大阪成蹊大学(おおさかせいけいだいがく)は、経営、経済(2027年4月開設)、国際観光、教育、芸術、データサイエンス、看護など、幅広い分野を学べる大学です。
留学制度にも力を入れており、アメリカの名門・カリフォルニア大学バークレー校(UCバークレー)で学べるプログラムをはじめ、学部・学科ごとの専門分野を生かした海外研修も充実しています。
そこで今回は、大阪成蹊大学グローバルセンターのご担当者と、実際にUCバークレー校のプログラムに参加した教育学部2年の鳥越あゆむさんにインタビューしました。大阪成蹊大学だからこそ挑戦できる、海外留学の魅力をご紹介します。
世界を舞台に学ぶ!大阪成蹊大学の国際教育

── 大阪成蹊大学では、グローバル教育に力を入れているそうですね。どのような取り組みがありますか?
本学では、建学の精神「桃李不言下自成蹊」(徳が高く尊敬される人のもとには多くの人が集まってくるという譬え)を体現する「人間力」のある人材を育てるために、さまざまな教育プログラムを用意しています。グローバル教育も、その一つです。
全学生を対象とする交換留学・派遣留学や短期語学研修(オーストラリア・韓国)に加え、「グローバル・フィールド・スタディ」や「海外インターンシップ」など、学部・学科の専門分野に合わせた海外研修も用意しています。近年では、アメリカ、ドイツ、ベルギーなど欧米圏の協定校も増えています。
中でも力を入れているのが、次の3つの取り組みです。アメリカの大学で学ぶ「アメリカ3大学留学プログラム」、学部ごとの特色を活かした「海外研修」、そして2027年4月に開設する経済学部の「グローバルコース」です。
大阪成蹊大学の「アメリカ3大学留学プログラム」とは?
── アメリカへの留学には、どのようなプログラムがありますか?
2025年度から、「アメリカ3大学留学プログラム」がスタートしました。本学が協定を結ぶアメリカの3大学で学べる、派遣留学プログラムです。
留学先は、以下の3校です。現地で取得した単位は、帰国後に本学の単位として認定されるため、卒業に向けた学修と両立しながら海外で学ぶことができます。
留学先の大学3校
- カリフォルニア大学バークレー校(カリフォルニア州)
- マーセッドカレッジ(カリフォルニア州)
- バレンシアカレッジ ディズニーワールド・インターンシッププログラム(フロリダ州)

── 3つの留学先には、それぞれどんな特徴がありますか?
まず、カリフォルニア大学バークレー校では、世界中から学生が集まる「サマーセッション」に参加します。留学期間は6週間〜12週間で、世界トップレベルの大学の正規授業を英語で学べるのが大きな魅力です。
次に、マーセッドカレッジは、ヨセミテ国立公園の玄関口ともいわれる自然豊かな地域にあります。留学期間は4か月で、落ち着いた環境の中、自分の興味のある分野を学べるのが特徴です。
現地の日本人スタッフによるサポートもあり、初めての長期留学にも挑戦しやすい環境です。
そして、バレンシアカレッジの「ディズニーワールド・インターンシッププログラム」では、6か月〜7か月にわたって、フロリダのディズニーワールドで実際にキャストとして働きます。英語を使って仕事をしながら、ホスピタリティやエンターテインメントビジネスについて実践的に学べます。
バレンシアカレッジではビジネス系科目も受講できるため、「英語を学ぶだけでなく、海外で働く経験もしてみたい」という学生にぴったりです。学生からの注目度も高く、参加をめざして努力している学生も多くいます。
──「アメリカへ留学してみたいけれど、費用が心配」という学生もいると思います。留学費用をサポートする制度はありますか?
はい。本学では、留学にかかる費用の負担を軽くするため、奨学金を用意しています。
たとえば「アメリカ3大学留学プログラム」では、一律70万円の奨学金を支給します(大阪成蹊大学への授業料は別途必要。金額は2026年度9月時点)。
授業料や滞在費、航空券代など、費用が大きくなりやすいアメリカ留学だからこそ、経済面からも学生の挑戦を後押ししています。
なお、奨学金制度は年度により変更される場合があります。最新情報は「国際交流ガイドブック」にある、奨学金制度のページをご確認ください。
学部ごとの特色を活かした大阪成蹊大学の海外研修
大阪成蹊大学には、自分の好きなことや専門分野を、海外で学べるチャンスもあります。
ここでは、学部ごとに特色のある海外研修を紹介します。
1. 国際観光学部は、「STEP留学」プログラムで段階的に海外へ
── 国際観光学部では、どのような海外研修の機会がありますか?
国際観光学部では、4年間で2回(短期留学と長期留学)、海外で学ぶチャンスがある「STEP留学」プログラムを設けています。
1年次の早い段階から短期留学を経験し、2年次に語学力や専門性を伸ばしながら、長期留学への準備を進めます。3年次には長期留学に挑戦し、「新しい観光」を生み出すグローバルな視点を身につけていきます。4年次には手厚いグループ指導でTOEICスコアの最終目標スコアをめざします。
「留学したいけれど、何から始めればいいかわからない」という学生も、大学のプログラムに沿って挑戦しやすいことが特徴です。また、短期留学と長期留学のどちらにも、大学から奨学金が給付されます。

2. 教育学部は、海外の教育現場を実体験する
── 教育学部では、海外の学校で実際に教育を体験できるのですか?
教育学部教育学科 中等教育専攻英語教育コースでは、短期留学と長期留学の両方を用意しています。
長期留学(4〜6か月)では、語学学校で英語を学ぶだけでなく、例えば現地の教育機関を訪問したり、「日本語教師アシスタント」として実際の教育活動に参加したりできます。渡航先は英語圏が中心です。帰国した学生の中には、TOEICスコアが大幅に伸びるなど、語学面で大きく成長した学生もいます。
さらに、実際の教育現場を知ることで、学生自身が「将来、どのような先生になりたいか」を考えるきっかけにもなります。国際観光学部同様に、短期留学と長期留学のどちらにも、大学から奨学金が給付されます。

3. 経営学部・芸術学部は、専門分野を海外で学ぶ
── 学部の専門分野を生かして、海外でしかできないような体験もできますか?
「グローバル・フィールド・スタディ」では、それぞれの専門分野を海外のリアルな現場で学べます。
たとえば、経営学部スポーツマネジメント学科では、2025年度にはアメリカ・メジャーリーグ(MLB)の「ボストン・レッドソックス」の本拠地を訪れました。球団関係者から直接話を聞きながら、スポンサーシップ戦略など、世界のスポーツビジネスの仕組みについて学びます。

芸術学部造形芸術学科ファッション・コスチュームデザインコースでは、フィリピンの貧困問題に向きあい、子どもたちが「自分のために生きられる」社会の重要性をファッションを通じて発信すべく、現地の子どもたちをモデルにファッションショーを開催しました。NPO法人「DEAR ME」と協働しながら、学生たちは1年間かけて現地のスタッフや子どもたちとのコミュニケーションを重ね、子どもたちが発案した衣装のアイディアを形にしてきます。ファッションを通じた交流に加え、社会課題の解決を狙いとした取り組みとして注目されました。

このほかにも、ニューヨークのファッションブランドでのデザイン制作や、台湾・バンコクのプロスポーツチームでのインターンシップなど、専門分野を海外の現場で学べる機会が充実しています。
「好きなことを、海外の現場で学ぶ」。そんな体験ができるのも、大阪成蹊大学の海外研修の魅力です。
留学をめざす高校生必見!経済学部「グローバルコース」
── 新たに、経済学部の「グローバルコース」が設置されるそうですが、どのような特徴がありますか?
2027年4月に開設する経済学部には、「グローバルコース」を設けます。経済学の専門知識に加えて高度な英語力を身につけ、グローバルなビジネス環境で挑戦し、活躍できる人材の育成をめざします。
このコースでは、3つの「留学チャレンジプログラム」を用意しています。先ほどお話ししたカリフォルニア大学バークレー校への留学や、ディズニーワールドでのインターンシップもその一つです。また、英語力に応じた奨学金制度もあります。
なお、「グローバルコース」は入試の出願時に選択します。入学前から留学を見据え、学びの方向性を決められる点が大きな魅力です。海外で学ぶ夢や目標がある高校生の皆さんには、ぜひ挑戦してほしいと思います。
経済学部「グローバルコース」入試・奨学金情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 学部・コース | 経済学部 グローバルコース |
| 奨学金制度 | グローバルチャレンジプログラム特別奨学金 ※ 出願時に申請した英語資格・検定試験の結果に応じて、授業料の減免や、留学時の海外留学奨励金を受けられます。 |
※ 奨学金の内容は年度によって変更される場合があります。出願の際には、必ず公式ホームページの「学生募集要項」をご確認ください。
大阪成蹊大学のグローバルセンターが留学を徹底サポート

── 留学を考え始めた在学生は、まずどこに相談すればいいですか?
グローバルセンターでは、交換留学や派遣留学、海外研修、海外インターンシップなど、さまざまな留学プログラムについて相談できます。
大阪成蹊大学キャンパスのグローバル館1階にあり、留学や海外研修の情報を発信する「留学フェア」や学生一人ひとりの留学に対する相談に応える「個別相談会」も定期的に開催しています。
また、英語ネイティブスピーカーの教員と1回20分、英会話の練習や英語学習について相談できる、全学生対象の予約制「英語サポート」を実施しています。留学前に英語を話す練習をしたい学生にも、多く利用されています。その他、英語系検定のスコアアップをめざす集中講義なども用意されています。
── 留学先が決まった後も、留学中や帰国後までサポートしてもらえますか?
もちろんです。留学中は、保険会社や危機管理会社によるトラブル対応に加え、教員やグローバルセンターのスタッフが必要に応じて学生と連絡を取れる体制を整えています。
さらに、帰国後も留学経験をその後の学びや将来につなげられるよう、相談できる環境を用意しています。
「海外に行ってみたい」という気持ちがあれば、まずはグローバルセンターに相談してみてください。具体的な留学先が決まっていなくても大丈夫です。自分に合ったプログラムを一緒に探しながら、留学への一歩を踏み出してほしいと思います。
大阪成蹊大学の学生さんにインタビュー!アメリカ留学体験談

続いて、「アメリカ3大学留学プログラム」に参加した学生さんに、体験談を伺います。
教育学部 教育学科 中等教育専攻 英語教育コース 2年生の鳥越さんが留学したのは、世界中から学生が集まる名門・カリフォルニア大学バークレー校です。授業では、さまざまな国の学生たちが英語でどんどん発言していく。その高いスピーキング力と積極性に、最初は戸惑うこともあったそうです。
「英語が思うように話せない……」そんな壁に直面しながら、鳥越さんはどのように乗り越えていったのでしょうか?実際の留学生活について、詳しく聞いてみました。

アメリカの教育を体感したくて留学を決意
── それではまず、どのように留学を決めるにいたりましたか?
鳥越さん 日本で教育を受けていた自分にとって、英語は「学ぶもの」だったので、英語を生活のツールとして使える環境に身を置きたかったからです。
また、将来自分が英語の教員になるにあたって、ディスカッションの文化が強いアメリカの教育を、自分の目で見て経験しておくべきだと思いました。お世話になっていた教育学部の先生が背中を押してくれたのも大きかったです。
── なるほど、先生との出会いも大きかったのですね。
鳥越さん その先生から「UCバークレーのプログラムがある」と教えていただきました。迷いましたが、「こんな機会はなかなかないから、ぜひ行ってみたらいいよ」と言ってくださって。そんな言葉にも背中を押されて、留学を考えるようになりました。
アメリカ留学で得られたのは「失敗を恐れない力」
── 留学先で、一番苦労したことは何ですか?
鳥越さん 授業の内容が聞き取れないことと、ディスカッションでなかなか発言できなかったことです。僕と同じく、英語が第二言語のクラスメートが発言できているのに対して、自分はほとんどできなくて、自分の無力さを痛感しました。
── 「話せない自分」を、どう変えていったのでしょうか?
鳥越さん 大学のオフィスアワーを活用して教授に授業の内容を事前にレクチャーしてもらったり、教授に対して自分の意見や考えを伝えて、フィードバックをもらったりしていました。また、隙間時間にTED Talkの聞き流しなどをしていたら、1か月たったあたりから徐々に内容がわかるようになっていきました。
結果的に、人数が5人くらいのスモールディスカッションで自分の意見を何回か発言できるようになり、クラスメートにも賛成してもらえました。また、最後の3週間では、毎授業発言できるようになりました。

── 学校以外でも、英語を使う機会はありましたか?
鳥越さん 僕は2人部屋の寮に住んでいたのですが、相部屋の方が日本人でした。
「これだと寮の中で英語を話す機会がないな」と思って、授業以外でも自分から英語を話す環境をつくらないといけないと思いました。
そこで、授業が始まって2日目くらいに、帰り道で「とりあえず誰かに話しかけてみよう」と思って、図書館の前にいた方に話しかけました。すると、すごくフレンドリーに話してくれて。
日本にいるときは、自分は英語が比較的できる方だと思っていました。でも、できるといっても、リーディングやリスニングが中心で、実際にスピーキングとなると、最初はすごく詰まっていました。
そんな中で、初めて話しかけた現地の友達が、「ちゃんとコミュニケーションできているよ」と言ってくれて。それがすごく嬉しかったです。
── 素晴らしい行動力ですね!留学を経験して、自分が変わったと思いますか?
鳥越さん 失敗をすることに対しての抵抗や怖さが減ったと思います。日本ではあまり自ら挑戦するという経験がなく、失敗することに対して後ろ向きになっていました。
アメリカでは、何に挑戦するにしてもうまくいったことのほうが少なかったと思います。その中で「次はどうすれば少しでもうまくいくか」ということを考え続けて、間違えるのが怖くても、また挑戦できるようになりました。メンタル面での成長が一番大きかったと思います。
鳥越さんが留学を考えている受験生に伝えたいこと
── 大阪成蹊大学の留学制度で、「ここが良かった!」と感じたことはありますか?
鳥越さん 大阪成蹊大学の留学制度のメリットは、経済的なサポートを受けながら、海外留学に挑戦できる点です。大学の支援があったからこそ、UCバークレーで授業を受けるという貴重な経験ができました。
また、留学前にグローバルセンターでスピーキングのレッスンを受けられたことも良かったです。
── 留学を経験した鳥越さんから、中高生のみなさんへメッセージをお願いします。
鳥越さん 英語に自信がなかったり、間違えるのが怖かったりしても、ぜひ挑戦してみてほしいです。僕自身、留学前はうまくやれるかすごく不安でしたし、実際に行ってからも失敗ばかりで、何度も悔しい思いをしました。でも、日本にいる間は失敗が怖くて避けていたこともありましたが、留学を通して、失敗からしか成長できないことに気づけました。
日本で学べることと留学で学べることは全然違います。僕自身も留学に行ったことで、自分の価値観や考え方を広げることができました。留学できる時間があるのは大学生の時期くらいしかないと思うので、留学を考えている人は、ぜひ挑戦してみてください!
── 本日は貴重なお話をありがとうございました。
大阪成蹊大学の基本情報
| 大学名 | 大阪成蹊大学 |
|---|---|
| 学部 | 経済学部(2027年4月開設)、経営学部、国際観光学部、教育 学部、芸術学部、データサイエンス学部、看護学部 |
| 所在地(住所) | 大阪府大阪市東淀川区相川3丁目10番62号 |
| 留学プログラム | 交換・派遣留学、短期語学研修、海外インターンシ ップ、学部別の海外研修プログラム |
| 大学公式HP | https://univ.osaka-seikei.jp/ |
| SNS | 公式YouTubeチャンネル 公式Instagramアカウント 公式TikTokアカウント |
※ 取材時の情報を掲載しています。
【取材後記】自分にあった留学に挑戦できる大阪成蹊大学
今回のインタビューを通して印象に残ったのが、留学に参加した学生さんの変化です。
もともと、最初から積極的に前へ出ていくタイプではなかったという鳥越さん。UCバークレーの授業では、ディスカッションでなかなか発言できない経験を重ねながら、少しずつ自分から一歩を踏み出していったというお話が、とても印象的でした。
「留学に行くと自信がつく」とよく言いますが、まさにこういうことなのだと感じました。
そんな鳥越さんが参加したのが、大阪成蹊大学の「アメリカ3大学留学プログラム」です。
近年は、欧米への留学よりも、比較的近いアジア圏で英語を学ぶことを選ぶ傾向も見られます。そうした中で、「アメリカで学ぶ」という経験そのものの価値を大切にしながら、学生により質の高い留学を提供しようとする姿勢が、とても印象に残りました。
ただ海外へ送り出すのではなく、学生が安心して挑戦できるようにプログラムを整え、留学後も見守っていく。そんな姿勢が、大学全体に根付いているように感じます。
そのほかにも、アジアやヨーロッパなどへの多彩な留学プログラムが用意されています。
興味のある方は、オープンキャンパスと学園祭を一度に楽しめる「SEIKEI EXPO オープンキャンパス」にも、ぜひ足を運んでみてください。留学について知るだけでなく、学生たちのリアルなキャンパスライフや大学の雰囲気を感じられることも魅力です。
取材日:2026年8月26日
取材/文:永谷 知香
写真提供:大阪成蹊大学





