桃山学院大学のアイキャッチ

桃山学院大学(ももやまがくいんだいがく)は、1884年創立の歴史あるキリスト教系の私立大学で、長年にわたり人間教育と国際性の育成に力を注いできました。

そんな桃山学院大学では、学部を問わず参加できる留学プログラムや、インドでの海外ボランティアなどユニークな研修が用意されています。

留学と聞くと、「自分には関係がないかも」と感じる学生も多いかもしれません。

しかし桃山学院大学では、海外留学という形にこだわらず、キャンパス内でも国際感覚や英語力を高められるプログラムも充実しているのです。

今回は、こうした国際教育への取り組みについて、桃山学院大学 国際センターの朝倉さんにお話を伺いました。

具体的な留学プログラムや、国内の異文化交流プロジェクトの様子も交えながら、その特色をご紹介します。

「学生全員が多文化に触れる」桃山学院大学の国際教育

── まずは、桃山学院大学のグローバル教育の取り組みについて教えてください。

単に「語学力向上」にとどまらず、「多文化理解」や「課題解決力」を養う多彩なプログラムを展開する。これが、桃山学院大学の国際教育の大きな特徴です。

世界各国の協定校への交換留学をはじめ、海外でのボランティアやフィールドスタディ、学外機関との連携によるインターンシップなど、4年間で海外に挑戦できる機会が豊富にあります。

さらには、留学という形にこだわらず、キャンパス内でもさまざまなプロジェクトを推進しています。

例えば、本学の海外留学生と日本人学生が共に学び、交流できる英語の授業。そして、近隣美術館との地域連携プロジェクトなど、「学生全員が多文化に触れ、学び合える」環境作りに取り組んできました。

このように、本学では「英語力」と「多文化理解」「課題解決力」を同時に育むといった、多様で実践的な学びを、海外とキャンパス内の両方で提供しています。

桃山学院大学のキャンパス
英国カレッジ様式が美しい、桃大の和泉キャンパス

桃山学院大学の海外留学プログラムを紹介

── それでは、留学プログラムについて教えてください。

まずは、1学期(1セメスター)もしくは2学期間、海外の協定校へ交換留学生として派遣され、専門科目を学ぶ「交換留学」があります。

海外協定校は世界に多くあり、現在は67校と提携しています。本学は、キリスト教をバックグラウンドに持つ大学であることもあり、ヨーロッパの協定校が比較的多いのが特徴です。

英語の留学先としてヨーロッパを選ぶ学生も多く、近年ではフィンランド、ドイツ、フランスなどの協定校へ学生を送り出しています。
次に、語学力を集中的にアップすることを目的とする「語学留学」では、最長で1学期間、海外協定校等に留学をします。英語以外にも、中国語・韓国語・イタリア語のプログラムが提供されています。

さらに、「日本語教育実習」は、海外協定校の日本語教育の現場にアシスタントとして参加し、日本語教員の資格取得を目指すというプログラムです。

桃山学院大学の日本語教育実習プログラム
日本語教育実習など珍しいプログラムも豊富

── 交換留学に参加した学生さんの、特に印象的なエピソードなどはありますか?

ヨーロッパへの交換留学では、余暇や休みの時間を利用して、他国を訪れる機会があることがメリットです。

例えば、ドイツに留学していた学生の場合、授業や生活を通して現地の文化や言語に触れるだけでなく、近隣のオランダやフランスなど、複数の国を気軽に旅行することができます。

こうした経験は単なる観光にとどまらず、異なる価値観や文化に触れることで柔軟な考え方やコミュニケーション力を養うことにもつながります。

また、旅行先では現地の学生や旅行者など、多くの人と自然に知り合う機会があります。そうした出会いを通して国際的なネットワークを広げることも可能です。

実際に、留学中に築いたこうした人間関係や経験を活かして、帰国後の就職活動やキャリア形成にも役立てたと聞いています。

そうした話を聞くたびに、私たちとしてもとても嬉しく感じています。

海外ボランティアやインターンシップなど体験型の研修にも注目

── 短期の研修にはどのようなプログラムがありますか?

春休みや夏休みを利用して参加できるのが、「海外語学研修」です。

現地の大学等で1か月前後、外国語のスキルアップを目的とした授業を受けます。研修先は、英語圏はもちろん、アジア、ヨーロッパなど7言語圏に広がります。

そのほかにも、実際に社会活動に関わる「海外ボランティア」や「国際インターンシップ」も特色豊かなプログラムです。

さらに、ヨーロッパで環境問題への取り組みを学ぶ「海外フィールドスタディ」もあります。

これらはすべて現地での経験を通して学ぶ、いわゆる“体験型”の研修として人気です。

── テーマが明確で、とても興味深いですね。現地ではどのような活動を行うのでしょうか。

例えば、海外ボランティアは、普段はなかなか体験できない取り組みをしています。

行き先はインドとインドネシアで、どちらもおよそ30年と長く続いている研修ということもあり、現地との信頼関係も盤石です。

インドでは、マザー・テレサが設立した「マザーハウス」と呼ばれる施設で、ボランティア活動に参加。インドネシアでは、バリ島にある児童養護施設を訪れ、子どもたちと交流したり、施設の活動をサポートしたりします。

これらのプログラムは、単にボランティア活動を体験するだけにとどまりません。
現地の文化や社会について学ぶ時間も設けていて、インドやインドネシアの人々の暮らしや価値観に触れる機会も大切にしています。

また、比較的短期間で参加できますので、初めて海外に行く学生にとって、最初の一歩として挑戦しやすい人気のプログラムです。

桃山学院大学の留学プログラム(インド)
マザー・テレサの施設でボランティアに取り組む

留学プログラムの選考基準とは?学部を問わず参加できる環境

── 各プログラムに参加するための条件や語学力の基準について教えてください。

まず、短期研修や体験型のプログラムについては、面接や成績評価で選考されますが、ほとんどの学生が参加可能です。

語学留学についても、語学力はそれほど高くなくても参加可能で、英語であればTOEIC400点台が目安となっています。比較的参加しやすい基準です。

一方、交換留学になると条件は少し高くなり、英語で留学する場合は、IELTSや実用英語技能検定(英検)といった語学試験のスコアが必要です。

このように、各プログラムによって難易度は異なりますが、全体的に見て、学内の成績基準などはそこまで厳しく設けてはいません。

── なるほど、自分の語学力や関心に合わせて、無理なく挑戦できそうですね。

学部を問わず、多くの学生が広く留学に参加できる環境の整備を心がけています。そして、中には複数のプログラムをステップアップしながら参加する学生もいます。

例えば、まずは短期研修で興味や関心を広げ、刺激を受けながら、「もっと学びたい」「英語力を伸ばしたい」という意欲が湧けば、次に半年間の語学研修や長期留学に参加する。

このように、桃山学院大学の留学プログラムは単発で分断されるのではなく、一貫した学びの流れとして活用できる仕組みになっています。

桃山学院大学の学生の様子
在学期間中、複数のプログラムに参加できるのも魅力

留学を後押しする桃山学院大学の奨学金制度や単位制度

── 留学を希望する学生に向けた経済的なサポートについて教えてください。

費用面で学生が留学を諦めてしまうことがないように、奨学金制度をいくつか用意しています。

具体的には、長期の交換留学であれば最大100万円、語学留学であれば最大50万円の支援があります。短期プログラムに関しては、国内外問わず参加費の最大30%を支援する形になっています。

短期プログラムの規定上は参加費の10%が支援対象ですが、現在は円安や物価高の影響もあり、さらに20%の「円安・物価高支援金」が追加される形で対応しています。

加えて、桃山学院大学では保護者会からの手厚い支援がある場合もあり、一部のボランティアプログラムでは追加の支援金を受けられることもあります。

── 奨学金制度が充実していますね。ちなみに、留学に参加しても卒業や単位への影響はないのでしょうか?

はい。学内の単位についても、春休みや夏休みを利用して参加する短期研修を含めて、ほとんどの海外プログラムで単位認定がされる仕組みになっています。

そのため、留学や海外研修に参加したとしても、単位の面で不利になることは基本的にありません。

桃山学院大学では、これらの留学プログラムに参加しながらでも、4年間でしっかり卒業できるような制度になっていますので、安心してチャレンジしてもらえればと思います。

桃山学院大学の留学相談窓口と手厚いサポートについて

── 留学を希望する学生に対して、大学ではどのような相談窓口やサポート体制がありますか?

留学に関する相談窓口は、桃山学院大学の「国際センター」が担当しています。

国際センターは、キャンパス内にある「聖ヨハネ館」の2階にあり、留学プログラムの事前・事後研修を含めて留学に挑戦する学生一人ひとりをしっかりとサポートしています。

また、国際センターはもちろん、担当教員や保健室など健康管理の面で欠かせない部署とも連携しながら学内全体で、学生をサポートしています。

── 留学先に滞在中や、帰国後もサポートはありますか?

滞在中は、現地の語学機関や大学が窓口となる場合もありますし、引率者がいる場合は現地コーディネーターや引率者が対応します。

その他のプログラムでも国際センターと連携し、困った際に支援できる体制を整えていますので、初めての海外でも安心できるサポート体制です。

また、帰国後の就職支援については、本学のキャリアセンターの担当者がサポートしています。

留学から帰国した学生の中には、後輩のためにウェブサイトで留学体験を発信したり、説明会で発表したりする学生もいます。

桃山学院大学の聖ヨハネ館
国際センターや国際交流室が入る、聖ヨハネ館

桃山学院大学は国内で参加できる多文化プログラムがすごい!

── 国内で参加できるプログラムには、どのようなものがありますか?

日本国内では、英語で実施される「多文化教養プログラム」を開始しています。

このプログラムは、インバウンドの訪日外国人が増えている今、学生が自分たちの国や地域がどのように評価されているかを知ることを目的としています。

現在は、長崎大学と連携した“平和協働学習プロジェクト”や、大学のすぐ裏にある和泉市久保惣(くぼそう)記念美術館との協力による多文化プログラムなどが実施されています。

久保惣記念美術館には国宝を含む豊富なコレクションがあり、日本の伝統文化を学ぶ上で恵まれた環境です。

このように、大学の地の利を生かした教育プログラムにも注目が集まっています。

桃山学院大学の久保惣美術館プロジェクト
日本人学生と留学生が共修、久保惣美術館プロジェクト

── キャンパスでは、外国人留学生との交流の機会も多いそうですね。

桃山学院大学では、年間約300人の外国人留学生を受け入れています。そのため、日常の中で多様な文化や価値観に触れることができます。

代表的なものとして、桃山学院大学の「バディ制度」があります。これは日本人学生が外国人留学生の生活を支援し、キャンパス内で友達として交流するプログラムです。

また、桃山学院大学の留学生寮には「レジデントアシスタント(RA)」と呼ばれる約10名の学生がおり、寮内での日常的な交流やイベント、小旅行などの企画・運営を行っています。

桃山学院大学の大学寮
留学生寮で共に生活しながら留学生をサポートするRA

── では語学面についてもお伺いしたいのですが、学内で英語力を高められるようなプログラムはありますか?

海外に行かない短期プログラムとして人気なのが、「オンライン語学留学」です。

半年間、日本にいながら好きな時間に海外の授業を受けることができて、クラスは最大20人ほど。日本人は少なく、ヨーロッパや南米の学生と一緒に学びます。

授業は会話中心で、予習・復習もしっかり行います。実際に参加した学生の中には、留学をしなくても、このオンライン語学留学でTOEICのスコアを大きく伸ばした学生もいます。

毎回クラスメンバーが変わるので、さまざまな英語や文化に触れられるのも特徴ですし、費用面でも取り組みやすいプログラムです。オンライン留学で基礎を固めたあと、交換留学や海外研修に進むといった活用法もあります。

このように、桃山学院大学では学内の国際プロジェクトやオンラインプログラムで、学生が手軽に、かつ効果的に英語力と国際感覚を身につけられる環境を整えています。

桃山学院大学のオンライン留学
いつでも、どこでも留学ができるオンライン留学

桃山学院大学のリアルな留学情報は公式Instagramで発信中

── 留学についてより詳しい情報は、どこを確認すればよいでしょうか?

留学プログラムの詳しい内容については、桃山学院大学の公式ウェブサイトをご確認ください。派遣先の大学や期間、プログラムの流れも詳しく掲載されています。

また、よりリアルな様子を知りたい場合は、国際センターの公式Instagramがおすすめです。このアカウントでは、週に2〜3回のペースでさまざまな取り組みを発信しています。

写真を通じて学内での日々の国際交流の様子も確認できるため、入学後のイメージを具体的に持っていただけると思います。

── オープンキャンパスでは、留学制度について質問できますか?

もちろん可能です。なお、桃山学院大学には2つのキャンパスがあります。

メインの和泉キャンパスは、緑豊かな環境と充実した設備が特徴です。工学部(2026年4月開設)、経済学部、経営学部、社会学部、法学部、国際教養学部、人間教育学部など、多くの学部が設置されています。

そして、ビジネスデザイン学部は大阪・あべのキャンパスにあります。

国際交流についてのガイダンスは、国際交流センターのある和泉キャンパスで行われているため、留学に興味がある方は和泉キャンパスのオープンキャンパスにお越しください。

桃山学院大学へ進学を考える受験生へメッセージ

── 最後に、桃山学院大学への進学を考えている中高生へ向けてメッセージをお願いします。

国際センター 朝倉様:桃山学院大学では、学部や学科、学年を問わず国際体験のチャンスがあるというのが大きな魅力です。
海外に行ってみたい、いろんな国や地域の人と交流してみたい、という好奇心を持つ学生に対して、全力でサポート・バックアップしていく体制や環境が整っています。
キャンパス内からでも、国内からでも、オンラインを通じても、世界とつながることができます。その上で、海外に行くという選択肢も含め、多くの可能性がある大学です。
語学力についても、入学後に十分伸ばすことができると思いますので、ぜひ本学で国際体験を楽しんでみてください。

入試・広報課 大川様:桃山学院大学では、「世界が変わる体験がある」というキャッチコピーを掲げています。
受験生には、留学プログラムに限らず、さまざまなプログラムを体験してほしいと伝えています。こうした経験を通じて、自分自身の世界観やこれまでの価値観が大きく変わることを実感できるでしょう。
私たちが問いかけたいのは、大学のリソースを4年間活用して世界観を広げた学生が、卒業後に実際に社会に出たときに、「自分はこの世界をどう変えていくのか」ということです。
そのために私たちは、学生が多様な体験をできるように、さまざまなプログラムや資源を日々アップデートし、学生一人ひとりが、自分の可能性を広げるサポートをしています。
受験生には、ぜひこの大学で「世界が変わる体験」をしてほしいと思っています。

桃山学院大学の全体写真
皆さんも、桃大で国際交流しませんか?

── 入学後の国際体験について具体的にイメージすることができ、大変参考になりました。本日はありがとうございました。

桃山学院大学の基本情報

大学名 桃山学院大学
学部 工学部、経済学部、経営学部、ビジネスデザイン学部、社会学部、法学部、国際教養学部、人間教育学部
所在地(住所) 【和泉キャンパス】大阪府和泉市まなび野1-1
【大阪・あべのキャンパス】大阪府大阪市阿倍野区昭和町3-1-57
留学プログラム 海外語学研修、海外ボランティア、海外フィールドスタディ、国際インターンシップ、語学留学、英語セメスター留学、日本語教育実習、交換留学など
大学公式HP https://www.andrew.ac.jp/
SNS 国際センター 公式 Instagram

※ 取材時の情報を掲載しています。

留学も国内も選べる海外体験が魅力!桃山学院大学の取材後記

今回は、桃山学院大学の留学制度について、インタビュー取材をしました。

取材の中で特に印象的だったのは、学生が「世界とどうつながるのか」という問いについて、単に海外留学を経験するだけでなく、国内のキャンパス生活を通じても学びを深めている点です。

また、大阪という多くの訪日外国人が集まる都市にキャンパスを持つ大学として、日本がどのように見られているかを考えるための幅広い視野を養うプログラムは、桃山学院大学ならではの特別なものだと感じました。

このように、留学の枠を超えた国際共修の取り組みは、桃山学院大学の魅力のひとつです。

さらに、実際に海外への挑戦を希望する学生のために、近年の物価高や円安を踏まえた奨学金制度や、国際センターをはじめとする学内全体でのサポート体制も充実しています。

桃山学院大学のキャンパスは、大阪市内からもアクセスしやすい場所にあります。

オープンキャンパスに参加すると、国際色豊かなキャンパスの雰囲気を直接体感できますので、興味のある方はぜひご参加ください。

取材日:2026年3月6日
取材/文:永谷 知香
写真提供:桃山学院大学 国際センター