英検準1級二次試験対策

「英検準1級の面接って何を聞かれるの?」
「英検準1級の二次試験対策、何をすればいいの?」

英検準1級には「面接」「二次試験」と呼ばれるスピーキングテストがあります。

すでに英検3級~2級を受験した人は、面接の雰囲気を経験済みだと思います。とはいえ、級が上がれば難易度が上がるわけですから、対策は必須です。

この記事では、英検準1級のスピーキングテストの概要と対策についてお伝えしていきます。

オリジナルのサンプル問題も用意していますので、「どんな問題が出るかわからなくて不安」という方はぜひチェックしてみてください。

英語で話すことに慣れていないと、ハードルが高く感じるスピーキングテストですが、ちょっとした答え方のコツと、「使えるフレーズ」さえ押さえておけば十分合格点が取れます。

本番の試験時間はたったの8分。自信を持って挑戦しましょう!

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

目次

英検準1級の形式は「従来型」と「S-CBT」の2種類

英検準1級は、現在「従来型(一次試験の筆記・二次試験の面接)」と「S-CBT」の2種類の形式で受験できます。

難易度の差はありませんが、スピーキングテストの形式は大きく異なるので注意しましょう。

「従来型」は、一次試験(筆記)を行い、基準点に達した受験者だけが後日二次試験(面接)に進みます。一次と二次、両方の試験に合格することで晴れて「英検準1級取得」となります。

一次試験ではリーディング・ライティング・リスニングの3技能を筆記試験で測定し、二次試験でスピーキングを面接形式で測定します。面接は試験官と一対一の対面式です。

一方「S-CBT」はコンピューターを用いた試験で、同日にリーディング・ライティング・リスニング・スピーキングの4技能を測定します。

スピーキングも対面式ではなく、マイクとヘッドフォンを用いて録音する形式です。

一次試験を通過しないと、二次試験(スピーキングテスト)の受験資格すらない「従来型」とは異なり、「S-CBT」は出願者全員がスピーキングテストを受けられるのが大きな違いです。

ただし、一次試験の成績が基準点に満たない場合は、仮に一次と二次を合わせた総合スコアが英検準1級の合格点を超えていたとしても【不合格】となります。(実際に私の娘もそれが原因で一度不合格になりました)

今回の記事では従来型の面接形式でのスピーキングテストを想定していますが、コンピューター形式のS-CBTであっても対策は同じです。自分に合った形式で受験しましょう。

LinLin

英検準1級の対策」の記事では、一次試験の対策についても詳しく紹介しているので、こちらも参考にしてください。

英検準1級二次試験(面接形式のスピーキングテスト)の合格点と合格率

公表されている英検準1級の二次試験の合格基準点は、750点中512点です。

これは実際に得点した素点ではなく、正答数をもとに独自算出された「英検CSEスコア」という数値で表わされています。

合格率は、残念ながら非公表のため正確にはわかりません。ただ、以前は8割程度と言われており、現在でも大きな変化はないと考えられます。

一次試験を突破した受験者にとっては、二次試験は決して恐れるようなテストではありません。

英検準1級の難易度については、「英検のレベル一覧」の記事も参考にしてください。

英検準1級二次試験に合格するには?対策するべきポイント

せっかく一次試験に合格したのですから、二次も一発でクリアして英検準1級合格をつかみたいですよね。

合格への道筋を考えていきましょう。

英検準1級二次試験の配点や評価基準

英検準1級二次試験の配点と評価基準は以下の通りです。

二次試験の配点と評価基準

項目 配点 ポイント
音読 15点 イラストのストーリーを理解した上で、適切な表現と発音を駆使してナレーションを行う
Q&A 20点 イラストに関する質問や、受験者自身の意見が問われる質問に対して、自分の考えを論理的に述べる
アティチュード 3点 面接官と積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度
1点:普通
2点:よい
3点:とてもよい

「音読」「Q&A」「アティチュード」の3項目の合計38点が、スピーキングテストの配点となります。

現在では、ここでの得点(素点)が英検CSEスコアに換算され、「英検CSEスコア750点中512点」というスピーキングテストの基準点に照らし合わせて合否が決定する仕組みです。

素点での合格基準点は現在公表されていませんが、実際に受験した過去の成績表から考えると38点中24点前後が合格のボーダーラインになると推定できます。

アティチュードは満点の3点を確保するとして、残り21点を獲得するには音読で9点、Q&Aで12点得点するのが目安です。

満点に対して6割程度の評価で大丈夫と考えれば、それほどハードルは高くないはずです。

英検2級と英検準1級の二次試験の違い

英検準1級スピーキングテストには、英検2級で課される「パッセージの音読」とそれに伴う「音読した英文の理解を問う質問」がありません。

英検準1級にも「音読」という項目はありますが、話す英文自体は自力で考えなければなりません。印刷された英文を読み上げるだけの英検2級の「音読」とはまったくの別物です。

また、英検準1級ではより深く「自分の意見」を問われるので、日頃から「理由を説明する」「具体例を挙げる」といった説得力のある話し方を意識することが大切です。

扱うテーマは2級とさほど変わらず、「社会性のある話題」が選ばれます。

英検準1級と2級の比較(二次試験)

項目 英検準1級 英検2級
所要時間 約8分 約7分
試験内容 ・4コマイラストの説明(2分間)
・受験者の意見を問う設問(4問)
・60語程度の英文音読
・英文の理解を問う設問
・3コマイラストの説明
・受験者の意見を問う設問(2問)
合格基準点※ 512点 460点

※ 英検CSEスコア 満点:750点

英検準1級二次試験の面接の流れ

それでは英検準1級面接当日の流れを細かく見ておきましょう。

面接の所要時間は約8分間ですが、これは面接室に入室してからの時間です。自分の順番がくるまでは別室で待機します。

1. 待機室で準備

受験会場到着後、待機室に案内されます。待機室で待つ間に、面接カードへの記入を行います。

携帯電話は、電源を切った上で現地で配布される専用ケースに入れて首から下げておきましょう。これで準備完了です。係員が呼びにくるまで待機します。

試験後は待機室には戻れないので、荷物はすべて持って移動しましょう。

2. 係員の指示で入室

面接を行う部屋への入室は、係員の指示があるまで待ちます。

入室後のやり取りはすべて英語で行われます。そして、アティチュードの採点はすでに始まっています。

最初の挨拶(Hi, Helloなど)は、しっかりと相手の目を見てにこやかに言いましょう。余計な緊張がほぐれます。

3. 面接カードを手渡して着席

試験官から着席前に面接カードを出すように言われます。

試験官:May I have your card, please?

受験者:Here you are.

カードを試験官に渡す際は、無言で渡すのではなく、「OK」「Sure」「Here you are」といった一言をつけましょう。

これらを言わなかったからといって、即不合格になるわけではありません。ただ、現実のやりとりであれば、無言のまま相手に書類をつきつけるのは失礼にあたりますよね。

当たり前のことを当たり前にすることで、平常心で面接に臨めます。

試験官:Please have a seat.

受験者:Thank you.

その後試験官から着席の指示が出たら、従いましょう。ここでも「Thank you」を忘れずに。

4. 氏名・受験級の確認とスモールトーク

受験者の氏名と、受験級の確認を試験官が行います。

試験官:May I have your name, please?

受験者:My name is Hanako Tanaka.

試験官:This is the Grade pre-1 test, OK?

受験者:Yes.

その後緊張をほぐすための簡単な質問が投げかけられます。

質問例

簡単に自己紹介してください Could you tell me a little about yourself?
今日はどうやってここまで来ましたか? How did you get here today?
海外旅行にはよく行きますか? Do you often travel abroad?

この時点ではまだアティチュード以外の採点は始まっていません。

自然なやり取りを心がけながら、試験官の話す英語に耳を慣らしていきましょう。

5.「問題カード」を受け取り面接スタート

試験官から「問題カード」が手渡され、いよいよ面接開始です。

試験官:OK, let’s start. Here is your card.

受験者:Thank you.

ここでも「Thank you」を忘れずに。落ち着いていきましょう。

6. 1分間でナレーション準備

試験官:You have one minute to prepare before you start your narration.

受験者:OK.

「問題カード」には英文と、4コマのイラストが描かれています。

指示文を黙読し、4コマイラストのナレーションを考える時間が1分間与えられます。

メモを取ることはできません。頭の中でストーリーを組み立てましょう。

7. 2分間でナレーション

ナレーションを始めるように指示があります。

試験官:Alright. Please begin your narration. You have two minutes.

受験者:OK. One day, a woman ~.

ナレーションの最初の一文は、カードに記載された指定文をそのまま読みます。

その後に、1コマ目から順番にナレーションをしていきます。1コマにつき2センテンスを目安にすると、バランスよく時間を使えます。

2分を過ぎると途中であっても中断させられるので、時間配分に気をつけましょう。

8. 受験者の意見を問う問題(合計4問)

No.1からNo.4まで、試験官から4つの質問がされます。

4つの質問のうち、No.1は先ほどの4コマイラストに関する質問。No.2~4はイラストとは関係のない質問をされます。

そのため、No.1のみ問題カードを見て答えることが許されますが、No.2以降は問題カードを裏返すよう指示があるでしょう。

試験官:Please turn over the card and put it down.

受験者:OK.

No.2~No.4は社会問題について、受験者自身の意見を問う質問がされます。

9. 問題カードを返却して退室

最後に問題カードを試験官に返して、試験終了です。退室の指示が出たらお礼を言って、速やかに部屋を出ます。

試験官:That’s all. Could I have the card back, please?

受験者:Here you are.

試験官:You may go now.

受験者:Thank you very much.

部屋を出るまでアティチュードの評価対象となります。最後の挨拶も忘れないようにしましょう。

なお、一度退出すると面接室には戻れないので、忘れ物には気をつけましょう。

待機室に戻ることや、受験前の受験生と会話をすることは認められていません。速やかに出口へ向かいましょう。

LinLin

以上が、英検準1級二次試験の当日の流れです。「対面式のスピーキングテストは初めて」という方は、日本英語検定協会公式サイトが提供する英検バーチャル二次試験を本番前に一度チェックしておくと、イメージトレーニングにもなるのでおすすめですよ。

英検準1級二次試験の出題内容と過去問から見る問題の傾向と対策

試験当日の流れがわかったところで、実際の出題内容を見ていきましょう。

おさらいになりますが、英検準1級二次試験の内容は大きくわけて3つのパートにわかれます。

二次試験3つのパート

  1. 自由会話
  2. 4コマイラストのナレーション
  3. 受験者の意見を問う質問

最後の「意見を問う質問」は全部で4問。内容は以下の通りです。

意見を問う質問

No.1 イラストに関連した質問
No.2&3 カードのトピックに関連した内容についての質問
No.4 カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問

過去に出題されたテーマの一例を挙げると、「在宅勤務」「レストランでの喫煙」「住民運動」「チャイルドシート」などがあります。

いずれにしても専門的な内容ではないので、ごく一般的なニュースや新聞記事レベルの知見があれば大丈夫です。

対策としては、英語でニュースを見る習慣をつけましょう。

英検は日本人受験者を前提にしているので、BBCやNBCといった海外ニュースよりも、日本国内ニュースの英語版の方が試験対策としてはおすすめです。

やさしく読める英語ニュース – えいごネット」は日本人英語教員向けに作られたものですが、時事ネタがシンプルな英語で書かれているため、取り組みやすいですよ。

まずは「英語でニュースを見る」「英語で新聞記事を読む」という習慣をつけましょう。

慣れてきたら、少しずつ教材のレベルも上げていけるとよいですね。

日本のメディアでも英文記事が読めるものが増えているので活用してみてください。

英文記事が読めるメディア

時事通信社 English News | 時事通信ニュース
朝日新聞社 朝日ウイークリーデジタル(Asahi Weekly DIGITAL)
毎日新聞社 The Mainichi – Japan Daily News

英検準1級二次試験の直前対策!問題サンプルと面接に使えるフレーズ集

それでは、ここでサンプル問題にチャレンジしてみましょう。

英検準1級二次試験サンプル問題

問題カード(例題)

You have one minute to prepare.

This is a story about a man who wanted his hometown to be popular.

You have two minutes to narrate the story.

Your story should begin with the following sentence:

One day, a man went out for lunch with his friend.

Questions

  1. Please look at the fourth picture. If you were the man, what would you be thinking?
  2. Do you think the impact of social media is getting greater than before?
  3. Should tourists pay a higher price than residents when they shop at the local store?
  4. Nowadays, overtourism is a common issue around the world. Should the government control the number of visitors?

それでは、回答のコツを見ていきましょう。

1分間でストーリーの流れを押さえる

まず、最初の1分間の使い方が重要です。「何の話なのか」「オチは何か」を素早くつかみましょう。

英検準1級二次試験の昨今のナレーション出題傾向としては「主人公が何かを思い立って行動したが、意外な結果となった」というテンプレがあります。

今回のサンプル問題で言えば「地域振興を思い立ちSNSで集客したが、観光客が増えすぎて地域住民の生活に支障が出てしまった」というストーリーの流れです。

これさえ押さえておけば、ナレーションパートは合格点が取れたも同然です。

各コマの説明は1と4を重点的に

いよいよ話し始めます。

まず大前提ですが、話し始めは必ず指定された1文からスタートします。今回で言えば「One day, a man went out for lunch with his friend.」です。

英検準1級二次試験のイラストは各コマごとに次のようになっています。

各コマの内容

  1. 主人公が困る
  2. 行動する
  3. 想定した結果が出る
  4. 意外な結果がもたらされる

それぞれの内容を、端的に2文程度で説明しましょう。

ここでもっとも気をつけたいのが時間配分です。

英検準1級二次試験では、ナレーションの時間は2分間。1コマあたり30秒の計算となりますが、均等に時間を使う必要はありません。

まずはストーリーの前提を確認する1コマ目を丁寧に。「主人公が何に困っているのか」を明確にします。

そして次に重要なのが「オチ」となる4コマ目です。1コマ目の課題を解決しようと行動したが、「意外な結果」が生じたことに必ず触れましょう。

「何をしているのか」+「主人公の感情」の2文が基本

各コマの話し始めの1文は、イラスト内に書かれている「Later that evening」「Three months later」といった時系列を表わす言葉をそのまま使います。

まず「何をしているのか」主人公の行動を言葉で説明します。時制は過去形を使いましょう。

次にイラストから読み取った「主人公が何を感じているのか・考えているのか」を付け加えればOKです。

使いやすい表現を挙げておきます。

感情・考えを表わす表現

expected to 期待した
disappointed with 落胆した
was annoyed about 不快に思う
was shocked to see 見て衝撃を受ける
looked surprised 驚く

準1級は「大学中級レベル」を公称していますが、英検のスピーキングテストは難解な表現や言い回しができなくても合格できます。

目指すのは「小学生でもわかるレベル」です。シンプルな表現を駆使して、伝わりやすい文章を心がけましょう。

Question No.1の回答は仮定法を使う

Question No.1

No.1 Please look at the fourth picture. If you were the man, what would you be thinking?

1問目は、特定のコマが指定され「あなたがこの人物であったらどう思いますか?」という質問がされます。

ここは「もし仮にあなたがこの人であったならば」という仮定法が用いられているので、回答も仮定法を用いるのが鉄則です。

1問目の答えは「I’d be thinking that・・・」で始めましょう。

Question No.2以降は「自分の考え」+「理由・具体例」の2文で

2問目以降は、受験者の意見を問うスタイルです。

まずは自分の考えを明確にしましょう。賛成・反対、肯定・否定といった立場をはっきりと「Yes, I think」「No, I don’t think」 で表わすと簡単です。

次に理由・具体例を述べます。英検準1級二次試験では、特に試験官より指定がない場合は個人的な経験談ではなく、一般的・客観的な視点で述べられればOKです。

使いやすい表現を挙げておきましょう。

例を述べるときに便利な表現

Many people think that 多くの人の考えでは
It is important to 大事である
The government should 政府はすべきである
It is widely accepted 広く受け入れられている
LinLin

ここまでに挙げた5つのコツを押さえておけば、英検準1級二次試験突破はもう目前です。

英検準1級二次試験に備えたスピーキング練習をする方法

従来型での受験の場合、一次試験合格発表から二次試験当日までの期間は2週間足らずです。

限られた時間で二次試験突破に向けたスピーキング練習は、どのようにすればよいのか考えていきましょう。

オンライン英会話で英会話の実践練習

時間の制約が少ないオンライン英会話は、直前対策として活用しやすいのでおすすめです。

英検対策ができるオンライン英会話は複数ありますが、英検準1級まで対応していない場合があるので、注意して選びましょう。

下記のオンラインは、英検準1級の二次試験対策をしています。

二次試験対策ができるオンライン英会話

ベルリッツ 一次試験合格後、短期集中で面接試験対策ができる。アティテュード(態度)の指導つき。
kimini英会話 二次試験の本番を想定した模擬試験を実施し、その後担当講師がアドバイスをしてくれる。
ネイティブキャンプ 旺文社「二次試験・面接 完全予想問題」シリーズを元にした教材を用意。模擬試験を受けたあと、講師からアドバイスが受けられる。

スマホアプリで隙間時間を使った面接対策

アプリの強みは、場所や時間を選ばずに思い立ったらすぐに取り組める気軽さにあります。

英検対策ができるアプリがいくつかありますが、なかでも英検の面接対策に特化したものとしておすすめなのが、「英スピ」と「ELSA Speak」です。

二次試験対策ができるスマホアプリ

英スピ 英検二次試験対策に特化した学習アプリ。吹き込んだ音声をAIがリアルタイムで採点してくれる。サブスクだけど30日後に自動解約されるから面倒な解約手続きは不要。
ELSA Speak Googleが出資した最先端のAI英会話アプリ。ゲーム感覚でスピーキングのトレーニングが可能。AIが相手だからいつでもどこでも学べる。

一次試験対策で使った参考書で英語のインプットを

スピーキングテスト対策というと、英会話レッスンなど「英語のアウトプット練習」に意識が向きがちですが、そもそも「話す内容」が自分の中になければアウトプットは不可能です。

一次試験対策で用いた参考書・問題集を活用してしっかりインプットもしておきましょう。

リーディング読解問題の過去の出題文を丁寧に読み直すだけでも、英検準1級にふさわしい語彙や文法事項のおさらいができます。

なかでも一次試験対策・二次試験対策ともに使える教材として、私が強くおすすめするのは旺文社の「文で覚える単熟語」シリーズです。

英検準1級文単
娘が使ってた文単のテキスト

「社会・ビジネス」「自然・環境」「教育・心理」といった英検頻出テーマごとに、300語程度の長文が掲載されています。背景知識を得られるだけでなく、テーマごとのキーワードも効率よく押さえられるので、二次試験対策としても十分使えます。

単語を暗記する「単語帳として」使うのではなく、「読み物として」活用してみてください。音読をする、音声を聞きながら音読をする(オーバーラッピング)、音声を聞きながら追いかけて復唱する(シャドーイング)などにチャレンジしてみましょう。

二次試験本番までに一通り目を通しておくと、どのようなテーマが出題されても落ち着いて対応できるはずです。

英検準1級の面接に落ちる原因と落ちたときの対策

すでに一次試験をパスしている受験者にとって英検準1級の面接は、「いつも通りにしていれば」受かるはずです。それでも残念ながら不合格となってしまう原因は何でしょうか。

考えられるのは以下の3つです。

面接に落ちる原因

  • 声が小さ過ぎて試験官が聞き取れなかった
  • ナレーションで4コマすべての内容に触れられなかった
  • 自分の考えをまったく言えなかった

順番に詳しく見ていきましょう。

声が小さ過ぎて試験官が聞き取れなかった

緊張しやすい方だと、試験本番で声が震えてしまったり、思うような声量で話せなかったりするかもしれません。

英検の面接は静かな部屋で行われ、試験官との距離は離れていても2メートル程度。特別声を張り上げる必要はなく、「普通の音量」で大丈夫です。

とは言え、試験官が聞き取れないほどの小さなささやき声では合格は難しいでしょう。

あまりに声が小さい場合は「もう少し大きめの声で話してください」と促されるはずです。ここで音量を上げられれば、十分に挽回可能です。

しかし、声の小ささを指摘されながらも改善が見られない場合は、「コミュニケーションが取れない」と判断され合格は遠のきます。

LinLin

「正しい答えを言わなければ」と気負う必要はありません。目の前の試験官に「伝えよう」という気持ちを忘れずに、落ち着いて受け答えができれば大丈夫ですよ。

ナレーションで4コマすべての内容に触れられなかった

ナレーションは2分間の時間制限があります。4つある各コマの説明に均等に時間を割く必要はありませんが、「4コマのうち最初の1コマにしか触れられなかった」「最後のコマ(オチ)についてまったく触れられなかった」といった時間配分のミスは致命的です。

これは誰でも陥る可能性のある、怖いミスです。

ナレーションで重視されるポイントは「ストーリーの流れ」です。多少単語や表現が拙くても、最後のオチまできちんと話すことができれば大丈夫。

「1コマにつき2~3センテンス」という原則を守りながら、ストーリーの流れを意識して英文を組み立てていきましょう。

自分の考えをまったく言えなかった

英検準1級の面接では、受験者の意見を問う質問が4つあります。

この4つすべてに、自分の意見を言えない(YesもNoも言えない)、または意見を言ったもののその理由や具体例を1度も言えなかった場合は、残念ながら合格は難しいでしょう。

「必ず自分の意見を言う」「必ずその理由を言う」この2つが守れれば、まず落ちることはありません。

緊張してしまうと「あれ?今自分は何を言っているんだろう?」と、論理の一貫性のなさや、些細な単語の言い間違いなどに気を取られてしまうこともあるでしょう。

私自身も、二次試験中に自分で話しながら「全然説得力ないなあ」と内心焦ったこともあります。

それでも試験終了のベルがなるまでは、いくらでも挽回は可能です。逆にミスを恐れて口をつぐんでしまっては絶対に受かりません。

堂々と自分の考えを言いきりましょう。

【まとめ】英検準1級の二次試験は決して難しくない

この記事では、英検準1級の二次試験対策についてお伝えしてきました。

すでに英検準1級の一次試験が合格基準に達している方であれば、二次試験の一発合格は十分可能です。

英検の面接は、あくまであなたの「英語での発話力」を測る場です。信条や知力を問われているわけではありません。

多少のミスは気にせず、「目の前の人と会話を楽しむ」という当たり前のことさえできれば自然と結果はついてきます。

このことを忘れず、英検準1級二次試験の対策をしていきましょう。健闘を祈ります!