小学生の子供にはじめて英検を受けさせるとき、どの級を受ければいいのか迷いますよね。
そもそも小学生が英検を受けて、ちゃんと合格できるのかどうかも気になると思います。英検は受験するのにお金がかかりますから、できれば少ない受験回数で合格を目指したいところ。
そこで今回は、現役の英検対策講師である私Arisaが、小学生の英検対策について詳しく紹介します。
英語がまったく初めてという子供から、英会話教室に通っていてある程度英語ができる子供まで、同じ小学生でも英語力に違いがあるので、ご自身のお子さんの英語力をよく見極めて受験級を決めましょう。
小学生向けの英検対策方法については、子供の勉強方法について見直す際に参考にしていただければと思います。
また小学生なら5級や4級を多く受験するかと思いますが、中学受験をお考えのご家庭なら、3級、準2級、2級と上の級を受ける人もいるでしょう。
目指す級に沿った小学生向け問題集、オンライン英会話などを紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
英検を受験する小学生はどんどん増えています。学校で英語学習が始まったのも増加のきっかけで、小学生のうちから英検5級4級を受ける子供が多いです。いきなり高い級を受けるのも方法の一つですが、小学生なら5級から順番にコツコツと受験することで、英語の基礎が身につくのでおすすめです。効率のよい対策方法で一発合格をめざしましょう。
目次
小学生の子供が英検を受けるのは難しい?いつから・何級から受けるべき?
英検で初めの級である5級は中学初等レベルとされています。
「中学レベルの英検を小学生の子どもが受験して合格できるの?」
「英検は色々級があるけど、何級から受けるべき?」
英検の受験を始めるにあたって、子どもが受験して果たして合格できるものなのか、いつから受けるべきなのか気になるところですよね。
ここでは小学生の英検受験について、小学生におすすめの受験級、英検受験のメリットをまとめました。
小学生でも英検の受験は可能!中学受験においてメリットもある
英検の公式ホームページには英検5級のレベルは中学初等程度と書かれているので、小学生でも受験できるのか迷う人もいると思います。
英検にはどの級にも年齢制限はないので、小学生でも受験することは当然可能です。試験時間中静かに座り続けられるなら、幼稚園児でも受験できます。
「小学生が英級を受験するのは早すぎない?」と思う人もいるかもしれませんが、小学生での英検受験はメリットがたくさんあるのです。
まずは学校の英語の授業に余裕が出ること。私は小学生のうちから英検を取っていたので、常に英語の成績は学校でトップレベルでした。
英検を小学生の間に受験することで、学校の予習になる場合がほとんどです。英検受験を通して英語を得意教科にしていきましょう。
さらに、英検の取得は中学受験においても大きなメリットになります。様々な中学校が入試の際に英検取得者に対して、点数加点や奨学生の対象措置などの優遇があるからです。
5級以上の取得で優遇措置の対象になる学校もたくさんあるので、英検公式ホームページの「中学英検入試活用校検索」からぜひチェックしてみましょう。
英検の受験は、テスト慣れにも繋がるので、中学受験を検討しているご家庭はぜひ英検を活用しましょう。
はじめてなら英検5級がおすすめ!受験する子供の年齢は何歳でもOK
はじめて英検を受験するなら、5級から受験するのがおすすめです。
英検は5級に限らずどの級も、何歳であろうと受験できます。5級レベルに到達したと思った段階で受験にチャレンジしてみてください。
英語の基礎に相当する、5級レベルの英語力がすでについている場合は、5級以上の級から受け始めても大丈夫です。
しかし、英語を始めて1〜2年の場合や、普段英語を使う機会がほとんどない場合は5級から始めてみましょう。
英検は級が上がるにつれ、受験級までの知識が身についている前提での問題出題になります。5級から一つずつ上の級を目指していき、満遍なく英語の知識を蓄えていくといいですね。
私自身も5級からの受験でしたし、私が指導している英会話教室でも5級から受験を始める人がほとんど。コツコツ頑張っていきましょう。
英検は級に関わらず何歳でも受験が可能ですが、本会場での5級受験者の平均は小学校中学年といったところです。
なかには小学校低学年の子供さんが受験している姿も見られます。一方中学生は学校を会場とした団体受験をする人が多いので、本会場で受験する人はそれほど多くありません。
本会場で一緒に受験するのは、小学生が多いと考えてよいでしょう。
小学校での英語教育がどんどん盛んになり、多くの小学生が英検に挑戦していることを考えると、遅くても小学校卒業までには5級に合格しておきたいですね。
英検3級からは筆記試験と二次試験(面接)があるのでレベルが上がる
英検5級や4級は筆記試験のみで、全ての問題が4択となります。ですから、自宅で教材を活用するなどして、子供の英検対策もしやすいです。
ですが3級からは二次試験としてオールイングリッシュでの面接が課されるため、問題の難易度が一気に上がります。
5級・4級ではインプットがメインでしたが、3級から1級はアウトプットがいかにできるかが合格のカギ。
家で子供の面接練習ができるようなら、それでも問題ありません。
ですが、どのように対策してよいかわからない場合や、スピーキング指導をできる人が家族の中にいない場合は、英検対策スクール等を活用する方が効率的でしょう。
英検3級以上の受験は大変な面もありますが、中学受験でのベネフィットを狙っている場合は、絶対にクリアしなければいけない級なので、きちんと対策していきましょう。
中学受験を考えているなら英検Jr.よりも通常の英検がおすすめ
通常の英検とは別に、英検Jr.という試験があります。「通常の英検は難しそうだから、英検Jr.から受験させてみようかな……」と考えている保護者の方もいるでしょう。
英検Jr.は英検の弟分的な試験で、英検とはまったく異なる検定試験です。受験対象はブロンズが小学校低学年、シルバーが小学校中学年、ゴールドが小学校高学年となっています。
英検Jr.の試験内容は、音声を聞いて、イラストを選択する試験です。
英検Jr.の目的は、英語がわかる喜びを子供に感じてもらい、英語学習のモチベーションをアップさせること。ですから英検には合否がありますが、英検Jr.は合否がなく、「正答率が何%だった」と成績が出されます。
音声を聞いてイラストを選ぶシンプルな試験なので、未就学の子供でも大きな負担なく受験できるのがメリットです。
一方、小学生にとっては超初心者向けの試験と言えそうです。小学校低学年で、英語になれ始めたという子供さんは、英検Jr.を受験してみてもいいでしょう。
ただ中学受験などのベネフィットがあるのは、通常の英検のみとなっています。最初は英検Jr.を受験したとしても小学生の間に、通常の英検に切り替えてチャレンジすることをおすすめします。
小学生の英検対策!子供にもできる勉強法4つを紹介
小学生の子供に英検の勉強をさせるにあたって、お悩みが多い方もいるのではないでしょうか。
子供が全然勉強してくれなかったり、教材の日本語解説がそもそも子供には難しすぎたり……。
そんな悩みを解決するために、英検対策の勉強方法と、勉強方法の選び方をまとめました。子供一人ひとりの特徴に合ったおすすめの勉強法を紹介しています。
私が実際に小学生への指導で活用している教材もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 英検対策の教材や問題集を購入して独学で勉強する
まず紹介するのは、英検の教材を買い、独学で対策するメジャーな方法です。
独学だと保護者がちょっとした解説を行なったり、難しい部分をインターネットで検索することもあるかもしれませんが、基本的に参考書の解説を自分で読んで理解できる必要があるでしょう。
そのため、独学で英検対策を行うのに向いているのは、毎日コツコツと机に向かって勉強する習慣がついている子供や、英語の基礎が身についている子供です。
さらに勉強習慣と英語の基礎力に加え、以下のいずれかの条件に当てはまる場合、独学で勉強することが問題なくできると感じています。
- 小学校中・高学年
受験する級によっては参考書の漢字にふりがなが振ってありますが、漢字をすぐ理解できたり、解説の意味を理解できる国語力が必要です。その意味で、小学校中・高学年なら独学が可能だと思います。低学年でも漢字や日本語読解の知識が十分にあれば、独学が可能でしょう。 - 解説をしっかり読める
解いた問題の正解・不正解のみを気にしていると、英語力を身につけているというよりも、勘で当てたものの答え合わせをしているのと変わりません。合っている問題でも、必要に応じて解説を読む集中力と意欲が必要です。 - 受験級が4級~準2級
5級の段階では英語のいろはが何もわからないことが多いので、家庭学習でも保護者が面倒を見るか、英会話教室の利用をおすすめします。逆に2級以上だと社会問題についての知識が問われたり、ライティングの構成が難しくなるため、英語講師の指導が望ましいです。基礎固めと応用の中間である4級〜準2級であれば独学できると思います。
以上が独学で十分に英検対策を行える子供の傾向です。これを踏まえた上で、個人的におすすめな独学向け参考書をまとめました。
私はずっと英会話教室に通っていましたが、英検3級以上からはほぼ独学で対策していました。そんな英検独学時代に私が実際に使用していた参考書も含めてご紹介します。
絵で覚える単熟語 シリーズ
漢字や集中力にあまり自信がない子どもにぴったりなのが「絵で覚える単熟語」、通称「絵単」です。
英検5級に合格するには、基本となる英単語の知識は必須。「単語の勉強は楽しくないしやりたくない……」という子どもでも、なんとか単語と向き合えそうなのがこの絵単です。
1ページあたりの単語数が一般的なものよりも少なく、テーマごとに絵と共に単語が説明されているので、負担が少ない参考書です。
普通の単語帳だと漢字がわからなかったり、日本語訳の理解が曖昧になりやすい小学校低学年に特におすすめ。
絵単を使えばイメージを通して単語を感覚的に覚えられるので、漢字がばっちり読める小学校高学年以上の受験者も活用できますよ。
出版社 | 旺文社 |
---|---|
対応級 | 4級、5級 |
価格 | 5級:1,320円(税込)、4級:1,430円(税込) |
英検のプロと一緒!つきっきり英検シリーズ
英検の筆記試験を攻略するのに使いたい参考書は、「つきっきり英検シリーズ」。
1回のレッスンが約10分で終わるように設定されているため、集中力が持つか不安な子供でも、着実に英検対策を行える一冊です。
本書の特におすすめなところは、先生の音声ガイドと一緒に勉強できること。
アメリカ出身の先生が英検攻略に大事な部分を音声で解説するオーディオ付きなので、一人での英語学習でも、英語の基礎を確実に理解できるようになるでしょう。
単語だけ暗記しようとしてもなかなか覚えられないですが、つきっきり英検シリーズでは本文に覚えたい単語がぎっしり詰まっているので、使い方も合わせて自然と覚えられるようになります。
出版社 | 学研教育出版、 山田暢彦著、家庭教師のトライ企画・監修 |
---|---|
対応級 | 準1級、2級、準2級、3級、4級 |
価格 | 準1級:1760円(税込) 2級:1,540円(税込) 準2級:1,430円(税込) 3級:1,320円(税込) 4級:1,210円(税込) |
2. 英検対策ができるアプリを使って勉強する
子供が教科書を開いての勉強に飽きているときや、隙間時間を活用して手軽に勉強させたいときは、スマホアプリを使った英検対策もおすすめです。
スマホアプリはデザインが工夫されているため楽しく勉強できたり、ちょっとしたスキマ時間を活用できるので、コツコツと対策を行う必要がある英検と相性ぴったり。
ここでは実際に私が語学学習に使っている注目アプリを紹介します。
Duolingo
私イチオシの英語学習用スマホアプリは、世界5億人の言語学習をサポートするDuolingo。レッスンは1回5分からなので、楽しくスキマ時間に英語を勉強できます。
Duolingoは英検専用のアプリではないですが、様々なレベルに細かく分類されているため、英検の基礎対策はばっちり。
間違えた問題は繰り返し出題されるので、苦手を一つずつ攻略できます。
見やすいビジュアルで感覚的に問題に取り組めるので、たくさん文字を読むのが苦手な子や未就学児でもしっかり知識が身につくおすすめアプリです。
ゲーム感覚で筆記試験突破に必要な単語、文法、リスニングを楽しく身につけていきましょう。
勉強の進度も一目瞭然なデザインなので、飽きやすい子どもの英検対策のモチベーションアップにも使えそうです。
私はかなり飽き性ですが、中国語の勉強にこのDuolingoをずっと使っていますよ。
提供元 | Duolingo, Inc |
---|---|
価格 | 基本無料 ※月額$12.99のDuolingo Plusプランあり |
対応端末 | <スマートフォン・タブレット> iOS/iPad OS 13.0 以降 Android |
3. 英検対策を行っている塾に通って勉強する
独学ではやはり継続が難しかったり、分からないところを解決するのが難しかったりしますよね。
そんな時は英検対策を行っている塾を頼るのも方法のひとつです。英検5級を受験する場合でも、英検対策塾の利用がおすすめ。
英検5級対策で身につける知識は、今後の英語学習でもずっと使っていくことになるので、5級の段階からプロ講師の手を借りて知識を確実にするのも効果的です。
中学受験を検討している場合は、将来を見据えて早い段階から塾通いに慣れることができます。
ちなみに私は幼稚園からずっと英会話を習っていたので、英検5級対策は通っていた英会話スクールでみてもらっていましたよ。
4. 英検対策ができるオンライン英会話で勉強する
英検対策を行っている塾が通いやすい場所にない時や、英検対策の授業を受けさせたいけれど、塾よりも費用を抑えたい時におすすめなのが、英検対策ができるオンライン英会話を活用した対策です。
オンライン英会話のメリットはたくさんありますが、保護者の方にとっては、送り迎えが不要だという点が一番のメリットではないでしょうか。
外出する必要がないので、感染症のリスクも低く、家で勉強している様子を見守れて何かと安心です。
また、学校や習い事で忙しい時のスキマ時間にも英検対策を行えますし、費用面では対面の英語塾よりもお手頃な場合がほとんどです。
そんなオンライン英会話のデメリットを挙げるとすると、宿題が少ない、または宿題が出されないこと。
一般的に、オンライン英会話は一つ一つの授業が独立して完結するので、宿題を出されることが少ないです。宿題がないと、どうしてもレッスンだけで終えてしまいがちになるので、少しもったいない気がします。
また、オンライン英会話スクールや申し込むプランによっては講師が毎回変わったり、講師の指名ができなかったりします。そのため、場合によっては毎回緊張してしまう子もいるかもしれません。
さらに、オンライン英会話によっては外国人講師のみ在籍しており、対策できるのが二次試験のみとなっている場合があります。
子供におすすめのオンライン英会話はたくさんありますが、その中で英検対策を行っているオンライン英会話も種類がいくつかあるので、無料体験などを活用してどれを利用するか、検討するとよいでしょう。
※英検対策は無料体験に含まれない場合があります。
英検対策ができるおすすめのオンライン英会話はこちらです。
kimini英会話
まず紹介するのは、英検の参考書でおなじみの「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズを元に作られた、kimini英会話の英検合格コースです。
英検合格に必要な語彙と文法を勉強できるだけでなく、それらを会話で使うアウトプットの練習ができることも魅力です。
オンライン英会話ではレッスン後の宿題や復習がやりにくいのがデメリットと先述しましたが、このkimini英会話では「予習→レッスン→復習」のカリキュラムが組まれているので、レッスン後のフォローアップもばっちり。
日頃のスケジュールや英検を受験したい日程に合わせて、レッスンペースを毎日、週4回、週2回と選べるため、無理なく英検対策を行えますね。
kimini英会話の基本情報
対策できる英検級 | 5級~準1級 |
---|---|
対策できる科目 | リスニング、スピーキング、リーディング |
講師 | フィリピン人講師 |
特徴 | ・「英検3級をひとつひとつわかりやすく。」をもとにしたコース ・一次試験と二次試験の対策ができるコースと、二次試験対策だけできるコースもある |
料金 | スタンダードPlusプラン(毎日1レッスン+トレーニング+学習管理)7,480円 スタンダードプラン(毎日1レッスン)6,380円 ※ 英検®対策のコースを受講する場合はスタンダードプラン、スタンダードPlusプランへの加入が必要です。 |
※ 料金はすべて税込みです。
kimini英会話では、対象プランが30日間無料で体験できます!(通常は10日間)
同期間中ウィークディプラン・ウィークディPlusプランに申込むと、永久1,000円割引が適用されるのでお得に利用できますよ!
キャンペーン期間:2024年10月7日(月)まで
対象者:初めてスタンダードPlusプラン、ウィークディプラン、ウィークデイPlusプランにお申し込みされる方
QQ Kids
英検合格には必須単語の習得が欠かせませんが、単語の勉強は大人でもあまりやりたくない対策の一つではないかと思います。子供ならなおさらですよね。
そんな英検の必須単語を楽しく定着させるお手伝いをしてくれるのがQQ Kidsの「英検4・5級でる順パス単連携カリキュラム」。
英検4・5級で必須の単語を英作文を通して覚えることを目的とした講座です。
覚えにくい単語を覚えるには、自分でその単語を使った文を作るのが暗記の近道。でも英検5級の受験を考えている人は、まだ自分で文を作るのは難しい段階です。
そこでQQ Kidsの講師が、英検受験にあたって覚えたい単語と、身に付けたい文法を使った英作文作りをサポートしてくれます。
また、QQ Kidsでは英検3級、準2級、2級、準1級の二次試験対策も可能。外国人講師と二次試験をシミュレーションできるので、本試験で外国人の試験官と話す練習ができます。
QQ Kidsの基本情報
対策できる英検級 | 5級~準1級 |
---|---|
対策できる科目 | スピーキング |
講師 | フィリピン人講師 |
特徴 | ・旺文社の「英検®二次試験・面接完全予想問題」シリーズをもとにしたコース ・QQ Englishの講師がスピーキングテストの模擬試験を行う ・高校生以上はQQ Englishで英検対策可能 |
料金 | 月4回コース(200ポイント) 2,980円~ |
※ 料金はすべて税込みです。
DMM英会話
DMM英会話では、旺文社出版の定番英検対策教材「英検予想問題ドリル」を元に作られた講座が展開されています。
英検5級の試験に則したカリキュラムで合格まで最短距離で対策を行なっていく講座です。
実際の英検5級の試験内容である、語彙・文法・リスニングをそれぞれ満遍なく対策していくので、試験に事前に慣れておくという面でもぜひ活用したいですね。
特に一人ではなかなか理解・習得が難しい文法も講師と一緒に勉強できるので心強いです。
DMM英会話の基本情報
対策できる英検級 | 5級~準1級 |
---|---|
対策できる科目 | リスニング、スピーキング、リーディング |
講師 | フィリピン人講師・ネイティブ講師・日本人講師が在籍 |
特徴 | ・旺文社の「英検予想問題ドリル」および「2次試験・面接完全予想問題」をもとにしたコース ・英検®対応の講師を選んでレッスンを受講する |
料金 | スタンダードプラン(毎日1レッスン)6,980円 ※ ネイティブ講師、日本人講師の受講を希望するならプラスネイティブプラン12,980円~ |
※ 料金はすべて税込みです。
無料会員登録日から3日後の23:59までに入会すると、初月月額料金が50%OFF!
ネイティブ講師を中心に、日本人講師のレッスンも受けられるプラスネイティブプランも初月半額が適用されます。
※ 予告なく変更・修了する場合があるので、必ず公式サイトをチェックしてください。
※ プラスネイティブプランは30日以内の入会で体験料1500円キャッシュバックされます。
小学生向け英検5級・4級・3級・準2級・2級以上の対策方法
英検をこれから受験する人は、5級を皮切りとしてどんどん上の級に挑戦するようになるでしょう。英検では級が上がるにつれて大事な対策ポイントが変わります。
英語の基礎を測る5級から難関中学受験を目指す場合に合格したい2級以上まで、各級で気をつけたいところをまとめました。
5級受験には直接関係のない分野でも、将来的に対策を行わなければいけない部分をチェックすることで、長い目で見た英語習得のプランを練ることができます。
将来的に上の級を目指すにあたって、どのようなポイントに気をつけながら対策を行なっていくべきかチェックしていきましょう。
英検5級は単語がわかれば合格できる
英検5級は英語を初めて勉強する人向けの試験なので、難しい文法や長い文章は出題されません。
文法問題もあるといえばありますが、単語の理解と単語の発音がわかれば確実に正解できる問題がほとんどです。
そのため学校での英語授業がまだ始まっていなければ、まずは英語に触れる回数を少しずつ増やし、知っている単語を多くしていくと良いですね。
小学校高学年であれば、学校の英語の授業を通して英検5級に出題される単語をすでに知っている場合も多いです。
ですから5級の過去問に目を通し、知っているところ・知らないところを分けてから対策に取り組むと効率的です。
5級向けの単語帳やアプリなどを使って、ベーシックな単語の意味・スペル・読みをマスターしましょう。
英検4級は基礎文法ができれば合格できる
4級は5級と変わらずベーシックな単語の知識を身につけて行くことが合格へのカギ。
4級でも5級同様に単語を見分けたり、聞き取ることができれば正解できる問題がたくさんあります。
さらに4級では、単語に加えて基礎的な文法も使いこなす必要があります。
押さえておきたい文法の例としては、5級から継続して出題される現在形のような基礎的なものに加えて、比較級など中学2年生で勉強するものです。
英検4級に出てくる文法
- 現在形
- 過去形
- 未来形
- 現在形進行形
- 比較級、最大級
上記のリストからも分かるように、中学2年生の英語が頻出の範囲なので、中学英語をメインに対策していきましょう。
私の講師としての経験上、4級は5級と比べて特に単語の並べ替え問題でつまずく小学生が多いように感じます。
並べ替え問題攻略の近道は、数をこなして英語のナチュラルな語順を身につけることです。先ほど紹介したアプリ「Duolingo」は並べ替え問題が非常に多いため、練習におすすめ。
また年齢別の対策としては、4級は5級に比べて学校での英語が多く出題されます。
小学校低学年だと、社会、歴史、レポートなどまだ学校で行なっていない科目や課題内容を難しく感じるかもしれません。そのため、5級よりも独学における保護者もしくは英会話講師のサポートが大事になるでしょう。
小学校高学年では日本語解説でわからない概念はほとんどないと思うので、学校の英語授業と独学を組み合わせて十分に合格可能だと思います。
英検3級は筆記試験と二次試験対策が必須
英検3級は5級・4級と比べて筆記試験の難易度がぐんと上がるだけでなく、二次試験でスピーキングのテストがあるため、英検では挫折しやすい第一関門です。
一次試験の文法範囲には、5級・4級で出題された基本的な文法に加えて、現在完了形が加わります。
現在完了形の概念は日本語に存在しないほか、使う動詞の形を新たに覚えなければいけないので、ハードルが高いと感じる人も多いそう。
どんな時に完了形を使うかに慣れていくには、正しい英文に触れることが大事なので、学年に関わらず英検対策講座などを活用して、英語講師からの指導を受けると理解が深まるでしょう。
また、英検3級一次試験の最後にはライティングが課されるので、これまで4択問題しか解いたことがない小学生は、問題に慣れる時間が必要です。
ライティングは英作文以前に、書く内容が思いつかないケースが年齢に関係なく非常によくあります。
特に小学校低学年だと、ライティング課題に正直に答えようとしすぎて何も書けないというトラブルが発生しがち……(嘘がつけないのは素晴らしいことですが……)
夏休みの予定を聞かれたとき実際の答えを書けるなら良いですが、書けないならパッと思いつくアクティビティについて書く、というようなアイディア出しの手伝いも必要です。
ライティングトピックの過去問や例題をみて、それぞれの問題でどのような具体例を使う予定なのかを、確認・指導できると良いですね。
さらに一次試験に合格した際にはスピーキングテストを行う二次試験が行われます。英検3級二次試験の対策としては英語を普段から口に出して練習することが必須になります。
ライティングとスピーキングはどちらも英語力だけでなく、何を言うかも大事です。保護者の方から内容についてのアドバイスが難しい場合は、オンライン英会話などを頼ってみるのもよいでしょう。
英検準2級は語彙力アップの勉強が必要
英検準2級からは文法もさることながら、特に単語レベルが高くなります。
出題内容が社会問題に関わるものだったり、全体の問題の難易度が上がるため、語彙力も問題に合わせてアップデートしていきましょう。
単語の対訳をただ覚えるだけでなく、初めて見る単語が使われている長文を読んだ時に、文脈から単語の意味を想像する読解力も同時に強化していきたいですね。
小学校低学年であれば、出題されている社会問題に対する知識がないことも多く、読解が難しかったり、ライティングのアイディアが思い浮かばなかったりします。
この場合は、各トピックで使える表現やテンプレートなどを繰り返し練習することで、本番の試験に対応できるでしょう。
トピック別に使いたい表現や単語は正しく覚えていきたいので、ライティングの添削や長文の背景知識まで教えてくれる英会話スクールの活用がおすすめ。
小学校中・高学年であれば、英検頻出のSDGsについて学校で勉強したり、自分の意見もどんどん出てくる時期です。
そのため、読解やライティングのアイディア出しは自分で対応できる子供が多いです。リーディングや単語問題で取りこぼしがないよう、準2級の文法書と単語帳に取り組みましょう。
英検2級以上は社会問題に対する知識が必要
英検2級以上になると単純に文法の知識を問う問題よりも、文法を知っている上での読解能力を試す問題が多くなります。
そのため、2級を受ける段階でこれまでの文法を一通り自信を持って使いこなせることが大切。それと同時に2級で必須になるのが社会問題に対する知識です。
2級はライティングやスピーキングで環境問題やテクノロジー、教育など幅広い分野についての意見を問われます。
ライティングやスピーキングの能力自体はあるのに「社会問題への見識がなくて何も内容が思いつかない!」というケースが続出するのが2級。
例えば低学年で社会問題に触れる機会がない場合は、問題自体を理解するのがまず難しいです。
ただ、英検は教育・経済・環境・教育・テクノロジーなど、出題されるトピックが限られています。
それぞれのカテゴリでどのような問題があるのか普段から話し合うと、ライティング・面接本番は随分楽になるのではないでしょうか。
過去問から出題されやすい分野や子供の得意不得意を炙り出して、意見を述べる練習をしておきましょう。
自分の意見だけでなく、答えの構成や理論の展開の仕方なども評価対象になります。オンライン英会話や塾などを活用して、客観的に評価してもらえる環境があると効果的です。
また英検2級を小学生で受験する場合には、中学受験を考えている人も多いでしょう。
中学受験で面接や小論文がある場合の対策と2級の社会問題対策が重複するので、2級と中学入試の両方を視野に入れている場合は、普段からたくさんのニュースに触れておくといいですね。
子供の英検の受け方!英検合格のために当日までに準備すること
初めて英検を受験する時は誰でも緊張しますよね。多くの子どもにとって、5級がはじめての英語試験だったり、外部会場で受ける試験に慣れていないケースがほとんどだと思います。
そこで、英検合格のために試験本番までに確認しておきたいポイントをおさらいします。
事前に英検の受け方を確認して、試験当日に慌てず余裕を持って受験できるように準備しておきましょう。
遅刻は厳禁!試験当日のスケジュールを確認する
英検に限らずどんな試験にも言えることですが、遅刻は基本的に厳禁です。英検を個人で申し込む本会場受験で受ける場合には、タイムテーブルがすでに決まっています。
2022年度は新型コロナウイルスの影響もあり、会場に入れる時間も決まっているので、入場時間も含めてチェックしておきましょう。
では、例として英検5級のタイムテーブルを使い、試験当日の流れを確認します。
2022年度英検5級タイムテーブル
入場開始時間 | 13:35 | 会場入場が始まる。 |
---|---|---|
着席時間 | 14:00 | この時間までに受験教室の自分の席につく。この時間以降トイレや緊急時以外は、席を立てない。 |
試験開始時間 | 14:40 | 受験票への記入などが終わり、実際の試験が始まる。保護者は試験開始時間の5分前には受験教室から退室する。 |
終了時間 | 15:30頃 | 試験が終了。解答用紙の回収や点検で時間が前後することがあるので、あくまでも目安。 |
基本的に遅刻厳禁ですが、万が一遅刻しそうな時は救済措置があるので、念のため覚えておくといいでしょう。
4級と5級では試験開始時間の15分後、1級から3級の一次試験では試験開始時間の30分後までは教室への入室と受験が認められています。
遅刻した場合は試験時間の延長はありません。二次試験では一切の遅刻は認められていないので要注意です。
英検一次試験・二次試験当日の子供の持ち物
試験での忘れ物は動揺にもつながるため、できるだけしたくないですよね。
英検は必要な持ち物が決まっているので、当日までに忘れ物がないよう準備しておきましょう。
英検一次試験受験に必要なもの
- 一次受験票(4級・5級)もしくは一次受験票兼本人確認票(1級~3級)
- HBの黒鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- 上靴(会場によっては不要な場合も。受験票を確認しよう。)
英検一次・二次共通に必要なもの
- 腕時計(会場に時計があったり、試験官に残り時間を聞いたりできるが、あると便利。)
- 二次受験票(一次が準会場の場合)
- 顔写真付きの身分証明書
- HBの黒鉛筆またはシャープペンシル
- 消しゴム
- 上靴(会場によっては不要の場合も。受験票を確認しよう。)
英検一次・二次共通であると安心なもの
- 腕時計(会場に時計があったり、試験官に残り時間を聞いたりできるが、あると便利。)
- 必要事項を書き込んだ練習用解答用紙のコピー(必要事項は保護者が代理記入できるが、子供が自分で書く場合に見本になる)
- 防寒用の服
- ハンカチ・ティッシュ(試験の途中でかばんから出すことはできない。あらかじめ机の上に出しておく。)
- 座席調節用の座布団・クッション(会場の机や椅子が体に合わないことがあるので、背が低い場合は検討してもいいかも。)
英検当日の付き添いは試験開始5分前まで可能
子どもが小さい場合、ひとりで会場に行かせるのは不安ですよね。英検はどの級でも受験教室までの付き添いが認められています。
会場入場から受験教室と座席の確認、解答用紙への必要事項の記入まで付き添い可能。解答用紙の必要事項が終わり、試験開始5分前になると保護者の退室が求められます。
この時、ぐずる子供や周りをキョロキョロして落ち着かない子供も多く見られるので、一人でも試験を受けられるように練習しておくといいかもしれません。
保護者は試験開始5分前から試験終了まで子どもに会えないのですが、新型コロナウイルス感染防止のため、会場内での保護者待合室の設置はありません。(※ 2022年8月現在)
また、5級の試験終了時には他の級の試験がまだ続いているため、試験終了後に子供を受験教室まで迎えに行くことはできません。
試験終了後にどこで子どもと待ち合わせるか、会場入場時にあらかじめ決めておきましょう。
新型コロナウイルス感染症の対応により、会場によって待ち合わせできる場所・できない場所があるかもしれませんが、例年玄関付近で待ち合わせするケースが多い印象です。
英検を初めて受験する場合は試験中の注意点を事前に伝えておく
英検が初めての英語試験だと、子ども自身どうしたらいいか分からないことも多いでしょう。
あまり試験自体に慣れていないと、静かな空間で他の受験者と一緒にテストを受けるのはプレッシャーに感じることもあると思います。
試験前に、試験に関する注意事項尾を確認するように言われますが、小学生の場合は注意事項の内容がいまいち理解できないところもあるかもしれません。
英検の試験に関する注意事項例
- 合図があるまでテストの中を見てはいけない
- わからないことがあったら、声を出さずに手をあげる
- マークシートはきちんと枠内を色塗りしよう(練習しておくとよい)
これら英検を受験する際の注意点を家で事前に確認して、本番の試験も練習と同じように心の余裕を持って受けられるようにしておくといいですね。
自分の子どもが英検を受けられるかどうか不安な場合は、英検の公式ホームページの「英検デビューできるかな?チェックシート」を子どもと一緒に確認してみましょう。
【まとめ】小学生の英検対策は子供と相談しながら最適な勉強法を見極めよう
いかがでしたか?今回ははじめての英検を検討している小学生向けの英検対策について紹介しました。
中学初等レベルとされる英検5級も、近年は小学校での英語授業導入で受験者のメインが小学生になっています。
中学校での英語授業本格化や中学受験を見据えて、小学校卒業までに少なくとも英検5級に合格したいところ。
ただし同じ小学生でも、英語の学習歴はそれぞれ違いますし、子供の性格もそれぞれ異なります。
今はあまり英語ができなくても、英語にやる気があって上の級を目指す子供もいますから、子供とよく相談しながら、受験する級や英検対策を行いましょう。
- 執筆者:Arisa
-
TOEFL iBT 109点。高校卒業直後、純ジャパで英検1級、TOEFL iBT 95点を取得。その後カナダの4年制大学に進学し心理学を専攻。カナダ在住1年でiBT 109点を取得。日本にいながら英語圏で通用する英語知識習得法をお届けします。