英語力が中級から上級レベルに伸びない原因と伸ばす勉強法

「英語を何年も勉強しているけれど、中級レベルからなかなか伸びない……」
「英語の中級者から上級者になるには、どうすれば良いの?」

一生懸命英語学習に取り組んできたのに、中級レベルで伸び悩みを感じている方は多いでしょう。

ある程度は英語でコミュニケーションがとれていても、ふとした瞬間に自分の英語力の足りなさを痛感し、モチベーションが下がってしまった経験があるかもしれません。

ですが、早々に諦めてしまってはもったいないです。この記事を読みに来たあなたは、心のどこかで「もっと上手になりたい!」という意欲がある証拠。

意欲がある限り、まだまだ英語が伸びる可能性は十分にあります。

この記事では英語中級者の英語力が伸び悩む原因と、中級者の壁を破って上級レベルにステップアップしていくための方法をお伝えしてきます。

目標を高く持って、効率よく中級から上級レベルへと英語力を上げていきましょう!

執筆者:Lin
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小4までアメリカの現地校に通い、帰国後は「英語はネイティブ並みでしょう?」という周囲の誤解とプレッシャーゆえに、英語の勉強から遠ざかった過去あり。中途半端な英語力にコンプレックスを感じ、大人になってから再勉強。英検1級。ケンブリッジ英検CAE。TOEIC910点。さらに英語指導者(TEFL)や児童英語指導者(TEYL)の資格を持つ。プロフィールの詳細はこちら

中級の英語力とは具体的にどれくらいのレベル?

まず「中級の英語力」とは、具体的にどのレベルを指すのか紹介します。

言語の習得レベルを資格やスコアで的確に表わすことは簡単ではありませんが、目安として一般的に中級レベルと言われる、英語試験のスコアを挙げておきます。

中級と上級のレベル比較

中級 上級
英検 2級 1級以上
TOEIC 600点~700点程度 850点以上
CEFR B1・B2 C1・C2

参考)ブリティッシュカウンシル

私個人の感覚としては「ある程度英語で意思疎通ができるが、英検®1級には受からないレベル」が中級です。

必ずしも「英検1級取得者=英語上級者」とは言えませんが、1級を突破できないところに英語力の壁が存在します。次項で具体的にその差を見ていきます。

中級者と上級者の違いは?具体的な英語スキルの差を比較

英語中級者と上級者の違いは、「語彙力」「文章の読み取りスピード」の2点で、はっきりと現れます。

中級者と上級者の差がもっとも出るのが語彙力

語彙力といっても、「単語を何個知っているか」という単純な知識量の差のことを言っているのではありません。

「場に応じた、より適切な表現」を使えるか否かが、中級者と上級者の大きな違いなのです。

場に応じた適切な表現を使うには、以下3つのスキルを身につける必要があります。

場に応じた、より適切な表現を使うスキル

  1. “formal / informal” の使い分け
  2. コロケーションの適切さ
  3. さまざまな話題への対応力

1. “formal / informal” の使い分け

英語の表現には “formal / informal” の区別があります。

formal 表現は公的な書類やかしこまった場面、不特定多数の相手などに使われ、informal 表現はよりくだけた、親しい間柄で使われます。さらにどちらにも属さない neutral 表現もあります。

たとえば同じ「考える」という意味でも “think” と “consider” ではトーンが違います。
“consider” の方がより formal な表現で、ビジネスシーンなどでは “think”よりも使われることが多いのではないでしょうか。

この formal と informal の使い分けは臨機応変に行う必要があります。

「formal=書き言葉」「informal=話し言葉」というほど単純でもありません。友人に書く手紙はくだけた表現になるはずですし、公的なスピーチや講義ではより formal な言葉が選ばれているでしょう。

また親しい相手であっても、あえて formal な表現を使って「状況の深刻さを伝える」「心理的な距離を感じさせる」ということもあるのではないでしょうか。

日本語でも、たとえば夫婦げんかが長引いて冷戦中に、あえて相手に対して敬語を使うことで「まだ私は怒っているのよ」ということをアピールする。そのようなことはありませんか?(私だけではないはずです……)

「今、この場面ではどの表現を使うのが最適なのか」という判断を瞬時に行い、言葉を自在に使いこなせるのが上級者、とりあえず言いたいことを伝えるので精一杯なのが中級者です。

2. コロケーションの適切さ

「コロケーション(collocation)」とは日本語で「連語」とも表現され、結びつきやすい言葉の組み合わせを指します。慣用的な表現が多く、使いこなすことでより自然な英語に聞こえます。

日本語でたとえるならば「真っ赤な嘘」などがコロケーションと言えるでしょう。

「すごい嘘」「ひどい嘘」でも意味は通じますし、文法的にも間違いではありません。でも「真っ赤な嘘」または「白々しい嘘」の方が、より自然な表現であることがわかりますよね。

英語で大雨のことは “heavy rain” と表現し、決して “big rain” とは言いません。ほかにも“rain” は “pourning” “drenching” “trickle” といった単語と強く結びつきます。

言語は文法的に正しければ、ある程度意味は通じるでしょう。しかしこうした慣用的な言い回しを実際の場面に合わせて、適宜使えるのが英語上級者です。

3. さまざまな話題への対応力

語彙力の差は、話題への対応力にも現れます。英語中級者は、身の回りや自分の仕事に関することであれば意思疎通ができるでしょう。

しかし自分にとってなじみの薄い話題になったとき、「ああこれ知らない」「わからない」とシャットアウトしてしまいがちです。

素人が理解できない専門用語が飛び交うような場面は別ですが、テレビのニュースで伝えられるレベルの一般的な話題であれば内容を理解し、適宜質問をしながら自分の意見を言えるのが英語上級者でしょう。

文章を読み取るスピードの違い

語彙力以外に、英語中級者と上級者の違いで歴然とするのは英語を読み取るスピードです。

昔友人と映画を英語字幕付きで見ていたとき、「字幕読み終わる前に消えちゃうよね。切り替わるの早すぎじゃない?」と笑いながら言ったことがあります。

てっきり同意してくれるものだとばかり思っていたのですが、その友人は驚いた顔で「え?そうかな?」と返してきました。

私はそのとき、その友人との間にある、悲しいまでの英語力の差を突きつけられたのです。

友人と映画を見て字幕の切り替わりについて話す様子

中級者は一字一句、文字を追いがちです。真面目な方ほど学校で身につけた「英文和訳」のように「後ろから前へ」日本語に訳しながら読み進めてしまいます。

上級者やネイティブがするような、「要点をつかみながら飛ばし読みをする」ということが中級者にはできません。

その原因の一つは、接続語や前述のコロケーションといった英語の定型表現を「パッと」視覚的に素早く見つけられていないことが挙げられます。

さらに逐一日本語に訳していては、読み取りスピードが上級者と比較して遅くなるのは当然です。

英語力が中級から上級に伸びない原因

英語を勉強し始めた初級者から中級者への移行は、比較的簡単です。

基礎的な文法と単語を習得し、時間さえかけていけば、自然と「ある程度、英語でコミュニケーションがとれる」英語中級者にはなります。

しかしいつまでたっても「ある程度」のままで、「どんな場面でも、英語でコミュニケーションがとれる」英語上級者には、なかなかなれないと悩む方はとても多いです。

英語力が中級から上級に伸びない原因は主に3つあります。

中級から上級に伸びない原因

  1. 英語の勉強を「日本語で」している
  2. 英語のインプット量が足りていない
  3. 「ある程度」で満足している

1. 英語の勉強を「日本語で」している

日本在住で英語を勉強している方に多いのが、英語の勉強に日本語を介在させていることです。

たとえば「『英語が上達する方法』という参考書を日本語で読んでいる」「日本人講師が日本語で解説する英語学習動画を見ている」といったことが挙げられます。

もちろん、日本語と英語の構造の違いを理解し、「日本語のこの言葉は英語でどう表現するのか」ということを学ぶには、「日本語で」英語を学ぶ時間も必要です。

でも「英語の力」そのものをしっかり上級レベルに上げたいと望むのであれば、英語だけで英語を理解する時間を増やす必要があります。

英語だけで書かれた参考書、英語だけで解説する学習動画を見ることで、生きた英語が身につきぐっと英語力は上級に近づきます。

2. 英語のインプット量が足りていない

先程もお伝えしましたが、英語中級者と上級者の大きな差は語彙力にあります。

「いくつ単語を知っているか」ではなく、「場にふさわしい適切な表現」に精通しているかどうかの違いです。

この語彙力を身につけるためには、単語帳を1ページ目から暗記するやり方では追いつきません。

実際に英語で書かれたものを大量に「読む」そして「聞く」ことで、「適切な表現」のストックを自分のなかに増やしていくのです。

「英語がなかなか中級レベルから上がらない」という方は、学習時間以外でも英語に触れる時間を増やしてみましょう。

「英語を」勉強する時間だけでなく、「英語で」趣味の雑誌を読む、動画を見る、といった習慣ができると自然とインプット量も上がっていきます。

3.「ある程度」で満足している

「ある程度、英語でコミュニケーションがとれる」のが中級者ですが、この「ある程度」というのが非常にクセ者で、ときには英語力の向上を妨げる原因にもなっていきます。

「まったく」英語がわからない初級者は、なんとかわかろうと必死に単語を覚え、文法を理解していきます。

しかし「ある程度」できるようになると、「通じているから良い」「なんとなくわかるから良い」と、それ以上の言葉の習得を諦めるようになりがちです。

言葉とは非常に繊細で奥深く、日々変化していくものです。より良い表現を求める向上心を失ってしまっては、上級者への道は遠いと言わざるをえません。

LinLin

ここまで読んでくださったあなたは、「ある程度」で満足できなくなった方だと思います。向上心があるということは、まだまだ伸びる可能性があります。次の項から、中級から上級を目指す勉強方法を詳しく紹介するので、できることから実践してみましょう!

英語中級者から上級者になるための勉強法!やるべき対策とは

それでは中級者から上級者を目指す際、取り入れていきたい勉強法を紹介します。

基本は「大量のインプット」ですが、私が実践した勉強法も分野別にご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

まず「上級レベルを目指す」意志を明確に持つ

「時間さえかければ自然と英語力は上級になる」ということは現実にありえません。

私はイギリスで数年間暮らしていたことがありますが、自分を含めて英語が第一言語ではない外国人の英語力には大きな差がある、と日々感じていました。

意思疎通はできるけれど単調な表現に限定される「外国人の英語」つまり「中級者の英語」を話す人と、現地のネイティブと遜色なく流暢な「上級者の英語」を話す人にはっきりと分かれるのです。

「時間さえかければ自然と英語力は上級になる」のであれば、在英年数が長い人の方が上級者となるはずです。しかし現実は違いました。

在英10年以上でも「中級者の英語」を話す人はいくらでもいましたし、短期間で驚くほど「上級者」に駆け上がっていく人もたくさん見てきました。

「中級者の英語」はなまじ意思疎通ができてしまう分、あまり日常生活に困ることはありません。「もっと英語を磨きたい」という意志が本人になければ、一生中級レベルのままなのです。

LinLin

まずは「英語上級者を目指す」という強い意志を持つことが大切です!

意識的にインプットの質と量を上げていく

上級者に近づくために必要なのは、英語のインプットを質・量ともにこれまで以上に意識的に増やすことです。

私は、自分の英語力を上げるために、以下2つを実践しました。

中級から上級になるために実践したこと

  • 英語の質を上げるために1日3個語彙を増やす
  • 英語の量を増やすために学習時間外で1日20分以上「読む」か「聞く」

英語の質と量はどちらも大切ですが、中級者の場合、より意識的に行う必要があるのは「質の向上」です。

現状の語彙力でも「ある程度」は表現できてしまうので、新しい語彙の習得の必要性を感じないまま時間ばかりが過ぎがちです。

はっきりと「1日○個」とノルマを課し、新しい表現を身につけていくことが大切になります。

それでは鍛えるスキル別に、抑えたいポイントを紹介するので、意識しながら勉強してみましょう。

意識したいポイント

  • 【読む】要点をつかみながら読む
  • 【聞く】多様なアクセントの特徴をつかむ
  • 【書く】効果的な接続語の使い方を習得する
  • 【話す】適切な表現で自分の意見をまとめる
  • 【語彙力強化】自分にあった英英辞書を使う

【読む】要点をつかみながら読む

英語力を上げるのにもっとも効率的なのは「読む」ことです。場所や時間を選ばず1人で取り組め、コストもかかりません。

ただしインターネット上の文章は玉石混淆なので要注意。なるべくプロのライターやジャーナリストが書いた上質な文章を読むように心がけましょう。

私はイギリスの一般紙、The GuardianのEditorial(社説)を読むようにしていました。

The Guardian
The Guardian

何が書かれているのか要点を素早くつかみ、読み終わったら3行程度で要約してみます。

ただ漫然と文章を読むのではなく、「要点を素早くつかむ」ことを意識できると自然と読むスピードも上がっていきますよ。

LinLin

The Guardianは無料で利用できますし、インターネット上で記事閲覧ができるので、とってもおすすめです!

【聞く】多様なアクセントの特徴をつかむ

アナウンサーや英語講師のような「きれいな英語」に慣れていると、外国人や訛りの強い英語、ネイティブ同士の早口な英語が非常に聞きづらく感じます。

しかし実生活では「きれいな英語」を話す人の方がまれです。多様なアクセントの特徴をつかみ、聞き取れるようになるにはたくさん聞くしかありません。

私は、テレビや動画だとどうしても視覚情報から内容理解を補い「わかった気」になってしまうので、「聞くこと」に専念できるラジオをよく聞いていました。

私がよく聞いていたのは、Radio London – Listen Live – BBC Sounds(英国放送協会ラジオ)です。公式サイトからLive放送をすぐに聞くことができます。

Radio London - Listen Live - BBC Sounds(英国放送協会ラジオ)
Radio London – Listen Live – BBC Sounds(英国放送協会ラジオ)

アナウンサーがニュースを読みあげるものより、一般リスナーが参加するトーク番組などの方が多様なアクセントに慣れる練習として適していました。

【書く】効果的な接続語の使い方を習得する

英語の文章を書く際、もっとも気を配るべきなのは文と文をつなぐ「cohesive devices(接続語)」です。

その理由は、接続語が不適切な場合、内容の理解を大きく妨げるからです。

またたとえ使い方は適切であっても、“and” や “but” のような単純な語を繰り返すと、文章全体が稚拙な印象を持たれてしまいます。

まずは比較や逆接、具体例、強調などさまざまな接続語のストックを自分のなかに持つこと。そしてそれを使って実際に文章を書いてみることが大切です。

LinLin

「書く」は4技能のなかでもっとも独学が難しい分野です。英語指導のプロに添削を受けられる機会があれば、積極的に活用するべきでしょう。

【話す】適切な表現で自分の意見をまとめる

まず徹底的に身につけたいのは “formal / informal” の使い分けです。実際に英語を見聞きしたときに「この表現は formal と informal のどちらだろうか」「より formal な言い回しは何だろう」と考えることを習慣づけます。

その上で、自分の意見を簡潔にまとめる習慣をつけましょう。

自分の意見を求められるのが苦手、という特徴は日本人学習者によく見られます。とっさに「どう思う?」「あなたの考えは?」と話題を振られて言葉につまった、という経験は誰しもあるのではないでしょうか。

日頃からどのようなテーマであっても「どう思うか」、「好き」か「嫌い」か、そして「その理由」を反射的に言えるようにしておくことが大事です。

「晴れと曇りの日どちらが好きか」「SNSについてどう思うか」など身近で些末なことについて考えるクセをつけていきましょう。

LinLin

「どちらでも良い」という態度は「話題に関心がない」もしくは「無知で自分の考えが持てない」と判断されてしまい、英語力以前に人としての評価が著しく下がってしまうので要注意です。

【語彙力強化】自分にあった英英辞書を使う

英語上級者を目指すのであれば英英辞書は必須です。

日本語対訳が記載される英日辞書では説明しきれない、言葉の微妙なニュアンスが身につきます。

また、上級者になるためには欠かせない「英語を英語で理解する」練習になります。

重要なのは自分の英語力に合った英英辞書を使うことです。いきなりネイティブ向けの辞書を使うと「説明の英文自体が理解できない」という事態に陥り、結局英英辞書そのものを使うことを避けるようになります。

はじめて英英辞書を使うのであれば、説明文がシンプルな学習者向けのものがおすすめです。

たとえば、「Paperback Oxford English Dictionary 7/E」なんかは比較的お手頃で、学習者にもわかりやすい説明がされているので、迷った方はこちらを選ぶと良いでしょう。

Paperback Oxford English Dictionary 7/E
Paperback Oxford English Dictionary 7/E
出版社 Oxford University Press (Japan) Ltd.
著者 Oxford Dictionaries
価格 1,658円(参考価格)
内容 120,000 を超える単語やフレーズ、定義を収録
ファクトファインダー(付録)つき

「Paperback Oxford English Dictionary 7/E」の購入はこちら

ちなみに、私のおすすめの英英辞書の使い方は「すでに意味を知っている単語」を調べることです。

本来辞書とは「知らない言葉の意味を知るため」に使うことが多いでしょう。

しかしここでは言葉の意味そのものではなく、「言葉がどのように説明されているのかを知るため」に英英辞書を使うのです。

言葉の意味を説明するには、非常に高度な言語力が必要とされます。

たとえば「walk(歩く)」という言葉を英語で説明しなさいと言われたら、どう答えれば良いでしょうか。

一見簡単で日常的によく使う言葉ほど、ジェスチャーや例文を使わずに言葉だけで相手に正しく伝えることは母語であっても難しいですよね。

ちなみにロングマン現代英英辞典では “walk” の説明文はこのようになっています。

to move forward by putting one foot in front of the other

非常にシンプルな表現で、的確に言葉を表わしていますよね。さすが言語の専門家が執筆しているだけはあります。

この説明文を自力でいきなり作るのは難しいかもしれませんが、逆はすぐにできるはずです。つまりこの説明文を読んで、“walk” という言葉を想起する練習です。

説明文をノートに書き留めておくことで、自作の単語帳ができあがります。

LinLin

英語上級者は難解な単語を駆使するイメージがあるかもしれません。ですが、ただ市販の単語帳を丸暗記して、日本語との対訳で頭に入れていても、資格試験ならばいざ知らず実生活ではほぼ使い物になりません。単語の意味を自分の言葉で説明できるようになってはじめて、その言葉は「自分のもの」として扱えるようになります。ぜひ英英辞書を活用して、言葉そのものの理解を深めてみてください。

積極的にアウトプットの機会をつくる

もし可能であれば、定期的にアウトプットの機会をつくるのもおすすめです。インプットした内容がきちんと定着できているか、英語力が伸びているか確認できます。

友達や同僚、取引先にネイティブの方がいれば、積極的に英語で話をするのも良いですね。

周囲にネイティブの知り合いがいない場合は、オンライン英会話を活用すると、手軽にネイティブと会話ができます。

実力のチェックをするなら、教材を使ったレッスンを受けるよりも、フリートークなど自由に話すレッスンが良いでしょう。

中級者向けフリートークができるオンライン英会話

オンライン英会話 ポイント
ビズメイツ ビジネス経験ありの講師がビジネスにふさわしい英語表現を指導してくれる。
産経オンライン英会話Plus ネイティブ講師を選んでフリートークができる。
ネイティブキャンプ 回数無制限でいつでも好きなだけフリートークができる。
Cambly(キャンブリー) 在籍する講師は全員ネイティブで、色々な国から集まった講師と話ができる。
LinLin

具体的な学習方法を紹介したので、ぜひ実践してみてくださいね。もし一人で勉強を続ける自信がない人は、コーチング型のオンライン英会話にサポートを受けるのも方法の一つです。コーチング型のオンライン英会話なら中上級者向けのプログラムが整った所も多く、徹底した学習管理で無駄なく目標レベルが目指せます。コーチングプログラム修了後は、自分で学習管理ができるようになる人が多いそうですよ。

英語中級者におすすめの教材一覧

英語上級者を目指す方におすすめしたい教材をご紹介していきます。

「本気で英語上級者を目指したい」
「英語を英語で理解できるようになりたい」

真剣にそう思うのであれば、英語で書かれた教材を使うようにしましょう。

目次から解説まで、目に入るものすべてを英語にすることで「英語を英語のまま理解する」状態に近づくことができます。

英文法書「English Gramer in Use Murphy Raymond」

English Gramer in Use Murphy Raymond
English-Gramer-in-Use-Murphy-Raymond

「English Gramer in Use Murphy Raymond」は、ネイティブが使い分ける微妙なニュアンスがとても理解しやすい文法書です。

日本語版もありますが、上級者を目指すのなら英語版を選びましょう。

演習問題が多めなので、1日1~2ページずつくらいのペースでじっくり取り組むのがおすすめです。まずはこのレベルを完璧にしましょう。

上級者向けのシリーズもありますが、こちらはかなりマニアック。私も解いていると「まだまだ知らないことだらけだ……」と落ち込みます。

出版社 Cambridge University Press
著者 Raymond Murphy
価格 5,664円(参考価格)
内容 練習問題と解答がついた中級者向けの文法書

「English Gramer in Use Murphy Raymond」の購入はこちら

英語学習者向けアプリ「VOA English Learning」

VOA Learning English

アメリカ合衆国政府が運営する、国営放送 VOA:Voice of America 提供の英語学習者向けコンテンツ、VOA English Learning の学習アプリです。

「Beginning Level 初級 > Intermediate Level 中級 >Advanced Level 上級」というように、発話スピードや語彙力などの学習レベル別に音声や動画が分類されているので、自分に合ったものが選びやすいでしょう。

まずは Intermediate か Advanced のものから聴いてみましょう。同じ音声を朝晩2回聞き、聞こえた通りに復唱するシャドーイングにチャレンジ。

スピードに物足りなさを感じるようになったら、ネイティブが聴くVOA Standard に移行していきます。

VOA Learning Englishの基本情報

アプリ名 VOA Learning English
運営会社 Innoloop Inc.
対応端末 iPhone(iOS)
Android (Google Play)
言語 英語
料金 無料(広告無しにする場合はアプリ内課金)

You Tubeチャンネル「Learn English with Harry」

「Learn English with Harry」は、日常生活ですぐ使える、より自然な英語表現を解説しています。

英語講師にしては少し早口かなとは思いますが聞き取りやすく、解説も具体例が多いので英語の微妙なニュアンスが理解しやすいです。

You Tubeチャンネル「To The Point English with Ben.」

「To The Point English with Ben.」のYou Tubeチャンネルでは、中級(CEFR B1・B2レベル)から上級(CEFR C1・C2)に上がるためのTIPSを解説しています。

検定試験対策(ケンブリッジ英検)をベースにしていますが、中級と上級で使う単語や表現などの違いを具体的に解説しているので、検定試験を受ける予定がない方でも一見の価値ありです。

You Tubeチャンネル「English with Lucy」

You Tubeチャンネル「English with Lucy」は、英語講師らしい、比較的ゆっくりで明瞭な話し方なので聞き取りやすいでしょう。

中級者から上級者向けまで幅広く動画を公開しています。学習動画以外にも「恋人と別れるときのフレーズ」「スモールトーク100一問一答」など、実生活に則した会話表現が満載で楽しめます。

LinLin

今は高い教材を用意しなくても、You Tubeで質の高い学習ができるので、利用しない手はないですね。

【まとめ】より良い英語表現を求めることが上級者になる秘訣

この記事では、なかなか英語力が中級レベルから抜けだせないと感じている方に、その原因と上級にレベルアップする方法を、私の経験を含めてお伝えしてきました。

言語とは奥深いもので、どれほど学習したところでゴールは見えません。

しかし常に「より良い表現」を求め続けることで、少しずつでも前には進んでいくものだと私は信じています。一緒に頑張りましょう!