TOEFLリーディング対策のための勉強法

TOEFL iBTのリーディングといえば、4つのセクションがある中で最初に出題される問題です。

出題内容は実際の大学の講義で使われる、難しいアカデミックなものばかり。

さらに回答時間にも余裕があまりなく、ダミー問題まで出題される時もあります。

「リーディングをどのように勉強すればいいか分からない」
「リーディング問題の解き方が分からない」

TOEFLリーディングセクションの対策方法や、実際の解き方について困っている方が多いのではないでしょうか。

リーディングセクションは一見対策が難しそうに見えますよね。ですが出題内容を正しく分析してなれていけば、点数アップも十分に狙えます。

ArisaArisa

この記事では、TOEFLリーディングセクションの傾向をもとに、TOEFL100点を超えた私が実際に行っていた解き方や勉強法を紹介します。さらにオススメの参考書も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

TOEFLリーディングの問題形式と解答時間

TOEFLリーディングの対策法をチェックする前に、まずは問題形式を確認していきましょう。

TOEFL iBTリーディングセクションの基本情報

パッセージの数 3~4つ
パッセージの長さ 700語前後
パッセージ毎の問題数 10問
回答時間 54分~72分

※2022年3月時点

※この記事では2019年8月から導入された新形式のテストに対応しています。

TOEFLのリーディングセクションでは、アカデミックなトピックについての文章を読み、問題に答えます。

パッセージの数が3~4つで、回答時間は54分~72分ですから、単純に計算するとパッセージ1つに対して20分弱で解く必要があります。

ちなみに問題数と試験時間にばらつきがあるのは、ダミー問題が出題される可能性があるからです。

ダミー問題とはスコアに反映されない大問のことで、TOEFL主催者のETSが今後の問題作成の参考にするために設けられた問題です。

ダミー問題がある場合、大問は合計4つになり、回答時間は72分に増えます。

このダミー問題、じつは受験者側にとって厄介で、ダミー問題の解答分はスコアに反映されません。受験者はどれがダミー問題かを知ることができないので、出てきた問題に全力で解答するしかないのです。

次に、TOEFLリーディングの問題内容についてですが、リーディングセクションで扱われる題材は多岐に渡ります。

TOEFLリーディング試験の主な題材

  • 地理・地質学
  • 生物
  • 環境
  • 心理学
  • 社会学
  • 哲学
  • 考古学
  • 文化・芸術
  • 歴史
  • 経済

こちらが頻出10分野です。幅広い分野の英文を読むスキルが必要ということですね。

ArisaArisa

私がこれまで受験した経験上、この中でも理系トピックの比重が多い印象です。今まで自分に馴染みがなかった分野や苦手な題材を重点的に対策していき、満遍なく対策していきましょう。

TOEFLリーディングの点数とスコア換算

問題形式を確認したところで、スコアの換算方法をチェックしていきましょう。

スコア換算の仕方が分かれば、普段から目標点数を意識した勉強ができます。

リーディングセクションの配点は基本的に1問1点です。しかし、各大問の最後の問題だけ2点となります。

そのため、実際の獲得点数と反映されるリーディングセクションのスコアに差が生じることに。

まずは、こちらの換算表を使ってスコアの目安を出してみましょう。

TOEFLリーディングの点数換算表

正解した問題の点数合計
(Raw Score)
リーディングセクションのスコア目安
(Scaled Score)
32~33 30
31 29~30
30 28~30
29 27~28
28 26~29
27 25~28
26 24~27
25 23~26
24 21~25
23 20~25
22 19~24
21 18~23
20 17~22
19 15~21
18 14~20
17 13~19
16 11~18
15 10~17
14 8~16
13 7~15
12 5~13
11 4~12
10 2~10
9 1~9
8 1~7
7 0~5
6 0~4
5 0~2
4 0~1
3点以下 0

参照)toeflresources

公式の見解では、最大3つの問題でミスをしてもリーディングセクション満点の30点は出せることになります。

題材との相性や時間の関係で、解くのが難しい問題も当然あります。

ですから、目標点数に応じてミスをしても大丈夫な問題数をあらかじめチェックしておきましょう。心の余裕に繋がります。

また、こちらの表の「Scaled Score」を「リーディングセクションのスコアの目安」としました。

ETS公式はRaw ScoreからScaled Scoreに換算する際、問題一つずつの難易度を考慮して計算します。

この各問の難易度計算の方法は公開されていないため、こちらの表ではRaw Scoreに対してScaled Scoreのばらつきがあります。

あくまで目安として、今の自分の立ち位置を把握するのに使ってください。

TOEFLリーディングに出題される問題の傾向と解き方のコツ

問題形式やスコア換算法をおさらいしたところで、出題問題の傾向と対策を確認していきましょう。

TOEFLリーディングは先ほど紹介したように幅広い題材から出題されるため、分野によっては得意不得意があるでしょう。

しかし、各問題の解き方のコツを押さえておけば苦手分野でも安定して点数を獲得できます。

TOEFLリーディングでは、問題の形式がある程度決まっています。

ETS公式で公開されている実際のサンプル問題を使って各問題の特徴を見ていきましょう。

※サンプル問題の引用元:ETS

TOEFL語彙問題の解き方

まず1パターン目のTOEFL語彙問題は、文中で使われている単語の同義語を選ぶ問題です。

TOEFL語彙問題のサンプル
TOEFL語彙問題のサンプル

語彙問題は知識問題のため、できるだけ時間をかけずに解きたいところ。

単語力に自信がない方はTOEFLの単語帳などを活用して、コツコツと語彙を増やしていきましょう。

ただ、実際のテストで自分の知らない単語が出題された場合は、文脈から推測する必要があります。

また、接尾語や語幹などの単語の成り立ちから意味を推測することも可能です。

TOEFL文挿入問題の解き方

TOEFL文挿入問題は、与えられた文をどこに挿入するのが自然かを問う問題です。

文章挿入問題を解くには、まず英文の構成を理解しましょう。

英文は基本的に、「主張→具体例」の順番で構成されます。また、Howeverなどの接続詞から話の流れや話題の転換を参考にすることも大切です。

では、サンプル問題を使った解き方を見てみましょう。

TOEFL文挿入問題のサンプル
TOEFL文挿入問題のサンプル

まず、挿入したい文はテオティワカン文明の遺跡が各地で発見されている話をしています。場所の詳細が書かれているので具体例のようですね。

挿入したい文の内容がざっくりと掴めたら、本文の話の流れを読み解いていきます。

  • 最初~(A):テオティワカンの基本情報(場所、人口、時期)
  • (A)~(B):テオティワカン内の具体的な施設(具体例)
  • (B)~(C):精巧な都市設計によるテオティワカンの拡大(具体例がないため、まとめ文)
  • (C)~(D):他の都市と幅広く経済的、宗教的な交流があった(話の導入のため、まとめ文)

挿入文の「テオティワカン文明の遺跡が各地で見つかった」という内容が当てはまるのは、「他の都市と交流があった」という(C)~(D)のパートですね。

英文の「主張→具体例」の基本構成をもとに考えると、具体例である挿入文は(D)に入れるのが適切となります。

TOEFLサマリー問題(要約文選択問題)の解き方

TOEFLリーディングセクション各大問の最後に登場するのが、本文全体のサマリー(まとめ)として正しい文を3つ選ぶ問題です。

こちらの問題は配点2点となります。正しい答えの数が0~1つだと0点になり、正しい答えを2つ選ぶと中間点1点が与えられます。

解き方のコツは、話のメイントピックを選ぶこと。

この問題の選択肢は「具体例が使用されている文」と、「簡潔なまとめになっている文」の大きく2種類に分かれています。そしてほとんどの場合で、簡潔なまとめ文が答えになっています。

具体例とまとめの見分けができれば、本文をじっくり読まなくても、選択肢を読むだけで正しい解答が選べるのです。

それでは、今回の例題を見てみましょう。

TOEFLサマリー問題(要約文選択問題)のサンプル
TOEFLサマリー問題(要約文選択問題)のサンプル
  • A. テオティワカンの農業、行政、商業、宗教的特徴の幅広さと精巧さが都市設計において中央集権化していたことを示している(まとめ)
  • B. テオティワカンは、都市の繁栄に起因する文化の発達の結果、独自の宗教を作ったのかもしれない(宗教についてしか言っていない、具体例)
  • C. 地理的要因、豊富な天然資源、灌漑、才能溢れる支配層、拮抗した近隣コミュニティの不運など、様々な要因がテオティワカンの卓越した都市の発展に繋がっているだろう(まとめ)
  • D. 1世紀までに数多くの宗教施設が建立されたことにより、テオティワカンはメソアメリカで絶大な宗教的影響力を誇った(宗教についてのみ、具体例)
  • E. 様々な場所での黒曜石産業から宗教的観光業に至るまで、テオティワカンの成功と繁栄はポジティブフィードバックサイクルの典型的なものだ(まとめ)
  • F. 150年から700年の間に多くの移民がテオティワカンに移住したが、強制労働によりテオティワカンの人口増加は落ち着いた(ある一定期間の人口の話題、具体例)

問題文をしっかり読まずとも、限られた内容にしか触れていない具体例と包括的な内容のまとめ文に分けることができました。

この問題では、まとめ文のA, C, Eが答えになっています。

ArisaArisa

このようにメイントピックに集中することで選択肢の分類がしやすくなります。本文に戻る必要がほぼないので、時間がない時にオススメの解き方です。

TOEFLリーディングの勉強方法

TOEFLのリーディングセクションは、問題の出題形式がある程度固定されています。

そのため、必要な対策を行っていけば点数アップが望めるでしょう。

ここではTOEFL100点を超えた私が実際に行なっていた勉強法を紹介します。また、ぜひ活用したい教材もリストアップしましたので、こちらも参考にしてください。

問題演習をたくさん行いリーディングの出題形式に慣れる

TOEFLリーディングセクションの対策で1番大切なことは、TOEFLの過去問や練習問題にたくさん取り組むことです。

TOEFLのリーディングセクションは回答時間にあまり余裕がなく、内容も難しいです。

リーディングの勉強をする際は、ひたすら数をこなすのもよいですが、せっかくなので効率良く対策したいですよね。

そこで、私が問題演習を行う際に意識していたポイントを3つ紹介します。

1. 時間を測って問題を解く

TOEFLリーディングでは大問1つあたり20分以内で解く必要があります。

あまり英文を読むのに慣れていない方にとってはかなり短い解答時間です。

この解答時間に慣れるために、普段から実際の解答時間より短い時間で読む習慣をつけましょう。

短い制限時間に慣れておけば、テスト当日も安心して受験できます。

私は各大問を15分以内で解くことを意識していました。最初は、20分以内で解くことを目標にして、少しずつタイムを縮めてみましょう。

2. キーセンテンスを探して解く

問題を解いている時はキーセンテンスを探しながら読みましょう。

先ほどサマリー問題(要約文選択問題)の解き方を確認したとき、話の軸を押さえていれば解ける問題が多かったですよね。

文章の内容理解と問題の正答率アップには、細かい具体例に振り回されず、メイントピックになる部分に注目することが大切。

英文では各段落に、その段落を要約する文が1文含まれています。この段落毎の要約文はキーセンテンスと呼ばれています。

キーセンテンスは段落の最初に来ることが多いので、まずキーセンテンスを理解してから段落内の具体例を読み込んでいきましょう。メイントピックと具体例といった英文の構成を理解しやすくなります。

3. 見直しで問題を分析する

どんな問題でも、解いた後の復習がとても大事だと思います。TOEFL iBT対策でも同じこと。

特にこのリーディングセクションでは、「分からない単語」と、「本文中のどの部分が答えになっているか」の2点に注目しながら復習しましょう。

まず分からない単語は全て調べましょう。語彙問題も出題されるため、できる限り知識はつけておきたいですね。

復習するときのポイントは、わからない単語が出てきたとき、いきなり意味を調べないこと。

まずは文脈から意味を推測してから、正しい意味を調べるとよいです。

そうすることで、実際の試験でわからない単語が出たときに、文脈から予測する力をつけることができます。

また復習をする際は、本文の中で解答に当たる部分を必ず確認しましょう。

この作業を繰り返すことで、キーセンテンスやまとめ文の見分けがつけられるようになりますよ。

TOEFLリーディングの勉強におすすめの参考書

TOEFL対策にまず大事なのはたくさん読むことです。

好きな題材の文章を読むことも全体的なリーディングスキルの向上には良いですが、点数アップを目指すなら、TOEFLに特化した参考書で演習を重ねるのがオススメです。

ここではTOEFLリーディング対策にぜひ使って欲しい参考書を2冊紹介します。

The Official Guide to the TOEFL iBT® Test, Sixth Edition

The Official Guide to the TOEFL iBT® Test, Sixth Edition

TOEFL iBT参考書の定番といえばこの一冊。ETSが出版しているTOEFL iBTの公式問題集です。

テストを提供するETSが執筆しているだけあり、出題内容の説明や各問の解説は参考書の中でもトップレベルに丁寧でわかりやすいです。

洋書ですが、わかりやすい英語で書かれているため、初めてTOEFLを受験する方でもしっかり活用できる内容になっています。

リーディングのページでは、問題のタイプに応じた解き方や例題が豊富に掲載されています。

また4つほどパソコンで解く模擬テストがついているため、基礎固めから本番を意識した練習まで、この一冊で網羅することが可能です。

著者 ​​ETS
出版社 ETS
価格 4,853円(税込)

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極めろ!TOEFL iBT® テスト リーディング・リスニング解答力

極めろ!TOEFL iBT® テスト リーディング・リスニング解答力

初めてTOEFLを受験する方にも、さらに点数をあげたい方にも、全員にオススメできる一冊。

問題一つ一つに丁寧な解説があるので、TOEFLだけでなく全てのリーディングに通ずる基礎固めができます。

また、実際のテストで使えるリーディングの解き方をまとめたページがついていて、とても便利です。

参考書には珍しく、間違っている答えの解説もついています。分からないところを徹底的になくすことができますね。

扱っている題材も実際のテストに近く、基礎を押さえながらも実践的な対策ができる一冊です。

著者 森田 鉄也、日永田 伸一郎、山内 勇樹
出版社 スリーエーネットワーク
価格 2,530円(税込)

「極めろ! TOEFL iBT® テスト リーディング・リスニング解答力」の購入はこちら

TOEFLのリーディングの勉強をサポートしてくれるオンライン講座

ここまでにTOEFLリーディングの解き方や対策、自主学習に使える参考書を紹介してきました。

ここまでの情報で、ある程度自分で対策を行えますが、自分一人だと不安だったり、解説が必要になる時もあるかもしれません。

そこでオススメなのがオンライン英会話です。

場所や時間を選ぶことなく受講できるため、自分の疑問や不安をその場で解決できます。

ここでは、オススメのオンライン英会話を3つ挙げたので、参考にしてみてください。

EF ENGLISH LIVE

EF English live公式サイトTOP

EF ENGLISH LIVEはTOEFL専門講師が在籍しているオンライン英会話。

TOEFL専用コースが設けられているため、効率的にテスト対策を行うことができます。

経験豊富な講師から対策を学べるため、何としてもTOEFLの点数をアップしたい方に特におすすめです。

教材は過去のTOEFL iBTの出題例を基に作られているため、テスト形式にいち早く慣れることができそうですね。

24時間いつでもレッスンを受講可能なため、スキマ時間を有効活用できます。

プログリット

PROGRIT(プログリット)

まずはTOEFL全セクション対策カリキュラムが揃っているプログリットです。

自分のレベルや目標に合わせたカリキュラムを組み立ててくれるので、効率的に対策を行えます。

TOEFLテストのための教材も完備されているため、自主学習と組み合わせれば幅広い分野のリーディング問題を網羅できます。

また、定期的に面談や能力テストを行なっているため、常に本番を意識した勉強、カリキュラムのアップデートが可能。

オンライン上に毎日の学習状況をアップロードできるため、モチベーションにもつながります。

ベルリッツ

ベルリッツ(belritz)

TOEFL対策はもちろん、テスト後も使える総合的な英語力アップを目指す方におすすめなベルリッツ。

今の自分の実力と目標に合わせたカリキュラムの提案で、生きた英語の習得が可能です。

試験対策としても、色々な場面で使える英語力があれば、どんな問題でも余裕を持って挑むことができます。

また自分の好みやテストまでの期間に合わせて、オンライン、マンツーマン、グループレッスンを選べます。

マンツーマンレッスンは学割があるため、学生さんもぜひ検討してみてください。

アルプロス

アルプロス

世界基準の英語教育が国内で受けられることで評判の英語学校アルプロスでは、プライベートレッスンに対応しており、オンラインでTOEFL®試験の対策ができます。

アルプロスにはネイティブ講師と日本人講師が在籍しており、受講者の目的に合わせて最適な講師が担任講師として最後までサポートしてくれます。

ちなみにプライベートレッスンではTOEFL®対策のほか、TOEIC®やIELTS™、英検等の試験対策にも対応。

試験対策だけでなく、プレゼンテーションのスキルアップ、中学高校の英語のやり直しにも対応しているため、初級者から上級者までさまざまな英語対策に活用できますよ。

アガルート

アガルートTOEFL iBT®集中講座

いつでも受講できる約18時間の動画教材と、担当講師からの直接指導がセットになった、アガルート「TOEFL iBT®集中講座」。

こちらのコースは、Speakingセッション(40分×4回)と、Writing添削(4回)が受けられるので、講義を受けるだけよりもさらに効果的に試験対策ができます。

またアガルートのTOEFL iBT®集中講座は、講義とテキストのみのコースを選ぶことが可能。直接指導がない分金額がかなりお得になるので、独学にもおすすめです。

動画の視聴期間は申し込み手続き完了から365日間なので、理解できなかったところは何度でも視聴して復習ができます。

なお、講義はすべて英語で行われるため、TOEIC®700点以上のレベルの方の受講を推奨しています。

あえて日本語を挟まないネイティブ講師の解説により、耳を英語に慣らせる効果も期待できますね。

公式サイトでは講座ガイダンスとサンプル講義を視聴できますよ!

TOEFLリーディング問題に関するよくある質問

これまでにTOEFLリーディングの問題形式や解き方、オススメの勉強法などを紹介しました。

あとは目標点数に向けて勉強するだけ!ですが、このTOEFLリーディングテストへの疑問が残っている方ももしかするといるかもしれません。

そこで、TOEFLリーディングに関してよくある質問に答えていきます。

ダミー問題の見分け方はあるの?最後の問題はダミーって本当?

TOEFLの問題形式を紹介した項目で、点数には換算されないダミー問題についてお話しました。

ダミー問題が出題されると問題数が増えるのに、点数には影響がないため、負担が大きくなります。

できれば、スコアに直結するものだけ頑張りたいですよね。ですが残念ながら、ダミーを見分ける方法はありません(2022年3月時点)。

ダミー問題が出題された場合は、全ての問題に全力で取り組みましょう。

ネット上では「ダミー問題は最後の問題だ」「ダミー問題はテンプレがあるから答えを丸暗記すればいい」など憶測が飛び交っていることもありますが、個人的には聞き流したほうがよいと思います。

なぜならETS公式ではダミー問題の順番や出題内容は明かされていないからです。

普段からダミー問題も合わせた、全4パッセージを解けるだけの集中力をつけていきましょう。

中国TPOだと無料でリーディング問題の練習ができるって本当?

TOEFL iBTは受験料が高く、さらに対策問題集などを用意すると費用がかさみます。

できることならテスト対策にお金をかけすぎることなく、効率的に勉強したいところです。

そんな中、TOEFL iBTを無料で対策できるサイトとして見かけることが多いのが、TPO。

TPOは中国のTOEFL対策学校が公開しているサイトのことです。TOEFLの過去問が50個以上も無料でアクセスできます。

TOEFLリーディングの一番の対策法は、まず英文をたくさん読むことですから、問題数が非常に多い中国TPOが対策に適していると言えます。ですが、個人的にはあまりおすすめしません。

中国TPOは基本的に中国国内の受験生を想定しているため、外国から(日本も含む)練習問題にアクセスできなくなる時があるようです。

また、中国TPOのリーディング予想問題では、問題の本文に内容の不備があるとの報告もあります。

TOEFLリーディング対策を中国TPOに一本化するというより、上記で紹介したような参考書やレッスンを一通りこなした上で活用を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

【まとめ】TOEFLリーディングは問題演習を重ねれば得点につながる

この記事では、TOEFL iBTリーディング対策におすすめの教材や書き方を紹介しました。

TOEFLのリーディング試験はライティング、リスニング、スピーキングを含めた4つのセクションの中で最初に出題されるパートのため、自信を持って本番に臨みたいところです。

出題内容は理系多めのアカデミックな内容で、かなり難しく感じるかもしれません。

しかしこの記事で紹介したように、TOEFLリーディングは出題傾向がある程度決まっています。
重要なポイントを意識して問題演習を重ねていけば実力がついてくるでしょう。

メインポイントを本文中からあぶり出すことを軸に、TOEFLのリーディングに慣れておけば、海外大学で使われる教材や一般的な英文の読解精度は確実に上がります。

ここで紹介した参考書やオンライン英会話を活用して、リーディング高得点を狙っていきましょう!

ArisaArisa

TOEFLのライティング対策TOEFLのリスニング対策TOEFLのスピーキング対策はそれぞれ別の記事で詳しく紹介しているので、こちらもぜひ参考にしてください!

執筆者:Arisa
Arisaの写真

TOEFL iBT 109点。高校卒業直後、純ジャパで英検1級、TOEFL iBT 95点を取得。その後カナダの4年制大学に進学し心理学を専攻。カナダ在住1年でiBT 109点を取得。日本にいながら英語圏で通用する英語知識習得法をお届けします。