流通科学大学のアイキャッチ

流通科学大学は、兵庫県神戸市にある私立大学です。商学部、経済学部、人間社会学部の3学部を設置しており、「将来何になりたいか」をまず決めてから学びを深められる点が魅力です。

今回は、同大学で語学教育や国際交流に携わる濱田真由美先生と、藺 梅(リン メイ)先生にインタビューを行いました。お二人が担当する「GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)」を中心にお話を伺います。

GSPとは、英語と中国語の2か国語を集中的に学び、語学力を伸ばしながら留学にもつなげられる流通科学大学独自の学習プログラムのことです。さらに、全学部の学生を対象とした交換留学や、マーケティングやホスピタリティを学べる海外研修など、多彩な留学制度についてもご紹介します。ぜひご覧ください。

「夢の種を探す」流通科学大学が取り組む教育

流通科学大学のキャンパス風景

── 流通科学大学が掲げるグローバル教育の方針について教えてください。

流通科学大学には「夢の種プロジェクト」という大学全体の方針があります。

これは、学生が自分で夢の種を探し、育て、咲かせていくという考え方です。4年間の大学生活を通して、自分らしく、自分の好きなことや得意なことを見つけ、それを将来につなげていくことを大切にしています。

本学のグローバル教育も、この「夢の種プロジェクト」と深くつながっています。大学の国際交流というと、まず留学を思い浮かべるかもしれません。しかし、流通科学大学では、留学に行く学生だけでなく、キャンパスで過ごす日常の中にも国際交流があります。

授業、寮生活、昼休みの会話、学生主体のイベント。さまざまな場面で、異なる国や文化を持つ学生と関われることが、流通科学大学らしさです。

そうした経験を通して、「自分は将来どんな仕事をしたいのか」「どんな生き方をしたいのか」を考えていきます。国際交流を通じて「なりたい自分」を探していくための環境づくりが、流通科学大学のグローバル教育の大きな特徴です。

留学しても4年で卒業できる!流通科学大学の留学制度

流通科学大学の学内写真

── 留学を希望する学生には、どのような選択肢がありますか。

流通科学大学には、学生の目的や希望に合わせて選べる、さまざまな留学制度があります。

代表的なものが、提携大学との「交換留学」と「認定留学」です。

交換留学は、提携大学との交換制度を利用して海外で学ぶ仕組みです。留学先は、台湾、韓国、中国、タイ、ベトナムなどがあります。一方、認定留学は、大学が認める留学として扱われる制度です。留学先や目的に応じて、自分に合った方法を選ぶことができます。

また、「トライやるイヤー制度」も特徴的な制度の一つです。海外などで活動できる制度で、自分で探した場所へ行ける柔軟さがあります。実際に、北海道の英語村(国内留学のための施設)でアルバイトをしながら、英語を学んだ学生もいます。

いずれの制度も休学をせず、本学に在学しながら挑戦できるので、4年間で卒業を目指せます。

このように、留学先や学び方を一つに限定せず、それぞれの学生が「何を学びたいのか」「どのような経験をしたいのか」に合わせて選択できることが、流通科学大学の留学制度の魅力です。

流通科学大学の認定留学

授業の一環として興味のある専門分野が学べる海外研修

流通科学大学の海外研修

── 短期の海外研修には、どのようなプログラムがありますか?

主なプログラムは、「海外語学研修」「異文化理解」「海外マーケティング研修」「海外ホスピタリティ研修」の4つです。

「海外語学研修」は約3週間、英語圏で学ぶプログラムです。アメリカのポートランド州立大学やニュージーランドのワイカト大学と提携し、現地でホームステイや寮に滞在しながら語学を学びます。英語だけでなく、現地の文化や暮らしにも触れられるのが特徴です。

「異文化理解」は、語学力の向上に加え、異なる文化や価値観への理解を深める短期プログラムです。現地の学生との交流や「ホームビジット」などを通して、異文化を身近に感じながら学びます。

── マーケティングやホスピタリティ研修は、どのような内容ですか?

「海外マーケティング研修」は、流通やマーケティングを学ぶ学生向けの専門性の高いプログラムです。現地のスーパーマーケットやショッピングセンターを訪れ、日本との違いを比較しながら、売り場づくりや消費者の動き、商品の展開方法などを分析します。

「海外ホスピタリティ研修」は、観光やホスピタリティ分野に関心のある学生が対象です。ホテルや空港、テーマパークなどを訪問し、現地企業からのレクチャーやスタッフとの意見交換を行います。現地の大学生と英語で交流する機会もあります。

── どの研修にも共通する魅力は何でしょうか?

これらの海外研修は、「授業の一環として組み込まれている」という点が共通の魅力です。

渡航前には大学で事前授業を受け、帰国後には振り返りを行います。半期の授業に海外での経験が組み込まれているため、現地での学びを大学での学習につなげやすい仕組みになっています。

また、語学や異文化、マーケティング、ホスピタリティなど、自分の興味や専門分野に合わせて学べます。そのため、海外での経験が大学での学びをさらに深めるきっかけになっています。

流通科学大学のホスピタリティ研修

流通科学大学の「GSP」で語学力を磨き世界へ

── 続いて、先生方が担当していらっしゃる語学学習プログラム「GSP」について教えてください。

GSPは、正式には「グローバル・スタディーズ・プログラム」と言います。英語と中国語の2か国語を集中的に学びながら、国際感覚や異文化への理解を身につける語学学習プログラムです。

2年生以降は、英語または中国語のどちらかに集中することもできますが、多くの学生が最後まで両方の言語を学んでいます。さらに、「GSP短期留学助成制度」を利用して、提携大学へ留学することもできます。

英語と中国語を継続して学ぶことで、語学力を高めるだけでなく、留学や就職など将来の進路の選択肢を広げられることもGSPの大きな魅力です。

── GSPへ参加するにはどうすればいいですか?

GSPの応募対象は、流通科学大学の全学部に在籍する1年生です。1年生の前期、6月ごろに募集があり、英語の試験と英語・日本語による面接を行います。定員は最大25名です。

なお、12月にも追加募集があり、合格すれば2年生の前期からGSPに参加することができます。

── 入学時点で高い英語力や中国語力が必要なのでしょうか?

いいえ、選考時点で高い語学力が求められるわけではありません。GSPで大切なのは、参加時の語学力の高さではなく、そこからどれだけ学び、成長できるかです。

GSPには、参加時点でまだ十分な英語力が身についていない学生もいます。しかし、プログラムで学び、努力を積み重ねることで、卒業時には英語力を大きく伸ばせます。

実際に、高校まで英語をあまり勉強してこなかったものの、「大学に入ってから英語をしっかり学びたい」という思いからGSPに参加した学生がいます。その学生は、努力を重ねる中で英語力を着実に伸ばし、最終的には高い英語力を身につけて留学を実現しました。

詳しいカリキュラムについては、流通科学大学のサイト内の「GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)」をご覧ください。

── なるほど。「これから英語や中国語を身につけたい」「大学で語学力を伸ばしたい」という高校生にとって、ぜひ知っておきたいプログラムですね!

留学を後押しする流通科学大学のGSP短期留学助成制度

── 「GSP短期留学助成制度」のお話がありましたが、詳しく教えていただけますか?

GSPに所属する学生を対象に、「GSP短期留学助成制度」を設けています。

この制度は、提携大学へ半年間留学する際に、留学先の授業料を大学が支援するものです。主に英語圏への留学を支援しており、3年生の前期または後期から留学できます。希望者は、2年生の後期に面接を受けます。定員は最大5名です。

留学先は、英語圏ではアメリカやニュージーランド、中国語圏では中国本土や台湾にある提携大学です。

── GSP以外にも、留学にかかる費用を支援する制度はありますか?

その他にも、交換留学と認定留学を経済面から支援する制度があります。

交換留学では、本学の授業料のみを支払い、留学先の授業料は免除されます。一方、認定留学では留学先の授業料が発生しますが、期毎に在籍料の6万円を支払います。

特にアジア圏は欧米に比べて現地の授業料が比較的安いため、留学先の授業料と合わせても費用を抑えやすく、海外で学ぶ機会を広げられる点が、認定留学のメリットです。

このように、GSP留学助成金制度に加え、留学先や目的に応じた制度も活用しながら、学生が費用面の不安を抑えて海外への一歩を踏み出せるよう、挑戦を後押ししています。

流通科学大学の留学を支える充実サポート

流通科学大学のキャンパス風景_1
── 学生が留学について相談できる窓口はありますか?

流通科学大学では、「教務課」に留学をサポートするスタッフがいます。

渡航手続きやビザ、領事館での手続きなど、さまざまな相談に応じています。留学専門の部署は設けていませんが、学生の留学を支える職員が、サポートしています。

海外研修では、語学や異文化に触れる楽しさがある一方、初めて海外へ行く学生には不安もあります。学生が安心して挑戦できるよう心がけています。

── 留学から帰った学生へのフォローアップについて教えてください。

留学を終えた学生による留学報告会も行っています。帰国後、パワーポイントのスライドを用いて、どのような経験をし、何を学んだのかを報告します。

実際に現地でどのような生活を送ったのか、授業についていけたのか、どのような成長があったのかを知ることで、自分の留学を具体的にイメージしやすくなります。

── 「留学経験を就職につなげたい」という学生さんもいますか?

もちろん、語学力を活かしたいと考える学生も多くいます。英語を使う企業に就職したり、海外展開を進める企業に就職したりする学生もいます。GSPに所属していた学生の中には、面接で中国語を使う機会があったとも聞いています。

留学を経験した学生は、自分が体験したことを就職活動で話せるようになります。

どのような課題に直面し、どう乗り越えたのか。海外で何を学び、考え方がどのように変わったのか。そうした経験は、就職活動で自分の言葉で語れる強みになります。

海外留学生が3割超!流通科学大学は日常が国際交流

流通科学大学のキャンパス風景_2

── 流通科学大学には、多くの海外留学生が在籍していると伺いました。

そうですね。本学では、約20か国から来た留学生が学んでいます。留学生の割合も3割を超えていて、キャンパスを歩いていると、さまざまな国の学生に出会います。

英語や中国語だけでなく、ベトナム語やインドネシア語など、いろいろな言語が聞こえてくる。そういう環境なので、海外に行かなくても、普段の大学生活の中で自然に国際交流ができます。

私たちは「キャンパス留学のような環境」と表現しています。

── 具体的には、学生同士でどういった国際交流が生まれていますか?

たとえば、日本人学生と留学生が一緒に暮らす国際交流施設の学生寮があります。約162名が生活していて、日本人学生と留学生がほぼ半々です。6人で1つのユニットをつくって生活するので、普段から自然と会話が生まれます。

月に1回程度、学生たち自身が焼肉パーティーや流しそうめん、各国の料理を楽しむイベントなども企画しています。生活を共にするからこそ、言葉だけではなく、お互いの文化や考え方を知ることができます。

さらに、今年からは「Multilingual Café(マルチリンガル カフェ)」も始まりました。ランチタイムに英語や中国語、ベトナム語などで気軽に会話を楽しめる場です。「World Hall(ワールドホール)」や「RYUKA 留学生クラブ」など、学生が自由に交流できる場所もあります。

キャンパスでも寮でも、さまざまな場所で世界とつながることができます。そうした環境を、ぜひ学生生活の中で楽しんでください。

流通科学大学から高校生へメッセージ

── 最後に、流通科学大学の受験を検討している高校生へメッセージをお願いします。

流通科学大学は、語学学習や国際交流に興味がある方にとって、とても恵まれた環境だと思います。
また、流通科学大学の魅力は、留学や海外研修が充実していることだけではありません。

キャンパスで多くの留学生と出会えること。日本人学生と留学生が一緒に暮らす学生寮があること。英語と中国語を学べるGSPがあること。授業の一環として海外研修に参加できること。さらに、留学をしなくても、マルチリンガルカフェやワールドホール、留学生クラブで国際交流を楽しめることです。

これらが組み合わさることで、日常の中に国際交流がある大学生活が生まれています。
流通科学大学には、国際交流への一歩を踏み出すための環境があります。ぜひお越しください。

── 本日は貴重なお話をありがとうございました。

流通科学大学の基本情報

大学名 流通科学大学
学部 商学部・経済学部・人間社会学部
所在地(住所) 兵庫県神戸市西区学園西町3-1
留学プログラム 交換留学制度、認定留学制度、海外マーケティング研修、海外ホスピタリティ研修、海外語学研修、異文化理解。
※トライやるイヤー=留学制度ではないが、休学せずに留学に行くことができるプログラム
大学公式HP https://www.umds.ac.jp/
SNS 流通科学大学 公式Instagram

※ 取材時の情報を掲載しています。

【取材後記】流通科学大学の留学が、夢への一歩に

今回の取材を通して感じたのは、流通科学大学の留学プログラムが、将来の夢やキャリアにつなげるための学びとして設計されているということです。

そのことがよくわかるのが、休学しなくても、在学しながら挑戦できる様々な留学制度です。海外で学びながら4年間での卒業を目指せるため、就職活動まで見据えて大学生活を計画的に送れる点は、大きな魅力だと感じました。

そして、流通科学大学のもう一つの魅力が「GSP(グローバル・スタディーズ・プログラム)」です。

本文中では紹介しきれませんでしたが、GSPでは外国語関連科目として、フランス語などの語学や文化についての授業を選択することもできるそうです。英語・中国語の2か国語を学びながら、さらに自分の興味に合わせて学びを広げられます。

こうした柔軟な学びの環境からも、学生一人ひとりの興味や目標に寄り添い、その可能性を丁寧に引き出そうとする姿勢が伝わってきます。

流通科学大学で語学力を磨き、異文化に触れ、さらに海外留学に挑戦したい方は、ぜひオープンキャンパスに参加してみてください。留学制度やGSPについて具体的な話を直接聞くことで、流通科学大学でどのような4年間を過ごせるのか、きっとイメージが広がるはずです。

取材日:2026年8月18日
取材/文:永谷 知香
写真提供:流通科学大学