共愛学園前橋国際大学のアイキャッチ

地域に根ざしながら、世界でも活躍できる力を育てている共愛学園前橋国際大学。2026年4月には「デジタル共創学部」が新たにスタートし、文系・理系の枠を超えて学べる大学へとさらに進化しました。

そんな同大学は、卒業までに海外に挑戦する学生が多いことでも知られており、留学や研修プログラムは細かく分類すると40種類以上にのぼります。中でも企業と連携して課題解決に取り組む「超実践型」の海外研修が、特に人気を集めています。

今回は、こうしたユニークな留学制度の魅力について、共愛学園前橋国際大学GLocal office統括の堀田誠さん、ならびに専門員のポッターさんに詳しく伺いました。

共愛学園前橋国際大学は地元群馬に貢献するグローカル人材を育てる

共愛学園前橋国際大学のキャンパス風景
共愛学園前橋国際大学のキャンパス風景

── まずは、大学全体としてのグローバル教育の方針について教えていただけますか。

共愛学園前橋国際大学は2012年、文部科学省のグローバル人材育成事業に採択され、それ以来、「語学力」「異文化理解」「社会人基礎力」の3つを柱に、グローカルリーダーの育成に力を注いできました。

その中で大切にしているのが、“グローカル”という考え方です。これは、グローバル(世界的な視点)とローカル(地域性)を掛け合わせた造語で、国際的な視野を持ち、地元で活躍できる人材を育てることを意味します。

実は、本学のある群馬県は、自動車関連の企業が集まり、外国人の働き手も多い地域です。日常の中で自然と多様な文化に触れられる、いわば“身近なグローバル環境”が広がっています。

だからこそ共愛学園前橋国際大学では、世界に目を向けるだけでなく、地域とつながりながら行動できるグローカルな人材の育成に力を入れています。

40種類以上のプログラムから自分にあった留学が見つかる

── 留学制度について伺いたいのですが、特に魅力的な点はどこですか?

共愛学園前橋国際大学の学生数は約1,300名で、いわゆる小規模な大学にあたります。

そんな中、先ほどお話したグローバル人材育成事業に採択されて以来、「異文化理解を深めるには海外留学が重要である」という考えのもと、留学プログラムの数を一気に増やしました。

採択以前は、交換留学と語学研修を含めて3~4種類のプログラムしかありませんでしたが、採択をきっかけに、語学以外を学ぶ海外研修を新たに作り、交換留学先を広げ、語学研修の行先や言語、期間の選択肢も増やしてきました。今では、それらを細かく数えると約40通りのプログラムになります。

この規模の大学としては、これだけ多くの留学プログラムを整備しているところはあまりないと思います。

── 具体的には、どのような留学プログラムがありますか?

留学プログラムは、大きく分けると4つのカテゴリーに分かれます。1つ目が語学研修、海外の語学学校に行って外国語を学ぶプログラムですね。

短期の場合、言語は英語、韓国語、フランス語、中国語から選択できます。期間は3週間から6週間が中心で、行き先によって多少異なります。長期の場合は、4か月または7か月で英語を学ぶプログラムもあります。

共愛学園前橋国際大学のシドニー短期語学研修
シドニー短期語学研修

2つ目が、異文化研修と呼んでいるプログラムで、こちらは台湾、それからタイ、ブルガリア、ポーランドが研修先です。

本学と学生交流協定を結んでいる現地大学との学生交流や、現地の文化を学ぶフィールドワークなどを組み合わせた、約2週間程度の短期プログラムとなっています。

3つ目は、もう少しチャレンジングな実践型研修で、スキルアップ研修と呼ばれるプログラムです。

たとえば、タイで行う「ミッショングローバル研修」では、現地の日系企業と連携し、実際のビジネス課題に学生たちが取り組みます。

また、「海外教育研修」では、南オーストラリアの教育庁と連携し、アデレードの小学校で教育実習を行います。さらに、「海外長期インターンシップ」では、日本での事前・事後研修とあわせて、タイの日系企業で実務経験を積むことができます。

4つ目の留学プログラムとして、交換留学があります。交換留学の行き先は、中国・台湾・タイ・ポーランドの4か国・地域で、それぞれ本学と学生交流協定を結んでいる大学で学びます。

中国や台湾では主に中国語を学びます。また、台湾では現地学生と一緒に中国語または英語で行われる現地正課授業を受けることもできます。

一方で、タイやポーランドでも、タイ語やポーランド語の初級の授業に加え、現地の学生が通常履修している英語で行われる正課授業の中に入って一緒に学びます。

共愛学園前橋国際大学のポーランド交換留学
ポーランド交換留学

ビジネス課題に挑戦する「ミッショングローバル研修」に注目

── たくさんある留学プログラムの中で、特徴的なものを教えていただけますか?

実践的に学べるスキルアップ研修は、共愛学園前橋国際大学の大きな特徴のひとつです。さらに、この研修は3つのプログラムに分かれます。

まず、タイで行われる「ミッショングローバル研修」では、現地の日系企業からビジネス課題が与えられます。

たとえば、日系レストランチェーンの現地メニューを企画したり、自動販売機の導入方法を検討したこともあります。現地の人へのインタビューやデータ収集を通して、マーケティングや企画の実務に触れながら、大きく成長できるプログラムです。

共愛学園前橋国際大学のタイのグローバルミッション研修
英語でインタビュー調査!(グローバルミッション研修)

次に、「海外教育研修」では、オーストラリアの小学校で英語を使いながら日本文化や日本語を紹介する授業を行います。出発前には授業計画を策定しリハーサルを重ね、本番に臨むことで、教育実習と国際交流を兼ねた貴重な経験が得られます。

共愛学園前橋国際大学の海外教育研修
オーストラリアの小学校で日本語実習(海外教育研修)

さらに、「海外インターンシップ」では、日系ベンチャー企業で数か月間、業務サポートや事業運営の補助を行います。語学力やビジネスマナーを活かして実務経験を積むことができ、将来に直結するスキルを身につけられるプログラムです。

── 語学だけでなく、実務体験まで学べるのは、本当に貴重ですね。どうして、ここまで実践型のプログラムが実現できるのでしょうか?

もともと本学は、国内でのフィールドワーク、地域課題を見つけ解決案を模索する学び等に力を入れてきた背景があります。

学内には数カ月間大学に来ることなくキャンパス外で学ぶことができる「サービスラーニングターム(地域留学)制度 」も導入しており、市役所などで週4日、朝から夕方まで取り組む長期インターンシップへ参加する学生もいます。

違いは、異文化や異なる言語の環境で体験するという点だけです。国内での学びを海外で実践する「海外版の学外実習」と考えると、わかりやすいと思います。

ビジネス、教育、社会体験など、どの海外研修も現地での体験を通して、学生が主体となって課題に取り組むスタイルが、このスキルアップ研修の大きな魅力です。

学部やコースに関係なく留学や海外研修に挑戦できる環境

共愛学園前橋国際大学のタイの異文化研修
タイでの異文化研修

── 留学プログラムには、年間どれくらいの学生さんが参加していますか?

2025年度は、約100名の学生が留学プログラムに参加しました。

なお、選考基準については、短期プログラムは原則として語学力の基準を設けておらず、健康基準を満たし、定員などの条件に合致すれば参加可能です。

一方で、中長期プログラム(4か月〜7か月の英語研修)は一定の語学力基準があります。交換留学・海外インターンシップについては、語学力、GPA、そして面接結果の3つを総合的に評価した上で、派遣学生が決まります。

このように、参加できる難易度はプログラムによって少し異なりますが、短期の研修は比較的参加しやすく、定員内であれば希望者は参加可能です。

── どの学部やコースの学生さんが参加しやすい傾向がありますか?

プログラムや学生が所属するコースによって参加傾向は異なりますが、どの学部やコースの学生も、海外研修や留学に挑戦しやすい環境が整っています。

たとえば、語学研修プログラムは、国際社会学部の英語コミュニケーションコースの学生が比較的多く参加しています。一方、ミッショングローバル研修などは、課題解決にマーケティング力が求められることもあり、経営コースの学生が多い傾向です。

また学校教育コースの学生は教員免許取得に向けた履修が多く、留学プログラムへの参加は少なめですが、オーストラリアでの海外教育研修には多く参加しています。

共愛学園前橋国際大学の留学サポートや奨学金制度について

共愛学園前橋国際大学の留学窓口
共愛学園前橋国際大学のGLocal office

── 留学を考えている学生向けにサポートはありますか?

共愛学園前橋国際大学の留学に関する相談やサポートは、GLocal officeが受け付けています。

留学に興味があっても、「何から始めればいいのかわからない」と感じる学生も少なくありません。そのような段階からでも、学生一人ひとりに寄り添いながら、希望や目的に合ったプログラムの選び方や渡航手続き、滞在中のサポートまで、きめ細やかに対応しています。

留学の準備に関するあらゆる不安や疑問に応えながら、初めて海外へ行く学生でも、安心してチャレンジできる環境を整えています。

── 多くのプログラムの中から、自分に合うものを選ぶにはどうすればいいですか?

どのプログラムがよいか決まっていなくても心配ありません。

留学についての説明会は前期と後期に行われており、「ミッショングローバル研修」や「短期語学研修」など、プログラムごとに開催されています。どのプログラムに参加するか迷っている学生には、できるだけ多くの説明会に参加することを勧めながら、納得して選べるようサポートしています。

また、共愛学園前橋国際大学のGLocal officeでは個別相談も受け付けています。まずは学生の希望を丁寧にヒアリングして、語学力を伸ばしたいのか、海外での体験を重視したいのか、短期か長期かなど、学生の目的や期間に応じて最適なプログラムを提案します。

── 一方で、費用面が気になる人も多いと思いますが、何かサポートはありますか?

3か月以上のプログラムを対象に、本学独自の奨学金制度があります。

交換留学や中長期プログラムでは、条件に応じて学費の一部が支給されるなど、経済的な負担を軽減する仕組みを用意しています。このように、意欲ある学生が安心して海外に挑戦できる環境が整っています。

近年では、航空券や宿泊費の値上がりなどの影響もあり、留学にかかる費用が全体的に高くなっているのも事実です。そこで共愛学園前橋国際大学では、できるだけ多くの学生が安心して留学にチャレンジできる環境を整えるため、さまざまな工夫を行っています。

具体的には、費用を抑えたプログラムの検討や、奨学金・支援制度の活用方法の案内など、学生の経済的負担をできるだけ軽くする取り組みを続けています。

新学部開設|留学プログラム拡充とこれからの展開

共愛学園前橋国際大学の
デジタル共創学部(2026年4月新設)

── 留学制度やプログラムについて、今後力を入れたいことはありますか?

GLocal officeでは、設立当初から「学生に教育を押し付けるのではなく、まずは多様な機会を提供することが大切である」という考え方を大切にしてきました。

この考えに基づき、学生自身が学ぶ内容を選べるように留学プログラム数を増やしてきました。今年度からは、カナダでの課題解決型に取り組むプログラムや、比較的安価に参加できるフィリピンでの語学研修も新設予定です。

これからも学生に寄り添いながら、多様な学びの場を広げていきたいと思います。

──ありがとうございます。ちなみに、新学部の学生さんも留学プログラムに参加できますか?

はい。共愛学園前橋国際大学は2026年に、プログラミングやAI、データ活用などのデジタル技術を学べる「デジタル共創学部」を新たに設置し、国際社会学部と合わせて2つの学部体制となりました。

今後は、新学部の学生も留学や海外研修に積極的に参加できるように運営するとともに、新しいプログラムの整備も進めています。また、理系学部である特性を踏まえ、ゼミや研究活動に合わせて3年次から参加できる仕組みも現在検討しています。

学部や学年を問わず、多くの共愛学園前橋国際大学の学生に海外での学びを体験してほしいと考えます。

留学のリアルな情報は公式Instagramやオープンキャンパスでチェック

── 共愛学園前橋国際大学の留学制度について、どこで情報を得るのがおすすめですか?

留学についての詳しい情報は、大学のウェブサイトに掲載しています。プログラムの内容や参加方法など、基本的なことはまずそちらで確認することができます。

さらに、「実際の雰囲気をもっと知りたい」という方には、公式Instagramアカウントもおすすめです。

実際に留学を経験した学生の様子や現地での生活、リアルな体験を写真や動画を通して見ることで、パンフレットだけではわからない“リアルな大学生活”を感じることができます。

── キャンパス見学を希望する学生のために、オープンキャンパスは実施されていますか?

共愛学園前橋国際大学のオープンキャンパスは、学生が中心となって企画・運営しています。

学生は単に手伝うだけでなく、「高校生にはこんな体験が面白いんじゃないか」といったアイデアを出し、教職員に提案することもあり、学生自身が主役となっているんです。

やはり高校生にとって特に印象に残るのは、年の近い先輩のリアルな体験です。海外留学や国内の特別プログラムに参加した学生が、自分の経験を発表する時間もあります。

留学先での授業の様子や生活の工夫、楽しかったことや大変だったことなど、具体的な体験を聞けるので、「大学に入ったらこんなことができるんだ」とイメージしやすくなると思います。

そうした学生の姿や言葉を通し、共愛学園前橋国際大学の雰囲気や魅力も感じていただけると思います。

共愛学園前橋国際大学から受験生へメッセージ

共愛学園前橋国際大学のオープンキャンパス
学生主体のオープンキャンパス

──共愛学園前橋国際大学の受験を検討している方へ向けて、メッセージをお願いします。

GLocal office 堀田さん:共愛学園前橋国際大学の特徴は、職員と学生の距離が近く、相談しやすいことです。大規模な大学では個人の相談がしにくいこともありますが、本学では気軽に学生の不安や悩みに寄り添える環境があります。また、学生が「やりたい」と思ったことを応援する体制も整っています。

例えばオープンキャンパスを運営する学生スタッフも、多くは自分が受験生のときにオープンキャンパスで見た先輩たちの姿に影響を受け、「次は自分が共愛の良さを伝えたい」という思いから自ら進んで集まり、現在では約100名規模で活動しているんです。

こうした積極性から、学生たちは大学への愛着やロイヤリティを自然に育んでいるんです。国際交流の分野でも、「留学生のために何かしたい」と考えた学生が集まり、学内でカフェのような交流の場をつくるクラブを立ち上げ、実際に運営まで行うといった取り組みもあります。

このように、学生が挑戦したいことを支え、実現できる環境が整っているのが共愛学園前橋国際大学の魅力です。ぜひこの環境を活用して、自分自身の可能性を広げてみてください。

専門員 ポッターさん:共愛学園前橋国際大学は、とにかく温かい大学だなと思います。実は私も卒業生なのですが、在学していた20数年前から変わらず、キャンパス内では学生と教職員がすれ違うときに、「おはようございます」「こんにちは」と挨拶を交わすんです。これが共愛の大きな魅力だと思います。

その温かい雰囲気の中で、教員や職員、スタッフが常に学生目線で動いているところも特におすすめできるポイントです。留学プログラムの内容一つをとっても、年々変化する学生の価値観に合わせてニーズは常に変わっていきます。そうした変化を踏まえ、プログラム全体を柔軟に見直し、学生が安心して参加できる環境づくりを進めています。これは留学プログラムに限らず、大学全体で日常的に行われている取り組みです。

ぜひ共愛学園前橋国際大学で、自分らしい挑戦を見つけてみてください。

── 温かな校風の中で、充実した4年間を送れそうですね!本日はありがとうございました。

共愛学園前橋国際大学の基本情報

大学名 共愛学園前橋国際大学
学部 国際社会学部・デジタル共創学部
所在地(住所) 〒379-2192 群馬県前橋市小屋原町1154-4
留学プログラム 異文化研修、スキルアップ研修、語学研修、交換留学(プログラム詳細
大学公式HP https://www.kyoai.ac.jp/
SNS 大学公式Instagram
大学公式Instagram(GLocal office)

※ 取材時の情報を掲載しています。

海外へ挑戦する主体性が育つ!共愛学園前橋国際大学の取材後記

今回は群馬県にある共愛学園前橋国際大学に、留学制度についてのインタビューを行いました。

同大学では、卒業までにおよそ3〜4人に1人の学生がこの留学プログラムに参加しています。この数字を見ると、海外研修が必須だったり、留学が強く推奨されているのではと思われがちですが、実はそうではありませんでした。

共愛学園前橋国際大学が大切にしているのは、学生が「挑戦してみたい」と思ったときに、一歩踏み出せる環境を整えておくこと。そして時代に合わせて、より参加しやすい内容に工夫を重ねた結果、海外に挑戦する学生が自然と増えているのだと感じました。

「国内でも海外でも、大切なのは学生が自ら挑戦する力」

4年間の学生生活を通して、卒業後に社会で活躍する自分をしっかり思い描く。そんな教育方針が伝わってきました。

少人数制ならではの手厚いサポートに加え、学生と教職員の距離が近く、留学についても気軽に相談できる環境は、大きな魅力といえそうです。

さらに新学部の設立により、今後はより多くの学生に、世界とつながるチャンスが広がっていきます。気になる方は、ぜひオープンキャンパスやホームページで最新の情報をチェックしてみてください。

取材日:2026年3月30日
取材/文:永谷 知香
写真提供:共愛学園前橋国際大学GLocal office