TOEIC part7の対策

「TOEIC part7がいつも時間切れになって最後まで解けない」

TOEICリーディングの勉強で一番悩むのは、part7の対策ではないでしょうか。

わたしもTOEIC初心者のころは同じ悩みを抱えていました。

TOEICを数回受けたけれど、いつも時間が足りなくてpart7が解ききれないという人は、効果的な対策方法や勉強法を知りたいですよね。

part7の対策方法として、英語力をつけるために長文読解の勉強に時間をかけるべきだと考える人もいるかもしれませんが、じつはそれだけではpart7の対策としては足りません。

part7のスコアアップを目指すなら、長文読解の勉強に時間をかけるよりも、TOEIC part7の長文読解のコツを身につける方が効率的です。

TOEIC part7の文章や設問の形式にはパターンがありますから、そのパターンに慣れればよりはやく問題が解けるようになります。

とくに英語力はあるのに、part7が時間切れで最後まで解ききれないという人は、解き方を見直すことで、スコアアップにつながるでしょう。

この記事ではTOEIC初心者や、TOEICにまだ慣れていない方に向けて、TOEICリーディングpart7を全問解くための対策を紹介します。

miyamamiyama

わたしも最初のころはpart7を最後まで解ききれずTOEICの合計点数も600点台でしたが、今回紹介する対策を実践し、part7をすべて解き切れるようになった頃には、TOEICの合計点数が800点を超えるようになりました!この記事を読んでいただくことで、点数が伸びない方の悩みが解決するといいなと思います。

勉強方法を変えたいなら……

テキスト等を使ってpart7をはじめリーディングの対策をしてきたけれど、点数が伸び悩んでいるなら、勉強方法を少し変えてみるのはいかがでしょうか?月額2,728円(税込)から受講できる「スタディサプリEnglish」というアプリには、TOEICコースが準備されており、300を超えるレッスン動画が視聴できたり、演習問題を解くことができます。動画は1本5分と短く、視聴するのに負担がないシステム。現在7日間の無料体験ができるので、気になった人はぜひ試してみてください!

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TOEIC part7対策の目標設定は「全問解ききること」

TOEICは、できるだけ多くの点数を獲得することが一番の目標です。

ですからpart7の対策をする際も、TOEICの試験本番でpart7の問題を「全て解ききること」を目標として設定し、勉強することが大切。

TOEICリーディング問題を全問解ききるためには、part7の設問を1問1分くらいで解く必要があります。

TOEICリーディングパートの制限時間は75分ですが、そのうちの約20分はpart5とpart6を解くのに使います。

そうするとpart7に残された時間は約55分となり、54問あるpart7を全問解こうとすると1問1分が目安となるのです。

ただ多くの受験者はpart7を1問1分で解けません。

なぜならpart7の問題は文章量が多く、文章全体を読まないといけないような時間のかかる問題も少なからず含まれているからです。

「じゃあ1問1分で全問解くなんて、絶対ムリだ……」と思った人、安心してください。

これから紹介する基本的な解き方の流れと、解き方のコツを読めば、簡単な問題はもちろん、難しい問題も短時間で解けるようになります!

miyamamiyama

TOEICまであまり時間のない人でも、すぐに実践できる方法も紹介するので、ぜひ読み進めてみてくださいね。

TOEIC part7対策の第一歩は問題形式を把握すること

まずはTOEICリーディングpart7の問題形式を把握しましょう。

TOEICリーディングのpart7は長文読解問題で、問題数は全部で54問あります。

part7で出てくる文章の種類は3種類あり、シングルパッセージダブルパッセージトリプルパッセージと呼ばれています。

シングルパッセージ

TOEICリーディングpart7の問題サンプル
シングルパッセージの問題サンプル

シングルパッセージとは1つの文書に対して、2~4問の設問が出題される問題です。

TOEIC part7では10文書ほどのシングルパッセージの文章が出題されます。

ダブルパッセージ

TOEIC part7ダブルパッセージ
ダブルパッセージの問題サンプル

ダブルパッセージは2つの文書に対して、5問程度の設問が出題される問題です。

TOEIC part7では1~2文書のダブルパッセージの文章が出題されます。

トリプルパッセージ

TOEIC part7トリプルパッセージ
トリプルパッセージの問題サンプル

トリプルパッセージは3つの文書に対して、5問程度の設問が出題される問題です。

TOEIC part7では1~2文書のトリプルパッセージの文章が出題されます。

ダブルパッセージやトリプルパッセージをみるとシングルパッセージより文章が多く、難しそうですよね。

ですから「シングルパッセージが一番簡単そうだから、先に解いてしまおう」と考える人もいるかもしれません。

でも実はダブルパッセージやトリプルパッセージ問題の中にも簡単な問題が複数含まれているのです。

またその逆もあって、シングルパッセージにも難しい問題が含まれている場合もあります。

TOEICの試験本番では常に時間配分(1問1分)を意識して、ダブルパッセージやトリプルパッセージの問題にも必ずトライしましょう!

問題サンプル出典)TOEIC公式ページ

TOEIC part7長文問題の基本的な解き方の流れ

part7で出題される問題のタイプは、なんとなくつかめましたか?

では次に、TOEIC part7の長文を速く解く基本的な解き方の流れを紹介します。

TOEICでは比較的長く、難しい文章が出されることもあります。

でもTOEICリーディングでは、時間をかけてゆっくり丁寧に最後まで読むことはご法度です。

これから紹介する解き方の流れを意識して、できるだけ時間をかけずに設問を解く方法をマスターしましょう。

TOEIC part7の長文を速く解く、基本的な解き方の流れは以下の3ステップです。

TOEIC part7長文問題の解き方の流れ

  1. 各文章のインストラクションからすばやくテーマを把握する
  2. 文章全体を見て概要をつかむ
  3. 各設問と選択肢を読んで文章中から答えをさがす

それではさっそく解き方の流れを学んでいきましょう。

1. 各文章のインストラクションからすばやくテーマを把握する

part7の各文章の最初に、その文章がどのような文章であるかを紹介するインストラクション(紹介文)があります。

インストラクションの文末には「advertisement(広告)」「e-mail(Eメール)」といった単語が書かれており、その箇所を見ると何について書かれた文章なのか(文章のテーマ)がすぐにわかります。

文章のテーマがわかるだけで、part7の難しい長文も格段に読みやすくなりますよ!

では実際にインストラクションを見てみましょう。

TOEIC part7のインストラクション
インストラクション

赤で囲んだ部分がこの文章のテーマになります。

この例題の場合は「advertisement(広告)」と書かれているので、この文章を商品やサービスを広告するための文章だなとわかります。

TOEICのpart7でよく出るテーマをリストにしたので、事前に確認しておきましょう。

TOEIC part7でよく出るテーマ

文章のテーマ 日本語訳
e-mail Eメール
letter 手紙
advertisement 広告
article 記事
online chat discussion オンラインチャット
text-message chain チャット
website post ウェブ上の投稿
customer reviews カスタマーレビュー
web page ウェブページ
online customer service exchange オンライン上でのカスタマーサービスとのやりとり
announcement アナウンス、発表、告知
sign 標識、看板
information 情報
report 報告
press release プレスリリース
form フォーム、記入用紙
memo メモ、(社内の)連絡票
schedule スケジュール
agenda アジェンダ、(会議の)議題
invoice 請求書
miyamamiyama

ちなみにインストラクション(紹介文)の前半部分にかかれている文章はいつも一緒なので、試験本番では読まなくて大丈夫です!

2. 文章全体を見て概要をつかむ

文章のテーマがわかったら、次に文章全体を見て概要をつかみましょう。

広告や記事の文章だと重要な部分が黒の太字になっていることが多いので、軽く目を通します。

メールの場合は「To(宛先)」「From(差出人)」「Subject(タイトル)」などを、このタイミングでチェックします。

さきほどの例題だと、「Used Car For Sale.」と黒の太字で書いてあることから、中古車販売に関する広告であるとわかります。

TOEIC part7の太字部分「UsedCar For Sale」
part7の太字部分「UsedCar For Sale」

3. 各問題を読んで文章中から答えを探す

文章の概要をつかめたら、設問を読んで文章中から答えを探していきます。

例文の設問を見てみましょう。

No. 147 What is suggested about the car?

(A) It was recently repaired.
(B) It has had more than one owner.
(C) It is very fuel efficient.
(D) It has been on sale for six months.

設問の日本語訳は以下のとおりです。

No. 147車について何が述べられていますか?

(A)それは最近修理された
(B)それは1人以上の持ち主がいる
(C)それはとても燃費がよい
(D)それは6ヶ月間販売されている

まず選択肢(A)の内容について確認してみると、本文の4行目に「Struts replaced two weeks ago(Strutsは2週間前に交換された)」とあるので、Aが正解である可能性が非常に高いと判断できます。

本来なら(B)~(C)の内容も、丁寧に本文と照らし合わせて確認したいところですが、そんな時間はありません。(なにせ1分で解く必要があるので)

すぐに確認できるようなら、簡単に本文と各選択肢を照らし合わせてみて、(A)が正解であると確信できたら、解答用紙に記入して次の問題に進みましょう。

「答えはたぶん(A)だけど、確信はできないな」という場合は、あとでわかるように印をつけておき、あまった時間で確認・修正するようにしましょう。

もし(A)から(D)までの選択肢を読んで、文章から答えを探そうとしても、答えをひとつに絞れなかったり時間がかかりそうだと思ったときは、その設問はとばして大丈夫です。

とばした問題は、最後に余った時間で解くようにします。

最後にどれだけ時間が余るかはわかりませんから、絶対に違うと思う選択肢を除いた、いずれかの選択肢を選んでおき、最後時間がなければさきほど選んだものを解答用紙に記入して提出しましょう。

空欄で提出するよりは、点数に繋がる可能性が高まります。

試験本番では問題用紙にメモができない決まりなので、仮で選んだ選択肢は解答用紙に印をつけておくといいですよ!

TOEICの解答用紙に仮の印をつけておく

印をつけておくことで、見直しの際にひと目で未回答の設問が見分けられますし、解答欄のズレを防ぐこともできます。

ちなみにTOEIC part7の選択肢は、うっかり間違えて選んでしまいそうなひっかけ選択肢がたくさんあります。

例文の正解以外の選択肢を見ても、一瞬見ただけではどれも正解に見えてしまうかもしれません。

例題の不正解の選択肢

  • (B) It has had more than one owner.
    2行目にOnly one owner「持ち主は一人」とあるので間違い。
  • (C)It is very fuel efficient.
    燃費については文章内で触れられていない。
  • (D)それは6ヶ月間販売されている
    4行目に6 months ago「6ヶ月前」とあるが、これは「ブレーキとタイヤが6ヶ月前に取り替えられた(Brakes and tires replaced six months ago)」という意味なので、間違い。

短い時間で正解を選ぶ必要があるので、間違えてしまうのはある意味しかたないかと思います。

TOEICについては、1問1問丁寧に解くよりも、できるだけたくさん解くことが点数アップに繋がりますから、正解に確信が持てなくても次の問題に進む勇気を持ちましょう。

miyamamiyama

ここまでTOEIC part7長文問題の基本的な読み方の流れを紹介しましたが、なんとなく解き方をつかめましたか?この解き方はTOEIC part7のすべての問題の解き方の基本なので、ぜひマスターしてみてくださいね。次の項目ではTOEIC part7の長文を速く解くコツを4つ紹介します。

TOEIC part7の長文を速く解くコツ4つ

次に紹介するのは、TOEIC part7の長文を速く解くコツです。

TOEICの本番だけでなく、TOEICに備えて練習問題を解くときも、これから紹介するコツを意識して解くとよい練習になると思います。

初心者でもすぐに実践できるものばかりなので、できるところから取り入れてみてください。

TOEIC part7の長文を速く解くコツ4つ

  1. TOEIC part7独特の質問文に慣れる
  2. 簡単な問題や速く解ける問題から解く
    • シングルパッセージ問題の最初の4題は解きやすい
    • 語彙問題は単語の意味を知っていればすぐ解ける
    • チャット問題の文章は読みやすい
    • 選択肢が短い設問は狙い目
  3. ダブル、トリプルパッセージ問題にも必ず目を通す
  4. 時間がかかりそうな問題や難しい問題はあとまわしでもOK

1. TOEIC part7独特の質問文に慣れる

TOEIC part7の問題は問題形式にも一定のパターンがありますが、設問の形式にも一定のパターンがあります。

つまりよく使われる「質問文の型」のようなものがあるのです。

「質問文の型」に慣れておくことで、質問文を読むために余計な時間と読解力を使わなくてすむようになるので、少し楽になりますよ。

TOEICのpart7でよく出る「質問文の型」を下記にまとめましたので、参考にしてみてください。

TOEIC part7によく出る「質問文の型」

  • What is indicated about …
    「…について何が示されていますか?」
  • What is suggested about…
    「…について何がわかりますか?」
  • What is the purpose of …?
    「…の目的は何ですか?」
  • What most likely is true about …?
    「…について正しそうなことは何ですか?」
  • What does Mr. A imply about …?
    「Aさんは…について何を示唆していますか?」
  • What does Mr. A mention about … ?
    「Aさんは…について何を述べていますか?」
  • In which of the positions marked [1], [2], [3], and [4] does the following sentence best belong?

    「 [1], [2], [3], [4]と記載された箇所のうち、次の文が入るのに最もふさわしいのはどれですか?」

    ※文章中から一文を入れる箇所を選ぶ文挿入問題の質問文で使われる

  • The word “XX” in paragraph A, line B, is closest in meaning to…

    「第A段落・B行目にある”XX”に最も意味が近いのは…」

    ※下記の語彙問題の質問文で使われる

  • At XX:YY A.M.[P.M.], What does Mr. A most likely mean when he writes, “ZZ”?

    「午前[午後]XX時YY分に、Aさんは”ZZ”という発言で、何を意味していると考えられますか?」

    ※下記のチャット問題の質問文で使われることが多い

公式問題集や問題集をたくさんといていくと、こういった「質問文の型」にも自然に慣れられますよ。

質問の意味がわからなかった問題は、日本語訳を必ず確認しておきましょうね。

2. 簡単な問題や速く解ける問題から解く

TOEIC初心者やpart7で時間が足りなくて全問解ききれないという人の場合、問題を順番に解いていって最後まで解ききれず、最後の方にある簡単な問題のスコアを落としてしまっている人がたくさんいます。

わたしもTOEIC初心者のころは前の問題から順番に解いていて、全問解ききれず、TOEICのスコアも600点台でした。

でも全部の問題に目を通し、簡単な問題は必ず解き、難しい問題や時間がかかりそうな問題は余った時間で解くようにしたところ、TOEICのスコアは800点台に伸びました。

ここではTOEIC part7の長文問題の中で、速く解ける解きやすい問題を紹介します。

なお解きやすい問題は人によって違うので、模試や問題集を練習する中で、あなたにとって解きやすい問題はどういう問題なのかを把握していってくださいね。

シングルパッセージ問題の最初の4題は解きやすい

part7で最初に出てくるシングルパッセージ問題の最初の4問は文章も比較的短く、内容もシンプルなことが多いです。

1つの文章に対する問題は2問ずつと少なめですが、解きやすい問題であることが多いのでpart5, part6が終わったらすぐにとりかかるのがおすすめです。

語彙問題は単語の意味を知っていればすぐ解ける

語彙問題とは語彙の意味を問う問題です。

実際のTOEICの問題では「 In the advertisement, the word “XX” in paragraph 1, line 2, is closest in meaning to・・・」という聞かれ方をします。

この設問があった時点で、「これは語彙問題だな!」と気づくことが大切です。

では例題を見てみましょう。

TOEIC part7トリプルパッセージの問題の一部
トリプルパッセージの問題の一部

※トリプルパッセージ問題の該当箇所のみを取り出しています。

No. 196 In the advertisement, the word “top” in paragraph 1, line 2, is closest in meaning to

(A) maximum
(B) favorite
(C) important
(D) upper

質問文を日本語訳すると、以下のとおりです。

No. 196 広告で、1段落2行目の単語”top”が最も近く意味するのは

(A)最大の、最高の
(B)好みの
(C)重要な
(D)上方の

この問題は選択肢も簡単な単語ばかりなので、topの意味さえ知っていれば、問題文を読み込まなくても解けますね。

語彙問題は時間をかけずにすぐに解けるので、落とすことなく必ず解くようにしましょう。

チャット問題は文章が読みやすい

チャット問題やオンラインチャット問題は文章が口語体で短く、よみやすい文章になっています。

ではチャット問題の例題を見てみましょう。

TOEIC part7 チャット問題の例
チャット問題の例

他の文書に比べ、くだけた表現で、読みやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。

チャット問題の設問は他の問題と比べて、特別簡単というわけではありません。

ですが問題の文章自体が読みやすいので、チャット問題やオンラインチャット問題は取り組みやすい問題だといえるでしょう。

答えが短い問題は狙い目

答えの選択肢が長い問題に比べ、短い問題は解きやすいことが多いです。

なぜなら答えの選択肢の文章を読む負担が少ないからです。

答えが短い問題の例題をみましょう。

TOEIC part7 Question149-151の問題文
part7 Question149-151の問題文

No. 150 According to the article, where is Mr. Benavidez from?

(A) Cancun
(B) Veracruz
(C) Mexico City
(D) Puerto Vallarta

答えの選択肢は単語だけですね。なんだか設問も答えの選択肢も読むのが楽ではないですか?

日本語訳は以下のようになります。

No. 150 記事によると、Mr. Benavidezの出身はどこですか?

(A)カンクン
(B)ヴェラクルス
(C)メキシコシティ
(D)プエルト・バヤルタ

出身地を選ぶだけでいいので比較的簡単な問題ですよね。

記事に「He opened a small food stand in his hometown of Cancun(彼の故郷のカンクンに小さなフードスタンドを開いた)」とあるので、答えは(A)のカンクンです。

もちろん答えが短くても、難しい問題が出てくることもありますが、答えがシンプルな問題は設問もシンプルで答えやすいものが多い印象なので、手を付けてよい問題だと思います。

3. ダブル、トリプルパッセージ問題にも必ず目を通す

ダブルパッセージ問題、トリプルパッセージ問題はシングルパッセージ問題に比べて読む文章量も多く、難しく感じがちです。

でもダブルパッセージ問題やトリプルパッセージ問題にも、さきほど説明した語彙問題や答えの選択肢が短い問題が必ず出題されています。

文章が長いというだけで問題にトライしないのはとてももったいないです。

ダブルパッセージ問題、トリプルパッセージ問題にも一度は必ず目を通し、簡単な問題やはやく解ける問題は見逃さず解くようにしましょう。

4. 時間がかかりそうな問題や難しい問題はあとまわしでもOK

時間がかかりそうな問題や難しい問題はあとまわしにし、余った時間で解いても大丈夫です。

1分以内で解けないと判断した問題に関しては、空欄にしておいても大丈夫ですし、その時点で間違いだと判断した選択肢以外を適当に選んでおいても大丈夫です。

あとまわしにした問題はひと目でわかるよう印をつけるなどして、解き終えた問題とは区別しておきましょうね。

あとまわしにした問題は最終的に解けなくても提出前にはどれかの記号にマークしましょう。

miyamamiyama

適当にマークしたところが正解になることも十分ありえます。適当に選んだ記号でもマークしておいて損はないので、空欄で提出することのないようにしましょう。「運も実力のうち」ですからね。

TOEIC part7の対策におすすめの教材

TOEICリーディングpart7の解き方のコツをなんとなくつかめましたか?

解き方のコツがつかめたら、あとはTOEIC本番までにpart7の練習問題をたくさん解いて、勉強するのみです。

最初はpart7の問題を速く解くのは難しいと思いますが、問題を解いていくうちにコツをつかんで速く解けるようになりますよ。

以下ではpart7対策でおすすめの問題集やアプリ、無料で利用できるサイトを紹介しているので、参考にしてみてください。

TOEIC part7の対策におすすめの問題集2つ

part7対策でおすすめの問題集は「TOEIC公式問題集」「1駅1題TOEIC L&R TEST 読解特急」です。

問題集に何を買うか迷ったら、とにかくこの2冊を買っておけばよいでしょう。

TOEIC公式問題集

公式TOEIC Listening & Reading 問題集

TOEICを受験する人なら全員に解いておいてもらいたい公式問題集。

part7の練習にももちろん役立ちます。

公式問題集は本番と同じ形式になっているので、時間をはかりながら本番と同様に解いていくとよいですよ。

詳しい解説つきなので、問題を解いた後は解説をしっかりとよみ、できなかった問題も次回は解けるようにしましょう。

2021年3月現在、新形式に対応した公式問題集が7冊出ているので、余裕のある人は複数冊使って練習しておくと安心です。

出版社 Educational Testing Service
価格 3,300円(税込)
内容 TOEICテストの制作を請け負う米国のテスト開発機関が出版している。
本番と同じ問題形式で、TOEIC2回分の内容(計400問)を収録。
解説は日本語でわかりやすく書かれており、重要語や役に立つ表現も収録されている。

「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」

1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急

part7の問題に特化して学習をすすめたい人におすすめの問題集は「1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急」です。

1つの文章を解いたら、そのあとにすぐに解説がついているので、1問1問しっかりと復習し、定着させられます。

文章ごとに日本語訳がつき、覚えておくべき単語も日本語訳つきでピックアップ。

1問ごとに目標タイム時間がついているので、時間感覚も身につきます。

文庫本サイズで持ち運びやすく、スキマ時間を使って学習をすすめられる問題集ですよ。

1駅1題 TOEIC L&R TEST 読解特急

出版社 朝日新聞出版
価格 968円(税込)
内容 124問収録。1問ずつ日本語訳・解答解説・語注つき。
音声の無料ダウンロード可。

「1駅1題 TOEIC L & R TEST 読解特急」

part7の対策におすすめのスマホアプリ3つ

スタディングアプリ

学習アプリ「スタディング」は、全30の資格講座をオンラインで提供する学習ツールのアプリバージョンです。

スタディングが提供するTOEIC®講座は、カリスマ講師による講義動画の視聴ができ、さらに豊富な演習を通してTOEIC®を総合的に対策ができます。

講義動画はPart別対策方法や、解法テクニックも解説してくれるので、効率よく目標点数に近づけます。もちろん、part7の対策も万全です。

学習ナビゲーション付きで、ナビゲーションに従って学習を進めるだけで、まんべんなくTOEIC®の対策ができる仕組みとなっています。

講義と演習問題のセットということで、少々料金が高いですが、これからはじめてTOEIC®対策をするという方には非常に学びやすい学習ツールなので、おすすめです。

スタディングの無料体験はこちら

アプリ「スタディサプリ」

アプリでpart7対策をしたいという人におすすめなのは「スタディサプリEnglish」のTOEIC L & R Test対策コースがおすすめ。

パート別の講義動画や演習問題が充実しているので、TOEIC part7をしっかり対策したいという人にぴったりです。

講義動画や演習問題も1回3分~なので、通学・通勤中やスキマ時間でも手軽に勉強できます。

今ならキャンペーンで、スタディサプリのTOEIC L & R Test対策コースを無料で7日間体験できます。

スキマ時間を活用してpart7の読解問題対策をしたい人は教材のひとつにぜひ検討してみてください。

 「スタディサプリEnglish」アプリの詳細

TOEIC®テスト対策 - AI学習のSanta

「TOEIC®テスト対策 – AI学習のSanta」も、Part7の対策におすすめの学習アプリです。問題を解くたびに、AIがあなたの弱点を自動で判断し、あなたに必要な講義を厳選して提案してくれます。

また練習問題も、あなたの弱点対策に絞った問題が出題されるため、効率よくTOEIC対策ができるのです。

すべての機能を利用する場合は有料となりますが、無料でも初回の診断テストが受けられて、機能の一部を利用できるので、まずは気軽に診断テストを受けてみてください。

約10分ほどのテストで、今のあなたが獲得できるTOEICスコアを、AIが予測してくれますよ!

 「Santa」初回診断テストを受けてみる

part7対策が無料でできるサイト3つ

ここではオンライン上で無料でpart7対策ができるサイトを探している人に向けて、3つのサイトを紹介します。

TOEIC公式サイト

TOEIC公式サイト(問題サンプル)
TOEIC公式サイト

まずチェックしたいのはTOEICの公式サイトです。

part7のサンプル問題が複数個掲載されていますよ。

ただTOEICの公式サイトにのっている問題は解説がなく、答えのみです。

本サイトでTOEIC公式サイトにのっているサンプル問題のいくつかを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

TOEIC公式サイト

English journal Online

English Journalの公式サイト
English journal Online

TOEIC関連の学習本を多数出版しているアルクのオンライン学習サイトEnglish Journal Onlineの中にも、TOEICの問題を無料で解くことのできるページがいくつかあります。

問題数は多くありませんが、問題文すべてに日本語訳があり解説もついています。

まずは問題を解いてみたいという人は一度チェックしてみてもよいですね。

English journal Online

Exam English

Exam English公式サイト
Exam English

Exam Englishは海外のサイトで、無料でTOEICの練習問題が解けるサイトです。

パートごとに問題が用意されており、選択肢をクリックするとすぐに正誤が表示されるので、5分や10分ほどのスキマ時間を使って手軽に問題を解くことができます。

スマホでも問題なく利用できるので、Exam Englishをブックマークしておいたり、ホーム画面に追加しておいて、すぐにサイトが見られるようにしておくと便利です。

ちなみに解答は答えのみで解説はついていません。part7の問題をたくさん解きたいという人におすすめです。

Exam English

miyamamiyama

一人でpart7の勉強をするのに限界を感じたら、TOEIC対策のオンライン講座を検討してみてもよいでしょう。教材を購入して独学する通信講座から、分からないポイントを質問できるオンライン英会話、徹底した学習管理のもと短期集中で目標スコアが狙える英語コーチングまで、いろいろなサービスがあるので、ぜひ活用してみてくださいね。

【まとめ】part7は1問1分で全問解くことを目標に対策しよう

この記事ではTOEICリーディングpart7の基本的な解き方の流れと、長文を速く解くコツを紹介しました。

この記事で紹介したポイントをもう一度おさらいしておきましょう。

TOEIC part7長文問題の基本的な解き方の流れ

  1. 各文章のインストラクションからすばやくテーマを把握する
  2. 文章全体をみて概要をつかむ
  3. 各設問と選択肢を読んで文章中から答えをさがす

TOEIC part7の長文を速く解くコツ4つ

  1. TOEIC part7独特の質問文に慣れる
  2. 簡単な問題や速く解ける問題から解く
    • シングルパッセージ問題の最初の4題は解きやすい
    • 語彙問題は単語の意味を知っていればすぐ解ける
    • チャット問題の文章は読みやすい
    • 選択肢が短い設問は狙い目
  3. ダブル、トリプルパッセージ問題にも必ず目を通す
  4. 時間がかかりそうな問題や難しい問題はあとまわしでもOK

TOEICリーディングpart7は文章も長くて問題も多いですが、解き方の流れや速く解くコツをつかんで時間内に全問解けるように練習を続けていきましょう!

執筆者:miyama
misakiの写真

TOEICで900点を取った英語マスター。大学入学後にはじめてTOEICを受験したときは670点だったが、英語学習を継続することで900点を実現。途中点数が上がらず悩んだ時期もあったので、その経験を共有し、多くの人のTOEIC点数獲得をサポートするのが目標。