼児～大人）での受講が可能です。

プライベートレッスンは、外国人講師・日本人講師（バイリンガル）どちらかを選択でき、それぞれの生徒さんのレベル・目的に応じたカリキュラムをベースに、目標の英語力を取得できるよう学んでいきます。

イングリッシュスプラッシュから札幌市周辺の方へ体験レッスンのお知らせ

── 英語学校イングリッシュスプラッシュに興味をもった人は、体験レッスンは受けられますか？

当スクールでは、入会前に体験レッスンを受け付けています。

ホームページ右側にあるお問い合わせフォーム、もしくはLINEで当校のアカウント、どちらからご連絡いただいても構いません。

体験レッスンでは、実際にお友達と一緒にレッスンを受けていただいて、その様子を保護者の方にご覧になっていただく形になります。

なお当校の体験レッスンは1回500円いただいておりますが、お一人様2回目まで無料レッスンをうけたまわっております。

雰囲気が違う先生も見たかったり、やはり先生の雰囲気の合う合わないはあると思いますので、同じレベルで違う先生とやりたいときは、2回目の体験料はいただいておりません。

── 最後に、これから英会話教室をお探しの方へメッセージをお願いします。

お子様が小さいうちはまだ好き嫌いもあまりはっきりしてないこともあると思います。

ですので、親御さんが英語の環境を作ったり、楽しく英語を勉強していて、ご家庭でも英語に触れてるっていうような姿勢があると、子供たちもより一層「頑張っていこう」「努力していこう」っていう熱意は湧き上がってくると思います。

そして、それはやっぱり小学生の子たちも同じだと思うんですね。

差し出がましい物言いになってしまうと恐縮なのですが、親御さんが「私は英語が全然できないから」って、「この子には英語ができるようになってほしい」っていうと、やっぱり子どもとしては少し萎縮してしまうんですね。

親ができないことをお子さんにやれっていうのも酷ですが、かといって「じゃあ親も毎日英語を勉強しなさい」というのは、ハードルが高いと思うんです。

ですので、英語を学ぶんじゃなくて味わうという形で、「楽しみながら英語に触れていこう」っていうご提案だったり、そのきっかけ作りみたいな部分でも、当校はすごく力を入れているんです。

レベルの高いクラスだけじゃなくて、これから英語を始めてみたいっていう方々にもうってつけだと思いますし、今申し上げたようなどういうふうに取り組んでいけばいいのか、環境づくりだったり、そういったところもしっかりサポートしていきます。

そういう意味でもし英会話を始めるのであれば、スクールと親御さんとお子さんのみんなで手を取り合ってやっていくことが重要だなと思います。

── 本日は、貴重なお話をありがとうございました！

英語学校イングリッシュスプラッシュの基本情報

英語学校イングリッシュスプラッシュの位置情報（旭ヶ丘校）

英語学校イングリッシュスプラッシュの位置情報（円山校）

※ 取材時の情報を掲載しています。最新情報は直接、英語学校イングリッシュスプラッシュへお問い合わせください。

イングリッシュスプラッシュ（旭ヶ丘・円山）の取材後記

今回は札幌市中央区の「英語学校イングリッシュスプラッシュ」さんに取材をさせて頂きました。

カーティスさんへのインタビューで印象的だったのは、「子どもの英語を伸ばす環境をいかに作るか」というスクールのこだわりです。

「子どもと親とスクールが一体となってこそ英語習得の環境ができる。とはいえ親が英語学習に常にかかわることは大変なので、そこはスクールがサポートしていきたい」という言葉からも、とても真剣な気持ちが伝わりました。

イングリッシュスプラッシュは、イマージョン教育を取り入れながら、4技能をしっかり身につける内容のつまったレベルの高いカリキュラムで、英検などの資格対策への効果も期待できそうです。

さらには、そのカリキュラムが一般のクラスレッスンだけではなく「英語の学童保育」にも反映されています。

仕事の都合で子供を学童に預けなければいけないが、英語力も伸ばしたい。という保護者の願いも叶えられますよね。

イングリッシュスプラッシュ独自のカリキュラムに興味が湧いた方は、ぜひ体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

取材日：2023年10月30日
取材／文：永谷 知香
写真：英語学校イングリッシュスプラッシュ 提供