学生のあらゆる挑戦を積極的に後押ししている摂南大学。就職にも強く、多くの学生が夢を掴んで、社会へと飛び立っています。
中でも国際学部は、海外に挑戦したい学生のためのサポートが充実しており、2027年度からは、奨学金が大幅に拡充された新しい留学制度がスタートします。
今回は、摂南大学国際学部長の鳥居 祐介教授に、2027年度から始まる国際学部の新制度について、詳しくお話を伺いました。
時代に合わせて進化を遂げてきた摂南大学国際学部のグローバル教育
── はじめに、摂南大学国際学部のこれまでの歩みを教えてください。
本学では、1982(昭和57)年に国際言語文化学部を開設し、外国語を中心とした国際的な教育研究を行ってきました。2005(平成17)年には、外国語学部に名称を変更しました。
その後、学びの重心を外国語の学修から世界の社会や文化そのものにシフトさせ、教育研究内容と養成人材像をさらに幅広く深化させるため、2022(令和4)年に外国語学部の教育課程、教員組織を基盤として国際学部を開設しました。
学びの重心の移行は順調に進み、多くの学生が語学に加えて、世界各地の文化・社会に関する授業や協働学習科目に力を入れて学んでいます。
── 2027年度から、国際学部の新しい留学制度が始まるとのことですが、留学制度の一新に至った経緯を教えていただけますか?
国際学部開設の直前に新型コロナウイルスが発生し、海外渡航が制限されました。
コロナ禍が収まった後も、世界情勢や円安の影響で留学費用が高騰し、留学に興味があるけれども挑戦できない学生が増えました。
2027年度から始まる新しい留学奨学金制度は、こうした状況を念頭に、これまでよりも多くの学生を海外に送り出すことを目指しています。
海外留学を経験した学生が帰ってきて、後輩たちを引っ張っていく。そういう循環が学部の中に生まれることを期待しています。
奨学金制度を大幅に拡充!2027年度国際学部の新留学制度
── 2027年から始まる国際学部の新たな留学制度について、注目すべきポイントを教えてください。
今回、2027年度から始まるのは新しい留学奨学金の制度です。在学中に最大3回、留学奨学金を受けることができるよう、支援を強化します。
新しい留学奨学金制度のポイントは3つあります。
新しい留学制度のポイント
- 1年次向け短期留学奨学金
- 2年次後期以降の長期留学奨学金
- 2年次以降の短期留学奨学金
1年生から海外に挑戦できる環境を!1年次向け短期留学奨学金

1つ目は、1年次向けに特化した短期留学奨学金です。入学から1年以内に、国際学部が認める短期留学プログラムに参加する学生に、給付型奨学金を支給します。
対象となるプログラムは、語学研修や文化体験など、夏期・春期の休暇中に行う数週間~1カ月のものです。
語学力や成績による選考はなく、アジア地域の場合は5万円、アジア地域以外の場合は10万円を給付します。
── 1年次生に限定した奨学金制度を用意した理由は何ですか?
この制度の狙いは、とにかく「最初の一歩」を早く踏み出してもらうことです。
語学力に自信がない、渡航先の国に本当に興味があるのかわからない、もう少し勉強してから考えたい、アルバイト代が貯まってから考えたいなど、さまざまな理由を見つけて先送りにすると、翌年には予期しなかった別の事情が起きて、結局行けなくなることがよくあります。
そこで、あえて1年次生に限定した奨学金制度を用意し、入学後1年以内に短期留学に出ることを奨励しようというわけです。
2年次以降、長期留学に行く学生には最大58万円の奨学金を給付
2つ目は、2年次後期以降に参加できる6カ月間の長期留学制度を使う学生に支給する、長期留学奨学金の増額です。
国際学部の長期留学制度は、本学への学費の納入が必要となりますが、休学せずに半年間留学し、留年することなく4年間で卒業できます。
そして、この制度で派遣される学生にはもれなく、本学の半年分の学費に相当する最大58万円(給付月額6万円×6カ月+渡航準備金22万円)を本学から支給します。
これは返済不要の給付型奨学金で、従来の制度から約38万円の増額になります。
── 大幅に増額されたのですね。「最大」で58万円ということですが、満額の給付を受けるには何か条件がありますか?
「最大」58万円となっている理由は、日本学生支援機構(JASSO)などの公的な留学奨学金(2026年度実績で月8万~12万円)と併給する際に、併給先のルールに従って、58万円から数万円程度の減額が必要になる場合があるためです。
本学からの奨学金のみを受給する場合は、満額の58万円が支給されます。公的奨学金との併給であれば、渡航地域にもよりますが合計100万円前後の支給となるのが一般的です(詳細はこちらをご参照ください)。
もちろん、この奨学金だけで長期留学の費用をすべて賄えるわけではありません。それでも、自己負担額を少しでも減らし、支給要件を緩和することで、長期留学に挑戦する学生を増やしたいと考えています。
2回目の留学も給付対象!2年次以降の短期留学奨学金

3つ目は、2年次以降の短期留学にも、1年目の制度と同じ額(アジア地域5万円/アジア地域外10万円)の奨学金を用意したことです。
この奨学金は、1年次に短期留学奨学金を受けた学生も対象ですから、1年次の短期留学、2年次以降の長期留学と合わせて、在学中に最大3回の留学奨学金を受けることができます。
長期留学に行かない学生は、2度目の短期留学に挑戦することが奨励されます。短期の海外インターンシップや海外実習には上位年次学生向けのプログラムもあります。
2年次以降の短期留学奨学金の重要な特徴は、通常の短期留学プログラムだけでなく、3~4年生のゼミ授業の一環で行う海外研究調査にも支給される点です。
所属するゼミによっては、指導教員と一緒にグループで海外調査に出かけることもありますし、指導教員の助言を受けて学生が自力で計画する海外研究調査も対象となります。
── 3つの奨学金のうち、いずれか1つではなく、すべて受給できるという点は驚きです!
まとめると、在学中に複数回、最大3回の海外渡航を奨励していることに加え、学部が認めた制度で留学する学生であれば、全員漏れなく奨学金を受給できることが、新しい制度の特徴だと言えるでしょう。
1年次の短期留学奨学金には成績要件を設けておらず、指定のプログラムに参加すれば全員が受給できます。
長期留学奨学金も、長期留学生として派遣されるための成績要件および書類選考はありますが、その選考を通過して実際に留学を開始すれば必ず受給できる奨学金であり、追加の要件はありません。
2年次以降の短期留学奨学金も、最低限の成績要件が定められてはいますが、学部が指定したプログラムや指導教員が認めた海外研究調査に参加する学生であれば、実質的には全員に支給されます。
── 摂南大学の国際学部なら、大学生の間に複数の国でさまざまな経験をすることも実現できますね。
北米からアジアまで!摂南大学国際学部の充実した海外留学プログラム
── 国際学部の留学プログラムはどのようなものがありますか?
学生時代の留学は、言語能力の向上はもちろん、国際的な感覚を養うためにも重要です。国際学部では北米、ヨーロッパ、オセアニア、アジア各国への短期・長期の留学が可能です。
| プログラム | 期間 | 国・地域 | |
|---|---|---|---|
| 短期留学 | 語学研修★ | 約2週間~4週間 | フィリピン・オーストラリア等 |
| 文化体験★ | 約2週間~3週間 | 韓国・台湾・マレーシア等 | |
| 海外実習 | 約3週間 | 中国、スペイン、インドネシア、マレーシア等 | |
| 海外インターンシップ | 約2週間 | グアム | |
| ホスピタリティ実習演習 | 5日間 | 台湾 | |
| 海外研究調査 | 約1週間~1カ月間 | アジア諸国等 | |
| 長期留学 | 海外留学制度 | 約半年間(1学期) | アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、マレーシア、中国、台湾、スペイン、メキシコ、インドネシア |
★ 全学部の学生を対象としたプログラム(グローバルセンター主催)。国際学部の学生が多く参加しています。
── 短期留学の特徴を教えてください。
短期留学は主に夏期・春期の休暇中に行う数週間~1カ月のプログラムです。
参加者が最も多いのが、英語の語学研修と海外の文化を体験する文化体験プログラムです。
これらは本学のグローバルセンターが全学部の学生を対象に募集しているので、学部を超えた交流も生まれます。

このほか、国際学部独自のプログラムとして、中国語・スペイン語など英語以外の語学研修、空港・ホテルで就業体験を行うインターンシップ、卒業研究に向けた地域調査など、学部で学んだ内容を海外で実践するものを提供しています。

── 目的に合わせてさまざまなタイプの短期留学があるのですね。では、長期留学の特徴は何ですか?
長期留学は海外協定校の附属語学コース等に約半年間留学できる、国際学部独自の制度です。
留学期間は在学期間に算入され、留学先での学修は本学での卒業単位として上限16単位まで認定されるため、4年間での卒業が可能です。
英語圏へは2年次後期以降に、中国語圏・スペイン語圏・インドネシア語圏・マレー語圏には3年次前期以降に留学できます。

留学時期が2年次後期または3年次前期に当たる学生は、留学先の地域が抱える社会課題の解決に関する調査活動を行う本学の授業を遠隔で履修します。
現地にてインタビューやアンケート調査等の活動を経験することで、語学力に加えてその後の卒業研究にも役立つ発見が得られます。
また、すでに紹介した短期留学と長期留学に加えて、本学グローバルセンターでは交換留学制度を実施しています。休学しての参加が原則となりますが、海外協定校で半年または1年間の留学をすることができます。
留学説明会と手厚いサポートで初めての留学も安心
── 摂南大学の学生さんは、留学情報をどのように調べていますか?
短期留学、長期留学ともに半年ごとに説明会を開催していますので、留学に関心のある学生はそちらでプログラムの内容や費用を確認することができます。
長期留学については、帰国者による成果報告会を定期的に開催しており、関心のある学生が経験者に直接話を聞ける機会となっています。
── 留学に行く学生さんへのサポート体制を教えてください。
本学が主催するプログラムの参加者には、健康診断の受診と海外旅行保険、危機管理サービスへの加入を義務付けています。
留学中は、危機管理サービスに24時間・365日相談することができます。相談内容と対応状況は本学に共有されるので、迅速な対応がとれる体制です。必要に応じて旅行会社、留学エージェントの情報やサポートも得ながら、危機管理の徹底を図っています。
また、長期留学については、各協定校に担当の専任教員がついており、渡航先の地域、言語、文化事情に関する事前指導を行っています。
さらに、留学中もその年度の指導教員によるゼミ授業を遠隔で履修しますので、国際学部の専任教員と毎週連絡をとり、学習相談をすることができます。
帰国後も留学経験を存分に生かせる摂南大学ならではの取り組み
── 留学経験を次のステップにつなげる学内での取り組みを教えてください。
短期留学、長期留学ともに帰国報告書を重視しています。特に、長期留学においては、定期的に帰国学生による報告会を実施し、留学した学生本人の振り返りと同時に、下級生へのアドバイスをしてもらっています。
また、国際学部の長期留学は、3~4年次のゼミの学びと直接つながっています。留学中にもゼミ授業および「海外特別プロジェクト」授業を遠隔で履修し、現地でのインタビュー調査等を行います。
帰国後の卒業研究に留学中に調査したデータを利用する学生もいます。
摂南大学の留学制度に興味がある受験生はオープンキャンパスに参加しよう!
── 受験生が摂南大学の留学制度について相談したり、情報を得る機会はありますか?
受験生の方にはまず本学でのオープンキャンパスに足を運んでいただければと思います。留学経験者や教員に直接、相談することができます。
オープンキャンパス以外で、情報収集をされる場合は、国際学部の2027年度からの海外留学特設ページをご覧ください。新しい留学奨学金の受給シミュレーションや、参加者のインタビュー動画などを掲載しています。
また、国際学部のページでは、参加者によるニュース記事などを随時掲載していますので、こちらもぜひ参考にしてください。
摂南大学から受験生へメッセージ
── 最後に、摂南大学の受験を検討している高校生に、メッセージをお願いします!
留学に興味はあるけれども、自分の語学力や目的意識に自信がない、費用も心配、という人はたくさんいると思います。摂南大学国際学部の新しい留学奨学金制度は、まさに、そういう人のために作りました。
留学に限りませんが、何か行動を起こすために自信が必要、というのは、実は順番が逆です。まず行動し、そこで壁にぶつかって、自分の準備不足を実感しつつ、それでもどうにかできることを全力でやって家に帰ってくる。その経験が、次の行動への自信、モチベーションになります。
ですから、入学直後が大事です。
自信がない人ほど、1年生のうちに奨学金対象の短期留学で一度海外に出て、そこで何かを感じてほしい。その先のステップアップとして、2年次後期以降に長期留学してほしいですし、長期は難しい人も、二度目の短期留学や、3~4年次での海外研究調査に行けるように、自分の語学力と学業成績を積み上げていくモチベーションと自信を獲得してほしい。
みなさんのそうした変化、成長を、在学中に最大三回受給できる留学奨学金で支えようとするのが、今回の制度です。
必ず留学すると決めている人ももちろん大歓迎ですが、今、迷っていて、一歩を踏み出すきっかけを探している人こそ、ぜひ摂南大学国際学部へ。お待ちしています。
── 本日はありがとうございました!
摂南大学の基本情報
| 大学名 | 摂南大学 |
|---|---|
| 学部 | 国際学部 |
| 所在地(住所) | 大阪府寝屋川市池田中町17-8(寝屋川キャンパス) |
| 留学プログラム | 短期留学〔語学研修・文化体験・海外実習・海外インターンシップ・ホスピタリティ実習演習・海外研究調査〕、長期留学〔協定校での半年間の留学、交換留学〕 |
| 大学公式HP | https://www.setsunan.ac.jp/ 国際学部のページ:https://www.setsunan.ac.jp/faculty/international/ |
| SNS | https://www.instagram.com/setsunan_univ/(大学公式Instagram) |
※ 取材時の情報を掲載しています。
2027年度に留学の奨学金制度がパワーアップ!摂南大学の取材後記
摂南大学国際学部の、2027年度から始まる新しい留学制度について、たくさんお話を伺いました。
気軽に留学することが難しくなっている中でも、挑戦を諦めないでほしいという思いが伝わるインタビューでした。
これから摂南大学国際学部を受験する方は、入学後すぐにこの新しい制度を活用できます。スムーズに利用できるよう、入学前から計画的に準備することをおすすめします。
公式サイトの新制度特設ページには、留学した学生さんのインタビュー動画が公開されています。短い動画ですが、皆さんとても生き生きとしていて、見ているだけでも留学へのモチベーションが高まりますよ!
取材日:2026年9月18日
取材/文:富澤利恵
写真提供:摂南大学





