「小学生で英検を受験する意味はあるの?」
「中学受験で有利になるそうだけど、本当に英検が必要?」
小学生の子供に英検を受けさせるべきか、迷っている方も多いのではないでしょうか。
小学校でも英語の授業が始まっているし、周りのお子さんが英検を受けていたり、英検に興味はあるけど小学生での受験と考えると、二の足を踏んでしまいますよね。
でも、小学生こそ英検受験で得られるメリットはたくさんあります。
小学校や中学校での英語の授業についていけるようになるだけでなく、中学受験や高校受験での優遇など、さまざまな恩恵を受けられます。
そこでこの記事では、英検全級合格を経験し、現在は英検の受験指導を行っている私Arisaが、「小学生の子供に英検受験させたい!」と思ったときに知っておきたい、英検のメリットや英検のおすすめ勉強法などをまとめました。
さらに、万が一不合格になってしまったときの対処法など、英検受験にまつわる疑問にもお答えしています。
この記事を読めば、あなたのお子さんに英検が必要かどうかがわかりますよ!
小学校で英語の授業が必須になり、小学生がどんどんと英語塾に通いだしています。それに伴い、小学生で英検を受験する人が増えているのが現状です。
英検を受験したからといって、デメリットがあるわけではないので、お子さんが英検に興味があるなら、基本的には積極的に受験することをおすすめします。
ただ、お子さんがあまり受験したがらないときに無理やり受験させると、英語そのものが嫌になる可能性もあります。今回の記事の内容をふまえて、お子さんとよく相談しながら受験を決めるのがベストです。
目次
小学生はどのくらい英検を受けている?小学生の英検合格率
もし多くの小学生が英検を受験しているとしたら、できれば周りの小学生に後れを取りたくないですよね。
実際に全国の小学生のうち、どのくらいの数の子供が英検を受けているのでしょうか。小学生の英検受験者数を見てみましょう。
英検の公式ホームページで受験者数の推移を確認すると、2021年度の小学生以下の受験者数は46万人を超えています。これは全体の受験者の10%以上を占める数です。
参照:受験の状況
この全体の受験者は英検1級までの全級の受験者を意味するので、英検5級や4級の小学生以下の受験者の割合は10人に1人よりもっと多いでしょう。
私が英検5級と4級を受験したのは約15年前ですが、その時でさえ、英検5級と4級の受験者の大半は小学生でした。
級が上がるに連れて小学生受験者の割合は減りますが、私が受験していた時は英検1級以外の全ての級で必ず小学生がいたことを覚えています。
数多くの小学生が頑張って挑戦している英検ですが、受験するにあたって気になるのは合格率ですよね。
残念ながら、2014年以降の小学生の英検合格率は公式には発表されていません。
2013年以前の所感と私の近年の指導実績を加味すると、小学生の英検合格率は英検5級で80%強、英検4級で70%ほど、英検3級で60%ほどだと言えます。
英検は5級から3級までだとしっかり対策を行えば、小学生でも過半数以上の子供が合格できる試験です。
ただ確実に合格を狙っていくには、独学に加えて英検対策ができる英会話スクールに通うなどの対策が必要になるでしょう。
小学校で英語の授業があるとはいえ、試験対策を行うわけではないので、小学生のうちは英会話を通して英検に合格できる英語の基礎を身につけたいですね。
総じて、英検は小学生の受験者が多いこと、小学生でも英会話スクールなどで対策すれば十分に合格のチャンスがあることから、初めての英語試験には特におすすめですよ!
小学生の英検は意味ない?小学生が英検を取得するメリット7つ
英検は一番簡単な英検5級でも中学初等程度のレベルです。中学レベルの英語力が求められる英検を、小学生のうちから受けさせるメリットはあるのでしょうか。
「小学生で英検なんて意味ないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実は小学生こそ英検受験でたくさんの恩恵を受けられます。
小学生での英検取得で得られるメリットを紹介していきます。
小学生が英検を取得するメリット7つ
- 英検に合格すると中学受験や高校受験、大学受験で優遇が受けられる
- 英検合格という目標があることで英語学習を継続するモチベーションになる
- 英検に合格することで自信がもてる
- 子供の英語の実力が目に見えてわかる
- 面接試験対策をすることで論理的に自分の意見を言う練習にもなる
- 小学校の英語の授業に抵抗感がなくなる
- 英語の基礎が身につくので中学校の英語の授業についていける
1. 英検に合格すると中学受験や高校受験、大学受験で優遇が受けられる
まず小学生の英検合格のメリットとしてあげられるのが、学校受験で有利になるということ。
小学生にとって直近の試験は中学受験だと思いますが、英検に合格していれば中学受験で優遇を受けられることがあります。
また、中学受験を考えていないご家庭でも、後々に高校受験や大学受験がある場合には英検合格は大きな恩恵を受けられるでしょう。
現在、多くの中学校・高校・大学では英検取得者に英語試験の免除や点数の加算など、優遇策が実施されています。
ここでは、小学生にとって一番近い入試である、中学受験での英検利用について詳しくチェックしていきます。
※ 例として学校名をいくつか挙げさせていただいていますが、2022年12月現在の情報となります。条件が変更になる可能性もあるので、最新の入試要項を必ずご確認ください。
英語試験を導入する中学校が増えている
まず、中学受験ではこのところ毎年英語試験を導入する学校が増えています。2022年度入試では首都圏の中学校のうち146校で英語試験が行われました。
出典:首都圏模試センター
この数は今後まだまだ増え続けるでしょう。というのも、2024年から始まる大学受験入試制度改革により、英検を始めとする英語資格取得を合格条件とする大学が今後爆発的に増えることが予想されるからです。
中高一貫校としては、大学進学率を上げたいでしょうから、中学入試の段階で英語ができる生徒を入れたいという機運が高まっています。
例えば、2019年には慶應義塾湘南藤沢中等部で、入試に英語試験が導入されました。
また、男子御三家のひとつと言われる開成中では、現在英語試験はないものの、英語試験の将来的な導入を検討中のようです。
現在小学校高学年のお子さんであれば、中学受験期にこれまでとの大きな入試制度の変更はないかもしれません。
ですが、進学先が英語教育に力を入れているのであれば、小学生のうちに英検を取得し中学校での英語の授業に備えておきたいですね。
現在小学校低学年のお子さんであれば、6年生になる前に志望校で英語試験が始まる可能性が十分にあるので、今のうちから英検に挑戦し、できるだけの準備をしておきましょう。
「スタディ中学受験」というサイトでは、興味のある中学校を検索すると、入試での英語試験の有無・英検取得者優遇の有無がチェックできます。
中学受験を検討しているご家庭は、必ず確認しておきましょう。
英検合格で中学受験の点数が加点される
英検合格による中学受験での優遇としてまず挙げられるのが、点数の加算です。
筆記試験等の入試で取った点数に、英検の取得級に応じて点数が加算されるというもの。
英検に事前に合格しておくだけで、入試以外でも点数がもらえるなら、ぜひとも英検を頑張っておきたいですね。
導入校の例として、城西大学付属城西中学高等学校(東京都)などがあります。この学校では、英検3級合格で加点がもらえます。
英検合格で中学受験の合否判定で優遇してもらえる
点数加点の他に、英検を持っていることで合否判定の際に優遇してくれる学校も多くあります。
入試では合格に近づける手立ては一つでも多い方が良いので、合否判定での考慮がある学校を受験したいお子さんは、ぜひ英検に合格しておきたいですね。
合否判定での優遇があるのは、昭和女子大学付属昭和中学校(東京都)などです。同校では、入試の得点が同じ受験者がいる場合、英検合格者が優遇されます。
一点を争う中学受験戦争、志望校合格を勝ち取るための一手として、英検合格を目指していきましょう。
英検合格で特待生になれる
英検合格者が特待生枠での受験を認められたり、上位クラスへの入学試験を受験できることもあります。
英検を通して英語を小学生のうちに学んでおくことで、上のクラスに挑戦する資格がもらえるのは、子供の可能性が広がりますね。
この優遇措置は甲南中学校(兵庫県)などが実施しています。甲南中学校では、英検3級特別枠での入試を受験できます。
2. 英検合格という目標があることで英語学習を継続するモチベーションになる
中学受験を考えていないお子さんにとっても、英検受験のメリットはたくさんあります。
まずあげられるのが、英検合格が英語学習のモチベーションになること。
英語学習は小学校を卒業してもずっと続いていきます。最初はやる気があったとしても、だんだん単調になり、やる気が下がることもしばしば……。
英検合格を目標に掲げることで、合格するために英語の勉強をしようとモチベーションがアップする子供が多いです。
長く英語学習を継続していけるよう、英検受験を定期的な学習ゴールとして活用してみましょう。
3. 英検に合格することで自信がもてる
小学生で英検に合格できるのはすごいことです。
英検に合格できたら、小学生の段階で中学生以上の英語力が身についているという証明になります。
実際、英検に合格することで、英語に自信が持てるようになる子供は多いです。
英語に自信が持てると、周りに越されないようにどんどん自発的に勉強するようになります。そしてさらに高い英検級の合格圏に入る、という好循環を生むことができるのです。
実際に私は小学生の間に英検3級まで取得しましたが、合格すれば嬉しいですし、周囲の人からも褒められるので、英語に自信が持てるようになりました。小学生のうちに英語に対する自信とモチベーションを身につけた私は、今も英語が好きなままで、英語を使う仕事をしています。小学生の間に自信のある分野ができると、将来にも役立つかもしれませんし、なんと言ってもその得意分野で様々な挑戦ができるようになります。お子さんにもぜひ英検合格を通して成功体験を味わっていただきたいです。
4. 子供の英語の実力が目に見えてわかる
英語学習における英検のメリットとしてあげられるのが、英語の実力を客観視できること。
英語を勉強していると、どれだけ英語力が伸びているのか気になるところですが、なかなか真の実力を測るのは難しいですよね。
でも英検を受ければ、お子さんの今の英語力が客観的に数値化されて目に見えてわかります。
具体的に英語のどの分野が伸びているのか、褒められると嬉しく感じる子供は多いと思いますし、保護者としても今の勉強スタイルで効果があるのか分かると安心ですよね。
なかなか計測が難しい英語力の指標にも英検を使うことができますよ。
5. 面接試験対策をすることで論理的に自分の意見を言う練習にもなる
英検3級以上では二次試験でスピーキングテストが課されます。
スピーキングの内容は級によって異なりますが、基本的に自分の意見を述べる問題が多いです。
級が上がれば上がるほどスピーキングの内容もどんどん難しくなり、社会問題に対する見識が問われることも。
このような論理性が必要な面接試験の対策を小学生の段階から行うことで、自分の意見を表現する力が身につきます。
英検の面接対策では、「自分の意見→理由→理由を詳しく説明する具体例」の流れで話す練習をすることになります。
分かりやすく説得力のある議論ができると、中学・高校の小論文などにも応用できる力になりますよ。
6. 小学校の英語の授業に抵抗感がなくなる
英検5級が中学初等レベルですから、小学生で英検を持っていれば、小学校での英語の授業は抵抗なくついていけるでしょう。
どの科目においても理解できれば面白いですし、理解できなければつまらなく感じます。
ですから英検受験を通して英語の理解力をあげていくことで、小学校の英語が好きな科目・得意科目になるでしょう。
7. 英語の基礎が身につくので中学校の英語の授業についていける
小学生のうちに英検を通して英文法の勉強を始めておくことで、中学校に上がっても英語の授業に問題なくついていけます。
問題なくというよりもむしろ、余裕で中学校の授業についていけるという表現が近いかもしれません。
英検を小学生のうちに何級まで取るかにもよりますが、例えば英検5級に合格できる英語力が身についていれば、中学校に入学してからの英語の授業は、しばらく復習をしている状態になるでしょう。
中学生になって初めて英語を勉強する生徒の中には、細かい文法が理解できず、ついていけなくなる生徒も少なくはないです。
でも英検を小学生のうちに取っておけば、中学校の授業で真新しく難しい内容にぶつかることもなく、英語を得意分野にできる子供が多いでしょう。
ここまで、小学生の子供が英検を受験するメリットを7つ紹介しましたが、改めて小学生の英検受験はよい効果がたくさんあるなと感じます。これらの恩恵を受けるため、次に紹介する「小学生の英検受験を最大限活かす方法」をチェックしましょう。
小学生の英検受験を最大限活かす方法
小学生での英検受験にたくさんのメリットがあることを確認した上で、英検受験経験を最大限活かす受け方のポイントをまとめました。
せっかく難しい内容を小学生のうちに終わらせるのですから、短期的な英検合格だけでなく、長期的な英語の学習にも活かせるように勉強していきたいですね。
受験するレベルは5級から1級ずつ順番に受験するのがおすすめ
小学生から英検の受験に挑戦するなら、最初の英検5級から1級ずつ順番に受験していくことをおすすめします。
小さい頃から英会話を習っている場合でも、まず初めは英検5級からが望ましいです。
というのも、英会話と英語の試験では使う英語の知識が若干変わりますし、最初の級から受験した方が早く試験慣れできるからです。
また、英検は前までの級の知識を確実に知っている前提で問題が出題されます。
そのため、途中の級から受け始めるより、英検5級から着実に積み上げていく方が知識の抜けが起こりにくく、合格もしやすくなるというわけです。
では、英検の各級のレベル感をチェックしてみましょう。
英検5級
レベル | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など |
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主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話など |
主な出題内容 | 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告など |
英検4級
レベル | 中学中級程度 |
---|---|
主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
主な出題内容 | 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化など |
英検3級
レベル | 中学卒業程度 |
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主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
主な出題内容 | 家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史など |
英検準2級
レベル | 高校中級程度 |
---|---|
主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
主な出題内容 | 学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、 道案内、海外の文化、人物紹介、歴史、教育、科学、自然・環境など |
英検2級
レベル | 高校卒業程度 |
---|---|
主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンスなど |
主な出題内容 | 学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、 道案内、海外の文化、人物紹介、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネスなど |
英検準1級
レベル | 大学中級程度 |
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主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など |
主な出題内容 | 社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など |
英検1級
レベル | 大学上級程度 |
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主な出題場面 | 家庭、学校、地域(各種店舗・公共施設を含む)、電話、アナウンス、講義など |
主な出題内容 | 社会生活一般、芸術、文化、歴史、教育、科学、自然・環境、医療、テクノロジー、ビジネス、政治など |
このように、英検の場合は級が1つ上がっても、出題場面や内容に大きな違いはみられないですね。
ですから、英検5級からひとつつずつ着実に級をあげていくことで、上の級にチャレンジするための十分な知識を、着実に身につけていけます。(より詳しい英検のレベル一覧を見る)
短期で合格を目指すよりも長期で英語力をつける方がよい
小学生での英検受験は、英検のためだけの詰め込み学習をするのではなく、日常的な英会話の積み重ねの延長として受験と捉えるようにしましょう。
そのため、基本的に中高生での英検受験と比べて、長期戦になります。
中高生については、難易度に差はあるかもしれませんが、基本的にどの学校でも英語の授業でやる内容は同じです。新たに文法を習ったり、単語のテストをしたり、教科書の長文を読んだりします。
ですが小学校での英語の授業は、学校によって授業内でやる内容に差があるのが現状です。
となると、多くの小学生は英検で必要な文法を自分で身につけることになるのですが、文法なんて勉強したくないというお子さんがほとんどですよね。
小学生のうちは英語を嫌いにならないこと、小学校を卒業しても英語の勉強が続けられるモチベーション作りが最優先。
いかにも「勉強」になりがちな英検対策や英文法ばかりを詰め込むのではなく、外国の先生と会話を楽しんだり、英語を使ったゲームをしたりして、英語を楽しむ時間をつくりましょう。
その中で英検に活かせる知識を、コツコツと身につけていくのがよいです。
また小学生のうちは今後の英語学習のモチベーションを考慮すると、できるだけ不合格のリスクを避け、合格体験を味わって欲しいところ。
小学生の英検受験はチャレンジ受験ではなく、模擬試験等で安定的に合格圏内に入ってからの受験が良いでしょう。
小学生のうちは焦りは禁物。まずは英会話を身近に感じられるよう、子供が楽しめる英語学習を優先しましょう。そして、無理なく合格できる力がついて、英検の受験を決めてから、本格的に英検対策をするとよいでしょう。
小学生の英検合格はすごいこと!英検に落ちても気にしないようメンタルケアをする
小学生で英検に挑戦しようと思ったとき、心配なのは万が一不合格になってしまった場合の対処ですよね。
小学生の間に英検に合格しなければならないケースは限られています。また小学生で中学生レベルの英語に挑戦するわけですから、難しいのは当然です。
そのため万が一英検に落ちてしまっても、あまり悲観的にならず、これからも英語を続けていけるように励ましていきましょう。
英検では送付される成績書に各分野での得点と、受験者が獲得した点数に対するフィードバックが記載されています。
この成績書のスコアレポートを見ながら、お子さんの得意分野を褒めてあげたり、惜しかった部分を確認して次への対策を作りましょう。
一度英検を受験すれば、お子さんも英検の雰囲気や流れを把握できますし、自分の得意・苦手を知ることができます。
このように英検に落ちてしまった場合でも、まず受験を頑張ったことを褒め、次回への具体的な対策を示していくことで、モチベーションを落とさずこれからも英語を頑張れますよ。
小学生の英検対策はオンラインでもできる!英検の勉強法
合格のメリットがたくさんある英検ですが、小学生にとってはどの級も中学・高校の予習になるので、なんだか対策が難しそうな気がしますよね。
でも、英検は小学生でも効果的な対策を行えば、十分に合格が可能です。小学生の英検対策で特に活用したいのは、英会話スクール。
小学生では短期的な英検対策にこだわるよりも、長期的な目線で楽しく英語を勉強する延長戦で英検にチャレンジできるのが望ましいです。
もし忙しいスケジュールで生活しているお子さんや、毎回の送り迎えが難しい場合は、オンライン英会話を使う方法もあります。
オンライン英会話はネット環境が整っていれば自宅でも外出先でも、スキマ時間に英会話を学ぶことができます。
また多くのオンライン英会話では、英検対策講座以外の英会話カリキュラムを受講できるので、英検のプレッシャーを感じにくいのもポイント。
ここでは小学生におすすめの英検対策と、楽しく効率的に英語が勉強できるオンライン英会話スクールをまとめたので、ぜひ参考にしてください。
一次試験リーディング対策
英検のリーディングを攻略するのにまず必須になるのが、単語の知識です。
単語の勉強といえば、まず「単語帳」を思い浮かべるかもしれませんが、小学生だとなかなか単語帳を開く気になれない子供も多いです。
その場合は英検対策アプリなどを活用して、楽しく英単語が覚えられるものを使いましょう。
使う教材は単語が覚えられれば正直なんでも大丈夫です。ただ単語については、定期的にスペリングの確認をしてあげてください。
音や文字列をぱっと見だけで単語を覚えてしまう小学生が多いのですが、そのままにしておいたことで、上の級に上がったときに、長文問題やライティングで苦労する子供もしばしばみられます。
英単語を覚えるのに時間がかかっても良いので、長期的な目線で役に立つ英語を習得したいですね。
単語並べ替え問題や会話補充問題では、文字だけ見ると難しくても、音読してみると意外と聞いたことのある単語や表現である場合が多いです。そのため、音読して練習するのがおすすめ。
特に小学校低学年だと、あまり文法の細かい意味までは興味が湧かないことが多いと思います。
小学生のうちは耳がすごく良いので、たくさん音読していくことで、自然と耳から正しい英語の語順を身につけることができますよ。
リスニング対策ではシャドーイングがおすすめ。シャドーイングとは、音声をすぐ追いかけるように音声と同じスピードで読むことを言います。
音読とよく似ていますが、シャドーイングは「音声をすぐに追いかける」ところがポイント。
スピード競争をさせるようなイメージで取り組ませると、意外と乗り気で取り組んでくれる小学生が多いです。
リスニング音声と同じスピードで口を動かすことができれば、リスニングに余裕が出てきます。
もし音声が早すぎる場合は、再生スピードを調整して、「シャドーイングができる!」という自信を持たせてあげましょう。
一次試験ライティング対策
英検3級以上の級では、一次試験にライティング試験があります。
ライティングの点数をあげるには、英検ライティングのテンプレートに慣れること、添削してもらい文法の苦手なところを知ること、そして効果的なアイディア出しの練習が必要です。
英検ライティングのテンプレートは何回か練習をすれば、ほとんどのお子さんがすぐに慣れるのですが、文法とアイディア出しはなかなか苦労することもあります。
まず文法対策ですが、リーディング問題のような四択から選ぶ問題を解くだけでは不十分です。なぜなら文法を100%理解していなくても、消去法で解けてしまうからです。
ライティングで正しい文を作るには、正しい文法をしっかり理解している必要があります。
そこでライティング指導をしてくれるオンライン英会話を選ぶと、話す・書くの両方で文法対策ができるので、減点されないライティングに近づけますよ。
またライティングの試験では書く内容に詰まってしまう子供も多いのですが、話を聞いてみると、自分で認識していないだけで、きちんと意見を持っていることが多いです。
ですから会話の中で自分の意見に気づかせてくれるような環境、すなわち英会話でディスカッションができる場所に身を置くのがおすすめです。
ライティング対策には小学生英検対策講座Sounds Fun!がおすすめ
兵庫エリアの大手学習塾である、エディック・創造学園が運営する小学生英検対策講座Sounds Fun!は、オンライン英会話には珍しく、ライティングまでしっかり見てもらえるおすすめ英会話スクール。
英検のコースはオンラインで受講できるので、全国の小学生が受講可能です。
1年で1級ずつの合格を目指すカリキュラムなので、小学生にとって無理なく、また英語の基礎をしっかり身につけていくことができます。
英検対策をベースとしていますが、総合的な英語力アップを目標としているため、自分の意見を論理的に表現する方法や考え方も学べますよ。
また、ライティング攻略に必須な文法については、文法解説動画がいつでも視聴可能なので、必要なときに必要な文法知識を勉強することもできます。
英検5級から対応しているので、英語を全く勉強したことがなくても大丈夫ですよ。
Sounds fun!の基本情報
対象年齢 | 小学校1年生~6年生 |
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料金プラン | 月額6,600円 ※メイン講座とのセット受講の場合は月額4,400円 ※教材費別途 |
レッスン時間帯 | 火曜日~土曜日 5級(G5)・Jr.(Ele)16時40分~17時45分※Eleは水曜日と土曜日のみ 4級(G4)~準2級(GP2)17時55分~19時※GP2は水曜日と土曜日のみ |
1レッスンあたりの受講時間 | 小1・小2 Elementaryクラス 60分 5級~準2級 65分 |
レッスンの予約 | 要予約 |
レッスンシステム | 独自のレッスンシステム |
英検の対応級 | 5級・4級 3級・準2級の一次二次対策 |
英検対策の教材 | オリジナル教材 |
講師 | 日本人講師とネイティブ講師 |
その他サービス | ・「音声練習アプリ MyET」の導入 ・英語圏の文化が学べるスペシャルレッスン ・毎回の小テストで習得度を確認 ・毎週土曜日に個別でケアしてくれる「ケアデー」の実施 ・保護者向け直通電話の設置 |
注意点 | 英検の合格が最終目的の短期的な英検対策を求める場合は不向き |
体験レッスン | 無料体験レッスン1回 |
※ 料金はすべて税込みです。
二次試験スピーキング対策
英検二次試験対策では、とにかく英会話を行う機会をたくさん増やすのが大事。
その中でも、英検二次試験の模擬問題にチャレンジできるオンライン英会話を活用してみましょう。
英検のスピーキングテストは級によって問題形式が決まっているので、回数を重ねれば重ねるほど、点数を取れる答え方が身につきます。
英検3級を受験するお子さんは初めてのスピーキングテストになると思うので、講師とマンツーマンで英検二次試験の答え方や文の作り方をたくさん練習しましょう。
英検準2級以上では、社会問題についての意見が問われますから、準2級に対応したテーマで、講師とディスカッションを行うことが大切です。
講師と繰り返し練習することで、試験本番でも自分の意見をしっかりと伝えられるようになり、かなり答えやすくなるはずですよ。
英検二次試験対策ならkimini英会話がおすすめ
kimini英会話では全部で8回分英検二次試験の模擬問題を行うことができます。
毎回の模擬問題では講師から役立つフィードバックをもらえるので、これを試験に活かしていくと合格がグッと近づきますね。
また、オンライン英会話ではフィードバックを受けて時間終了になることも多いのですが、このkimini英会話ではフィードバックを基に再度練習を行えるのも特徴。
教わったことをその場で練習できるので、早く知識が定着しそうですね。
kimini英会話の基本情報
対象年齢 | 3歳~大人 |
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料金プラン |
■Plusプラン スタンダードPlusプラン 月額7,480円(毎日1レッスン+トレーニング+進捗管理) ウィークデイPlusプラン 月額5,940円(平日1レッスン+トレーニング+進捗管理) ■月会費プラン ・スタンダードプラン 月額6,380円(毎日1レッスン) ・ウィークデイプラン 月額4,840円(平日1レッスン) ※ウィークデイプランは平日9時~16時のみ受講可。また受講できるコースが一部制限あり。 ■回数プラン ・月2回プラン 月額1,210円(1日最大2レッスン予約可) ・月4回プラン 月額2,420円(1日最大4レッスン予約可) ・月8回プラン 月額4,840円(1日最大8レッスン予約可) ■幼児プラン(4歳・5歳対象、1回15分レッスン) 月8回レッスン 月額7,260円 ※英検合格コースは、スタンダードプラン、スタンダードPlusプランのみ受講可。 |
1レッスンあたりの受講時間 | 25分 |
レッスン時間帯 | 6:00~24:00 |
レッスンの予約 | 要予約 |
レッスンシステム | Skype不要の独自レッスンシステム |
英検の対応級 | 5級・4級 3級・準2級・2級の一次二次試験対策 準1級の二次試験対策 |
英検対策の教材 | 英検をひとつひとつわかりやすく。(学研) |
その他教材 | 英語初心者・子ども向け(幼児・小学生・中高生)日常英会話・ビジネス・試験対策(GETC) |
講師 | フィリピン人講師約700人 ※講師の紹介ページと動画あり |
その他サービス | ・日本人スタッフのLINE無料サポートあり ・無料の予習復習の教材や動画あり |
注意点 | ・月会費プランは1日にまとめての受講は不可 ・回数プランは1日に複数レッスンをまとめて受講可 ・コースのレッスン教材はとばして受講はできない |
無料体験レッスン | 10日間毎日1レッスン25分 無料体験後の自動入会あり※1 |
※ 料金はすべて税込みです。
※1 無料体験後に有料会員にならない場合は、解約または休会手続きが必要になります。
kimini英会話では、対象プランが30日間無料で体験できます!(通常は10日間)
同期間中ウィークディプラン・ウィークディPlusプランに申込むと、永久1,000円割引が適用されるのでお得に利用できますよ!
キャンペーン期間:2024年11月18日(月)まで
対象者:初めてスタンダードPlusプラン、ウィークディプラン、ウィークデイPlusプランにお申し込みされる方
QQ Kidsも英検二次試験対策に強いオンライン英会話
こちらのQQ Kidsでも、英検二次面接本番さながらの練習問題に取り組むことが可能。
しかも教材は旺文社の二次試験対策教材を基にしたものと、QQ Kidsオリジナルの教材の両方を選ぶことができます。
教材数が多ければ多いほど、たくさんの練習を積めます。スピーキングにあまり自信がないお子さんや緊張しがちなお子さんは、ぜひQQ Kidsでたくさん面接練習をしておきましょう。
QQ キッズの基本情報
対象年齢 | 3~12歳(13歳以上はQQ Englishで英検対策可能) |
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料金プラン | 月4回コース 月額2,980円(200ポイント) 月8回コース 月額5,480円(400ポイント) 月16回コース 月額8,480円(800ポイント) 月30回コース 月額12,980円(1,500ポイント) |
1レッスンあたりの受講時間 | 25分 |
レッスン時間帯 | 0:00~24:00 |
レッスンの予約 | 要予約 ・講師レベルで予約ポイント数が変わる(50・75・100ポイント) ・事前予約は1日3レッスンまで可、当日予約は無制限 ・2週間先まで予約可 |
レッスンシステム | Skype不要の独自レッスンシステム ※ レッスン動画の録画機能あり ※ 離れていてもレッスンを見守れる「レッスン見学」機能あり |
英検の対応級 | 5級・4級 3級・準2級・2級・準1級の二次試験対策 |
英検対策の教材 | 5級・4級:英検®でる順パス単(旺文社) 3級~準1級:二次試験・面接完全予想問題(旺文社) |
その他教材 | カランメソッド・カランキッズ・R.E.M.S.・日常英会話、ビジネス・子ども向け(幼児~中高生)・試験対策 |
講師 | フィリピン人講師1,300人以上 全員TESOL取得義務あり、正社員として採用 |
その他サービス | 日本人スタッフによる無料サポートあり |
注意点 | カラン教材はリーディングパートで購入が必要な場合もある |
体験レッスン | 25分2回レッスンが無料(日本人サポート付き) 無料体験後の自動入会なし |
※ 料金はすべて税込みです。
※1 家族それぞれで料金プランに申し込むことが必要です。
長い目で見た英検対策ならNovakid(ノバキッド)もおすすめ
「英語学習の延長線上で英検も合格できたらいいな」というように、英検よりも英語力アップを重視している方は、Novakid(ノバキッド)が良いでしょう。
Novakidの特徴は、ゲーム感覚でレッスンが受けられ、子供が英語を嫌にならない工夫がされていることです。
どんなに良いカリキュラムでも、子供自身がやる気をなくしてしまったら、英語は身につきませんし、英検でも良い結果を残せません。
Novakidは歌を歌ったりゲームを通して英語に触れられて、25分間楽しみながら英語が学べます。
またNovakidに在籍する講師は全員、英語教育関連の資格を持った外国人のプロ講師です。
レッスンはオールイングリッシュなため、最初は親御さんのサポートが必要ですが、ジェスチャーを駆使してレッスンを盛り上げてくれるため、子供もすぐにレッスンに馴染めるでしょう。
Novakidの基本情報
対象年齢 | 4~12歳 |
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料金プラン | ■スタンダード ・3ヶ月 37,200円(12,400円/月) ・6ヶ月 67,680円(11,280円/月) ・12ヶ月 131,520円(10,960円/月) ■プレミアム ・3ヶ月 37,200円(22,160円/月) ・6ヶ月 67,680円(21,120円/月) ・12ヶ月 131,520円(20,480円/月) ※ レッスンは週2回 ※ 6ヶ月、12ヶ月は月払い可能 |
1レッスンあたりの受講時間 | 25分 |
レッスン時間帯 | 13:00~22:30 |
レッスンの予約 | 要予約 |
レッスンシステム | Skype不要の独自レッスンシステム |
英検の対応級 | 5級・4級 3級・準2級・2級・準1級の二次試験対策 ※英検対策専用のコースやレッスンはありません。 |
英検対策の教材 | ー |
その他教材 | ゲーム感覚で学べるオリジナル教材 |
講師 | 2000人以上のネイティブまたはネイティブレベルの講師 全員CELTA、TEFL、TESOLまたはTKTの資格を保持 |
その他サービス | 日本語対応のチャットで相談可能 |
注意点 | オールイングリッシュなので最初は親御さんのサポートが必要 |
体験レッスン | 25分レッスンが1回無料 |
※ 料金はすべて税込みです。
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小学生の英検受験・英検対策に関するよくある質問
小学生の英検受験についてみなさんが気になる質問について答えました。
お子さんのモチベーションについてや小学生での英検取得級の目安まで、様々な疑問についてまとめています。ぜひ英検の目標作りの参考にしてください。
今は英会話教室に通っていません。英検対策の塾に通う方がよいですか?
小学生で英検に合格するのに英会話教室は必須ではありませんが、私は英会話スクールに通うのをおすすめしています。
例えば小学校高学年で英検5級・4級を受験するシナリオであれば、ある程度独学での対策で合格することが可能です。
しかし、英検で高い級を小学生のうちに取りたいと考えている場合は、英会話塾などに通って対策するのが一番の近道。
一般的な英会話を行うスクールと英検対策に特化した英語塾などがありますが、私は英検以外の英会話も楽しめる英会話スクールが小学生にはおすすめです。
小学生のお子さんでは英検にあまり興味がない場合も考えられますし、他の受験者と同様に英検に落ちてしまう可能性もなくはありません。
小学生の段階では今後も英語学習自体はずっと続くことを考え、楽しく英語を学べる環境を選んであげましょう。
英会話スクールでは英語のゲームをしたり、ネイティブ講師との会話を楽しんだりしながら、ストレスなく着実に英語を学ぶことができます。
また、万が一英検に落ちてしまったときでも、英会話スクールでの英語の楽しさを知って入れば、英語を嫌いにならずに勉強を続けていけますね。(子どもにおすすめのオンライン英会話)
小学生は英検何級までとった方がよいですか?
小学生で英検を何級まで取れば良いかは、お子さんの今の英語力や中学受験などの有無によって人それぞれ変わります。
ここでは、お子さんのレベル・英検受験の目的別に小学生で取っておきたい級について解説していきます。
英会話スクールに通っていないなら英検5級
小学生の英語の授業で初めて英語にふれたお子さん、お家だけで英語を勉強しているお子さんなら、英検5級を小学校卒業までに取っておきたいですね。
英検5級に合格できれば、小学校で習う英語表現をマスターできるだけでなく、中学校英語の先取りになります。
英検5級で学校の英語が得意になるような進め方が、無理なくおすすめです。(英検5級の勉強法)
英会話スクールに通っているなら英検4級
小学生で英会話スクールに通い始めたお子さんは、小学生のうちに英検4級合格を目指しましょう。
英検4級のレベルは中学中等程度なので、勉強しておくと小学校の英語は余裕が出ると思いますし、中学校英語の予習が十分できます。
こういった理由から、小学生で英検4級に合格していると、公立中学校の英語は得意科目になる子供が多い傾向です。
通っている英会話スクールによっては英検受験を勧められることがあります。
英会話スクールの講師はお子さんの英語力をしっかり把握しているはずなので、その場合は講師に勧められた級の合格を目指して頑張りましょう。(英検4級の勉強法)
小学校以前から英会話を始めた人や中学受験をする人は英検3級~準2級
小学校入学以前から英語を頑張っているお子さんや、中学受験を検討しているお子さんは英検3級合格を目指しましょう。
幼少期から英会話に通っているお子さんはおそらく英検5級と4級はあまりハードルが高くないはずです。
英検3級からはスピーキングとライティングが出題されるので、これまでの英会話で培った英語力を英検3級で試してみましょう。
中学受験で英検を願書に書きたいなら、まず英検3級が目安となります。
英検は合格することで中学受験において優遇される場合がありますが、英検3級以上にならないと英検が使える学校の数に限りがあります。
英検での優遇がない学校でも、願書に英検をかける場合は良いアピールになりますね。
中学受験での英検活用については、志望校のレベルによって変わります。英語に力を入れている学校、スーパーグローバルハイスクールへ進級できる学校、難関校は英検3級以上の級が求められます。志望校合格者の英検取得級平均をチェックしておきましょう。(英検3級の勉強法、英検準2級の勉強法)
帰国子女・難関中学受験なら英検2級
帰国子女や英語に力を入れている難関中学校を受験するお子さんは、英検2級合格を目指しましょう。
帰国子女のお子さんは、英検2級の長文やスピーキングはあまり負担なく理解できることが多いと思います。
単語問題やライティング問題は、渡航歴によってあまり馴染みがないかもしれないので、英検2級は帰国子女のお子さんの英語力をさらに伸ばすことが期待できそうです。
難関中学校・有名中学校の合格を目指している場合は、入試に英語試験や英語での面接が課されることもしばしば。
社会問題についての見識などを英語でスラスラ話せる必要があるので、英検2級を目安に英語を勉強してみましょう。
難関校を帰国子女枠で受験するなら英検準1級
帰国子女枠で難関中学校を受験するお子さんは準1級レベルの英語力を目指しましょう。
このところ難関中学校では、海外在住歴がなくとも英語力さえあれば帰国子女枠で受験することができます。
例として、渋谷教育学園幕張中学校(渋幕)や渋谷教育学園渋谷中学校(渋々)、洗足学園などが挙げられます。
このような難関中学校に帰国子女枠で合格するには、一般的に英検準1級程度の英語力が必要。渋幕や渋々の帰国子女枠では英検1級も珍しくないとのことです。
難関中学校の帰国子女入試を検討しているご家庭では、準1級を目安に対策していきましょう。
5級と4級のスピーキング試験は合否に関係ないのに受ける意味がありますか?
英検5級と4級は合否に関係ないスピーキング試験を力試しとして受けることができます。
スピーキング試験は、英検4級・5級の受験者は無料で受けられるので、積極的な受験がおすすめです。
現状、英検5級と4級では必須のスピーキング試験がないため、英検3級からいきなりスピーキングに合格しなければいけません。
そのため、英検3級のスピーキング試験で苦労する子供も少なくありません。
英検3級では5級・4級レベルのスピーキングは完成している前提での問題出題になるため、英検5級や4級のうちからスピーキングに慣れておくのが大事です。
ですのでよほどの理由がない限り、英検5級と4級のスピーキング試験は受験しておくのがおすすめ。
特に英語での面接がある中学校の受験を検討してるお子さんは、この英検5級・4級のスピーキング試験を必ず受けておきましょう。
英語のスピーキング試験に慣れておくことで、中学受験本番でも落ち着いて実力を発揮することが期待できます。
英検の過去問を見てみたいです。無料で見る方法はありますか?
英検の過去問は英検公式サイトで無料で公開されています。
全ての級で過去3回分の一次試験問題、一次試験解答、リスニング音声を閲覧できるので、英検受験直前対策などに積極的に使いましょう。
ただし、二次試験の過去問については英検公式サイトでは無料公開されていません(2022年12月現在)。
そのため二次試験の問題内容を見たい場合は、市販の問題集の購入や、スピーキング対策ができるオンライン英会話を活用してみましょう。
子供が英検を受けたがりません。受けさせるにはどうすればいいですか?
子供が試験を受けたがらないのは仕方がないことですが、保護者の声掛けやアプローチの工夫によって、英検を前向きにとらえてくれるかもしれません。
まず保護者として忘れないでおきたいのが、小学生で英検の勉強をしている段階で、日本の通常カリキュラムのかなり予習をしているということ。
英検5級の段階ですでに中学校レベルなので、小学生の英検受験者は年齢以上のことを頑張っているわけですね。
そのため自分の年齢以上の内容である英検を受けたがらないことを、ある程度仕方ないものとして保護者が割り切れると、子供もプレッシャーを感じにくく、勉強しやすい環境に繋がると思います。
ただ中学受験など、英検がどうしても必要になるお子さんもいますよね。その場合は「受験が楽になる」や「志望校合格が近付く」など英検受験による利点をお子さんに伝えてみましょう。
お子さんが英検受験の意味を理解できれば、受験に対する態度が和らぐかもしれませんね。
また、もし受験しようとしている英検のレベルがお子さんの今の英語力よりかなり高いのであれば、一旦違う級や教材に戻って英語が理解できるという成功体験を先に重ねておくのもおすすめ。
英検対策とは別に子供向けの英会話に通ってみて、楽しく英会話を身につけられるようにするのも子供にストレスが少なく効果的です。
英検や英語の授業は小学校卒業以降もずっと続くので、楽しくコツコツ続けられるような環境作りが大切です。
英検以外にも英語系の資格試験がありますが、小学生には英検が一番いいですか?
小学生が受験できる英語試験は英検の他にも、TOEFLジュニアやケンブリッジ英検などが挙げられます。
様々な英語試験の中で、どのような試験を受験すれば良いのか迷いますよね。ただ、小学生が受験するにはまずは英検が一番おすすめです。
英検は試験内容が級ごとに明確に分かれています。そのため小学生になってから英語を始めた子供にとっては、レベル把握がしやすく、ひとつひとつの知識を着実に身につけることができるので、英検がまず最優先ですね。
また、中学受験では他の英語試験に比べて英検が優遇措置をより期待できるので、受験を控えているご家庭では英検対策に力を入れていきましょう。
中学受験をしないお子さんも、高校受験や大学受験で将来的に優遇を受けられることを考えると、まずは英検合格を目指すのがおすすめ。
もし英検を2級くらいまですでに取得している、もしくは英語勉強歴がすでに長い場合は、他の資格試験にチャレンジしてみるのも良いと思います。
例えば英検2級レベルまですでに到達しているお子さんだと、TOEFLジュニアに挑戦してみてはいかがでしょうか。
TOEFLジュニアは英検同様単語や英文法の知識を試験で確認できる他、リスニングやリーディングは内容がどんどんアカデミックなものになるので、子供のモチベーションが高いならおすすめの試験ですよ。
未就学児の頃から英語を頑張っている場合や帰国子女、インターナショナルスクール通いのお子さんであれば、ケンブリッジ英検などに挑戦するのがおすすめです。
ケンブリッジ英検は英検のようにレベルごとに試験が分かれていますが、問題文が全て英語だったり、試験も英検に比べて日常生活での英語運用能力に焦点を当てています。
英検で文法や単語知識を固めて、ケンブリッジ英検で英語のアウトプットの練習をしてみましょう。
【まとめ】小学生が英検を受けると中学受験にメリットあり!総合的な英語力アップも可能
いかがでしたか?この記事では、小学生の英検受験で得られるメリットについてまとめました。
英語力の指標になる英検は、英語学習のモチベーションアップや学校の授業の予習としても使えるので、初めての英語試験としてかなりおすすめです。
それ以外にも、中学受験では加点や優遇が得られるなど、小学生の将来に英検が直接関わってくる時代にさしかかっています。
中学受験をする予定がないご家庭でも、将来的には高校受験等で英検が有利になることも多くなってきているので、ぜひみなさん小学生のうちから英検対策をしておきましょう。
小学生では、今後も英語の授業がまだまだ続くことも踏まえ、長期的に楽しく英語を続けられる環境が大切です。
この記事で紹介したような、英検対策も英会話も両立できる英会話スクールを活用して、合格に向けて一歩踏み出しましょう。(英検対策におすすめのオンライン英会話はこちら)
- 執筆者:Arisa
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TOEFL iBT 109点。高校卒業直後、純ジャパで英検1級、TOEFL iBT 95点を取得。その後カナダの4年制大学に進学し心理学を専攻。カナダ在住1年でiBT 109点を取得。日本にいながら英語圏で通用する英語知識習得法をお届けします。