崇城大学は、熊本から世界で活躍できる人材の育成を目指している大学です。
工学、芸術、情報、生物生命、薬学など、さまざまな専門分野を学べるだけでなく、海外の文化に触れ、自分の可能性を広げられる環境づくりに取り組んでいます。
崇城大学の特徴は、語学習得だけを目的とした留学ではなく、学科の専門性と国際経験を結びつけて学べる点です。また、英語学習施設「SILC(シルク:SOJO International Learning Center)」など、キャンパス内で異文化交流に触れられる環境も充実しています。
今回は、薬学部薬学科の教員であり国際交流センター長を務める安楽 誠教授をはじめ、崇城大学の国際交流に携わる皆さまに、崇城大学の留学制度や海外研修プログラム、学内で実施しているグローバル教育について詳しくお話を伺いました。
目次
崇城大学が目指す「GCR人材」の育成とグローバル教育
── 崇城大学が掲げるグローバル教育の方針を教えてください。
本学では建学の精神に基づき、地域に根ざしながら世界で活躍し、多様な人々と協働して社会に貢献できる「GCR人材」の育成を目指しています。
GCRとは、「グローカル人材(Glocal)」「クリエイティブ人材(Creative)」「レジリエント人材(Resilient)」の頭文字を取ったものです。地域と世界をつなぐグローバルな視点を持ち、自らの創造性で困難に挑戦し続ける精神を備えた人材のことを言います。
海外で得られる気づきや挑戦は、学生自身の成長だけではなく、将来、地域社会や国際社会で活躍するための大きな財産になると考えています。
そのため、本学では海外留学プログラムや海外研修、学内でのグローバル教育に積極的に取り組んでいます。
文化研修から専門研修まで幅広く挑戦できる崇城大学の海外プログラム

── 崇城大学の留学制度の特徴や魅力は何ですか?
本学の留学制度の大きな特徴は、奨学金制度が充実していることと、学科の専門性と連動した海外研修を展開し、「専門×国際」の学びを実現していることです。
語学だけでなく、工学、芸術、情報、生物生命、薬学など各分野の専門性を国際経験と結びつけて学べるプログラムを提供しています。
さらに、段階的に海外経験を積める仕組みを整備しているので、短期から中長期へと発展できる点も、本学の留学制度の魅力です。
── 専門性の高い学部が多い崇城大学ならではの特徴ですね。それでは、海外留学プログラムの内容を詳しく教えてください。
本学には主に、文化研修、語学研修、学科・専門研修があります。その他、協定校への交換留学制度やフィリピンへのインターンシップもありますし、個人で計画して留学することも可能です。
文化研修では、ドイツや台湾、韓国に行くプログラムがあります。
ドイツの文化研修は、芸術学部を中心に全学部を対象に募集されています。約10日間の日程で協定校の学生と交流をしたり、建築物を見たり、語学も含めてさまざまな体験ができます。
台湾や韓国といったアジア圏の文化研修もあり、現地の人々や街、歴史、文化に触れて視野を広げることができます。台湾は4日間、韓国は8月の夏休みを利用した約2~3週間の短期プログラムなので、初めて海外に行く学生も参加しやすいと思います。
語学研修は、春休みや夏休みに、マレーシアやフィリピンの大学、または語学学校で英語を学ぶ研修です。こちらも数週間の短期研修となっています。
── まずは海外への第一歩として、短期間で行ける研修があるのは嬉しいですね。次に学科・専門研修について詳しく伺いたいです!
学科・専門研修は複数あるため、一例のご紹介となりますが、たとえば薬学部の学生向けには、中国の香港大学やオーストラリアのカーティン大学での研修があります。
香港大学では薬学の研究を学び、カーティン大学では病院薬剤師や薬局薬剤師の実務を学ぶことができます。
また、一部の学科を対象として、ドイツ・ハイデルベルクの研究機関への研修もあります。ハイデルベルク市は熊本市と協定を結んでおり、選考試験を経て熊本市に選ばれた学生が専門機関で研修を受けることができます。
その他、芸術学部や建築分野ではヨーロッパを中心に文化や建築物を視察する研修があり、情報系の分野ではタイ・プーケットでのワークショップや、韓国の蔚山大学でのワークショップがあります。
このように、薬学、美術、デザイン、情報、ナノサイエンス、生物生命、建築など、各学科の専門性を活かして語学研修や専門研修を行っています。
── 留学や海外研修を経験した学生さんの様子をご覧になって、変化を感じることはありますか?
変化を感じることはありますね。まったく別人のように成長する学生もいます。
カーティン大学に行った薬学部の学生は、海外研修を通して積極性が大きく伸び、自分から挨拶やコミュニケーションを図る姿が増えました。さまざまなことに前向きに挑戦する姿勢も身につき、大きな成長を感じています。
また、留学から帰ってきた学生がよく国際交流センターに報告に来てくれるのですが、「モチベーションが上がった」「こんな楽しい経験をした」と生き生きとした表情で話をしてくれます。
そういう姿を見ると、もっとたくさんの学生にいろいろな経験をしてほしいなと思います。

崇城大学ならではの奨学金と学費支援で海外に挑戦する学生を応援
── 崇城大学で実施している、留学向けの奨学金制度や経済的支援制度について教えてください。
本学には返済不要の海外留学奨学金制度があり、研修によって5万円または10万円を支給しています。
先ほど紹介した文化研修、語学研修、学科・専門研修、インターンシップはもちろん、国際学会、自立企画、一部の個人留学の場合も受給可能です。
交換留学に行く学生は、留学先の学費が免除になり、さらに月額5万円の奨学金が支給されます。留学先の学費がかからないことで、経済的な負担を大幅に抑えながら海外で学ぶことができます。
── 奨学金を受けるための条件はありますか?
崇城大学の学生は全員、在籍中に1回、奨学金を受給できます。給付条件はありますが、現状の支給率はほぼ100%となっています。
「学生には、若いうちに一度は海外を体験してほしい」という考えから、できる限り多くの学生が支援を受けられるようにしていますので、積極的に留学にチャレンジしていただきたいです。
国際交流センターが相談に対応!事前の安全講習で初めての留学も安心

── 学生さんが留学について相談したり、情報収集したいときはどこに相談したりすればいいですか?
国際交流センターが留学や海外研修に関する相談窓口になっています。
国際交流センターは、学生が入りやすい場所に設けられており、留学に関心を持った学生が相談しやすい環境づくりを意識しています。
学科・専門研修については、担当教員にご相談いただければ、国際交流センターが引き継いでサポートいたします。
── 留学が決まった学生への、手続きのサポートや事前学習は実施していますか?
留学や海外研修に参加する学生に対しては、申し込み書類の書き方から、パスポートの取得方法まで、細かい部分もサポートしています。
初めて海外に行く学生の場合、何から準備すればよいのかわからないことも多いはずです。パスポートを持っていない学生もいます。そのような学生に対して、必要な手続きや準備を一つひとつ確認しながら進めていきます。
また、海外研修に参加する学生には、出発前に安全講習を実施しています。海外で気をつけるべきことを事前に伝え、初めて海外へ行く学生でも安心して挑戦できるように準備を行っています。
── 留学を経験した先輩に相談したり、お話を聞いたりする機会はありますか?
海外研修に参加した学生は、帰国後に発表会を行います。発表会ではブースを設け、同じ国へ留学を予定している学生が相談に来たら、先輩から直接アドバイスを聞けるようにしています。

学生は自身の経験をもとにポスターを作成し、研修で経験したことや、現地で感じたことを紹介してくれます。実際に参加した先輩の言葉だからこそ、これから挑戦する学生にとって具体的な参考になるはずです。
ちなみに、この発表会には、学生だけでなく教員や職員も参加します。大学全体で海外研修の経験を共有し、次の学生の挑戦につなげています。
「SILC(シルク)」で学内留学!崇城大学はキャンパス内でも国際交流ができる
── キャンパス内での、語学力やグローバルな視野を育てられる環境について教えてください。
本学には「SILC(シルク)」という英語学習施設があります。正式には、「SOJO International Learning Center」と言い、主に英語が学べる場所となっています。

SILCでは、イギリス、アメリカ、オーストラリアといった世界各国から来たネイティブの先生が常駐し、学生に英語を教えています。
1年生・2年生を中心に、全学部対象の英語の授業を行っているのですが、それ以外にフリートークの時間も設けています。英語しか話せない時間をつくることで、SILCに来るだけで英語を話す環境に身を置けるようにしています。
現在は、留学前の学習から帰国後のフィードバックまでをSILCと連携して行い、SILCでの英語の授業を単位化する整備も進めているところです。
── キャンパス内に英語を学ぶための施設があるなんて、とても羨ましいです。
ありがとうございます。実は、SILCでは英語の授業やフリートークだけを行っているわけではありません。
英語を通じて多国籍の人々と交流できる機会を設けており、まさに、学内留学と言える環境が整っています。たとえば、クリスマスパーティーなど、季節ごとのイベントも行っています。
また、プレゼンテーションコンテストを開催するなど、英語学習への意欲を高める取り組みも行っています。
はじめは英語だけの環境に行くのは勇気がいるかもしれませんが、このようなイベントを通じて自然に英語に触れられることは、学生のモチベーションにつながると考えています。
実際に、コンテストに参加する学生はみんなとても生き生きとしていますよ。
── 崇城大学には留学生もいると思うのですが、学生同士の交流は活発に行われていますか?
そうですね。海外から来る留学生のウェルカムパーティーを行ったり、留学生に各国の紹介をしてもらうランチタイムのイベントや、学外に遠足に行き、交流を深めるイベントが盛りだくさんです。

インドネシア、マレーシア、ガーナ、オーストラリアなど、さまざまな国の留学生がいるため、学生にとっては身近に異文化を知る機会になります。
また、本学には海外からの交換留学生や訪問研究員などが利用できるインターナショナルハウスがあります。そこで、本学の学生や留学生同士の交流が生まれています。

さらに、本学には「SOJO Buddy」という留学生をサポートする学生ボランティア制度があります。
海外から日本に来たばかりの留学生は、言葉や生活の違いに戸惑うことも多いです。SOJO Buddyはそうした留学生を支える大切な存在です。
SOJO Buddyの学生の中には、海外留学で苦労を経験した人もいます。そのため、「留学生を支えたい」という気持ちが強い学生がSOJO Buddyに申し込んでくれています。
崇城大学から受験生へお知らせとメッセージ
── 崇城大学の留学制度や国際交流について、中高生が相談できる機会はありますか?
まずは、ぜひオープンキャンパスにお越しください。大学の雰囲気を肌で感じていただけますし、各種ご相談にも対応しております。
また、保護者懇談会の際も国際交流センターはオープンにしておりますので、保護者の方もぜひご相談いただければと思います。
本学への進学を希望している高校生の方には、国際交流センターにお問い合わせいただきましたら協定校の情報などを具体的にお伝えすることも可能です。

── 最後に、崇城大学の受験を検討している高校生へ、メッセージをお願いします!
本学では、海外経験を一部の学生だけの特別な経験ではなく、誰もが挑戦できる学びであると考えております。
2025年度には約170名の学生が海外研修に参加し、それぞれが異文化の中で学び、大きな成長を遂げて帰ってきました。
この経験は就職活動や研究活動にも活かされ、学生の大きな自信につながっているはずです。
私たちは、海外での経験を通じて自分自身の可能性を広げ、地域にも世界にも貢献できる「GCR人材」として成長していただきたいと思っています。
熊本から世界へと、自分の専門性を武器に挑戦したい学生の皆さんを、崇城大学は全力で応援します!
── 本日はありがとうございました!
崇城大学の基本情報
| 大学名 | 学校法人 君が淵学園 崇城大学 |
|---|---|
| 学部 | 工学部、芸術学部、情報学部、生物生命学部、薬学部 |
| 所在地(住所) | 〒860-0082 熊本市西区池田 4-22-1 |
| 留学プログラム | 文化研修、専門研修、語学研修、インターンシップ、国際学会、 交換留学、自立企画、個人留学 |
| 大学公式HP | https://www.sojo-u.ac.jp/ |
| SNS | 大学公式 Instagram 崇城大学公式 X 崇城大学公式 Facebook 崇城大学公式 YouTube |
※ 取材時の情報を掲載しています。
熊本から世界へ!専門技術と国際感覚が身につく崇城大学の取材後記
崇城大学は理系の専門学部が中心でありながら、学内に英語学習専用の施設(SILC)があり、英語学習や異文化交流をどれほど大切にされているかがわかります。
また、大学の方針として「海外に出る」ことをとても重視されている点も印象的でした。「海外での成長は数値で測れるものではないですが、帰ってきた学生の姿を見れば、成長したことがすぐにわかり、それがまた喜びになっている」とのことでした。
崇城大学を目指す高校生は、将来の目標であったり、方向性がある程度定まっていたりする人も多いと思います。
同じ目標を持った人でも、大学4年間をどのように過ごすかで社会に出た後の道のりは大きく変わります。
「世界を舞台に活躍したい」と言うとちょっと大げさに聞こえるかもしれませんが、崇城大学で専門的なスキルと国際感覚を身につければ、それも夢ではありません。
これから崇城大学に入学する方には、学内留学や海外研修に積極的に参加して、自分自身の成長にどんどんつなげていただきたいです。
「崇城大学が気になる!」という方は、ぜひオープンキャンパスに参加して、生き生きとした大学の雰囲気を味わってみてください。
取材日:2026年6月30日
取材/文:富澤利恵
写真提供:崇城大学





